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	<title>福島第一原発 | 原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</title>
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	<description>脱原発社会へ向けて、イベント、国への提言や声明など、様々な活動をしています</description>
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		<title>【寄稿】廃炉ロードマップから「デブリ取り出し」「原子炉解体」が消えていた！　福島第一原発の「最終形」議論、急ぐべき</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/column/19898/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小森 敦司]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 08 Dec 2025 05:04:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[メルトダウン(炉心溶融)]]></category>
		<category><![CDATA[事故処理]]></category>
		<category><![CDATA[原子炉等規制法(炉規法)]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.2-1024x396.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>廃炉ロードマップから「デブリ取り出し」「原子炉解体」が消えていた！　福島第一原発の「最終形」議論、急ぐべき ジャーナリスト・小森敦司 政府や東京電力による福島第一原発の廃炉に向けたロードマップ（工程表）から、大事な柱がい [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/19898/">【寄稿】廃炉ロードマップから「デブリ取り出し」「原子炉解体」が消えていた！　福島第一原発の「最終形」議論、急ぐべき</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.2-1024x396.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-huge-font-size"><strong><span class="swl-inline-color has-black-color">廃炉ロードマップから「デブリ取り出し」「原子炉解体」が消えていた！　福島第一原発の「最終形」議論、急ぐべき</span></strong></p>



<p><strong>ジャーナリスト・小森敦司</strong></p>



<div class="wp-block-group is-style-big_kakko_box"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p>政府や東京電力による福島第一原発の廃炉に向けたロードマップ（工程表）から、大事な柱がいつの間にか消えていた――２０１１年３月の原発事故から間もなく１５年が経つ。筆者は元々、縦割り組織である新聞社の経済部記者だったので、科学関係の記者が担う廃炉の問題に深くかかわることはなかった。だが、退社後、対象を広げて勉強・取材してみると、この間、ロードマップから「燃料デブリ取り出し終了」や「原子炉の解体」という大きな目標が消え、廃炉完了時の姿（エンドステート）があいまいになっていることを知った。いま、「廃炉要件を法で定めるべきだ」「長い時間を掛けて放射能の減衰を待つべきだ」といった専門家らの指摘をふまえ、廃炉の最終形を真剣に考えるべき時だと考える。今回はそうした問題提起をしたい。</p>
</div></div>



<h2 class="wp-block-heading">（１）消された２大目標</h2>



<p>密かに消した、という印象だ。福島第一原発の廃炉に向けたロードマップ<a id="_ednref1" href="#_edn1">[1]</a>（以下、マップ）にあった「燃料デブリ取り出し終了」と「原子炉施設の解体」という２つの重要な目標が無くなったのは１０年前のことだ。どちらも廃炉工程の大きな柱だ。</p>



<p>時をさかのぼり、問題の本質を明らかにしたい。</p>



<p>事故を起こした原子炉が「冷温停止状態」に入った２０１１年１２月、東京電力<a id="_ednref2" href="#_edn2">[2]</a>と資源エネルギー庁、当時の原子力安全・保安院の３者が、このマップの初版をとりまとめた。廃炉に向けて必要な作業や課題を示したものだ。その後、５回にわたり改訂された。現時点で２０１９年版が最新版だ。</p>



<p>最初の２０１１年版マップは、全号機の「燃料デブリ取り出し終了」について「２０～２５年後」と明記した。この目標について、マップは「原子炉格納容器まで燃料デブリが落下している等、TMI－２（１９７９年に事故を起こした米スリーマイル島原発２号機）に比べて分布範囲が広範なことも踏まえ、想定」したとする。</p>



<p>そして、「原子炉施設の解体」の終了時期は、「３０～４０年後」を目標にするとした。つまり、２０１１年から数えて、遅くとも「燃料デブリ取り出し終了」は２０３６年までに、「原子炉施設の解体」は２０５１年までに終えることにしていた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[3]</a><a id="_ednref2" href="#_edn2">[4]</a>。</p>



<p>２０１１年版マップの添付資料は、そうした目標を分かりやすく図表にしていたので、該当箇所をスクショし、下に貼り付ける。まず、「燃料デブリ取り出し終了」の部分はこうなっていた（その一部を拡大して下に貼り付ける）。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="505" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.1-1024x505.png" alt="" class="wp-image-19915" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.1-1024x505.png 1024w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.1-300x148.png 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.1-768x379.png 768w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.1.png 1155w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>次に、原子炉施設の「解体」部分を貼り付ける。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="396" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.2-1024x396.png" alt="" class="wp-image-19917" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.2-1024x396.png 1024w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.2-300x116.png 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.2-768x297.png 768w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.2.png 1143w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="has-text-align-right has-small-font-size">※　黄色のマーカーはいずれも筆者が引いた。</p>



<p>筆者は以前、東電は燃料デブリをすべて取り除き、原子炉施設を解体、更地にして、地域に返すと思っていた。事故を起こした東京電力と国策として原発を進めた政府に、そうした責任があると考えていた。実際、２０１１年版マップは「燃料デブリ取り出し終了」をしたうえで、「原子炉施設の解体」までを描いていた。</p>



<p>ところが、その「２０～２５年後」の「燃料デブリ取り出し終了」という記述は、２０１２年版と２０１３年版にはあったのだが、２０１５年版から消えてしまった。「原子炉施設の解体」という記述も無くなってしまった<a id="_ednref1" href="#_edn1">[5]</a>。</p>



<p>大枠の「３０～４０年後の廃止措置終了」という表現こそ、２０１９年版まで残っているが、「廃止措置」が具体的に何なのか、の記述がない。だから、廃炉完了時の姿（エンドステート）がどうなっているのか、が分からない。</p>



<p>察するに、福島第一原発は圧力容器の損傷がひどく、溶け落ちた燃料デブリが外側の格納容器まで広がり、その取り出しが米ＴМＩ原発事故より格段に難しいことが分かってきたので、具体的な目標を書くことができなくなったのではないか<a id="_ednref1" href="#_edn1">[6]</a><a id="_ednref2" href="#_edn2">[7]</a>。</p>



<p>こうした記述の改変は、更地化を願う声があった地元には重大な意味があるはずだ<a id="_ednref1" href="#_edn1">[8]</a>。そう思って、いくつかの新聞記事データベースで過去の改訂を調べたが、そうした視点の記事はほとんどなかった。政府・東電が明確な説明をしなかったからだろうか。</p>



<p>実は筆者も、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故をはじめ原発の廃炉に関する調査研究を続ける尾松亮氏の月刊誌「科学」（岩波書店）の連載記事やブックレット「廃炉とはなにか」(同)などを読むまで、そうした改変に気付かなかった<a id="_ednref1" href="#_edn1">[9]</a>。</p>



<p>尾松氏に聞くと、計６つのマップをすべて印刷、読み込むなかで、それらの改変を見つけたという。筆者も尾松氏にならい、すべてを印刷、記述を比較して、そうした改変を確認した。</p>



<h2 class="wp-block-heading">（２）「廃炉要件を定めた法律がない」</h2>



<p>ところで、東京電力の廃炉作業の指導や監督などをする「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」<a id="_ednref1" href="#_edn1">[10]</a><a id="_ednref2" href="#_edn2">[11]</a>という組織がある。事故後、官民共同出資で設立され、同機構が東電に出資、筆頭株主になった。その意向は東京電力を左右する。</p>



<p>その機構幹部がいま、廃炉作業の進捗状況などを住民に伝える「廃炉に関する対話」を福島県内で続けている。その模様は、過去の分もネット配信で見ることができるので、筆者も何回か見てみた。さらに今年１０月３１日、福島第一原発の西南に位置する福島県川内村であった「対話」には、実際に会場を訪ねてみた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[12]</a>。</p>



<p>その日は雨が降っていたからだろうか、聴衆は１０人もいなかった。機構の執行役員廃炉総括グループ長の池上三六氏は、優しい口調で話し始めた。「最初に福島第一、つまり事故を起こした原子力発電所の廃炉と、通常の原子力発電所の廃炉と何が違うのか、ということをお伝えしたい」</p>



<p>そう言って、両者の「違い」を表わす２つの図を示した（スクショして下に貼り付ける）<a id="_ednref1" href="#_edn1">[13]</a>。きっと、各地で開く「対話」で毎回、同じような説明をしているはずだ。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="868" height="533" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.3.jpg" alt="" class="wp-image-19970" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.3.jpg 868w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.3-300x184.jpg 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.3-768x472.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 868px) 100vw, 868px" /></figure>



<p>ただ、筆者は違和感を覚えた。というのも、池上氏は、福島第一原発の燃料デブリの取り出しがいかに困難な作業かを丁寧に説明するのだが、マップが掲げる「３０～４０年後の廃止措置終了」の最終年の２０５１年において、福島第一原発が実際にどうなっているか、を語ることはないのだ。</p>



<p>質疑応答の時間になり、筆者は池上氏に尋ねた。「『更地にして地元に返す』ということが福島第一では見通せない、ということを理解してもらいたいのでしょうか」</p>



<p>池上氏はこう答えた。「廃炉の行く末についてどうなっていくか、こういう場でもすごく議論になります。更地になるのか、あるいは経済的な施設が設置されるべきという方もいますし、フラワーパークを作るのがいいという方もいらっしゃいまして。いろんな考え方があると思いますが、いわゆるエンドステート、これはまだ決まっていないというのが事実です」</p>



<p>このやりとりを尾松氏に当てると、そこに重大な問題があることを教えてくれた。「池上氏が、（決まってないなどと）『言い訳』ができるのは、日本に事故原発の廃炉完了要件を定めた法律がないから、です」というのだ。ロードマップについてもこう評価した。「そもそも法的根拠はなく、その時々の政府の判断で内容を見直すことができる計画書にすぎません」<a id="_ednref1" href="#_edn1">[14]</a><a id="_ednref2" href="#_edn2">[15]</a></p>



<h2 class="wp-block-heading">（３）「最終形」示さないスローガン</h2>



<p>ロードマップの考察をさらに深めたい。</p>



<p>事故で炉心溶融（メルトダウン）した福島第一原発１～３号機には、溶け落ちた燃料デブリが計約８８０トンあると推定されている。２０２４年１１月と２０２５年４月に２号機で試験的に採取したが、この２回の採取量を合わせても約０．９グラムだった。１０年以上かけて取り出せた燃料デブリは１円玉（１グラム）ほどということだ。</p>



<p>こんな具合だから、廃炉の問題を最前線で取材する記者たちは、マップにある「３０～４０年後（筆者注：４０年後は２０５１年となる）の廃止措置終了」は無理ではないか、と東電を追及している。例えば、東電が今年７月２９日、燃料デブリの「本格的な取り出し」の開始が２０３７年度以降にずれこむと発表した際も、記者たちは「２０５１年までのスケジュールの変更はないのか」などと質した<a id="_ednref1" href="#_edn1">[16]</a>。</p>



<p>これに東京電力福島第一廃炉推進カンパニー代表の小野明氏は、「（廃止措置の）３０～４０年という目標時期を否定するような状況ではない」といった見通しを繰り返した。ただ、注目すべきやりとりもあった。ある記者がこう質問した。「いずれ建屋の解体が必要になると思うんですけど。廃炉の最終形という意味で……」</p>



<p>小野氏はあっけらかんと、こう答えた。「建屋の解体とおっしゃいましたけど、そこはまだ決まってないと思っています……発生した廃棄物の処理処分のあり方、それから燃料デブリを技術的にどう扱っていけばいいかというところを、しっかり検討して、社会的な面も加味して、廃炉の姿を検討していくことになるのではないかと思います」</p>



<p>前述のとおり、「原子炉施設の解体」はマップからとっくに消えているので、小野氏の発言と今のマップと齟齬はないと言える。一方、質問した記者は、東京電力は、いずれ「更地にするために建屋を解体するはずだ」と考えていた。筆者も尾松氏の論考を読むまで同じように考えていたので、そうした認識を批判するつもりはない。</p>



<p>問題は、「燃料デブリの全量取り出し」や「原子炉施設の解体」といった重要な目標を消し（そうしても何の責任も問われない）、廃炉完了時の姿、つまり廃炉の最終形をあいまいにしたまま、「３０～４０年後の廃止措置終了」をスローガンのように掲げ続けていることだろう。</p>



<h2 class="wp-block-heading">（４）２０５１年、「デブリ一つかみ」？</h2>



<p>しかし、廃炉作業が非常に困難なことが、ますますはっきりしてきている。</p>



<p>前の原子力規制委員長で、「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」の廃炉総括官・更田豊志氏は今年５月、福島市内であった報道機関との懇談会で、燃料デブリの取り出しに関してこう語った。「（「３０～４０年後の廃止措置終了」の最終年となる）２０５１年に最初の一つかみができていれば、上出来だと思っています」</p>



<p>衝撃的な発言だ。福島第一原発の廃炉に関する方針づくりで更田氏の存在は重たいはずだ。筆者はこの懇談会に参加していないので、今回、機構に情報公開請求をして、更田氏と記者のやりとりを文字に起こしたペーパーを入手した。読み進めると、確かに更田氏はそう語っていた。</p>



<p>前述の川内村の「対話」には更田氏も出席していた。質疑応答で、筆者は更田氏に端的に聞いてみた。「更田さんは燃料デブリの取り出しで２０５１年に一つかみできたらいいと発言されていますが、だとすれば……２０５２年以降はどうされるのでしょうか」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="908" height="662" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.4.jpg" alt="" class="wp-image-19981" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.4.jpg 908w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.4-300x219.jpg 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/12/202512_Komori.4-768x560.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 908px) 100vw, 908px" /></figure>



<p class="has-small-font-size">地域住民に説明する更田豊志氏（右）と池上三六氏（左）＝２０２５年１０月３１日、福島県川内村で。</p>



<p>更田氏の答えはこうだった。「東電のこれまでの作業は廃炉というよりは応急処置、汚染水への対処等々に注力してきたわけですけど、ようやく危険状態を脱し、落ち着いて考えられる段階に入ってきていると思うんです」</p>



<p>「マップを変えないでいいかという議論は大変重要だと思いますけど、まだ議論をきっちりするための材料がそろってない……やっぱり材料を揃えるのに、1年から1年半ぐらい時間をいただきたいと私は思っています」 <a id="_ednref1" href="#_edn1">[17]</a></p>



<p>こうした発言からすれば、遠からず、マップは見直しがなされるのだろう。</p>



<h2 class="wp-block-heading">（５）取り出した燃料デブリ、どこへ</h2>



<p>ただ、仮に今後も燃料デブリの取り出しを続けるとするなら、取り出したデブリを、誰の責任で、どこで、どう保管するのかという厄介な課題と向き合わないといけない。</p>



<p>大きく報道されていないが、２０１９年版のマップは、初号機の燃料デブリ取り出しに絡んで、「取り出した燃料デブリは容器に収納の上、福島第一原子力発電所内に整備する保管設備に移送し、乾式にて保管を行う」と記している。その量や期間の具体的な記述はないが、福島の地に置くとしているのだ。</p>



<p>尾松氏はこう指摘する。「取り出すことができた一部の『燃料デブリ』は東電が原発敷地内で保管し、『取り出せないデブリ』は炉内に放置される。そんな事態を違法とする法規則がないのです」。そして、「やはり廃炉完了要件や燃料デブリの高レベル放射性廃棄物としての位置づけを定める法律が日本には必要です」と訴えた。</p>



<p>教訓になる事例として、尾松氏は米ＴМＩ原発事故の燃料デブリの取り出しの経緯を著書に書いている。要約するとこうだ。燃料デブリの「搬出先」が決まらないまま取り出しが進めば、敷地内でのデブリ保管が半永久的な貯蔵になると住民が懸念したことなどから、米国の原子力規制委員会とエネルギー省が覚書を締結。燃料デブリの政府による引き受けが決まり、同省傘下のアイダホ州の研究施設に移送されることになった、という<a id="_ednref1" href="#_edn1">[18]</a>。</p>



<p>先の川内村の「対話」で、更田氏はこうも語っていた。「廃炉で一番恐れているのは、取り出したものをちゃんと保管できるか、ということ……福島第一は決して広い敷地ではありませんで、取り出したものをすべて中に置けるかどうかという保証は今のところ、見通しが立っているわけではありません」<a id="_ednref1" href="#_edn1">[19]</a></p>



<p>この「対話」の最後、筆者は、更田氏に「米ＴМＩの原発事故では、燃料デブリは遠く離れたアイダホ州にある米エネルギー省の研究所に移したが」と指摘したうえで、取り出した燃料デブリをどうするのか、を質した。</p>



<p>更田氏の答えはこうだった。「米国とは事情がまったく違う。核弾頭をいっぱい持っていて、そういったものの保管に関する条件が整っている。研究所っていう感覚も違っていて、敷地面積の規模が全然違うのです……福島第一のデブリは、まだ（筆者注：本格的に）取り出してもいないものについて、（処分地の）お願い、ご説明をしようにも、しようがありません」。帰って調べると、米国のその研究所の敷地面積は、沖縄県や東京都より広かった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">（６）「危険な遺産」、どこまで取り除くか</h2>



<p>ここで私たちが考えるべき論考を、もう一つ挙げておきたい。非営利のシンクタンク「<a href="https://www.ccnejapan.com/" title="">原子力市民委員会</a>」による「燃料デブリ『長期遮蔽管理』の提言」（２０２１年４月）<a id="_ednref1" href="#_edn1">[20]</a>だ。危険をおかして燃料デブリを無理に取り出すのではなく、建屋全体を外構シールドで覆い、デブリの冷却を空冷式に切り替えた上で、「長期遮蔽管理」を行うというものだ。</p>



<p>これに先立って同委員会が２０１７年に出した提言「１００年以上隔離保管後の『後始末』」には、「作業環境の放射線レベルは１００年後には現在（メルトダウン6年後）のおおよそ１/１６倍になり、２００年後には約１／６５倍になる」とあった<a id="_ednref1" href="#_edn1">[21]</a>。</p>



<p>十分な安全対策を講じたとしても、福島第一原発の敷地内に燃料デブリを長い期間、「置く」ことは、地域住民にとってはとても辛い話になるのに違いないが、作業員の被ばくなどを考えると、そうした長い時間軸を考えることが必要なのかもしれない<a id="_ednref1" href="#_edn1">[22]</a>。</p>



<p>最後に、尾松氏がその著書に記した大事な点を転記しておきたい。</p>



<p>「私たちは『福島第一原発をどのような状態にしてほしいのか』、意見していかなければいけない。１００年以上かけてでも更地化を目指すとすれば、誰の責任で、どのように世代をまたがるプロジェクトを運営していくのがよいのか。更地化まで目指さず、デブリが残ったままの原子炉を永久に安全に管理してほしい、という意見もあるかもしれない。そうだとして、では、その『永久の安全性』を誰の責任でどのように保証させ、どんなふうにチェックするのか……それは技術の問いである前に、私たちの願いについての問いだ。私たちの子ども・孫たちがこの国に暮らすとして、私たちが残してしまう危険な遺産をどこまで取り除くのか、についての問いだ……そろそろ決めなければならない。廃炉とは何をすることなのか」<a id="_ednref1" href="#_edn1">[23]</a></p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<div class="wp-block-group is-style-stitch"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<h4 class="wp-block-heading is-style-default">脚注</h4>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[1]</a> &nbsp;最初の２０１１年版の正式名称は「東京電力（株）福島第一原子力発電所1～4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」。２０１５年版で「東京電力（株）福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」となり、２０１７年版から「東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」になった。いまも、東京電力ホールディングスのホームページで見ることができる。なお、決定の主体は２０１１年版では「政府・東京電力中長期対策会議」だったが、２０１９年版だと政府の「廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議」になっている。<a href="https://www.tepco.co.jp/decommission/information/committee/roadmap/index-j.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.tepco.co.jp/decommission/information/committee/roadmap/index-j.html</a>　</p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[2]</a> 東京電力は２０１６年４月、ホールディングカンパニー制を導入し、「東京電力ホールディングス株式会社」が東京電力グループの持株会社となったが、本稿では原則として「東京電力」と記す。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[3]</a> ロードマップの「３０～４０年後の廃止措置終了」はどうしてできたのか。朝日新聞デジタルは「政治家が値切った『４０年』」（２０２１年２月１１日）という記事で、原子力委員長だった近藤駿介氏が明かした「理屈」を次のように記している。「１０年の手探りの後、炉心溶融した１～３号機を一つ１０年ずつかけて片付ける――。『そんな計算式に何の意味もないんだけど。『最速で４０年』でも完全に言い過ぎです。政治家の方はだいたい我々の数字を値切る（短くする）。むしろ値切るのが仕事だから』と振り返る」<a href="https://digital.asahi.com/articles/ASP2B7QGQP1CULBJ00B.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://digital.asahi.com/articles/ASP2B7QGQP1CULBJ00B.html</a>　</p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[4]</a> 東京電力は２０２１年６月、福島第二原発全4基の廃炉作業を始めた。建屋等の解体撤去まで２０６４年度の終了をめざす。事故を起こした福島第一の「３０～４０年後の廃止措置終了」に対し、事故を起こしていない福島第二の「廃止措置期間」が４４年の「見込み」になっている。<a href="https://www.asahi.com/articles/ASP6R31J1P6QULFA024.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.asahi.com/articles/ASP6R31J1P6QULFA024.html</a> <a href="https://www.tepco.co.jp/press/release/2020/pdf2/200529j0101.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.tepco.co.jp/press/release/2020/pdf2/200529j0101.pdf</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[5]</a> ２０１１年版、２０１２年版のロードマップにあった「３０～４０年後」の「原子炉施設の解体」という記述は、２０１３年版で「【第３期】第２期終了～廃止措置終了まで（目標はステップ２完了から３０～４０年後）」（Ｐ１５）、「福島第一原子力発電所１～４号機の燃料デブリ取出し後の施設の解体など原子炉施設の廃止措置は……」（P６１）といった複雑な表現になり、２０１５年版で「原子炉施設の廃止措置計画」「廃止措置計画は、３０～４０年後の廃止措置終了を目標に……」などと記され、「解体」という文字が無くなった。（Ｐ２０）。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[6]</a> 早稲田大学教授の松岡俊二氏は２０２１年、福島第一原発の約８８０トンの燃料デブリ取り出しにかかる期間を試算した論文を発表。米ＴМＩ原発事故の実績を踏まえ、1日の取り出し量を５０キロと仮定すると６８年、２０キロと仮定すると１７０年が必要になる、とした。そのうえで、デブリ取り出しについて「どこまでこだわるべきか、一度立ち止まって真剣に検討すべきであろう」と指摘した。<a href="https://smatsu.w.waseda.jp/material/Matsuoka_2021_1Fdebris.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://smatsu.w.waseda.jp/material/Matsuoka_2021_1Fdebris.pdf</a><br><a href="https://prj-matsuoka311.w.waseda.jp/material/wiapstokyu.44.0_77.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://prj-matsuoka311.w.waseda.jp/material/wiapstokyu.44.0_77.pdf</a></p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[7]</a> 東京電力ホールディングスは２０２５年７月、福島第一原発の廃炉にかかる費用として、２０２５年４～６月期決算で新たに９０３０億円の特別損失を計上したと発表した。朝日新聞の記事は、燃料デブリの本格取り出しに向けた準備作業の大枠が固まったため、としている。また、廃炉全体の支出は予定も含めると５兆円に迫り、想定の8兆円を超える可能性が高まっている、とした。<a href="https://digital.asahi.com/articles/AST703FXKT70ULFA02BM.html?iref=pc_extlink" target="_blank" rel="noopener" title="">https://digital.asahi.com/articles/AST703FXKT70ULFA02BM.html?iref=pc_extlink</a> <a href="https://www.tepco.co.jp/press/release/2025/pdf3/250731j0101.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.tepco.co.jp/press/release/2025/pdf3/250731j0101.pdf</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[8]</a> 例えば、福島県知事と地元の１３市町村長は２０１６年８月、経産相に対して、「燃料デブリや使用済燃料などの放射性廃棄物については、原子力政策を推進してきた国の責任において処分方法の議論を進め、県外において適切に処分すること」などを申し入れている。<a href="https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16025c/genan413.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16025c/genan413.html</a><br>また、福島第一原発がある大熊町の吉田淳町長は共同通信の取材に対し、「事故が起きた発電所であっても最後は更地に戻して終わりにしてほしい」、同じく双葉町の伊澤史朗町長は「廃炉とは原状復帰だから、全部きれいに整地されて、元の姿になっているのをイメージしている」と述べた、という（２０２０年１２月３日、東奥日報など）。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[9]</a> 尾松亮氏の月刊誌「科学」（岩波書店）の廃炉関連の連載は２０２１年３月号から２０２２年２月号まで。同氏の岩波ブックレット「廃炉とは何か」（２０２２年８月）はコンパクトながら廃炉の問題を多角的に論じている。また、同氏は福島県の総合情報誌「政経東北」で、「廃炉の流儀」と題した連載を続けている。「政経東北」のホームページで読むことができる。<a href="https://www.seikeitohoku.com/category/earthquake-and-nuclear-accident/" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.seikeitohoku.com/category/earthquake-and-nuclear-accident/</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[10]</a> 原発事故の後の２０１１年９月、原子力損害賠償の実施などを目的に「原子力損害賠償支援機構」が設立された。２０１４年８月、「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」に改組され、東電の廃炉作業の支援も始めた。</p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[11]</a> 同機構は２０１６年７月、廃炉作業の技術的な裏付けとなる「技術戦略プラン２０１６」を発表し、原子炉建屋をコンクリートで覆う「石棺方式」採用を示唆する表現を盛り込んだところ、福島側で「廃炉断念の布石では」といった批判が出て、機構はその部分を削除した。<a href="https://mainichi.jp/articles/20160721/k00/00m/040/055000c" target="_blank" rel="noopener" title="">https://mainichi.jp/articles/20160721/k00/00m/040/055000c</a>　<a href="https://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2016/07/post_13962.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2016/07/post_13962.html</a></p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[12]</a> 「廃炉に関する対話」の日程と配布資料・動画はこちらで見ることができる。<a href="https://www.dd.ndf.go.jp/activity-report/taiwa/index.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.dd.ndf.go.jp/activity-report/taiwa/index.html</a>　 <a href="https://www.dd.ndf.go.jp/activity-report/taiwa/2025s.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.dd.ndf.go.jp/activity-report/taiwa/2025s.html</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[13]</a> <a href="https://dd-ndf.s2.kuroco-edge.jp/files/user/pdf/activity-report/taiwa/pdf/2025a2_doc.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://dd-ndf.s2.kuroco-edge.jp/files/user/pdf/activity-report/taiwa/pdf/2025a2_doc.pdf</a> のP２。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[14]</a> 毎日新聞は２０２１年１月、福井大学特命教授だった柳原敏氏へのインタビュー記事を掲載。廃炉の実情に詳しい同氏は「問題はエンドステートが明確でないことだ。工程表の廃炉とは、燃料デブリを取り出したら終わりなのか。それとも建屋の解体までのことか、または更地にして汚染土壌も取り除いてきれいにすることなのか。もし、敷地全体で計測される放射線量も下げて汚染廃棄物もどこかに持っていくことを『廃炉の終わり』と定義するなら、結構大変な仕事になる。３０～４０年でできるかは疑問だ」と語った。<a href="https://mainichi.jp/articles/20210125/k00/00m/040/088000c" target="_blank" rel="noopener" title="">https://mainichi.jp/articles/20210125/k00/00m/040/088000c</a>　</p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[15]</a> 朝日新聞は２０２３年9月、日本原子力学会で廃炉問題を検討する委員会のトップを務める宮野廣氏へのインタビュー記事を掲載した。記者が「政府と東電は５１年までに福島第一原発の廃炉を完了させる方針ですが、そもそも『廃炉完了』した時の姿を示していません。通常の廃炉のように更地にするのか、原子炉建屋など一部の設備が残っていても廃炉完了とみなすのか。目標があいまいです」と質問。これに宮野氏は「そこが本当に大きな問題です。出てきた廃棄物をどう処分するのか……ビジョンなしに単に作業しているだけでは、場当たり的になっていく気がします」と答えた。また、記者の「５１年までに『廃炉完了』と言えるような状態になるのでしょうか」との問いに、宮野氏は「ならないと思います。（事故を起こしていない）一般の原発は、炉心に核燃料がない状態から廃炉作業が始まって、３０～４０年かかります。福島第一原発は、いまも炉心に燃料デブリが残った状態ですから、５１年に完了というのは、あり得ない話です」と語った。<a href="https://digital.asahi.com/articles/ASR992VT8R97ULBH006.html?iref=pc_ss_date_article" target="_blank" rel="noopener" title="">https://digital.asahi.com/articles/ASR992VT8R97ULBH006.html?iref=pc_ss_date_article</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[16]</a> ２０１１年版のロードマップだと、「燃料デブリ取り出し目標（初号機）」は、「２０２１年度」からとされていた。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[17]</a> 原子力規制委員会の初代委員長を務めた田中俊一氏は２０２０年１１月、朝日新聞のインタビュー取材で「工程表（ロードマップ）に『３０～４０年で廃炉を完了する』とあります」との記者の質問にこう答えた。「できません。３０～４０年後は誰も責任がないから、そう書いているだけです」「更地にはできません……原子炉建屋のまわりはほとんど人が出入りできない土地になると思います」「できないことは、できないんですから。それなのに、デブリを取り出して更地になるように言うのは罪だと思います」</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[18]</a> 前掲「廃炉とは何か」のP３４～４０。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[19]</a> 朝日新聞は２０２４年３月、技術コンサルタント・河村秀紀さんらが福島第一原発の図面などの公開情報をもとにした廃棄物の試算（１７年）を紹介している。記事によると「敷地の放射線量が下がり、自由に出入りできる状態にする場合の放射性廃棄物は約７８０万トン。事故を起こしていない原発の６００基分に相当する」という。また、この記事は「日本原子力学会の分科会が２０年に公表した報告書は河村さんらの試算を引用し、更地にする『完全撤去』、地盤などを残して管理する『部分撤去』のシナリオを検討。部分撤去だと廃棄物量は完全撤去の約半分の約４４０万トンで、さらに放射性物質が自然に減るのを待つ期間を置けば、約１１０万トンになるとした」と伝えた。<a href="https://digital.asahi.com/articles/ASS376758S37ULBH007.html?iref=pc_ss_date_article" target="_blank" rel="noopener" title="">https://digital.asahi.com/articles/ASS376758S37ULBH007.html?iref=pc_ss_date_article</a></p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[20]</a> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/CCNE_specialreport8.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ccnejapan.com/download/CCNE_specialreport8.pdf</a> 原子力市民委員会の技術・規制部会の滝谷紘一氏の資料（<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20240416_CCNE_Takitani.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ccnejapan.com/download/20240416_CCNE_Takitani.pdf</a>）、同じく川井康郎氏の資料（<a href="https://foejapan.org/wpcms/wp-content/uploads/2024/09/240927_kawai.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://foejapan.org/wpcms/wp-content/uploads/2024/09/240927_kawai.pdf</a>）も参考になる。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[21]</a>「１００年以上隔離保管後の『後始末』」 <a href="https://www.ccnejapan.com/download/CCNE_specialreport1_2017.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ccnejapan.com/download/CCNE_specialreport1_2017.pdf</a>のP６。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[22]</a> 費用の問題もある。在京テレビ局に勤務し、事故収束を取材してきた吉野実氏は「『廃炉』という幻想」（２０２２年２月、光文社新書）で、政府の廃炉費用８兆円との試算に関して、「この試算にはとんでもない『穴』がある……取り出したデブリを含む放射性廃棄物の処理・埋設費用が『含まれていない』ことである」と指摘している（Ｐ２１８）。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[23]</a> 前掲「廃炉とは何か」のP７４から。</p>
</div></div><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/19898/">【寄稿】廃炉ロードマップから「デブリ取り出し」「原子炉解体」が消えていた！　福島第一原発の「最終形」議論、急ぐべき</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>【寄稿】福島第一原発事故、東電の対応に過ち？／市民研究者ら非常時マニュアルや運転員操作の問題点を追究（下）</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/column/19344/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小森 敦司]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 04 Sep 2025 05:37:25 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[メルトダウン(炉心溶融)]]></category>
		<category><![CDATA[事故対応]]></category>
		<category><![CDATA[原子力規制委員会]]></category>
		<category><![CDATA[原発事故の責任]]></category>
		<category><![CDATA[地震]]></category>
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		<category><![CDATA[東京電力]]></category>
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		<category><![CDATA[福島原発事故]]></category>
		<category><![CDATA[福島第一原発]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-1024x479.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>フリージャーナリストの小森敦司さんからご寄稿いただだきました。（上）（下）の連載になります。（上）の記事はこちら。 （５）「５５℃以下」は何のため？ 「原子炉冷却材温度変化率５５℃／ｈ以下」 急冷したときに原子炉の強度に [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/19344/">【寄稿】福島第一原発事故、東電の対応に過ち？／市民研究者ら非常時マニュアルや運転員操作の問題点を追究（下）</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-1024x479.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>フリージャーナリストの小森敦司さんからご寄稿いただだきました。（上）（下）の連載になります。（上）の記事は<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" target="_blank" rel="noopener" title="">こちら</a>。</p>



<h2 class="wp-block-heading">（５）「５５℃以下」は何のため？</h2>



<p>「原子炉冷却材温度変化率５５℃／ｈ以下」</p>



<p>急冷したときに原子炉の強度に影響が出るとして１時間に５５℃以下のペースで冷却するよう手順書等に定められていたことを、本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" title="">上</a>」に書いた。では、「強度に影響」とは、どういうことだろう。筆者はなかなかぴんとこなかった。解明のヒントが北海道大学大学院教授（当時）の奈良林直氏の２０１２年９月の論考にあった<a id="_ednref1" href="#_edn1">[1]</a>。脱原発派から「原子力ムラの研究者」と名指しされる学者だ。</p>



<p>筆者はその論考を、兵庫県へ避難した原発事故被災者らの損害賠償請求にかかわってきた辰巳裕規弁護士のブログ「福島原発事故の小部屋」で最近、知った。辰巳弁護士は東電の事故対応などに関する論考を調べ、様々な角度から問題提起をしてきた。そのブログで今年６月、奈良林氏の論考を「紹介」していたのだった<a id="_ednref1" href="#_edn1">[2]</a>。</p>



<p>奈良林氏は、その元となっている論考で、「５５℃」と運転員のＩＣ操作について書いている。東電の主張にかなり配慮していると思えるが、分かりやすいので、抜粋する。</p>



<p>「津波がくるまではアイソレーションコンデンサー（ＩＣ）が作動していて、原子炉の圧力が最初７メガパスカル（筆者注：１気圧はおよそ０．１メガパスカル）から４メガパスカルまで１５分ぐらいでグーっと下がっています。そのときの冷却の程度を温度で表すと１時間あたり１５０℃くらいの非常に速い冷却モードになっていました」</p>



<p>「運転員は５５℃と徹底的に教え込まれていますから、ＩＣで冷え過ぎたということで、ＩＣの作動をコントロールして、バルブを閉めてしまいました。さらにその後、７メガパスカル付近になるようオンオフをして、圧力をコントロールしています」</p>



<p>「運転員は自分が冷やし過ぎてしまったことによって、もし<ruby>圧力容器を将来交換する<rt>・・・・・・・・・・・</rt> </ruby>ようなことになるといけないと思ったので、そういう操作をしました……結果からして残念なのは……ＩＣのバブルを閉じてしまい、そのタイミングで津波がきてしまった」（傍点は筆者）</p>



<p>なるほど。「圧力容器を交換する」ことになれば、東電にとって巨額の費用を免れない。運転員だって、そんな「圧力容器を交換する」ようなことは避けたいはずだ。</p>



<p>ただし、だ。あれだけの大地震（１４時４６分）が起きた直後のことである。運転中だった１～３号機はスクラム（緊急停止）し、外部電源をすべて喪失。１４時４９分には福島県に大津波警報が出ている。</p>



<p>それらをふまえると、本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" target="_blank" rel="noopener" title="">上</a>」で石川徳春さんが指摘したように、「温度変化率遵守による『ＩＣの手動停止』」は、異常時の運転制限の適用除外を定めた保安規定第７７条３項に違反しているのではないか<a id="_ednref1" href="#_edn1">[3]</a>。</p>







<h2 class="wp-block-heading">（６）新潟県からの真相究明</h2>



<p>事故から時が経ち、国会や政府の事故調査の再開もなく、事故原因に関するニュースは大きく減ってしまった。しかし、本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" title="">上</a>」でも取り上げたが、東電の柏崎刈羽原発がある新潟県では、大学教授ら専門家からなる「原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」（以下、新潟県技術委員会）が独自調査を続けてきた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[4]</a>。</p>



<p>福島の原発事故の徹底検証なくして再稼働はできないという立場からだ。熱心な委員もいた。同委員会で使われた資料をネットで検索すると大量に出てくるが、ここでは1号機の非常用復水器の操作に絡み、２０２０年８月に同委員会に提出された一つの文書を押さえておきたい。</p>



<p>タイトルは長くなるが、「『課題別ディスカッション１』（地震動による重要機器の影響）に係る論点整理について」というものだ。委員の一人で科学ジャーナリストの田中三彦氏が東電所有の図面等を確認しながら議論したいと求め、２０１９年４月からほぼ月一回、田中氏と東電、新潟県（委員会事務局）との間でなされた「打ち合わせ」を経て、とりまとめられた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[5]</a>。</p>



<p>この「論点整理」のごく一部だが、手順書や非常用復水器にかかわる部分を以下、抜粋する。</p>



<p>　　　　◇</p>



<p>（委員の考え）「ＡＯＰに地震時対応の項目（第４編自然災害対策編　第２２章自然災害事故（大規模地震発生、津波発生））があるが、これをなぜ使わなかったのか」（筆者注：ＡОＰとは、「事象ベース手順書」のことで、あらかじめ想定された異常事象又は事故が発生した場合に適用する）</p>



<p>（東京電力の考え）「電源をすべて失い、手順書の想定を超えた状況で、何ができるのかを全ての手順書や図書を集めてきて対応した」「ＡＯＰの自然災害対策編には、スクラムした場合に原子炉を冷温停止まで持っていく手順は書いていないため、他の項目を引用することになる」</p>



<p>（委員の考え）「保安規定には、スクラム発生時には原子炉冷却材（原子炉水）温度変化室が５５℃／ｈ以下という運転上の制限は適用されないという記載があるが、今回適用していない」「この『適用されない』という規定を適用すれば、非常用復水器（ＩＣ）を止める必要は無かった……止めなければ津波が来る前に冷温停止状態に持って行けたのではないか」</p>



<p>　（東京電力の考え）「運転員は、スクラム発生時において５５℃／ｈを守らなくてもよいという状況があることは知っていたと思う。電源があれば、原子炉を冷温停止ができるので、５５℃／ｈを守るという選択をしていたと思うが、津波の後にＳＢＯ（筆者注：外部電源も非常用発電機も使えない「ステーション・ブラックアウト」のこと）になるとわかっていたら非常用復水器を止めなかったと思う」</p>



<p>　　　　◇</p>



<p>このやりとりで筆者が強い違和感を覚えたのが、この最後の「東京電力の考え」のところだ。わずか数行のくだりに「思う」という言葉が３度も出てくる。なぜ、運転員に直接、問わないのだろうか。ここが、決定的に重要な「場面」ではないか。</p>



<p>当該部分のスクショを下に貼り付けておく（黄色のマーカーは筆者が引いた）が、その下の２つの段落では「思う」という言葉を使っていない。極めて不自然だ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="862" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_7-1024x862.jpg" alt="" class="wp-image-19387" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_7-1024x862.jpg 1024w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_7-300x253.jpg 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_7-768x647.jpg 768w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_7.jpg 1386w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>この日の新潟県技術委員会では、東電は柏崎刈羽原発の安全対策における手順書の整備事例を示した<a id="_ednref1" href="#_edn1">[6]</a>。本稿で書いてきた「疑問」に関わる次のような事項もあった。</p>



<p>「大津波警報発令時、全交流電源喪失時には、原子炉で発生する熱を除熱する機能を喪失する事象を考慮し、先行的に原子炉減圧を行う手順を追加（このとき、通常の原子炉起動・停止操作では５５℃／ｈを上限としている炉水温度変化率について、５５℃／ｈを超えてよい手順としている）」</p>



<p>この手順整備の狙いは何だろう。とくに丸括弧内が気になる。本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" target="_blank" rel="noopener" title="">上</a>」に書いたが、福島第一原発だと、その保安規定で、異常発生時には「５５℃／ｈ以下」といった「運転上の制限は適用されない」ことになっていたはずだ。柏崎刈羽原発ではそうなっていなかったのだろうか。</p>



<p>当該部分のスクショを以下に貼り付けておく（黄色のマーカーは筆者は引いた）。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="479" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-1024x479.jpg" alt="" class="wp-image-19393" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-1024x479.jpg 1024w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-300x140.jpg 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-768x359.jpg 768w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8.jpg 1248w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>このように時間を掛けて福島原発事故の原因調査を続けてきた新潟県技術委員会をめぐっては２０２１年１月、新潟県が柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な一部委員を交代させるといった動きが表面化した。本稿で記した田中三彦氏（筆者注：田中氏は２０２０年１１月に委員を辞任）は筆者にメールで、同委員会の事故調査について厳しい評価を示した。「現知事（筆者注：花角英世氏）になってから、技術委員会はダメになりました。完全に無力化されたと思います」<a id="_ednref1" href="#_edn1">[7]</a>。</p>







<h2 class="wp-block-heading">（７）規制委の追及に東電は</h2>



<p>福島第一原発事故の反省と教訓を受けて２０１２年９月に発足した原子力規制委員会。福島の事故の継続的な調査・分析が必要と考え、２０１３年５月から、原子力規制委員や原子力規制庁職員、外部有識者らによる「事故分析に係る検討会」を開いてきた。</p>



<p>２０２４年７月２２日に開かれた４７回目の検討会は、１号機の非常用復水器（ＩＣ）や手順書の問題などを論じた。議事録を読むと、本稿で書いてきた数々の「疑問」が東電に投げかけられていた。市民サイドの調査・分析も意識しているのではないか、と筆者には思えた。その議事録から大事なところを抜粋する<a id="_ednref1" href="#_edn1">[8]</a>。</p>



<p>　　　　◇</p>



<p>東京都市大教授　「アイソレーションコンデンサーの定期試験ですね。実際にどういうことがされているのか」「熱交換器に蒸気を通すことは、運転期間中をとおして、ほとんどないということなんでしょうか」</p>



<p>東京電力部長　「アイソレーションコンデンサーを実作動していなかったというのが事故前の状況で、やっぱり本当に動かしていたときの知識をしっかり持っていなかったというのが、反省点の一つというふうに考えてございます」</p>



<p>前原子力規制委員長・更田豊志氏<a id="_ednref1" href="#_edn1">[9]</a>　「（筆者注：ＩＣを備えた日本原電の）敦賀の１号機に行くと、驚いたことにＩＣの動作経験がたっぷりある。落雷が原因だそうですけど……」「オイスタークリーク（筆者注：ＩＣを備えた米国の原発）の人と話をすると、米国でもＩＣはそれほど多くはないので、運転員の経験には非常に気にしていると聞いている……」</p>



<p>原子力規制庁職員　「原子炉の自動スクラム信号が発信した場合というのは、７７条の３項のところですけど、当直長が異常の収束を判断するまでは、運転上の制限は適用されないというふうにしているので……５５℃／ｈ制限はスクラム時には適用されないというふうに認識しておりますので、東京電力におかれてはここを踏まえて次回以降、説明をお願いします」</p>



<p>東京電力部長　「保安規定の話に戻ってしまうんですが、我々の認識としては５５℃／ｈというのは、運転員の頭にたたき込まれている話で、どこに書いてあるからというのをそんなに意識しないで常に５５℃／ｈは守ろうねと思っちゃうものだというような認識ではございます」</p>



<p>前原子力規制委員長・更田豊志氏　「地震直後にこれは大ごとだって本当に大きな事故だという認識が中操（筆者注：事故対応の最前線で原子炉の制御等をしていた中央制御室のこと）ですぐにできていれば、そこで５５℃／ｈは出てくるのはおかしいから……」</p>



<p>　　　　◇</p>



<p>中ほどの原子力規制庁職員の発言は、東電に対し、地震の後、なぜＩＣを止めたのか説明を、と求めた「宿題」と言えた。この日に使われた規制庁作成の資料には、福島第一原発の保安規定の一部が、わざわざ「参考」として挿入されていた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[10]</a>。その部分のスクショを下に貼り付ける。東電は、痛いところを突かれたのではなかったか。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="587" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_9-1024x587.png" alt="" class="wp-image-19399" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_9-1024x587.png 1024w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_9-300x172.png 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_9-768x440.png 768w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_9.png 1061w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>







<h2 class="wp-block-heading">（８）元長官が示した「教訓」</h2>



<p>次の２０２４年１１月１４日の４８回目の検討会。元原子力規制庁長官の安井正也氏が２０１１年３月１１日の津波襲来までの１号機の運転員のＩＣ操作を時系列的に整理した。議事録によると安井氏は運転員の操作をこう説明した<a id="_ednref1" href="#_edn1">[11]</a>。抜粋する。</p>



<p>「推察ですけれども、圧力降下は、早い速度で落ちていますので、安全を背負う立場からすれば、重大な問題から考えるので、ＬＯＣＡ（筆者注：配管の破損などで原子炉冷却材が流出する事故のこと）……そうしたものも含めて順次調べていったんじゃないかと思います」</p>



<p>「こんなに下がっていたら、５５℃も超えちゃうと……運転制限とか、運転時の考慮事項として教育されてというんですか、それが運転員の頭をよぎったことは十分考えられる……」</p>



<p>「東電のＩＣは事実上一度も起動していないと。運転員の方もどういうふうに挙動するかという体感がないわけです。シミュレータも、ＩＣの機能を搭載したものは当時なかったんですよね……」</p>



<p>安井氏は、その説明資料<a id="_ednref1" href="#_edn1">[12]</a>で「運転員にとって、圧力降下速度が予想外に大きかったと考えられ、以下の諸事項が原因＝今後の教訓」として、「実際のＩＣ起動経験の欠如」「ＩＣも含めた、シミュレータの不存在による体験不足」「手順書の更新不足。記載にも十分な注意書きなし」の３項目を示した。安井氏の説明資料のその部分をスクショして下に貼り付ける。</p>



<p>筆者が思うに、これらは東電が犯した「過ち」だったのではないか。と同時に、当時の国の規制当局（原子力安全委員会、経済産業省原子力安全・保安院など）も、どうして、これらを見逃していたのか、と考えざるをえない。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="467" height="267" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_10.png" alt="" class="wp-image-19403" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_10.png 467w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_10-300x172.png 300w" sizes="auto, (max-width: 467px) 100vw, 467px" /></figure>



<p>一方、東電はこの日、前回の「なぜＩＣを止めたのかと説明を」との「宿題」には真正面から答えなかった。東電が説明した資料のタイトルは、「１Ｆ１（筆者注：福島第一原発１号機の意味）のＩＣの設計・運転から得られた教訓の革新軽水炉への反映」だった<a id="_ednref1" href="#_edn1">[13]</a>。</p>



<p>事故分析の場で、「革新軽水炉」の話を持ち出す感覚に筆者は驚く。東電の説明資料で事故関連の記述といえば、「津波襲来までの間の原子炉の崩壊熱除去が行われていた」などと、相変わらず「悪いのは津波だ」を強調するものだった。本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" title="">上</a>」で取り上げた「第２２章　自然災害事故」編への言及も一切なかった。</p>



<p>この検討会の動きもブログで伝えてきた前述の辰巳弁護士に、東電の事故検証の姿勢についてメールで尋ねると、こんな感想を寄せてくれた。「事故原因の解明と再発防止のために、まだまだ検証すべき事項があるにも関わらず、正面から向き合おうとしていません。このような姿勢では再び事故を招いてしまうのではないでしょうか」 　</p>



<p>事故から１４年。東電、経産省はいま、柏崎刈羽原発を動かそうと懸命だ。福島第一の１号機と違ってＩＣ＝イソコンはない。だが、ここまで記したように福島第一の手順書や運転員のＩＣの操作を調べてみると、改めて柏崎刈羽原発の手順書の中身や運転員の教育訓練のあり方などは、厳しく問い直されるべきではないか。</p>



<p>未解明の問題はほかにもある。福島の事故の検証・分析を終わらせてはならない<a id="_ednref1" href="#_edn1">[14]</a><a id="_ednref2" href="#_edn2">[15]</a>。</p>



<h2 class="wp-block-heading">東京電力の回答／手順書のＲＣＩＣ記載は「誤記」</h2>



<p>筆者は今年７月上旬、本稿で記した福島第一原発の１号機の手順書や地震後のＩＣ操作に関する「疑問」につき、東京電力ホールディングスの広報室あてに質問状として送り、３週間後に回答を得た。以下、主な質問と回答を転記する。なお、筆者の質問は本稿と重複が多いので圧縮してある。</p>



<p><strong>Ｑ１</strong>　１号機の手順書「Ⅳ　自然災害編」の「第２２章　自然災害事故」編に、ＲＣＩＣやＲＨＲといった言葉がありますが、間違っていませんか？<br>Ａ　１号機にＲＣＩＣやＲＨＲはありませんので誤記となります。</p>



<p><strong>Ｑ２</strong>　仙台の民間研究者・石川徳春さんは、１号機の手順書の当該部分にＲＣＩＣ等の記述があるのは、２号機の当該部分を参考にして作成（ほぼ丸写し）したからではないかと「推定」しています。どう、お考えになりますか？<br>Ａ　手順の修正について号機間で記載内容の違いが無いよう、調整しながら作成していたと思われます。当該箇所については、他号機を参考にして作成された際に誤ったものと推定します。</p>



<p><strong>Ｑ３</strong>　手順書は「ステップ毎にチェック」することになっているので、そのような操作訓練がなされたら、その間違いに気づくはずでは。<br>Ａ　当該手順は、作成してから震災まで約１年と期間が短いことから、当該の運転員訓練で見落としていた可能性があります。なお、操作本文中のＲＣＩＣ手動停止の箇所については、長期戦略の操作対応箇所であるため、事故時には津波による電源喪失により、その手順までは到達しませんでした。</p>



<p><strong>Ｑ４</strong>　２０１１年３月１１日の１号機の対応で、手順書のこの「Ⅳ　自然災害編」を使った、もしくは参考にした事実はあるのでしょうか？１号機の手順書の適用状況をまとめた２０１１年１０月２２日のプレスリリースには「自然災害編」への言及がありません。<br>Ａ　平成２３（２０１１）年１０月の報告書では、当時の対応が手順書の趣旨に沿ったものであったかを確認するための手順書として、津波襲来前までは操作内容の具体的記載のある「事象ベース」を、津波襲来後の全電源喪失となった以降は「シビアアクシデント」を選定したものです。当時の対応が手順書に合致しているかを確認したものであり、事故時にどの手順書を参照して対応したのかを確認したものではありません。</p>



<p><strong>Ｑ５</strong>　ＮＨＫスペシャル班の報道を踏まえると、２０１１年３月１１日の１号機の運転員のＩＣ操作は、事実上、「ぶっつけ本番」だったように思えるのですが、現在のご認識をお聞かせください。<br>Ａ　地震発生以降、津波到達までにおいて、中央制御室では原子炉圧力の制御を非常用復水器を使用して問題なく行っていることは、教育訓練やＯＪＴによりその系統・機能を十分理解し、習得した知識を活用した上での操作であると考えています。</p>



<p><strong>Ｑ６</strong>　津波が来る前の運転員のICの手動停止は保安規定第７７条３項に反していませんか？<br>Ａ　津波による被害を受ける前の段階では問題なく対応できており、この当時当直長は「確実に冷温停止に持って行ける」と考えていました。設備への影響は少ない方が好ましく、運転手順書の趣旨に則り操作したものです。</p>



<p><strong>Ｑ７</strong>　上記Ｑ６の点は、「第４７回東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会 令和６年７月２２日」でも問題となり、規制庁職員から「５５℃／ｈ制限はスクラム時には適用されないというふうに認識をしておりますので、東京電力におかれてはここを踏まえて次回以降、説明をお願いします」とされました。これを受け、その後、東電として「説明」されたことはありますか？<br>Ａ　以下の回答（第４８回の議事録Ｐ３３）が当該の発言に対する東電からの回答になります。<br>「東京電力ＨＤ（飯塚担当） 東京電力の飯塚です。概ね、我々の中でも議論しましたけれども、安井さんのおっしゃっている状況が、恐らく当時だったんだろうなというふうに考えております。基準のとおり５５℃／ｈの話にしても、恐らくは、遵守するという書き方を事故調の報告書に書いていますけれども、恐らく慣れ親しんだのか、頭にたたき込まれていた、これを守れるものなら守るんだという頭でいたということなんだと思います。そういう意味では、ちょっと表現が強過ぎるのかなというふうには考えておりますし。あと、先ほど安井さんからも御指摘ございましたとおり、圧力が下がっていくということは、冷却材が喪失していくことを一番おそれているということが、別途、国会の事故調の報告書の中にも記載をさせていただいていますので、そういう意味で、圧力降下を止めて、そういった事態が発生していないかどうかということを確認したということが、ここにも記載いただいているとおり、まず第一義的だったということだと思っております」。</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<div class="wp-block-group is-style-stitch"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<h4 class="wp-block-heading">脚注</h4>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[1]</a> 日本原子力文化財団のウェブサイト「エネ百科」から。<a href="https://www.ene100.jp/fukushima/7139" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ene100.jp/fukushima/7139</a></p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[2]</a> 辰巳裕規弁護士のブログ「福島原発事故の小部屋」から。<a href="https://www.ashiyahondori.com/2025/06/09/%E3%82%A8%E3%83%8D%E7%99%BE%E7%A7%91-%E4%BA%8B%E6%95%85%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%E3%81%A8%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E5%AE%9F%E6%85%8B-%E5%A5%88%E8%89%AF%E6%9E%97%E7%9B%B4%E6%B0%8F/" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ashiyahondori.com/2025/06/09/%E3%82%A8%E3%83%8D%E7%99%BE%E7%A7%91-%E4%BA%8B%E6%95%85%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%E3%81%A8%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E5%AE%9F%E6%85%8B-%E5%A5%88%E8%89%AF%E6%9E%97%E7%9B%B4%E6%B0%8F/</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[3]</a> 科学ジャーナリストの倉澤治雄氏は「原発爆発」（高文研、２０１３年７月１日）で、「イソコンが正しく使われなかったことは、複合的な事故の進展の中で、決定的な要因の一つでした」としたうえで、「５５℃／ｈ以下」の制限に関して「どのような根拠に基づいたものなのか、明らかになっていません」「仮に緊急時に非常用の冷却装置をフル稼働できないとしたら、そもそも設計が間違っているのです。車の運転を考えてみましょう……急ブレーキが踏めない自動車があったとしたら欠陥車であるのと同様、緊急時に非常用の機器をフル稼働できない原子炉は欠陥原子炉だと思います……」との見方を示した（Ｐ１２１）。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[4]</a> ジャーナリスト・上智大学教授の奥山俊宏氏は週刊エコノミスト（２０２３年７月１０日発売　<a href="https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230725/se1/00m/020/048000c" target="_blank" rel="noopener" title="">https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230725/se1/00m/020/048000c</a>　）に、「福島第1原発事故で新事実　『防護扉』開放で大量浸水許す」を寄稿した。この記事によると、「新潟県による事故検証が続けられる中で、地震の揺れによって電源を喪失したのではないかとの疑いを指摘され、東電は、この疑いを晴らす目的で改めて経緯を精査し、防護扉開放の事実を把握し、１６年、同県の検証の場でこの事実を報告した」としている。そして、東電の資料などによると「１号機では震災発生当時、防護扉は作業のため開放しており、そのまま作業員は避難し。開放状態が維持された」「東電によれば『防護扉が閉まっていれば津波の侵入をある程度抑制できたと考えられる』という」のだった。また、当時、「東京電力が、津波警報発令時に速やかに建屋の大きな開口部の扉を閉めなければならないとのルールを定めていなかったのに対し、茨城県にある日本原子力発電の東海第２原発や福井県にある関西電力の３カ所の原発ではそうしたルールを所内の規則で明文化していた。各社への取材でわかった」としている。<br><a href="https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230725/se1/00m/020/048000c" target="_blank" rel="noopener" title="">https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230725/se1/00m/020/048000c</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[5]</a> <a href="https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/234488.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/234488.pdf</a></p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[6]</a> <a href="https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/234486.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/234486.pdf</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[7]</a> 田中三彦氏は今回、筆者の取材に「ＩＣが小規模な冷却材喪失事故を起こし、大規模な水素爆発の着火源になった可能性が高い」との考えを改めて示した。筆者にとっては「福島原発事故の原因はまだ判明していない　マル激トーク・オン・ディマンド 第７３３回（２０１５年４月２５日）<a href="https://www.videonews.com/marugeki-talk/733" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.videonews.com/marugeki-talk/733</a>  」などもとても勉強になった。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[8]</a> <a href="https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100003753?contents=NRA100003753-004-001#pdf=NRA100003753-004-001" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100003753?contents=NRA100003753-004-001#pdf=NRA100003753-004-001</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[9]</a> なお、この「事故分析に係る検討会」（４７、４８回）に、更田豊志氏は「原子力損害賠償・廃炉等支援機構上席技監」として、安井正也氏は「原子力規制庁東京電力福島第一原子力発電所事故対策室企画調査官」の肩書で参加している。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[10]</a> <a href="https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100003753?contents=NRA100003753-002-003#pdf=NRA100003753-002-003" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100003753?contents=NRA100003753-002-003#pdf=NRA100003753-002-003</a> のＰ１８。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[11]</a> <a href="https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-004-001#pdf=NRA100006337-004-001" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-004-001#pdf=NRA100006337-004-001</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[12]</a> <a href="https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-002-009#pdf=NRA100006337-002-009" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-002-009#pdf=NRA100006337-002-009</a>　のＰ７。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[13]</a> <a href="https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-002-010#pdf=NRA100006337-002-010" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-002-010#pdf=NRA100006337-002-010</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[14]</a> 本稿は東電福島第一原発１号機の手順書の問題を取り上げたが、社会技術システム安全研究所の田辺文也氏は「福島第一原子力発電所事故の事故対応において徴候ベース手順書がないがしろにされたことによって 3号機と2号機は炉心損傷・溶融に至った。さらに炉心損傷後の対応においても参照されるべき手順書（シビアアクシデント手順書又はアクシデントマネジメントガイド）がないがしろにされたことが事故の一層の深刻化を招いた可能性が高い」と指摘している。<br><a href="https://confit.atlas.jp/guide/event-img/aesj2016s/1I01/public/pdf?type=in" target="_blank" rel="noopener" title="">https://confit.atlas.jp/guide/event-img/aesj2016s/1I01/public/pdf?type=in</a></p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[15]</a> 元四国電力社員で原子炉主任技術者だった松野元さんは「推論　トリプルメルトダウン」（創英社／三省堂書店、２０１６年８月）で「福島第一原発事故の原因は津波による電源喪失と考えられているが、実際は自動停止の瞬間にＥＣＣＳ（筆者注：非常用炉心冷却装置）が動かなかったことが原因である」との見方を提示している。<a href="https://www.books-sanseido.co.jp/soeisha_books/4562" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.books-sanseido.co.jp/soeisha_books/4562</a><br>なお、日本原子力発電の東海第二原発（茨城県）は２０１１年３月１１日、ＥＣＣＳの一つ「ＨＰＣＳ（高圧炉心スプレイ系）」と、本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" title="">上</a>」で取り上げたＲＣＩＣ（原子炉隔離時冷却系）がほぼ同時に自動起動している。これを筆者は松野氏の論考で知った。<a href="https://bee-media.co.jp/archives/2853" target="_blank" rel="noopener" title="">https://bee-media.co.jp/archives/2853</a>。今回、筆者として東海第二原発のＨＰＣＳなどの作動について分かりやすいグラフを見つけたのでそのリンクを残しておく。<a href="https://jsm.or.jp/jsm_old/images/news/symposium20160129_1_3.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://jsm.or.jp/jsm_old/images/news/symposium20160129_1_3.pdf</a>　のＰ７。<br>また、今回、筆者として、日本原電の広報担当者に改めて確認したところ、以下の回答を得た。「地震発生により原子炉が自動スクラムするとともに外部電源が喪失したため、給復水系による原子炉への給水が停止しました。その後、原子炉水位がＨＰＣＳとＲＣＩＣが自動起動する水位まで低下したため、ＨＰＣＳとＲＣＩＣが設計どおり自動起動し、原子炉への注水を開始しました。その後、原子炉水位が回復したため、ＲＣＩＣにより原子炉水位を維持し、ＨＰＣＳは運転手順書に従ってミニフロー運転状態で運転を継続していました」</p>
</div></div>



<div class="wp-block-group has-border -border02"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<figure class="wp-block-image u-mb-ctrl u-mb-0"><img decoding="async" src="https://secure.gravatar.com/avatar/5c2ac93b83a14d807b6d945559277a11e312a75803c1f7ef3d07ed8349a468f8?s=96&amp;d=mm&amp;r=g" alt="小森 敦司"/></figure>



<h2 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">Author：小森 敦司 </h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">１９６４年生まれ。上智大学法学部卒。１９８７年に朝日新聞社に入社、経済部やロンドン特派員、エネルギー・環境担当の編集委員などを経て２０２１年に退社、フリージャーナリストに。著書に「日本はなぜ脱原発できないのか」「『脱原発』への攻防」（いずれも平凡社新書）、「原発時代の終焉」（緑風出版）など。２０２４年、行政書士事務所を開業。</p>



<div class="swell-block-button is-style-btn_normal"><a href="https://blog.ccnejapan.com/?author=28" target="_blank" rel="noopener noreferrer" class="swell-block-button__link"><span>小森 敦司　投稿一覧</span></a></div>
</div></div><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/19344/">【寄稿】福島第一原発事故、東電の対応に過ち？／市民研究者ら非常時マニュアルや運転員操作の問題点を追究（下）</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>【寄稿】福島第一原発事故、東電の対応に過ち？／市民研究者ら非常時マニュアルや運転員操作の問題を追究（上）</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/column/19284/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小森 敦司]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 01 Sep 2025 00:40:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[事故対応]]></category>
		<category><![CDATA[原発事故の責任]]></category>
		<category><![CDATA[地震]]></category>
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		<category><![CDATA[福島第一原発]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_5.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>福島第一原発事故、東電の対応に過ち？／市民研究者ら非常時マニュアルや運転員操作の問題を追究（上） ジャーナリスト・小森敦司 ２０１１年３月の東京電力福島第一原発事故の際、運転員の機器の操作などに「過ち」があったのではない [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_5.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h1 class="wp-block-heading"><strong>福島第一原発事故、東電の対応に過ち？／市民研究者ら非常時マニュアルや運転員操作の問題を追究（上）</strong></h1>



<p><strong>ジャーナリスト・小森敦司</strong></p>



<div class="wp-block-group is-style-big_kakko_box"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p>２０１１年３月の東京電力福島第一原発事故の際、運転員の機器の操作などに「過ち」があったのではないか？――事故から１４年の歳月を経たが、市民サイドに立つ研究者やジャーナリストらが福島の事故の検証・分析を続け、東京電力（東電）の事故対応の問題点を追究している。そして、これまでにいくつもの新事実を発見している。東電は柏崎刈羽原発（新潟県）の再稼働に向けた動きを加速しているが、そうして得た教訓は生かされるのか。今回は事故の進展を大きく左右したとされる福島第一原発１号機の非常時のマニュアルと運転員の冷却操作を切り口に、あの事故の際の東電の事故対応を上下２回にわたって考えてみたい。連載の（下）は<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19344/" title="">こちら</a>。</p>
</div></div>







<h2 class="wp-block-heading">（１）ないはずの機器が手順書に</h2>



<p>「事故時運転操作手順書」。言葉の響きは硬いが、グーグルのＡＩアシスタント「ジェミニ」に質すとこう教えてくれた。「原子力発電所などの施設において、異常事態や事故が発生した際に、運転員が適切な対応を行うための詳細なマニュアルのことです」。いわば運転員の非常時対応マニュアルだ（以下、「手順書」）。</p>



<p>事故直後に時をさかのぼるが、事故調査を進めていた衆議院の特別委員会が２０１１年８月、福島第一原発のこの手順書の提出を東電に求めると、東電は同年９月、「知的財産が含まれる」「核物質防護上の問題が生じる」などを理由に、大部分を黒塗りにして提出した<a id="_ednref1" href="#_edn1">[1]</a>。</p>



<p>これに特別委が反発、当時の経済産業省原子力安全・保安院が同年１０～１２月、個人情報以外を除いて公開した経緯がある。それにしても、東電が提出を拒んだのは、知的財産や核物質の防護が本当の理由だったのだろうか？</p>



<p>筆者は今回の取材で、仙台の市民活動の有志でつくる「仙台原子力問題研究グループ」の石川徳春さんという方を知った。東北電力の女川原発（宮城県）の危険性などを調査してきた石川さんは福島第一原発の事故の後、東京電力の事故対応についても綿密に調査・分析し、その論考を市民団体「みやぎ脱原発・風の会」の会報「鳴り砂」に随時投稿してきた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[2]</a><a id="_ednref2" href="#_edn2">[3]</a>。それらを読むと、東電が手順書公開に後ろ向きだった理由が見えた気がした。石川さんの論考を頼りに話を進める。</p>



<p>「ＲＣＩＣ」。これも日本語にすると「原子炉隔離時冷却系」と小難しい言葉になるが、原子炉に異常が発生した時に原子炉の蒸気を使って給水する装置だ。福島第一原発の２～６号機に設置されていて、１号機にはない。</p>



<p>ところが、石川さんの論考（例えば２０１８年５月<a id="_ednref1" href="#_edn1">[4]</a>）に、１号機の手順書の中の「Ⅳ　自然災害編」の「第２２章　自然災害事故」編で、ＲＣＩＣの操作が指示されている、とあった。筆者はそんなことがあるのかと調べてみると、国立国会図書館インターネット資料収集保存事業（ＷＡＲＰ）を介して、その手順書を見つけけることができた<a id="_ednref2" href="#_edn2">[5]</a>。</p>



<p>該当箇所を開くと石川さんの指摘のとおり、「ＲＣＩＣ　『手動停止』」、「ＲＣＩＣを再起動する」とあった。その部分をスクショし、下に貼り付けておく（黄色のマーカーは筆者が引いた）<a id="_ednref1" href="#_edn1">[6]</a>。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="598" height="225" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_1.png" alt="" class="wp-image-19302" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_1.png 598w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_1-300x113.png 300w" sizes="auto, (max-width: 598px) 100vw, 598px" /></figure>



<p>石川さんはまた、１号機にはない「ＲＨＲ（残留熱除去系）」という冷却システムが、やはり１号機の「第２２章　自然災害事故」編に記載されている、といった間違いも見つけている<a id="_ednref1" href="#_edn1">[7]</a>。 </p>



<p>手順書が間違っていて、正しく対処できるのだろうか？</p>



<p>なお、本稿で書く１号機の事故対応の数々の「疑問」につき、筆者は東京電力ホールディングス<a id="_ednref1" href="#_edn1">[8]</a>の広報室に質問状を送り、回答を得ている。例えば、この「ＲＣＩＣ」「ＲＨＲ」の１号機の手順書への記載は、「誤記」というのだった。それらの回答は本稿の「下」の末尾にまとめて掲載する。</p>







<h2 class="wp-block-heading">（２）手順書づくりで「コピペ」？</h2>



<p>石川さんの追究は続く。実は当該部分の改訂日が各ページの上部に記載されている（筆者注：上に貼り付けたページの上部にもある）。石川さんが確認してみると１号機は「２０１０年２月１１日」、２号機は「２０１０年１月２３日」、３号機は「２０１０年３月１８日」と記されていた。すなわち、２号機→１号機→３号機の順に改訂がなされていたということだ。</p>



<p>それで、石川さんは論考にこう書いた。「最初に改訂した２号機の手順を１号機用にも“丸写し”し、微修正したものの、見逃し・修正漏れがあったのだと推定しました。一方、３号機は２号機と同型なので、“丸写し”しても特に問題は生じません」<a id="_ednref1" href="#_edn1">[9]</a></p>



<p>まさに、「コピペ」疑惑だ。</p>



<p>石川さんはこうも記した。「手順書は本来、『ステップ毎にチェックしながら操作』するもので、訓練もそのように行われていると思いますが、これまで運転員（や指導員）の誰一人として上記“間違い”に気づかなかった？　それも❝怖い話❛❜ですが…」</p>



<p>その「ステップ毎……」の根拠を筆者が石川さんに尋ねると、それを指示する言葉が手順書の「まえがき」にあると教えてくれた。めくると、確かに、「ステップ毎にチェック」とあった。下に貼り付ける（黄色のマーカーは筆者が引いた）<a id="_ednref1" href="#_edn1">[10]</a>。　そうやって訓練したら、すぐに気づくはずだ。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="572" height="230" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_2.png" alt="" class="wp-image-19306" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_2.png 572w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_2-300x121.png 300w" sizes="auto, (max-width: 572px) 100vw, 572px" /></figure>



<p>東電は２０１１年１０月、１号機の手順書の適用状況を公表している<a id="_ednref1" href="#_edn1">[11]</a>。そのプレスリリースは、「今回の事故対応で使用または参考にしたと推定される手順書」として、「事象ベース　原子炉スクラム（筆者注：緊急停止のこと）事故　主蒸気隔離弁閉の場合」など４つを選定した、とする。</p>



<p>ただ、そのプレスリリースは、石川さんが間違いを指摘した「第２２章　自然災害事故」編への言及はなかった。思うに、この「第２２章　自然災害事故」編は、そのタイトルからして、２０１１年３月１１日にこそ使われるべきマニュアルではないだろうか<a id="_ednref1" href="#_edn1">[12]</a>。でも、ここまで書いたような疑惑があるから、東電として表に出したくなかったのかもしれない。</p>







<h2 class="wp-block-heading">（３）イソコン操作は「ぶっつけ本番」？</h2>



<p>福島の原発事故から時を経たが、あの頃のニュース報道で「イソコン」という言葉を聞いた記憶があるはずだ。そのイソコンと手順書に絡んで、前述の石川さんの論考の中で、これは「特ダネだ」と筆者が感嘆した発見があった。</p>



<p>これは前述の１号機の手順書の「誤記」と同じく、「現場軽視」を如実に示す話なのだが、まず先にＮＨＫスペシャル『メルトダウン』取材班（以下、ＮＨＫ取材班）の２冊の著書の中のイソコンに関する記述を簡潔にまとめておく。そうすることで、石川さんの論考の「特ダネ」の価値が分かる。</p>



<p>ここからがＮＨＫ取材班の著書からの抜粋・要約だ<a id="_ednref1" href="#_edn1">[13]</a>。イソコンの正式名は非常用復水器という。英語ではアイソレーションコンデンサー（ＩＣ）（筆者注：複数の呼称があるが、本稿ではその使用主体が使う呼称に従う）。原子炉で発生した高温の水蒸気で駆動し、冷却水タンクを通って冷やされた水が原子炉に注がれる、という非常用の冷却装置だ<a id="_ednref2" href="#_edn2">[14]</a><a id="_ednref3" href="#_edn3">[15]</a>。</p>



<p>２０１１年３月１１日を振り返る。すさまじい揺れに１号機は緊急停止（スクラム）した。原子炉からタービンに蒸気を送る配管の弁が自動的に閉じ、７０気圧（筆者注：１気圧はおよそ０．１メガパスカル）あった原子炉圧力が徐々に上昇し、７１．３気圧に達したところでイソコンが自動起動した。</p>



<p>マニュアル（筆者注：ＮＨＫ取材班は「手順書」との用語を使わず、「マニュアル」と表記している）は、急冷したときに原子炉の強度に影響が出るとして1時間に「５５℃以内」のペースで冷却するよう定めていた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[16]</a>。筆者がスクショした手順書の当該部分を下に貼り付ける（筆者注：手順書だと「原子炉冷却材温度変化率５５℃／ｈ以下」と記されている。黄色のマーカーは筆者が引いた）<a id="_ednref2" href="#_edn2">[17]</a>。運転員はマニュアルに沿ってイソコンのレバーを操作して起動と停止を繰り返した<a id="_ednref3" href="#_edn3">[18]</a>。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="609" height="367" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_3.png" alt="" class="wp-image-19310" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_3.png 609w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_3-300x181.png 300w" sizes="auto, (max-width: 609px) 100vw, 609px" /></figure>



<p>その後、津波に襲われ、すべての電源を失ってしまうが、その直前、運転員はイソコンを停止する操作をしていた。つまり、その運転員は津波に襲われた時点でイソコンは動いてないと認識していた。こうした重要な情報が吉田昌郎所長らがいた免震棟に伝わらず、吉田所長らは３月１１日深夜までイソコンで１号機が冷却されていると思い込み、事故対応の指揮をとっていた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[19]</a>。</p>



<p>この事実を突き止めたのは、ＮＨＫ取材班の表現を使うと「意外な組織だった」。新潟県の「原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」である<a id="_ednref1" href="#_edn1">[20]</a>（筆者注：この委員会については本稿の「下」でも書く）。1号機のイソコン（ＩＣ）の状態を把握していれば、被害を軽減できたのではないかとの問題意識から、関係者への聞き取り調査を東電に求めたのだった。</p>



<p>２０１５年１１月２５日付の東電の同委員会に対する回答<a id="_ednref1" href="#_edn1">[21]</a>のうち関係する部分を、筆者がスクショして下に貼り付ける（黄色のマーカーは筆者が引いた）<a id="_ednref2" href="#_edn2">[22]</a>。「主機操作員」らのいた中央制御室と、吉田所長らがいた免震棟の緊急時対策本部の認識が明らかに違っている<a id="_ednref3" href="#_edn3">[23]</a>。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="546" height="238" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_4.png" alt="" class="wp-image-19314" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_4.png 546w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_4-300x131.png 300w" sizes="auto, (max-width: 546px) 100vw, 546px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="542" height="520" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_5.png" alt="" class="wp-image-19315" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_5.png 542w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_5-300x288.png 300w" sizes="auto, (max-width: 542px) 100vw, 542px" /></figure>



<p>ＮＨＫ取材班の著書にもどると、取材班は、関係者からの情報提供を受けてイソコンなどが作動する原子炉圧力の設定値に着目した。事故の８カ月前の２０１０年７月に変更されていたのだ。</p>



<p>次の３つの設定値がかかわる。</p>



<p>①７０気圧ある原子炉の圧力が何らかのトラブルで上昇した場合、７０．７気圧になったら原子炉が緊急停止（スクラム）する ②次いで７１．３気圧になったらイソコンが起動して原子炉を冷却 ③ＳＲ弁（筆者注：原子炉の蒸気を逃がして圧力を下げる装置）の設定値は７２．７気圧にした。</p>



<p>きっかけは２００９年２月の１号機で起きたトラブルだった。原子炉の圧力が上昇し、自動的に緊急停止するはずが、なかなか停止せず、最終的に手動で止めたのだった。</p>



<p>このため、東電は従来の設定値を見直し、まず原子炉を確実に停止するように緊急停止の設定値を低くした。同時に「原子炉の水を失うことなく崩壊熱を冷やせる」ことから、ＳＲ弁よりもイソコンを優先すべきだという結論になった、というのだ。</p>



<p>しかし、東電の公式見解では、イソコンは１号機の試運転の時をのぞいて、１９７１年３月の運転開始以来、事故まで一度も稼働していない。現場ではすでにイソコンを動かした経験者がいなくなっていた。福島第一原発の１号機には専用シミュレーターもなかった。</p>



<p>ＮＨＫ取材班は２０１７年２月、米国コネチカット州に向かい、福島第一の１号機と同じイソコンを備えた原発の訓練担当者から、「５年に一度は実際にイソコンを起動させる試験を行っています」「このとき、運転員は実際にイソコンを稼働させて、学習・訓練することができます。目視で、また音で稼働状況を理解します」との証言を得ている<a id="_ednref1" href="#_edn1">[24]</a>。</p>



<p>著書にＮＨＫ取材班はこう書いた。「東京電力では、実務中に実際にイソコンを動作させる訓練を約４０年間行わなかった。実機訓練を行わないのであれば、最低でもそれに代替する教育や訓練を用意すべきだったのではないか」<a id="_ednref1" href="#_edn1">[25]</a> （ＮＨＫ取材班の著書からの抜粋・要約はここまで）。</p>



<p>筆者はＮＨＫ取材班の著書を読んで、地震後の運転員のイソコン操作についてこう思わざるをえなかった。あの日、２０１１年３月１１日が、「ぶっつけ本番」だったのだ――。</p>







<h2 class="wp-block-heading">（４）「保安規定」違反だった？</h2>



<p>もっとも、東電は事故後、運転員に対する非常用復水器（イソコン）の教育訓練や、津波が来るまでの運転員の操作に問題はなかった、との見解を示している。２０１２年６月に東電が公表した事故調査報告書はこう記している<a id="_ednref1" href="#_edn1">[26]</a>。</p>



<p>「非常用復水器については、事故時運転操作手順書等の訓練を行っていく中でシステムの研修を行うとともに、日々の現場巡視や月１回の定例試験、定期検査中の保全活動など業務を通した教育いわゆるＯＪＴ（筆者注：オン・ザ・ジョブ・トレーニング）が行われていた」<a></a></p>



<p>「地震発生後、津波到達までにおいて、中央制御室では原子炉圧力の制御を非常用復水器を使用して問題なく行っていることは、上述の教育訓練やＯＪＴによりその系統・機能を十分理解し、習得した知識を活用した上での操作といえる」</p>



<p>今回の取材で、筆者は、地震後の運転員の操作についての認識を改めて東電に質したが、この報告書の記述と同じ内容だった（筆者注：本稿の「下」に東電の回答をまとめる）。東電としては、問題はイソコンの教育訓練や、あの日の操作ではなくて、「悪いのは津波だ」と言いたいのだろう。</p>



<p>ここから先述の石川徳春さんの論考で、筆者が「特ダネ」と思った点を記したい。</p>



<p>聞くと石川さんは、２０１１年３月当時の福島第一原発の「原子炉施設保安規定」を早い時点でＮＰＯ法人「原子力資料情報室」から入手した、という。保安規定は、原発の保安のために必要な基本的な事項をまとめたものだ。筆者も今回、同室から送ってもらったが、添付資料まで含めると４４６ページあり、細かい文字でびっしりだった。 　</p>



<p>この保安規定の中に、石川さんは「異常時の措置」を定めた第７７条を見つける。その３項にこう明記されていた。「第７６条第１項の異常が発生してから当直長が異常の収束を判断するまでの期間は、第３節運転上の制限は適用されない」。当該部分を下に貼り付ける（黄色のマーカーは筆者が引いた）。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="621" height="226" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_6.png" alt="" class="wp-image-19321" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_6.png 621w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/komori_6-300x109.png 300w" sizes="auto, (max-width: 621px) 100vw, 621px" /></figure>



<p>第７６条１項は「原子炉の自動スクラム信号が発信した場合」などだ。そして例の「原子炉冷却材温度変化率５５℃／ｈ以下」は、「第３節運転上の制限」の一つだ。</p>



<p>つまり、石川さんの論考からの抜き書きになるが、事故当時の保安規定では、原子炉の自動スクラムなどの異常発生時には、第７７条３項で「当直長が異常の収束を判断するまでの期間」は、（筆者注：原子炉冷却材温度変化率５５℃／ｈ以下といった）「運転上の制限は適用されない」のが❝大原則❞――したがって、「温度変化率遵守による『ＩＣの手動停止』そのものが、保安規定第７７条に反した不適切な操作だった」。石川さんはそう断じている<a id="_ednref1" href="#_edn1">[27]</a>。</p>



<p>筆者は石川さんに単刀直入に運転員の操作に対する意見をメールで求めた。こう答えてくれた。</p>



<p>まず、地震後の運転員のＩＣ操作について、「地震後のスクラム確認等が一段落して、気づいたら急激な圧力低下＝温度低下が生じて、また、ＩＣが（予想外に初めて）自動起動していたので、ただ単に驚いて停止した、というのが本当のところではないか」というのだった。</p>



<p>そして、運転員に対しては、「東京電力の保安教育不足・運転軽視・運転員軽視の犠牲者だ、と心から思っています」。一方で、運転員に向かって、こんな期待を示した。「記憶の風化が進む前に直接真実を証言して欲しいと思っています」<a id="_ednref1" href="#_edn1">[28]</a></p>



<p>本稿の「下」で、「５５℃以下」問題をさらに深掘りする。最近に至るまで関連する調査・分析が続いているからだ。</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<div class="wp-block-group is-style-stitch"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<h4 class="wp-block-heading has-text-align-left is-style-default">脚注</h4>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[1]</a> 東電が黒塗りにして提出した資料が、ＮＰＯ法人「原子力資料情報室」のウェブサイトに残っていた。リンクを残しておく。<a href="https://cnic.jp/files/20100106tepco_102.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://cnic.jp/files/20100106tepco_102.pdf</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[2]</a> 会報「鳴り砂」はこちらに。<a href="https://miyagi-kazenokai.com/category/%e9%b3%b4%e3%82%8a%e7%a0%82/" target="_blank" rel="noopener" title="">https://miyagi-kazenokai.com/category/%e9%b3%b4%e3%82%8a%e7%a0%82/</a>　</p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[3]</a>&nbsp; 石川さんの論考は膨大な数になるが、２０１８年６月の学習会で使われた資料が分かりやすく、筆者はとても勉強になった。<a href="https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2018/06/20180602siryou.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2018/06/20180602siryou.pdf</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[4]</a> <a href="https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2018/05/narisuna294bessatu.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2018/05/narisuna294bessatu.pdf</a> のＰ７～。最近では、２０２４年１１月２０日号以降の「鳴り砂」で、手順書や運転員の教育訓練の問題を深く追究している。</p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[5]</a> <a href="https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9568774/www.nsr.go.jp/data/000122347.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9568774/www.nsr.go.jp/data/000122347.pdf</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[6]</a> <a href="https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9568774/www.nsr.go.jp/data/000122347.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9568774/www.nsr.go.jp/data/000122347.pdf</a>　の「２２－１Ｅ－１３」。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[7]</a> 当時の原子力安全・保安院は２０１１年１０月２４日、まず１号機分を発表したが、なぜか、この「第２２章　自然災害事故」編を含めていなかった。２０１１年１２月２０日の１～３号機の一括発表の時に、この「第２２章　自然災害事故」編も明らかにした。<a href="https://web.archive.org/web/20120109204359/http:/www.meti.go.jp/press/2011/10/20111024003/20111024003.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://web.archive.org/web/20120109204359/http://www.meti.go.jp/press/2011/10/20111024003/20111024003.html</a>　<a href="https://web.archive.org/web/20120108193741/http:/www.meti.go.jp/press/2011/12/20111220009/20111220009.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://web.archive.org/web/20120108193741/http://www.meti.go.jp/press/2011/12/20111220009/20111220009.html</a><br>筆者はこの経緯を著者不明（「gemini.to」と名はあった）のサイト「黒いカルテ-東電原発事故編」で知った。<a href="https://gemini.to/Earth/NIPPON/GENPATSUtext/genpatsu-20000/20111220-c1-5.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://gemini.to/Earth/NIPPON/GENPATSUtext/genpatsu-20000/20111220-c1-5.html</a><br><a href="https://www.gemini.to/Earth/NIPPON/GENPATSUtext/genpatsu-20000/20111220-1u-1-22-pdf1-c1-0.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.gemini.to/Earth/NIPPON/GENPATSUtext/genpatsu-20000/20111220-1u-1-22-pdf1-c1-0.pdf</a><br><a href="https://gemini.to/Earth/NIPPON/GENPATSUtext/genpatsu-20000/20111024-20111024003-5-pdf1-c1-3.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://gemini.to/Earth/NIPPON/GENPATSUtext/genpatsu-20000/20111024-20111024003-5-pdf1-c1-3.pdf</a></p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[8]</a> 東電は２０１６年４月、ホールディングカンパニー制を導入し、持株会社「東京電力ホールディングス株式会社」が発足しているが、本稿では原則として「東京電力」と記す。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[9]</a> <a href="https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2018/05/narisuna294bessatu.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2018/05/narisuna294bessatu.pdf</a> のＰ８。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[10]</a> <a href="https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9568774/www.nsr.go.jp/data/000122351.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9568774/www.nsr.go.jp/data/000122351.pdf</a> の「Ⅱ　まえがき」の「３．手順書の具体的使用方法」の（２）。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[11]</a> <a href="https://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/111022a.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/111022a.pdf</a></p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[12]</a> 石川さんは「鳴り砂」の２０２５年３月２０日号で、「自動起動したIC２系統が手動停止されずに継続作動し冷却を続けていたら、津波後の❛１号機早期炉心溶融・水素爆発❜や❛２・３号機の炉心溶融・水素爆発の連鎖❜は防げた」という仮説について、❝素人❞なりの定量的検証を行ってみたい、とした。その検証の中身は「鳴り砂」の論考そのものを読んでほしいが、「解析のまとめ」として、次のように記した。「自動起動したＩＣに減圧除熱を任せ、運転員が（手動停止などの不要な=設計想定外の操作を）❛何もしていなければ❜、津波後は❛設計通り❜に自動作動するＳＲＶに減圧除熱を任せるだけで、運転員が❛何もできなくても／しなくても❜、「炉心露出・損傷開始」までに5～６時間もの時間的余裕ができたことは明らかです」。<a href="https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2025/03/2025.3.narisunabessatu.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2025/03/2025.3.narisunabessatu.pdf</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[13]</a> 講談社文庫「福島第一原発事故の『真実』　検証編」（文庫の第１刷は２０２４．２．１５。元になる単行本は２０２１．２刊行）と、講談社現代新書「福島第一原発 1号機冷却『失敗の本質』」（第１刷は２０１７．９．２０）をベースにした。なお、分かりやすくするため、筆者が言葉を補ったり、表現を変えたりした部分がある。</p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[14]</a> イソコン（IC）は、福島第一原発では１号機だけにある。国内ではほかに日本原子力発電の敦賀原発１号機（福井県、現在は廃炉作業中）にもある。</p>



<p><a id="_edn3" href="#_ednref3">[15]</a> 前掲・講談社現代新書「福島第一原発 1号機冷却『失敗の本質』」（Ｐ５０～）は、イソコンについて、「少なくとも8時間程度は稼働し、原子炉を冷やし続けることができると想定されていた。この間に、他の冷却系を復活させれば、原子炉を１００度以下の冷温停止に持って行く道が開けるはずだった。しかし１号機は、地震発生時にイソコンが自動起動したものの、津波発生後、イソコン本来の冷却機能を発揮させることができなかった。このことが、その後の事故対応を決定的に難しいものにしていく」「イソコンが本来持つ冷却機能をいかしていれば、１号機のメルトダウンや水素爆発を何とか防ぐことができ、福島第一原発事故の進展は変わっていた可能性がある」としている。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[16]</a> 東電の事故調査報告書にもその旨の記述がある。<a href="https://www.tepco.co.jp/cc/press/betu12_j/images/120620j0303.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.tepco.co.jp/cc/press/betu12_j/images/120620j0303.pdf</a>のＰ８５。</p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[17]</a> <a href="https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9568774/www.nsr.go.jp/data/000122328.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9568774/www.nsr.go.jp/data/000122328.pdf</a>　の「１－１Ｂ－１４」。なお、東電が２０１１年９月、手順書の大部分を黒塗りにして提出したことを先に書いたが、この「５５℃／ｈ以下」の記述は消さずに残した。何らかの意図があったはずだ。<a href="https://cnic.jp/files/20100106tepco_102.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://cnic.jp/files/20100106tepco_102.pdf</a>(再掲)</p>



<p><a id="_edn3" href="#_ednref3">[18]</a> 前掲・講談社現代新書「福島第一原発 1号機冷却『失敗の本質』」のＰ５４から。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[19]</a> 前掲・講談社現代新書「福島第一原発 1号機冷却『失敗の本質』」（Ｐ５６）によると、「後の政府や東京電力の調査で、イソコンは津波に襲われ、電源が失われた段階で止まる仕組みになっていたことが判明する……何らかの異常があった時、原発内部から放射性物質が漏れ出ないように配管の弁を自動的に止めるフェールクローズと呼ばれる安全設計になっていたのだ。しかしこの時点で、免震棟では、フェールクローズの仕組みに気付いていた者は誰一人としておらず、本店からも指摘や助言は一切なかった」という。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[20]</a> 新潟県の技術委員会は２００３年２月、東電のトラブル隠し問題を受けて発足。福島第一原発事故の後の２０１２年７月、福島の事故の検証を開始した。さらに２０１７年８月、当時の米山隆一知事が新たに「健康・生活委員会」と「避難委員会」を設置し、「三つの検証」に取り組んだ。２０１８年６月に当選した花角英世知事のもとでも続けられたが、新潟県が２０２３年９月に出した総括報告書をめぐっては総括の進め方やその内容に強い批判が出た。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[21]</a> &nbsp;<a href="https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/37139.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/37139.pdf</a></p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[22]</a> 前掲・講談社文庫「福島第一原発事故の『真実』　検証編」（P２９～）によると、「全電源喪失した午後４時以降、イソコンの作動状況がわからなくなった当直長は、免震棟にイソコンの排気口、『ブタの鼻』から蒸気が出ているか確認してほしいと依頼する……運転員の先輩から、イソコンが作動すると、ブタの鼻から白い蒸気が勢いよく出るという話を伝え聞いていたのである。ブタの鼻は免震棟からよく見える位置にあった……午後４時４４分になって当直長に、ホットラインを通じて免震棟から『ブタの鼻から蒸気がもやもやと出ている』という報告が届いた……蒸気が出ているという報告から免震棟では、イソコンが動いていると受け止めていた」という。</p>



<p><a id="_edn3" href="#_ednref3">[23]</a> 本稿で書いた石川徳春さんは２０１８年１２月の学習会資料で、当直長が「『ＩＣが動作していない可能性』を認識していたのなら、ＳＢＯ（筆者注：外部電源も非常用発電機も使えない「ステーション・ブラックアウト」のこと）後すぐに下記のような対応をすべき」として、東電の「回答」中の「ディーゼル駆動消火ポンプなど低圧の代替注水で冷却する」との措置を指摘している。<a href="https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2018/12/20181215%E3%80%80vol13.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2018/12/20181215%E3%80%80vol13.pdf</a>　のＰ９３。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[24]</a> 前掲・講談社文庫「福島第一原発事故の『真実』　検証編」（P９８～）によると、その米国の訓練担当者はNHK取材班に対し、「イソコンを動かした経験があれば、排気口（ブタの鼻）から出る蒸気を見て運転状況の判断を間違えることはなかっただろうし、私ならあの状況でイソコンを止めることもなかった」と証言している。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[25]</a> 前掲・講談社文庫「福島第一原発事故の『真実』　検証編」のＰ１０３から。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[26]</a> <a href="https://www.tepco.co.jp/cc/press/betu12_j/images/120620j0303.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.tepco.co.jp/cc/press/betu12_j/images/120620j0303.pdf</a>　のP１５１。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[27]</a> 例えば<a href="https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2024/11/2024.11.narisunabessatu.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://miyagi-kazenokai.com/wp-content/uploads/2024/11/2024.11.narisunabessatu.pdf</a>　のＰ２。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[28]</a> 既存の原子力研究機関でも、ＩＣの設定変更などに疑問を呈する論考がある。例えば、「福島第一原子力発電所１号機において地震に起因する冷却材漏えいが事故の原因となった可能性があるという指摘について」(２０１４年８月２８日受理、日本原子力研究開発機構・久木田 豊、渡邉 憲夫)は、「2０１０年７月の変更によって原子炉隔離時にＩＣが作動する可能性が増加したにも関わらず、実作動試験はもちろん、シミュレータ等による運転訓練が行われた形跡がない」などと指摘している。　<a href="https://jopss.jaea.go.jp/pdfdata/JAEA-Technology-2014-036.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://jopss.jaea.go.jp/pdfdata/JAEA-Technology-2014-036.pdf</a>　</p>
</div></div>



<p>追記：　本稿（上）の掲載（９月１日）後、石川徳春さんから、「１号機では、平成４年（１９９２年）６月２９日に起きた原子炉の自動停止の際にICを作動させたようだ」との指摘があった。調べると東京電力が２０１５年１月、新潟県に提出した資料の中に、確かに「IC（A）（B）系動作」といった記述があった。　<a href="https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/35426.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/35426.pdf</a></p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/">【寄稿】福島第一原発事故、東電の対応に過ち？／市民研究者ら非常時マニュアルや運転員操作の問題を追究（上）</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>【CCNE協力】「あの日 風しもの町で起きたこと―東京電力・福島第一原子力発電所事故直後の福島県三春町での「安定ヨウ素剤」の配布」</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/reports/18979/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 21 Apr 2025 04:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[報告書・出版物]]></category>
		<category><![CDATA[事故対応]]></category>
		<category><![CDATA[出版物]]></category>
		<category><![CDATA[原子力発電所]]></category>
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		<category><![CDATA[福島県]]></category>
		<category><![CDATA[福島第一原発]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/04/4d5f61331d9e3152bc1aba08e44d541d-1024x913.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>『あの日　風しもの町で起きたこと――東京電力・福島第一原子力発電所事故直後の福島県三春町での「安定ヨウ素剤」の配布』 2025年3月27日　初版発行 ■発行者：「風しもの村　風しもの町」実行委員会〒963-7753　福島 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/reports/18979/">【CCNE協力】「あの日 風しもの町で起きたこと―東京電力・福島第一原子力発電所事故直後の福島県三春町での「安定ヨウ素剤」の配布」</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/04/4d5f61331d9e3152bc1aba08e44d541d-1024x913.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="is-style-icon_book has-medium-font-size"><strong>『あの日　風しもの町で起きたこと――東京電力・福島第一原子力発電所事故直後の福島県三春町での「安定ヨウ素剤」の配布』</strong><br><br>2025年3月27日　初版発行<br><br>■発行者：「風しもの村　風しもの町」実行委員会<br>〒963-7753　福島県田村郡三春町清水55<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDQ4IDQ4Ij48cGF0aCBkPSJNMTMuMyAyMS42YzMuMSA1LjMgNy41IDkuOSAxMyAxMyAuOS42IDIgLjUgMi44LS4zbDIuOS0yLjljLjctLjcgMS41LS43IDIuNC0uNmw4LjIgMS4zYzEuMi4yIDIuMyAxIDIuMyAyLjN2OC4xYzAgMS4zLTEgMi4zLTIuMyAyLjNDMjAuOCA0NC45IDMgMjcuMiAzIDUuNWMwLTEuMyAxLTIuMyAyLjMtMi4zaDguMWMxLjMgMCAyLjIgMS4xIDIuMyAyLjNsMS4zIDguMmMuMi45LjEgMS43LS42IDIuNEwxMy41IDE4Yy0uNi42LS44IDIuOC0uMiAzLjZ6Ij48L3BhdGg+PC9zdmc+)" data-icon="LsPhone" data-id="129" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span>: 090-9315-2476<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDQ4IDQ4Ij48cGF0aCBkPSJNMjUuMiAyNC43IDQ2IDkuNVY5YzAtMS4xLS45LTItMi0ySDRjLTEuMSAwLTIgLjktMiAydi41bDIwLjggMTUuMWMuNy42IDEuNy42IDIuNC4xeiI+PC9wYXRoPjxwYXRoIGQ9Ik0yMi44IDI5LjYgMiAxNC41VjM4YzAgMS43IDEuMyAzIDMgM2gzOGMxLjcgMCAzLTEuMyAzLTNWMTQuNUwyNS4yIDI5LjZjLS43LjUtMS43LjUtMi40IDB6Ij48L3BhdGg+PC9zdmc+)" data-icon="LsMail" data-id="143" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span>: sakitkgi@yahoo.co.jp（大河原）<br>■監　修：後藤忍（福島大学教授／原子力市民委員会 福島原発事故部会長）<br>■協　力：原子力市民委員会 福島原発事故部会（第一部会）<br>福島大学放射線副読本研究会<br>モニタリングポストの継続配置を求める市民の会・三春<br><br>冊子をご希望の方は、一冊100円＋送料でお譲りいたします。<br>問い合わせは、上記の発行者まで問い合わせてください。</p>



<p class="is-style-balloon_box">なお、PDF版については、下記の表紙画像にカーソルを合わせると（スマートフォンの場合は表紙画像をタップすると）、画像左下にページ番号と矢印が表示されますので、ページをめくって見ることができます。</p>


<a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/6cc0ddb2662a5c9c838a3b01e4905373.pdf" class="pdfemb-viewer" style="" data-width="max" data-height="max" data-toolbar="bottom" data-toolbar-fixed="off">6cc0ddb2662a5c9c838a3b01e4905373</a><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/reports/18979/">【CCNE協力】「あの日 風しもの町で起きたこと―東京電力・福島第一原子力発電所事故直後の福島県三春町での「安定ヨウ素剤」の配布」</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>声明：改訂版『放射線副読本』は被ばくリスクを過小評価している</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/15921/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 28 Dec 2024 06:52:59 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[ALPS処理水]]></category>
		<category><![CDATA[住民投票]]></category>
		<category><![CDATA[処理水]]></category>
		<category><![CDATA[声明]]></category>
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		<category><![CDATA[教科書・副読本]]></category>
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		<category><![CDATA[福島原発事故部会]]></category>
		<category><![CDATA[福島第一原発]]></category>
		<category><![CDATA[経済産業省]]></category>
		<category><![CDATA[被ばく(被曝/被爆)]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>原子力市民委員会は、文部科学省が学校で配布する放射線副読本について、子どもの被ばくリスクや福島第一原発事故の影響を過小評価し、一面的な内容となっているとして、内容の抜本的見直しと当事者・専門家の意見を踏まえた改訂を求める声明を公表しました。</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/15921/">声明：改訂版『放射線副読本』は被ばくリスクを過小評価している</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="is-style-dent_box u-mb-ctrl u-mb-30">2024年12月28日、原子力市民委員会は、文部科学省が学校教育で配布する放射線副読本について、子どもたちの被ばくリスクや福島第一原発事故の影響を過小評価し、原発推進に沿った一面的な内容となっているとして、内容の抜本的な見直しと当事者・専門家の意見を踏まえた改訂を求める声明を公表しました。</p>



<h3 class="wp-block-heading is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10">改訂版 <strong>学校用放射線副読本の主な問題点</strong></h3>



<div class="wp-block-group is-style-big_icon_point u-mb-ctrl u-mb-60"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<ol class="wp-block-list">
<li>福島第一原発事故による被ばくや長期的影響について、科学的な不確実性や被害の広がりが十分に説明されていない</li>



<li>「安全」「安心」を強調する一方で、被ばく低減や予防原則の必要な注意点がほとんど示されていない</li>



<li>原発の「利点」が強調される一方で、事故リスクや市民の反対運動については触れられていない</li>



<li>子ども・被災者・地域住民の声が反映されておらず、多様な視点から放射線と向き合う教材になっていない</li>
</ol>
</div></div>
</div></div>
</div></div>



<h1 class="wp-block-heading has-text-align-center u-mb-ctrl u-mb-0 is-style-default" style="font-size:25px"><strong>声明：文部科学省は放射線副読本における情報の公平性を確保し、福島第一原発事故の本質的な教訓を伝える内容に改善すべきである</strong></h1>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-10"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/12/20241227_CCNE_seimei.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="CCNE声明：学校用放射線副読本は被ばくリスクを過小評価している&nbsp; ">声明PDF&nbsp;<span data-icon="FarFilePdf" data-id="6" style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDM4NCA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik0zMjAgNDY0QzMyOC44IDQ2NCAzMzYgNDU2LjggMzM2IDQ0OFY0MTZIMzg0VjQ0OEMzODQgNDgzLjMgMzU1LjMgNTEyIDMyMCA1MTJINjRDMjguNjUgNTEyIDAgNDgzLjMgMCA0NDhWNDE2SDQ4VjQ0OEM0OCA0NTYuOCA1NS4xNiA0NjQgNjQgNDY0SDMyMHpNMjU2IDE2MEMyMzguMyAxNjAgMjI0IDE0NS43IDIyNCAxMjhWNDhINjRDNTUuMTYgNDggNDggNTUuMTYgNDggNjRWMTkySDBWNjRDMCAyOC42NSAyOC42NSAwIDY0IDBIMjI5LjVDMjQ2LjUgMCAyNjIuNyA2Ljc0MyAyNzQuNyAxOC43NUwzNjUuMyAxMDkuM0MzNzcuMyAxMjEuMyAzODQgMTM3LjUgMzg0IDE1NC41VjE5MkgzMzZWMTYwSDI1NnpNODggMjI0QzExOC45IDIyNCAxNDQgMjQ5LjEgMTQ0IDI4MEMxNDQgMzEwLjkgMTE4LjkgMzM2IDg4IDMzNkg4MFYzNjhDODAgMzc2LjggNzIuODQgMzg0IDY0IDM4NEM1NS4xNiAzODQgNDggMzc2LjggNDggMzY4VjI0MEM0OCAyMzEuMiA1NS4xNiAyMjQgNjQgMjI0SDg4ek0xMTIgMjgwQzExMiAyNjYuNyAxMDEuMyAyNTYgODggMjU2SDgwVjMwNEg4OEMxMDEuMyAzMDQgMTEyIDI5My4zIDExMiAyODB6TTE2MCAyNDBDMTYwIDIzMS4yIDE2Ny4yIDIyNCAxNzYgMjI0SDIwMEMyMjYuNSAyMjQgMjQ4IDI0NS41IDI0OCAyNzJWMzM2QzI0OCAzNjIuNSAyMjYuNSAzODQgMjAwIDM4NEgxNzZDMTY3LjIgMzg0IDE2MCAzNzYuOCAxNjAgMzY4VjI0MHpNMTkyIDM1MkgyMDBDMjA4LjggMzUyIDIxNiAzNDQuOCAyMTYgMzM2VjI3MkMyMTYgMjYzLjIgMjA4LjggMjU2IDIwMCAyNTZIMTkyVjM1MnpNMzM2IDIyNEMzNDQuOCAyMjQgMzUyIDIzMS4yIDM1MiAyNDBDMzUyIDI0OC44IDM0NC44IDI1NiAzMzYgMjU2SDMwNFYyODhIMzM2QzM0NC44IDI4OCAzNTIgMjk1LjIgMzUyIDMwNEMzNTIgMzEyLjggMzQ0LjggMzIwIDMzNiAzMjBIMzA0VjM2OEMzMDQgMzc2LjggMjk2LjggMzg0IDI4OCAzODRDMjc5LjIgMzg0IDI3MiAzNzYuOCAyNzIgMzY4VjI0MEMyNzIgMjMxLjIgMjc5LjIgMjI0IDI4OCAyMjRIMzM2eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span></a></p>



<div class="wp-block-columns u-mb-ctrl u-mb-20">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:65%">

</div>



<div class="wp-block-column"></div>



<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p>2024年12月27日</p>



<p>原子力市民委員会<br>座 長　大島堅一<br>委 員　後藤 忍　後藤政志　清水奈名子<br>　　　茅野恒秀　松久保肇　武藤類子<br>　　　吉田明子</p>
</div>
</div>



<h2 class="wp-block-heading is-style-default"><strong>１．文部科学省の放射線副読本における情報の不公平性の問題は悪化している</strong></h2>



<div class="wp-block-group is-stack is-vertical is-layout-flex wp-container-core-group-is-layout-8cf370e7 wp-block-group-is-layout-flex">
<p>文部科学省は、2024年8月に放射線副読本（小学生用、中高生用）を改訂した&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[1]</sup></a>。</p>



<p>2011年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所（以下、福島第一原発）の事故以降、5度目（2011年、2014年、2018年、2021年、2024年）の発行となる。2024年版放射線副読本の基本的な構成や記述は、2021年版と、そのベースである2018年版を踏襲するとともに、小学生用は5ページ、中高生用は4ページ増加した。加えられた内容は、主に多核種除去設備（ALPS）で処理した水、いわゆる「ALPS処理水」（ALPS処理汚染水）<a href="#_ftn1"><sup>[2]</sup></a>の海洋放出に関する日本政府側の説明や主張と、福島国際研究教育機構（F-REI）等の福島の復興に関する情報である。</p>



<p>2011年3月に出された原子力緊急事態宣言は未だに解除されておらず、福島第一原発からの放射性物質の漏出が続いている&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[3]</sup></a>にもかかわらず、それらの状況よりも復興に関する情報が多く掲載されている。「ALPS処理水」（ALPS処理汚染水）の海洋放出に関しては、政府の方針が科学的にも正しいものであるという見解を一方的に伝えるものとなっており、他の代替案や、海洋放出に反対する意見は取り上げておらず、不可視化されている。ALPSでの汚染水の処理に関して、経済産業省の「ALPS 処理水について知ってほしいこと」<a href="#_ftn1"><sup>[4]</sup></a>&nbsp;と復興庁の「「福島の今」ちゃんと知っておきたいALPS 処理水のこと」<a href="#_ftn1"><sup>[5]</sup></a>&nbsp;をもとに作成された図が新たに掲載されているが、元図にある「汚染水」の用語が「浄化が必要な水」に書き換えられるなど、「汚染」の語が削除されている。</p>



<p>「ALPS処理水」（ALPS処理汚染水）の扱いについて、原子力市民委員会(2023)の声明<a href="#_ftn1"><sup>[6]</sup></a>&nbsp;やFoE Japan(2021)の声明&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[7]</sup></a>&nbsp;で提案されているような「大型タンク貯留案」や「モルタル固化処分案」等の現実的な代替案は紹介されていない。また、海洋放出に強く反対する決議を全会一致で採択した全国漁業協同組合連合会（全漁連）や福島県漁業組合連合会（県漁連）などの反対意見もひとことも紹介されていない。さらに、廃炉作業における主要な課題である、いわゆる「核燃料デブリの取り出し」についてもほとんど触れられていない&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[8]</sup></a>&nbsp;。</p>



<p>文部科学省の放射線副読本におけるこのような情報の不公平性の問題点について、原子力市民委員会も指摘してきた<a href="#_ftn1"><sup>[9]</sup></a>が、改善されておらず、むしろ悪化している。</p>
</div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>２．文部科学省が自ら発した「学校における補助教材の適切な取扱いについて（通知）」の内容に反している</strong></h2>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p>文部科学省が2015 年3 月に出した「学校における補助教材の適切な取扱いについて（通知）」（26 文科初第1257 号）<a href="#_ftn1"><sup>[10]</sup></a>では、補助教材の例示の筆頭に副読本を挙げた&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[11]</sup></a>うえで、「補助教材の内容及び取扱いに関する留意事項」の一つとして、「多様な見方や考え方のできる事柄、未確定な事柄を取り上げる場合には、特定の事柄を強調し過ぎたり、一面的な見解を十分な配慮なく取り上げたりするなど、特定の見方や考え方に偏った取扱いとならないこと」と書かれている。2024 年版放射線副読本は、「ALPS 処理水」（ALPS 処理汚染水）の海洋放出に関する政府側の公式見解を一方的に伝えるなど特定の見方や考え方に偏っており、文部科学省が自ら出した通知における留意事項に反している。</p>



<p>当事者の立場になって考えることについて、2024 年版放射線副読本（中高生用）の「はじめに」（p.1）には、「一人一人が事故を他人事とせず」と書かれている。当事者性を意識させて「自分事」として捉えることを促す重要な記述だといえるが、先述したように、「ALPS 処理水」（ALPS 処理汚染水）の海洋放出の問題という具体的な場面では、最も影響を受ける当事者である漁業従事者らの声を載せず、「他人事」として捉えることを助長するものとなっており、「はじめに」の記述と矛盾している。</p>



<p>改訂前の2021 年版放射線副読本を配布する際には、経済産業省資源エネルギー庁作成の「復興のあと押しはまず知ることから」<a href="#_ftn1"><sup>[12]</sup></a>と復興庁作成の「ALPS 処理水について知ってほしい3 つのこと」<a href="#_ftn1"><sup>[13]</sup></a>のチラシが一緒に各学校へ直接送付されたことが問題視され、チラシの配布取りやめや回収を行った自治体も見られた。2024 年版放射線副読本は、2021 年版放射線副読本の配布時に問題視されたチラシの内容の一部を副読本の本文に取り込む形になっており、問題は繰り返されている。</p>



<p>子どもたちが多様な視点で議論する芽を摘み、異論を封じて、日本政府の公式見解を一方的に伝える放射線副読本は、福島第一原発事故前に原発の安全性について偏った内容を一方的に伝えていた原子力副読本<a href="#_ftn1"><sup>[14]</sup></a>と、本質的に変わっていない。</p>
</div></div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>3．福島第一原発事故の本質的な教訓を伝えていない</strong></h2>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p>文部科学省が福島第一原発事故以降に5 回発行してきた放射線副読本では、福島第一原発事故に関する国会事故調や政府事故調の報告書に記載されているような、重要な教訓を示すキーワード（例：「SPEEDI」、「オフサイトセンター」、「安定ヨウ素剤」）や、「原子力緊急事態宣言」、「震災（原発事故）関連死」など被害の深刻さを表す情報は、これまで記載されたことがない。また、2014 年版放射線副読本に一度掲載されたものの、2018 年版以降の放射線副読本からは削除された事項として、「低線量被ばくによる健康影響の不確実性」、「LNT モデル」、「子どもの被ばく感受性」などの被ばくに関する重要な記述、「事故を起こした原発の写真」、「東日本の広域的な汚染地図」、「国際原子力事象評価尺度（INES）のレベル7」、「避難指示区域の図」などの福島第一原発事故の実態や深刻さを示す情報などがある。</p>



<p>テキスト・マイニングの手法を用いた分析結果によれば、2018 年版放射線副読本では「汚染」、「風評被害」、「深刻」など否定的な表現が頻出語の上位から消えており&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[15]</sup></a>、放射線の危険なイメージの払しょくを意図したかのように副読本が〝除染〟されてしまっている<a href="#_ftn1"><sup>[16]</sup></a>。一方、リスクコミュニケーションにおいて最低の第5 ランク（通常許容できない－格別な注意が必要－）に位置づけられている「関係のないリスクの比較」<a href="#_ftn1"><sup>[17]</sup></a>に関する説明と表などが追加されており、リスクコミュニケーションにおける過去の教訓を踏まえたものとなっていない。これらの特徴は、2024 年版放射線副読本においても継続したままである。</p>



<p>原発の過酷事故やその被害が二度と起きないようにするため、放射線副読本は、子どもたちが福島第一原発事故の本質的な教訓について学び、継承できるような内容にする必要がある。上述した重要な教訓を示すキーワードや、福島第一原発事故の実態や深刻さを示す情報を掲載するように、放射線副読本の内容を改善すべきである。</p>
</div></div>



<p class="has-text-align-right">以　上</p>



<div class="wp-block-columns">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:100%">
<div class="wp-block-columns">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p class="has-text-align-right"></p>
</div>



<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p>本件についての問い合わせ先</p>



<p>原子力市民委員会 事務局<br>〒160-0008　東京都新宿区四谷三栄町16-16<br>iTEXビル3F（高木仁三郎市民科学基金内）<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik0xNjQuOSAyNC42Yy03LjctMTguNi0yOC0yOC41LTQ3LjQtMjMuMmwtODggMjRDMTIuMSAzMC4yIDAgNDYgMCA2NEMwIDMxMS40IDIwMC42IDUxMiA0NDggNTEyYzE4IDAgMzMuOC0xMi4xIDM4LjYtMjkuNWwyNC04OGM1LjMtMTkuNC00LjYtMzkuNy0yMy4yLTQ3LjRsLTk2LTQwYy0xNi4zLTYuOC0zNS4yLTIuMS00Ni4zIDExLjZMMzA0LjcgMzY4QzIzNC4zIDMzNC43IDE3Ny4zIDI3Ny43IDE0NCAyMDcuM0wxOTMuMyAxNjdjMTMuNy0xMS4yIDE4LjQtMzAgMTEuNi00Ni4zbC00MC05NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasPhone" data-id="64" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> 03-6709-8083<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik00OCA2NEMyMS41IDY0IDAgODUuNSAwIDExMmMwIDE1LjEgNy4xIDI5LjMgMTkuMiAzOC40TDIzNi44IDMxMy42YzExLjQgOC41IDI3IDguNSAzOC40IDBMNDkyLjggMTUwLjRjMTIuMS05LjEgMTkuMi0yMy4zIDE5LjItMzguNGMwLTI2LjUtMjEuNS00OC00OC00OEg0OHpNMCAxNzZWMzg0YzAgMzUuMyAyOC43IDY0IDY0IDY0SDQ0OGMzNS4zIDAgNjQtMjguNyA2NC02NFYxNzZMMjk0LjQgMzM5LjJjLTIyLjggMTcuMS01NCAxNy4xLTc2LjggMEwwIDE3NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasEnvelope" data-id="80" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> email@ccnejapan.com</p>
</div>
</div>
</div>
</div>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity is-style-wide"/>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p><a href="#_ftnref1"><sup>[1]</sup></a>　文部科学省　放射線副読本（令和6年改訂）(PDF版)<br><a href="https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/housyasen/1410005_00004.html">https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/housyasen/1410005_00004.html</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[2</sup></a><a href="#_ftnref1"><sup>]</sup></a>　日本政府や東京電力は、福島第一原発で発生した汚染水をALPS等によりトリチウム以外の放射性物質を環境放出の際の規制基準を満たすまで繰り返し浄化処理した水を「ALPS処理水」と定義している。一方、原子力市民委員会は、ALPSで処理してもトリチウムおよびその他の放射性物質が残留していることから、これまで政府のいう「ALPS処理水」のことを「ALPS処理汚染水」と表記してきた。本声明は、放射線副読本の記述に関する問題点について述べることから、副読本で使用されている「ALPS処理水」も用いることとし、「ALPS処理水」（ALPS処理汚染水）と表記する。</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[3]</sup></a>&nbsp; 原子力資料情報室「福島第一原発は今も放射性物質を放出している ―ALPS処理汚染水放出問題で考慮すべき新たな論点」、2023年8月、https://cnic.jp/47439</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[4]</sup></a><a href="https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/shirou_alps/pdf/leaflet_exporter_jp.pdf">https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/shirou_alps/pdf/leaflet_exporter_jp.pdf</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[5]</sup></a><a href="https://www.fukko-pr.reconstruction.go.jp/2018/fukushimanoima/shiru/alps/">https://www.fukko-pr.reconstruction.go.jp/2018/fukushimanoima/shiru/alps/</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[6]</sup></a>&nbsp; 原子力市民委員会「声明：ALPS処理汚染水の海洋投棄を即時中止し、デブリ取り出しと非現実的な中長期ロードマップを見直し、福島第一原子力発電所の「廃炉」のあり方を公開・透明な場で検討するべきである」、2023年12月14日、<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=14725">https://www.ccnejapan.com/?p=14725</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[7]</sup></a>&nbsp; FoE Japan「【声明】処理汚染水の海洋放出決定に抗議する」、2021年4月13日、<a href="https://foejapan.org/issue/20210413/3523/">https://foejapan.org/issue/20210413/3523/</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[8]</sup></a>&nbsp; 2024年版放射線副読本（中高生用）では、「燃料デブリ」の用語は見られるものの、その取り出しについては言及がない。一方、2014年版放射線副読本では、廃炉に向けた課題について、「福島第一原子力発電所の廃止に向けて、原子炉からの核燃料の取り出しや汚染水の問題、作業要員の確保及び作業環境の改善などの課題があり、今後もそれらの解決に向けた努力が必要となっています」（p.3）と書かれており、原子炉からの核燃料の取り出しを含む4点の課題が挙げられていた。</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[9]</sup></a>&nbsp; 原子力市民委員会（2022）『原発ゼロ社会への道 ――「無責任と不可視の構造」をこえて公正で開かれた社会へ』、「1.4　教育と広報における人権侵害」</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[10]</sup></a>　文部科学省「学校における補助教材の適切な取扱いについて（通知）」、2015年3月4日、<a href="https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyozai/mext_02559.html">https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyozai/mext_02559.html</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[11]</sup></a>　「補助教材には、一般に、市販、自作等を問わず、例えば、副読本、解説書、資料集、学習帳、問題集等のほか、プリント類、視聴覚教材、掛図、新聞等も含まれる」と記載されており、副読本は例示の筆頭に挙げられている。</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[12]</sup></a><a href="https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/pdf/alps_restoration_202111.pdf">https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/pdf/alps_restoration_202111.pdf</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[13]</sup></a><a href="https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat14/alpssyorisui_tirasi_re.pdf">&nbsp;https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat14/alpssyorisui_tirasi_re.pdf</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[14]</sup></a>&nbsp; 文部科学省と経済産業省資源エネルギー庁が2010年に発行していた原子力副読本『わくわく原子力ランド』と『チャレンジ！原子力ワールド』には、（原発は）「大きな地震や津波にも耐えられるよう設計されている」など、原子力の推進と安全神話に偏った内容が書かれていた。そのため、福島原発事故後、「事実と異なる記述がある」などの理由で2011年5月に回収された。</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[15]</sup></a>&nbsp; 後藤忍（2020)「福島第一原子力発電所の事故後に発行された文部科学省の放射線副読本の内容分析」、『環境教育』30(1): 19-28頁</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[16]</sup></a>&nbsp; 後藤忍（2019）「紙面が〝除染〟された『放射線副読本』 ── 削除された『汚染』『子どもの被ばく感受性』『LNTモデル』」、『科学』89(6): 521-537頁</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[17]</sup></a>&nbsp; 文部科学省(2017)『リスクコミュニケーション案内』(<a href="https://www.mext.go.jp/a_menu/suishin/detail/1397354.htm">https://www.mext.go.jp/a_menu/suishin/detail/1397354.htm</a>)のｐ.70でも、Covello (1989）を引用して、最も許容される第1ランクから最低の第5ランクまでのリスク比較の表が掲載されているが、「関係のないリスクの比較」は最低の第5ランクであるにもかかわらず、特に配慮されることなく2018年版以降の放射線副読本に掲載されている。</p>
</div></div>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained"></div></div><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/15921/">声明：改訂版『放射線副読本』は被ばくリスクを過小評価している</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">15921</post-id>	</item>
		<item>
		<title>オンライントーク2024第4回「燃料デブリを取り出さずに空冷化し、原子炉を長期遮蔽管理する」</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/events/15217/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 09 Apr 2024 11:56:58 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イベント]]></category>
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		<category><![CDATA[事故処理]]></category>
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		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=15217</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/02/wind-power-1024x585.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>【4/16（火）17時-18時】 CCNE連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2024　第4回 「汚染水発生量ゼロ」の目標を明確化し、燃料デブリを 取り出さずに空冷化し、原子炉を長期遮蔽管理する　　　　── 福島第 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/events/15217/">オンライントーク2024第4回「燃料デブリを取り出さずに空冷化し、原子炉を長期遮蔽管理する」</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/02/wind-power-1024x585.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="line-height: 150%;">【4/16（火）17時-18時】</span> <span style="line-height: 150%;">CCNE連続オンライントーク</span></strong></span><span style="font-size: 16pt;"><strong><span style="line-height: 150%;"><span style="font-size: 12pt;">「原発ゼロ社会への道」2024</span>　</span></strong></span><strong style="font-size: 0.9em; text-align: left;"><strong style="font-size: 0.9em; text-align: left;"><span style="font-size: 170%; line-height: 180%;"><span style="font-size: 12pt;">第4回 </span></span></strong></strong><strong> <span style="font-size: 17pt;">「汚染水発生量ゼロ」の目標を明確化し、</span></strong><strong><span style="font-size: 17pt;">燃料デブリを 取り出さずに空冷化し、</span></strong><strong><span style="font-size: 17pt;">原子炉を長期遮蔽管理する　　　　</span></strong><strong><span style="font-size: 15pt;">── 福島第一原発の廃炉について原子力市民委員会の新たな提言</span></strong></p>
<div style="text-align: center;" align="center"><strong style="font-size: 0.9em; text-align: left;"><span style="font-size: 170%; line-height: 180%;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 1pt;">  </span></span></span></strong><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="line-height: 120%;">開催のお知らせ</span></strong></span></div>
<div align="center"> <iframe loading="lazy" width="560" height="315" title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/MhIy38pV8XY?si=xz4iCNwuMN4ejHd4" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></div>
<div align="center"></div>
<p>東京電力福島第一原発では、事故発生から13年がたって今なお、事故処理が難航し、「廃炉の道筋」も明らかになっていません。にもかかわらず、昨年のALPS処理汚染水の海洋放出開始によって、あたかも「これで廃炉が進む」かのような印象操作がなされています。</p>
<p>政府も東京電力も、溜まり続けている汚染水を処理して海に流すことが「廃炉のために避けて通れない」と繰り返し言ってきたわけですが、放流開始後は、さかんに「デブリ取り出しの困難」を強調するようになり（現実には取り出しを延期）、廃炉作業にまだ確たる見通しがついていないことを認めています。</p>
<p>そもそも「汚染水」と「廃炉」はどういう関係にあるのでしょうか。廃炉を進めるためには汚染水の発生を止める必要があります。海に捨てたからといって、汚染水の発生が止まるわけではありません。原子力市民委員会はかねてから、汚染水の発生を止めることを最優先に廃炉の道筋を組み立て直すべきであることを指摘してきました（※参考１）。</p>
<p>政府・東京電力による（廃炉に向けた）「中長期ロードマップ」では、福島第一原発の「廃炉」が、果たして、いつ、どのように完了するのか、イメージすら示されていません（※参考２）。 原発敷地の最終状態（いわゆるエンドステート）については、技術的な検討もさることながら、社会的な議論が十分になされなくてはなりません。</p>
<p>以上のような問題意識から、原子力市民委員会では<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=15139">提言「福島第一原発の廃炉について「汚染水発生量ゼロ」の目標を明確化し、燃料デブリ取り出しを中止した上で、現在の位置での長期遮蔽管理を求める」</a>をとりまとめ、3月15日に衆議院第一議員会館で政府・東京電力に提出し、その検討を要請するとともに、福島第一原発での汚染水の発生抑制対策、デブリ空冷化の可能性、廃炉ロードマップの見直しなどについて直接、意見を交換しました。</p>
<p>この<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=15139">提言</a>の要点は以下３点です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　          １．福島第一原発の廃炉に関わる「中長期ロードマップ」の「汚染水対策」の目標　　                  に「汚染水発生量ゼロ」を加え、その達成時期を明記すること。                                  　２．「汚染水発生量ゼロ」実現のために、地下水流入を防ぐ原子炉建屋止水を最優　                   先項目に位置づけること、および建屋止水後の燃料デブリの冷却のために、                         循環注水冷却システムを現在の開ループ方式から閉ループ方式に変更するこ                          と。                                                                                                                                                    ３．「燃料デブリの取り出し」は、現状では技術的に極めて困難なこと、また、                           住民と作業員の被ばくリスクが大きいことから、「取り出し規模の拡大」を                           凍結し、現在の位置で長期遮蔽管理すること。</p>
<p>今回のオンライントークでは、この提言内容について解説し、あわせて上記会合での政府・東京電力とのやりとりについてご報告します。</p>
<hr />
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 日　時：　2024年4月16日（火）17:00～18:00</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 場　所：　オンライン開催（zoomウェビナー）</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> プログラムと出席者：</p>
<p>　　　　●新たに提言をまとめた経緯について　　                                                                                           菅波 完（CCNE技術・規制部会コーディネーター）<a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/04/20240416_CCNE-Sugenami.pdf">資料<img decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" /></a></p>
<p>●提言書の内容：汚染水発生量ゼロ・デブリ空冷化の技術的な実現性                                           滝谷紘一（CCNE技術・規制部会）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20240416_CCNE_Takitani.pdf">資料<img decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" /></a></p>
<p>●意見交換での政府・東電側の回答などについて                                                                               後藤政志（CCNE技術・規制部会長）　　　　　　　　　　　　　　　　　                             川井康郎（CCNE技術・規制部会）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20240416_CCNE_Kawai.pdf">資料<img decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" /></a></p>
<p style="padding-left: 50px;">（この企画は、後日Youtubeで公開します。Zoomのウェビナー形式で開催し、ご質問やご意見は当日の質疑応答（Q&amp;A）もしくは、後日メール・FAXなどで受けつけます）</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 申込み：　下記よりお申込みください。<a href="https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_yBN1harTTua-qExpS4ejAA">https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_yBN1harTTua-qExpS4ejAA</a></p>
<p style="padding-left: 50px;">※ 案内が届かない場合は、email◎ccnejapan.com（◎は@に変えてください）までお知らせください。</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 主　催：　原子力市民委員会</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> お問い合わせ：email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください]　　　　　　　　　                                TEL 03-6709-8083</p>
<hr />
<p><span style="font-size: 10pt;">※参考１　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　</span><span style="font-size: 10pt;">＊2013年8月「事故収束と汚染水対策の取り組み体制についての緊急提言」<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20130828_CCNE_01.pdf">https://www.ccnejapan.com/20130828_CCNE_01.pdf</a>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　</span><span style="font-size: 10pt;">＊2017年11月　特別レポート１（改訂版）『100年以上隔離保管後の「後始末」』 <a href="https://www.ccnejapan.com/?p=7900">https://www.ccnejapan.com/?p=7900</a>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　</span><span style="font-size: 10pt;">＊2023年10月　第35回原子力市民委員会（公開会合）「処理汚染水の海洋投棄では何も解決しない福島第一原発の“廃炉”の過酷な現実」<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=14419">https://www.ccnejapan.com/?p=14419</a>　　　　　　　　　　　　　　　　　　</span><span style="font-size: 10pt;">＊2023年12月　声明「ALPS処理汚染水の海洋投棄を即時中止し、デブリ取り出しと非現実的な中長期ロードマップを見直し、福島第一原子力発電所の「廃炉」のあり方を公開・透明な場で検討するべきである」<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=14725">https://www.ccnejapan.com/?p=14725</a></span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">※参考２　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　</span><span style="font-size: 10pt;">『原発ゼロ社会への道』（2022）<a href="https://www.ccnejapan.com/?page_id=11774">https://www.ccnejapan.com/?page_id=11774</a>　の2.4.2「硬直化し、現実と乖離した「中長期ロードマップ」」（pp.124-127）</span></p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/events/15217/">オンライントーク2024第4回「燃料デブリを取り出さずに空冷化し、原子炉を長期遮蔽管理する」</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>提言と回答：福島第一原発廃炉と「汚染水ゼロ」について</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/15139/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 15 Mar 2024 05:59:57 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[ALPS処理水]]></category>
		<category><![CDATA[ゼロみち]]></category>
		<category><![CDATA[中長期ロードマップ]]></category>
		<category><![CDATA[中長期実行プラン]]></category>
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		<category><![CDATA[提言]]></category>
		<category><![CDATA[放射性廃棄物]]></category>
		<category><![CDATA[放射線]]></category>
		<category><![CDATA[政策]]></category>
		<category><![CDATA[東京電力]]></category>
		<category><![CDATA[東京電力ホールディングス株式会社]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/03/f52c21ad5b390a7f0d547318befcc0d4-1024x1024.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>2024年3月15日、原子力市民委員会は福島第一原発廃炉をめぐり、「汚染水発生量ゼロ」の目標明確化とデブリ取り出し中止、長期遮蔽管理を求める提言を政府・東京電力に提出し、事前質問とその回答を含む意見交換を行いました。</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/15139/">提言と回答：福島第一原発廃炉と「汚染水ゼロ」について</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/03/f52c21ad5b390a7f0d547318befcc0d4-1024x1024.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><div class="wp-block-group is-style-crease"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p class="has-text-align-center u-mb-ctrl u-mb-10" style="font-size:1.1em"><strong>提言</strong><br><strong>福島第一原発の廃炉について「汚染水発生量ゼロ」の目標を明確化し、</strong><br><strong>燃料デブリ取り出しを中止した上で、現在の位置での長期遮蔽管理を求める</strong></p>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-0"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/03/2024-03-15_CCNE_teigen.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">提言PDF <img decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png"></a></p>



<div class="wp-block-columns u-mb-ctrl u-mb-20">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:65%">

</div>



<div class="wp-block-column"></div>



<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p class="u-mb-ctrl u-mb-0" style="line-height:2.2">2024年3月15日</p>



<p>原子力市民委員会<br>座 長　大島堅一<br>委 員　後藤 忍　後藤政志<br>　　　 清水奈名子　茅野恒秀<br>　　　 松久保肇　武藤類子<br>　　　 吉田明子</p>
</div>
</div>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-0">原子力市民委員会は、2013年4月の発足以来、脱原発社会構築のための独立の市民シンクタンクとして活動してきましたが、特に重点として検討してきたのが、福島第一原発の廃炉に関わる問題です。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-0">今回、福島第一原発での汚染水の発生抑制、デブリ空冷化の検討を含む中長期ロードマップの見直しなどについて、下記の通り、政府・東京電力と、直接、意見を交換する会合をもつことになりました。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-20">原子力市民委員会からは、政府・東京電力に、事前に質問項目（<a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/03/2024-02-28_CCNE_shitsumon.pdf" target="_blank" rel="noopener" title=""><strong>別紙１</strong></a>）を伝え、これに対する回答を求めるとともに、 原子力市民委員会での技術的な検討を踏まえた提言書（<a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/03/2024-03-15_CCNE_teigen.pdf" target="_blank" rel="noopener" title=""><strong>別紙２</strong></a>）を提出し、検討を要請します。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-20" style="line-height:0.6">この提言書の要点は以下の３点です。</p>



<ol class="wp-block-list is-style-num_circle u-mb-ctrl u-mb-10">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-10 has-xs-font-size" style="line-height:1.5"><span class="swl-fz u-fz-l"><strong>福島第一原発の廃炉に関わる「中長期ロードマップ」の「汚染水対策」の目標に「汚染水発生量ゼロ」を加え、その達成時期を明記すること。</strong></span></li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10 has-xs-font-size" style="line-height:1.5"><span class="swl-fz u-fz-l"><strong>「汚染水発生量ゼロ」実現のために、地下水流入を防ぐ原子炉建屋止水を最優先項目に位置づけること、及び建屋止水後の燃料デブリの冷却のために、循環注水冷却システムを現在の開ループ方式から閉ループ方式に変更すること。</strong></span></li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10 has-xs-font-size" style="line-height:1.5"><span class="swl-fz u-fz-l"><strong>「燃料デブリの取り出し」は、現状では技術的に極めて困難なこと、また、住民と作業員の被ばくリスクが大きいことから、「取り出し規模の拡大」を凍結し、現在の位置で長期遮蔽管理すること。</strong></span></li>
</ol>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-0">政府・東京電力による「中長期ロードマップ」では、福島第一原発の「廃炉」が、30年～40年で完了するのか、明らかにされていません。そもそも、福島第一原発の「廃炉」、あるいは将来像をどのように考えるか、技術的な検討とともに、社会的な議論が十分に行われているとはいえません。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-0">今回、原子力市民委員会がまとめた提言書も、そのような社会的な議論において、活用されることを期待しています。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">今後、地元の関係者など、多くの方々と議論を深めていきたいと考えております。ご意見、ご質問などがあれば、ぜひ原子力市民委員会事務局までお知らせください。</p>
</div></div>



<div class="wp-block-group is-style-big_icon_good"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<h2 class="wp-block-heading is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10"><strong>政府・東京電力との意見交換の概要</strong></h2>



<p class="has-text-align-right"><strong>※<a href="https://www.ccnejapan.com/download/2024-03-15_ikenkoukankai.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">当日の配付資料一式（事前質問ならびに政府・東京電力からの回答を含む）</a><img decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png"></strong></p>



<p><img loading="lazy" decoding="async" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point"> 日　時：　2024年3月15日（金）15：00～17：00</p>



<p><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9"> 場　所：　衆議院第一議員会館 第７会議室</p>



<p><img loading="lazy" decoding="async" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point"> 参加者：　原子力災害対策本部<br>　　　　　   廃炉・汚染水・処理水関係閣僚等会議<br>　　　　　   原子力損害賠償・廃炉等支援機構<br>　　　　　   東京電力ホールディングス(株)福島第一廃炉推進カンパニー<br>　　　　　   <strong><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/03/2024-03-15_kaitou.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">回答</a><img decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png"></strong></p>



<p><img loading="lazy" decoding="async" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point"> 参加者：　原子力市民委員会<br>　　　　　　　技術・規制部会長 後藤政志<br>　　　　　　　技術・規制部会メンバー 滝谷紘一<span style="font-size: 10pt;">（オンライン）</span><br>　　　　　　　技術・規制部会メンバー 川井康郎 他<br>　　　　　   <strong><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/03/2024-03-15_CCNE_takitani.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">資料</a><img decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png"></strong></p>
</div></div>



<div class="wp-block-group is-style-crease"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-columns">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:65%">
<p class="has-text-align-right"></p>
</div>



<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p>本件についての問い合わせ先</p>



<p>原子力市民委員会 事務局<br>〒160-0008　東京都新宿区四谷三栄町16-16<br>iTEXビル3F（高木仁三郎市民科学基金内）<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik0xNjQuOSAyNC42Yy03LjctMTguNi0yOC0yOC41LTQ3LjQtMjMuMmwtODggMjRDMTIuMSAzMC4yIDAgNDYgMCA2NEMwIDMxMS40IDIwMC42IDUxMiA0NDggNTEyYzE4IDAgMzMuOC0xMi4xIDM4LjYtMjkuNWwyNC04OGM1LjMtMTkuNC00LjYtMzkuNy0yMy4yLTQ3LjRsLTk2LTQwYy0xNi4zLTYuOC0zNS4yLTIuMS00Ni4zIDExLjZMMzA0LjcgMzY4QzIzNC4zIDMzNC43IDE3Ny4zIDI3Ny43IDE0NCAyMDcuM0wxOTMuMyAxNjdjMTMuNy0xMS4yIDE4LjQtMzAgMTEuNi00Ni4zbC00MC05NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasPhone" data-id="64" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> 03-6709-8083<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik00OCA2NEMyMS41IDY0IDAgODUuNSAwIDExMmMwIDE1LjEgNy4xIDI5LjMgMTkuMiAzOC40TDIzNi44IDMxMy42YzExLjQgOC41IDI3IDguNSAzOC40IDBMNDkyLjggMTUwLjRjMTIuMS05LjEgMTkuMi0yMy4zIDE5LjItMzguNGMwLTI2LjUtMjEuNS00OC00OC00OEg0OHpNMCAxNzZWMzg0YzAgMzUuMyAyOC43IDY0IDY0IDY0SDQ0OGMzNS4zIDAgNjQtMjguNyA2NC02NFYxNzZMMjk0LjQgMzM5LjJjLTIyLjggMTcuMS01NCAxNy4xLTc2LjggMEwwIDE3NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasEnvelope" data-id="80" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> email@ccnejapan.com</p>
</div>
</div>
</div></div><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/15139/">提言と回答：福島第一原発廃炉と「汚染水ゼロ」について</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>声明：ALPS処理汚染水の海洋投棄中止と廃炉方針の見直しを求める</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/14725/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 15 Dec 2023 02:45:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
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		<category><![CDATA[福島第一原発]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=14725</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2023/12/65183c93b8789a3b8caf1d23809cd3ab-1024x1024.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>2023年12月14日、原子力市民委員会は、ALPS処理汚染水の海洋投棄の即時中止と、非現実的な廃炉ロードマップの抜本的見直しを、政府と東京電力に求める声明を発表しました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2023/12/65183c93b8789a3b8caf1d23809cd3ab-1024x1024.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="is-style-dent_box">2023年12月14日、原子力市民委員会は、ALPS処理汚染水の海洋投棄を直ちに中止し、燃料デブリ取り出しを前提とした非現実的な中長期ロードマップを見直し、福島第一原発の廃炉のあり方を公開・透明な場で議論し直すことを、政府と東京電力に求める声明を発表しました。</p>



<p class="has-text-align-center u-mb-ctrl u-mb-0 has-large-font-size"><strong>声明：&nbsp; ALPS処理汚染水の海洋投棄を即時中止し、デブリ取り出しと非現実的な中長期ロードマップを見直し、福島第一原子力発電所の「廃炉」のあり方を公開・透明な場で検討するべきである</strong></p>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-0"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2023/12/20231214_CCNE_Seimei.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">　声明PDF<img decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png"></a></p>



<div class="wp-block-columns u-mb-ctrl u-mb-20">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:55%">

</div>



<div class="wp-block-column">
<p class="u-mb-ctrl u-mb-0" style="line-height:2.2">2023年12月14日</p>



<p>原子力市民委員会<br>座 長　大島堅一<br>委 員　後藤政志　清水奈名子<br>　　　 茅野恒秀　松久保肇<br>　　　 武藤類子　吉田明子</p>
</div>
</div>


<div align="right">
<table style="font-size: var(--swl-fz--content,16px); letter-spacing: var(--swl-letter_spacing,normal);">
<tbody>
<tr>
<td>
<h3 class="p1">１．ALPS処理汚染水の海洋投棄は即時中止せよ</h3>
<p class="p1">2023年8月からALPS処理水（トリチウム以外の放射性物質を含む汚染水）の海洋放出（以下、ALPS処理汚染水の海洋投棄とする）が開始された。現在の計画は、長期間にわたって液体放射性廃棄物を海洋投棄するものに他ならない。政府は、燃料デブリの取り出しや、原発事故発生後30～40年で福島第一原発の廃炉を完了することを海洋放出の理由にあげている。ところが、その福島第一原発には何をもって廃炉完了とするのかという基準すら決まっておらず、廃炉計画には全く現実性がない。ALPS処理汚染水の海洋投棄には道理も必要性もない。</p>
<p class="p1">政府および東京電力は、「関係者の理解なくしていかなる処分も行わない」と福島県漁連に書面で約束していた。その約束を反故にし、多くの反対を強引に押し切るかたちで海洋投棄が開始された。海洋投棄開始には直前のプロセスにも大きな問題があった。本来、政府・東京電力は、海洋投棄の前に「年間放出計画」を関係者に丁寧に説明し、理解を得る必要があった。ところが、政府・東京電力は、「年間放出計画」を一方的に公表しただけで、その2日後には海洋投棄を始めてしまった。政府・東京電力は関係者との間の合意形成を全く行わなかった。</p>
<p class="p1">ALPS処理汚染水投棄開始2ヶ月後の2023年10月25日には、増設ALPSで、配管の洗浄作業を行っていた複数の作業員が高濃度の放射能を含む洗浄廃液をかぶり被ばくするという事故が発生した。東京電力の説明は不十分で、いまだに不明な点が残されている。ALPS等による汚染水処理の現場で浮き彫りとなったのは、設備が安全に設計されているのか、安全な作業手順が確立しているのか、原子力規制委員会に東京電力を監視し、指導する力量があるのか、といった根本的な疑問である。これらはALPS処理の根幹にかかわる。</p>
<p class="p1">ALPS処理汚染水の海洋投棄を直ちに中止したうえで、ALPS等の設備で大量の汚染水を確実に処理することができるのか、長期間におよぶ使用、運用が本当に安全にできるのか、改めて検証する必要がある。</p>
<h3 class="p1">２．放射能汚染の継続と求められる政府・東京電力の対応</h3>
<p class="p1">福島第一原子力発電所からは、放射性物質が大気や海洋にいまだに漏洩し続けている<a href="#_ftn1" name="_ftnref1" style="font-size: revert; font-family: inherit; letter-spacing: var(--swl-letter_spacing,normal);"><sup>[１]</sup></a><span style="font-size: revert; font-family: inherit; letter-spacing: var(--swl-letter_spacing,normal);">。</span></p>
<p class="p1">原発事故時には、放射性物質が漏洩しないよう、「止める」「冷やす」「閉じ込める」を達成しなければならない。にもかかわらず、事故後12年を経過してもなお「閉じ込める」ことができていない。それどころか、政府・東京電力は、これまでの放射性物質の漏洩に加え、ALPS処理汚染水を海洋投棄している。汚染に汚染を重ねる政府・東京電力の行為は許されない。</p>
<p class="p1">加えて、政府は「ALPS処理水」を汚染水でないとして一種の言葉狩りを行ったり、海洋放出に対する批判や懸念をいわゆる「風評加害」であると断じて、国民、報道機関を萎縮させている。政府のこのような行いは、原発事故による汚染を否定し、政府、東京電力自身の加害責任を、被害者を含む国民（一般公衆）に転嫁するものである。悪質なデマが許されないことは当然であるとしても、実際の被害、風評被害ともに被害発生の責任は政府、東京電力にあり、被害者や国民にはない。</p>
<h3 class="p1">３．直ちに中長期ロードマップの見直しをすべきである</h3>
<h4 class="p1">（1）汚染水発生の防止こそが必要</h4>
<p class="p1">2023年12月時点で、一日あたり約100立方ｍの汚染水が発生し続けている。政府・東京電力は、汚染水の海洋投棄を事故発生後の初期段階で目論んでおり、汚染水発生をゼロにする姿勢に欠けていた。汚染水対策として設置された凍土壁は当初から効果が疑問視されていたとおり、十分な効果を発揮していない。</p>
<p class="p1">多方面から指摘されてきたとおり、原発建屋周辺の地下に遮水壁を構築すること、建屋地下内部からの水の漏出を止めること、デブリの空冷を行うことなど、汚染水発生防止のための抜本的対策を政府・東京電力は直ちに講じるべきである。これを確実に実施しない限り、汚染水の発生と漏出と周辺環境の汚染が続く。汚染水対策に要する期間が長引き、費用の増大も避けられない。</p>
<h4 class="p1">（2）デブリ取り出しは不可能</h4>
<p class="p1">原子炉からのデブリ取り出しは今のところ技術的見通しが立っていない。仮に一定量取り出せたとしても、核分裂性物質の保管場所を含め社会的に解決すべき課題が残る。したがって現時点でデブリ取り出しを急ぐ必要はない。ALPS処理汚染水投棄の理由となっているデブリ取り出しのための敷地確保も不要である。最優先するべきは、汚染水の環境中への漏出や投棄を最小限にすることである。また福島第一原発内の汚染水は、原子力市民委員会がこれまで提言してきたように、堅牢な大型タンクによる保管やモルタル固化による処分等で安定的に保管ないし処分するのが望ましい。</p>
<h4 class="p1">（3）中長期ロードマップの見直しと制度改革が不可避</h4>
<p class="p1">事故処理によって大量の放射性廃棄物が発生するとみられている。その最終処分方法は、現在、検討すらされていない。現状では、福島第一原子力発電所敷地内に長期間保管せざるをえなくなる可能性が高い。このような状況からすれば福島第一原発敷地内から全ての放射性廃棄物を運び出し、事故発生後30～40年のうちに福島第一原発を更地（グリーンフィールド）にすることは技術的・社会的に不可能である。</p>
<p class="p1">現行の中長期ロードマップには、どのような状態をもって廃炉とするのか、廃炉完了の目安となる放射線量の基準すら定められていない。現行の中長期ロードマップの見直しは不可避である。</p>
<p class="p1">福島第一原子力発電所の廃炉には、労働者被ばくと環境汚染のリスクが伴い、かつ非常に長い期間と莫大なコストを要する。被ばくと環境汚染、国民負担の最小化<a href="#_ftn1" name="_ftnref1" style="font-size: revert; font-family: inherit; letter-spacing: var(--swl-letter_spacing,normal);">[2]</a><span style="font-size: revert; font-family: inherit; letter-spacing: var(--swl-letter_spacing,normal);">を実現するには、廃炉プロセスを民主主義的コントロールの下に置かなければならない</span><a href="#_ftn2" name="_ftnref2" style="font-size: revert; font-family: inherit; letter-spacing: var(--swl-letter_spacing,normal);">[3]</a><span style="font-size: revert; font-family: inherit; letter-spacing: var(--swl-letter_spacing,normal);">。</span>現行の廃炉体制を根本から改め、公開性と透明性を確保し、広く国民の声が反映される制度を構築する必要がある。その際、廃炉の技術的側面だけでなく、費用と費用負担を含む社会的側面についても十分な情報が開示され、検証可能にする仕組みが組み込まれるべきである。</p>
<hr />
<h4>脚注</h4>
<p><span style="font-size: 10pt;"><a href="#_ftnref1" name="_ftn1">[1]</a> CNICブリーフ「福島第一原発は今も放射性物質を放出している―ALPS処理汚染水放出問題で考慮すべき新たな論点」<a href="https://cnic.jp/47439">https://cnic.jp/47439</a></span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;"><a href="#_ftnref1" name="_ftn1">[2]</a> 原子力市民委員会が特別レポート2『核廃棄物管理・処分政策のあり方』（2015年）で提唱した核廃棄物管理に関する「核廃棄物の管理・処分のための技術的3原則」および「核廃棄物の管理・処分のための社会的3原則」を参照されたい。<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=11502">https://www.ccnejapan.com/?p=11502</a></span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;"><a href="#_ftnref2" name="_ftn2">[3]</a> 開かれた場で公論を形成する試みの一つとして、福島大学の元学長などによって「復興と廃炉の両立とALPS処理水問題を考える福島円卓会議」が設置・開催されている。政府・東京電力は、まずはこのような場に積極的に出席するべきである。</span></p>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>


<div class="wp-block-columns">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:65%">
<p class="has-text-align-right"></p>
</div>



<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p>本件についての問い合わせ先</p>



<p>原子力市民委員会 事務局<br>〒160-0008　東京都新宿区四谷三栄町16-16<br>iTEXビル3F（高木仁三郎市民科学基金内）<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik0xNjQuOSAyNC42Yy03LjctMTguNi0yOC0yOC41LTQ3LjQtMjMuMmwtODggMjRDMTIuMSAzMC4yIDAgNDYgMCA2NEMwIDMxMS40IDIwMC42IDUxMiA0NDggNTEyYzE4IDAgMzMuOC0xMi4xIDM4LjYtMjkuNWwyNC04OGM1LjMtMTkuNC00LjYtMzkuNy0yMy4yLTQ3LjRsLTk2LTQwYy0xNi4zLTYuOC0zNS4yLTIuMS00Ni4zIDExLjZMMzA0LjcgMzY4QzIzNC4zIDMzNC43IDE3Ny4zIDI3Ny43IDE0NCAyMDcuM0wxOTMuMyAxNjdjMTMuNy0xMS4yIDE4LjQtMzAgMTEuNi00Ni4zbC00MC05NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasPhone" data-id="64" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> 03-6709-8083<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik00OCA2NEMyMS41IDY0IDAgODUuNSAwIDExMmMwIDE1LjEgNy4xIDI5LjMgMTkuMiAzOC40TDIzNi44IDMxMy42YzExLjQgOC41IDI3IDguNSAzOC40IDBMNDkyLjggMTUwLjRjMTIuMS05LjEgMTkuMi0yMy4zIDE5LjItMzguNGMwLTI2LjUtMjEuNS00OC00OC00OEg0OHpNMCAxNzZWMzg0YzAgMzUuMyAyOC43IDY0IDY0IDY0SDQ0OGMzNS4zIDAgNjQtMjguNyA2NC02NFYxNzZMMjk0LjQgMzM5LjJjLTIyLjggMTcuMS01NCAxNy4xLTc2LjggMEwwIDE3NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasEnvelope" data-id="80" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> email@ccnejapan.com</p>
</div>
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		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">14725</post-id>	</item>
		<item>
		<title>【10/30(月)】第三十四回 原子力市民委員会「処理汚染水の海洋投棄では何も解決しない福島第一原発の“廃炉”の過酷な現実」</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/events/14419/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 24 Oct 2023 08:37:56 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イベント]]></category>
		<category><![CDATA[ALPS処理水]]></category>
		<category><![CDATA[事故処理]]></category>
		<category><![CDATA[処理水]]></category>
		<category><![CDATA[動画]]></category>
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		<category><![CDATA[福島原発事故]]></category>
		<category><![CDATA[福島第一原発]]></category>
		<category><![CDATA[被ばく労働]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=14419</guid>

					<description><![CDATA[<p>&#160; 【10/30(月)】 第三十四回 原子力市民委員会(CCNE) 「 処理汚染水の海洋投棄では何も解決しない 福島第一原発の“廃炉”の過酷な現実 」 開催のお知らせ 　　　 &#160; 　福島第一原発から処 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>&nbsp;</p>
<div style="line-height: 27px;" align="center"><strong><span style="font-size: 140%;">【10/30(月)】<br />
第三十四回 原子力市民委員会(CCNE)</span><br />
<span style="font-size: 180%;">「 処理汚染水の海洋投棄では何も解決しない<br />
福島第一原発の“廃炉”の過酷な現実 」</span><br />
<span style="font-size: 140%;">開催のお知らせ</span></strong></div>
<p>　　　<iframe loading="lazy" title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/VbFc-imefwc?si=B5BfCVMkZovb-Ghx" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="padding-left: 20px;">　福島第一原発から処理汚染水の海洋投棄が開始され、2か月が経過しました。代替案の検討も不十分なまま、流されるのはトリチウムのみであるかのような“印象操作”がおこなわれ、「関係者の理解」が得られない中での強行となりました。開始後は、反発する中国との対立ばかりが過度に取り上げられ、国内で放出リスクへの懸念を口にすれば「風評加害者」と批判されるなど、言論空間が大きくゆがめられています。</p>
<p style="padding-left: 20px;">　さらに憂慮すべきは、海洋投棄の背後で、福島第一原発の「廃炉」問題が見えにくくされていることです。政府・東京電力は、今回の放出が「廃炉と復興に不可欠」と繰り返しましたが、「廃炉」の最終形は描かれておらず、30～40年で完了というのは全くの幻想にすぎません。通常の原発の廃炉で発生する量の数百倍といわれる“膨大”な量の放射性廃棄物の大半の行き先は未定で、880トンあるともいわれる核燃料デブリにいたっては、わずかにこすり取れただけです。その一方、事故処理費用は青天井に膨らみ、将来世代にまでつづく国民負担は増すばかりです。</p>
<p style="padding-left: 20px;">　今回の委員会（ウェビナー形式での開催）では、政府が発信する大量の「情報」の裏に隠されている福島第一原発の「廃炉」の厳しい現状を直視し、合理的かつ現実的に事故処理を進めていくための課題を検討したいと思います。委員会は公開で行われますのでどなたでも傍聴いただけます。多くの方にご参加いただけると幸いです。</p>
<hr />
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 日　　時：2023年10月30日（月）13:30～16:00</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 場　　所：zoomウェビナーによるオンライン開催</p>
<p style="padding-left: 50px;">※ 参加をご希望の場合は、下記からご登録ください。<br />
　　　　　　<a href="https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_8dD_k-0ETqW4b_qoUHQdQg">https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_8dD_k-0ETqW4b_qoUHQdQg</a></p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> プログラム：</p>
<p>〇挨拶・趣旨説明<br />
１．「廃炉の将来像、事故廃棄物の処分先の議論を先送りにしたままで良いのか」<br />
　　　　　　　　　　　　／菅波　完（CCNE原子力技術・規制部会コーディネータ、高木基金事務局長）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20231030_CCNE_Sugenami.pdf">菅波資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /><br />
２．「原発事故の後始末費用 ——処理汚染水放出にともなうコストから検証」<br />
　　　　　　　　　　　　／大島堅一（CCNE座長、龍谷大学教授）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20231030_CCNE_Oshima.pdf">大島資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /><br />
３．「ALPS処理汚染水以外にも、今ももれつづける放射性物質」<br />
　　　　　　　　　　　　／伴　英幸（CCNE政策調査部会、原子力資料情報室共同代表）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20231030_CCNE_Ban.pdf">伴資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /><br />
４．ディスカッション <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20231030_CCNE_Kawai.pdf">川井コメント</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /><br />
・ステートメント検討<br />
５．その他</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" />お問い合せ： 原子力市民委員会 事務局<br />
　 　　　　Tel　03-6709-8083<br />
　 　　　　E-mail　<a href="mailto:email◎ccnejapan.com">email◎ccnejapan.com</a>（◎を@に変えてください。）</p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/events/14419/">【10/30(月)】第三十四回 原子力市民委員会「処理汚染水の海洋投棄では何も解決しない福島第一原発の“廃炉”の過酷な現実」</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>緊急：関係者合意を無視した、ALPS汚染水海洋放出決定は最悪の選択</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/14185/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 22 Aug 2023 14:12:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[ALPS処理水]]></category>
		<category><![CDATA[IAEA]]></category>
		<category><![CDATA[トリチウム]]></category>
		<category><![CDATA[処理水]]></category>
		<category><![CDATA[原子力市民委員会]]></category>
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		<category><![CDATA[声明]]></category>
		<category><![CDATA[放射性廃棄物]]></category>
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		<category><![CDATA[福島県]]></category>
		<category><![CDATA[福島第一原発]]></category>
		<category><![CDATA[閣議決定]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=14185</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2023/08/b2dcecf49515db56b53fb15b2bec3145-1024x1024.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>2023年8月22日、原子力市民委員会は、政府が関係者との約束を反故にして福島第一原発のALPS処理汚染水の海洋放出を決定したことに強く抗議し、中止と代替策の検討を求める緊急声明を公表しました。</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/14185/">緊急：関係者合意を無視した、ALPS汚染水海洋放出決定は最悪の選択</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2023/08/b2dcecf49515db56b53fb15b2bec3145-1024x1024.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="is-style-dent_box">2023年8月22日、日本政府は福島第一原発のALPS処理汚染水の海洋放出を、早ければ8月24日から開始すると決定しました。この決定は、漁業者を含む関係者の理解なしにはいかなる処分も行わないとした2015年の政府回答に反し、事故被害を受け続けてきた人々の苦しみと不信をさらに深めるものです。原子力市民委員会は、海洋放出が環境汚染の拡大と問題の先送りに過ぎないことを指摘し、この方針の撤回と代替策の検討を強く求めます。</p>



<p class="is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-0"><strong><a href="https://www.ccnejapan.com/eng/urgent-statement-alps-ocean/" target="_blank" rel="noopener" title="">Urgent Statement: “Decision to start releasing ALPS-treated radioactive water into the ocean ignoring the agreement with the interested parties is the worst means”</a></strong></p>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-10"><a href="http://eng.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/4/2023/08/20230826_CCNE_Statement_English.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">英語版：<strong>Urgent Statement: PDF <span style="font-size: larger;"><span style="font-size: larger;"><img loading="lazy" decoding="async" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s"></span></span></strong> </a><br></p>



<p class="has-text-align-center u-mb-ctrl u-mb-0 has-large-font-size"><strong>緊急声明： 関係者との合意を無視した海洋放出決定は最悪の選択である&nbsp;</strong></p>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-0 has-xs-font-size"><span style="font-size: larger;"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2023/08/20230822_CCNE_final.pdf" target="_blank" rel="noopener" title=""><span style="font-size: larger;">緊急声明：PDF <img loading="lazy" decoding="async" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s"></span></a></span><br></p>



<div class="wp-block-columns u-mb-ctrl u-mb-20">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:55%">

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<div class="wp-block-column">
<p class="u-mb-ctrl u-mb-0" style="line-height:2.2">2023年8月22日</p>



<p>原子力市民委員会<br>座 長　大島堅一<br>委 員　後藤政志　清水奈名子<br>　　　 茅野恒秀　松久保肇<br>　　　 武藤類子　吉田明子</p>
</div>
</div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>１．関係者の理解が得られたとは到底いえない。</strong></h2>



<p>本日、日本政府は、福島第一原発から発生するALPS（多核種除去設備）処理汚染水の海洋放出を早ければ8月24日から開始することを関係閣僚会議で決定した。今回の決定は、「漁業関係者を含む関係者への丁寧な説明等必要な取組を行うこととしており、こうしたプロセスや関係者の理解なしには、いかなる処分も行いません」とした福島県漁連に対する政府回答（2015年8月24日）での約束に明らかに反する。約束を平然と蔑ろにするような今回の海洋放出決定は、福島原発事故で被害を受けつづけてきた人々の苦しみをさらに増幅させるものである。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>2．海洋放出は、環境汚染を拡大させるばかりか、問題の根本的な解決にならない。</strong></h2>



<p>放出する「ALPS処理水」は、トリチウム以外の放射性核種を排出基準値以下まで取り除いたものであるとされている。しかし、現在、未処理の汚染水（政府のいう「処理途上水」）が大量に存在し、その汚染状況の把握・分析すら、まったく不十分である。政府の見込み通りに、「処理途上水」を二次処理して放射性核種を確実に取り除くことができるか、明らかではない。<br>さらに、ALPSによる処理・二次処理により汚泥、吸着材等の高濃度の放射性廃棄物が大量に発生している。これらの処分は今のところ見通しがたっていない。このような問題を放置したまま「ALPS処理水」の海洋放出を開始したとしても、福島原発事故で発生した膨大な汚染物質の解決にはならない。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>3．海洋放出は、福島第一原発事故における汚染水問題の最適な解決策ではない。</strong></h2>



<p>海洋放出には長い年数を要する。東京電力の資料によれば、30年以上の期間を要する。汚染水の発生が止められていない以上、放出期間がこれよりさらに長くなる恐れも大きい。その結果、汚染水のタンク保管が長期化する。<br>加えて海洋放出には莫大な費用がかかる。海洋放出の処理費用は、2016年の経産省のトリチウム水タスクフォースで34億円と見積もられていた。ところが実際には、現時点で海底トンネル等の工事費約430億円、風評対策費約300億円、漁業者支援基金500億円がすでに計上され、合計で1200億円を超える。今後30年以上の経費をあわせたコストの全貌は明らかにされていない。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>4．原子力市民委員会は、ALPS処理汚染水の海洋放出に反対し、代替策の実施を求める。</strong></h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-0">政府・東京電力は、海洋放出ありきの姿勢をとり続け、汚染水の発生を抑制する対策に真剣に取り組んでこなかった。関係者との約束を反故にし、長い期間と巨額の費用を要する海洋放出は有害無益である。<br>原子力市民委員会は、汚染水対策として、陸上の大型タンクでの保管、またはモルタル固化による処分を選択するべきであると主張してきた。また、汚染水発生を抑止するためにデブリの空冷化が有効であるとも提言してきた。原子力市民委員会は、政府に対して海洋放出決定の撤回と代替策の実施を強く求めるものである。</p>



<p class="has-text-align-right">以上</p>



<p>なお、原子力市民委員会が7月18日に発表した<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=13899">「見解：IAEA 包括報告書はALPS 処理汚染水の海洋放出の「科学的根拠」とはならない　海洋放出を中止し、代替案の実施を検討するべきである」</a>も参照されたい。</p>



<div class="wp-block-columns">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:65%">
<p class="has-text-align-right"></p>
</div>



<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p>本件についての問い合わせ先</p>



<p>原子力市民委員会 事務局<br>〒160-0008　東京都新宿区四谷三栄町16-16<br>iTEXビル3F（高木仁三郎市民科学基金内）<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik0xNjQuOSAyNC42Yy03LjctMTguNi0yOC0yOC41LTQ3LjQtMjMuMmwtODggMjRDMTIuMSAzMC4yIDAgNDYgMCA2NEMwIDMxMS40IDIwMC42IDUxMiA0NDggNTEyYzE4IDAgMzMuOC0xMi4xIDM4LjYtMjkuNWwyNC04OGM1LjMtMTkuNC00LjYtMzkuNy0yMy4yLTQ3LjRsLTk2LTQwYy0xNi4zLTYuOC0zNS4yLTIuMS00Ni4zIDExLjZMMzA0LjcgMzY4QzIzNC4zIDMzNC43IDE3Ny4zIDI3Ny43IDE0NCAyMDcuM0wxOTMuMyAxNjdjMTMuNy0xMS4yIDE4LjQtMzAgMTEuNi00Ni4zbC00MC05NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasPhone" data-id="64" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> 03-6709-8083<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik00OCA2NEMyMS41IDY0IDAgODUuNSAwIDExMmMwIDE1LjEgNy4xIDI5LjMgMTkuMiAzOC40TDIzNi44IDMxMy42YzExLjQgOC41IDI3IDguNSAzOC40IDBMNDkyLjggMTUwLjRjMTIuMS05LjEgMTkuMi0yMy4zIDE5LjItMzguNGMwLTI2LjUtMjEuNS00OC00OC00OEg0OHpNMCAxNzZWMzg0YzAgMzUuMyAyOC43IDY0IDY0IDY0SDQ0OGMzNS4zIDAgNjQtMjguNyA2NC02NFYxNzZMMjk0LjQgMzM5LjJjLTIyLjggMTcuMS01NCAxNy4xLTc2LjggMEwwIDE3NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasEnvelope" data-id="80" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> email@ccnejapan.com</p>
</div>
</div><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/14185/">緊急：関係者合意を無視した、ALPS汚染水海洋放出決定は最悪の選択</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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