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	<title>原子力規制委員会 | 原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</title>
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	<description>脱原発社会へ向けて、イベント、国への提言や声明など、様々な活動をしています</description>
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		<title>浜岡原発耐震偽装発覚を受けての原子力市民委員会　座長・原子力技術・規制部会長コメント</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/20229/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 13 Jan 2026 16:21:23 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[中部電力]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2026/01/4882c11cc5ac1e60b372bac11665e06e-819x1024.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>コメントPDF  浜岡原発耐震偽装発覚を受けての原子力市民委員会　座長・原子力技術・規制部会長コメント 2026年1月14日 原子力市民委員会座長　大島　堅一原子力技術・規制部会長　後藤　政志 1．問題の本質は浜岡原発の [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/20229/">浜岡原発耐震偽装発覚を受けての原子力市民委員会　座長・原子力技術・規制部会長コメント</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2026/01/4882c11cc5ac1e60b372bac11665e06e-819x1024.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-right"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2026/01/20260114_CCNEcomment.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">コメントPDF</a><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDM4NCA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik02NCAwQzI4LjcgMCAwIDI4LjcgMCA2NFY0NDhjMCAzNS4zIDI4LjcgNjQgNjQgNjRIMzIwYzM1LjMgMCA2NC0yOC43IDY0LTY0VjE2MEgyNTZjLTE3LjcgMC0zMi0xNC4zLTMyLTMyVjBINjR6TTI1NiAwVjEyOEgzODRMMjU2IDB6TTY0IDIyNEg4OGMzMC45IDAgNTYgMjUuMSA1NiA1NnMtMjUuMSA1Ni01NiA1Nkg4MHYzMmMwIDguOC03LjIgMTYtMTYgMTZzLTE2LTcuMi0xNi0xNlYzMjAgMjQwYzAtOC44IDcuMi0xNiAxNi0xNnptMjQgODBjMTMuMyAwIDI0LTEwLjcgMjQtMjRzLTEwLjctMjQtMjQtMjRIODB2NDhoOHptNzItNjRjMC04LjggNy4yLTE2IDE2LTE2aDI0YzI2LjUgMCA0OCAyMS41IDQ4IDQ4djY0YzAgMjYuNS0yMS41IDQ4LTQ4IDQ4SDE3NmMtOC44IDAtMTYtNy4yLTE2LTE2VjI0MHptMzIgMTEyaDhjOC44IDAgMTYtNy4yIDE2LTE2VjI3MmMwLTguOC03LjItMTYtMTYtMTZoLTh2OTZ6bTk2LTEyOGg0OGM4LjggMCAxNiA3LjIgMTYgMTZzLTcuMiAxNi0xNiAxNkgzMDR2MzJoMzJjOC44IDAgMTYgNy4yIDE2IDE2cy03LjIgMTYtMTYgMTZIMzA0djQ4YzAgOC44LTcuMiAxNi0xNiAxNnMtMTYtNy4yLTE2LTE2VjMwNCAyNDBjMC04LjggNy4yLTE2IDE2LTE2eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" data-icon="FasFilePdf" data-id="7" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span></p>



<p class="has-text-align-center has-swl-deep-02-color has-text-color has-link-color has-huge-font-size wp-elements-a327c720b383a70d42d8bb61a2afbf74"><strong>浜岡原発耐震偽装発覚を受けての</strong><br><strong>原子力市民委員会　座長・原子力技術・規制部会長コメント</strong></p>



<p class="has-text-align-right">2026年1月14日</p>



<p class="has-text-align-right">原子力市民委員会<br>座長　大島　堅一<br>原子力技術・規制部会長　後藤　政志</p>



<h2 class="wp-block-heading has-text-align-left"><strong><u>1．問題の本質は浜岡原発の立地にある</u></strong></h2>



<p>中部電力は、2026年1月5日に、原子力規制庁による調査への対応にあたって、審査会合での説明とは異なる方法で、意図的にデータを作成したことを公表した<a id="_ftnref1" href="#_ftn1">[1]</a>。この中部電力の不正に関連して実施された記者会見（2026年1月7日）で、原子力規制委員会の山中伸介委員長は、これを「原子力規制に対する暴挙」「原子力安全を破壊するものである」と断じている。</p>



<p>この件に関して、2026年1月7日の第50回原子力規制委員会では、「ねつ造・改竄」にあたり耐震設計の根幹を覆す深刻な事案であること、安全確保という事業者の第一義的責任を自ら放棄したとの意見が、山中委員長をはじめとして各委員からだされた。</p>



<p>この問題の本質として見落としてはならないことは、想定東海地震の震源域において原発を運転し続けようとすること自体に無理があるということである。</p>



<p>科学的知見に基づく地震動の想定に対して、浜岡原発で実際に施工可能な補強工事や耐震設計で対応することが技術的・経営的に可能であれば、中部電力がデータ改竄をしてまで審査を通そうとする動機は生じない。不正が行われたという事実は、現実的な対策では想定される地震動に対応できないことを中部電力自身が認識していたことを示唆している。これは、地震対策の観点から見れば、浜岡原発の立地そのものが誤りであったことの証左であると言うべきである。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><u>2．審査を打ち切り、他原発も再検証すべきである</u></strong></h2>



<p>1月7日の原子力規制委員会後の記者会見で、山中委員長は、「審査そのものをやり直す必要がある」とのべ、中部電力の本社や浜岡原発への立ち入りも含めた規制検査を行う考えを示した。</p>



<p>しかし、この対応では問題の本質を見過ごすことになる。申請者である中部電力が審査データを改竄した以上、審査を「やり直す」のではなく、打ち切るのが当然である。中部電力もまた、自ら不正を認めた以上、直ちに申請を取り下げるべきである。審査を継続すれば、原子力規制委員会が、「合格」を前提に中部電力を指導するかのような構図になりかねず、原子力規制委員会の独立性が損なわれかねない。</p>



<p>さらに重要なのは、この問題が浜岡原発に限られないという点である。今回の不正の経緯を検証することは当然必要である。しかしそれだけでは不十分である。今回の不正は、公益通報によって初めて発覚したものであり、規制機関による審査では見抜くことができなかった。すでに審査に「合格」して稼働中の原発や、再稼働間近とされる柏崎刈羽原発についても、基準地震動の策定において同様の過小評価がなかったか、規制機関として直ちに再検証することが求められる。浜岡原発で不正が行われていたのであれば、他の原発でも同様の問題がなかったとは言い切れない。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><u>3．規制審査の機能不全</u></strong></h2>



<p>今回の問題は、基準地震動をめぐる規制審査の機能不全を浮き彫りにした。</p>



<p>原子力規制委員会は、中部電力の策定した浜岡原発の基準地震動（震源を特定して策定する地震動）について、2023年9月に、「おおむね妥当」と判断していた。ところが、2025年2月に公益通報があり、中部電力に追加説明を求める過程で不正が発覚した。山中委員長は、公益通報制度が機能した結果であり、規制の仕組みに問題は無いと述べた。しかし、この説明は問題の本質をすり替えている。</p>



<p>現行の規制審査において、原子力規制委員会が審査するのは、事業者が策定した基準地震動の評価結果とその説明資料のみである。事業者が評価に用いた過去の地震観測記録などの基礎データを開示させる仕組みはなく、第三者機関によるダブルチェックも行われていない。このような審査の枠組みこそが、不正の温床となったと考えるべきである。 </p>



<p>原子力規制委員会がまずなすべきは、すでに審査で「合格」とした原発について、基準地震動の策定に用いた基礎データを開示させ、第三者による検証を可能にすることである。これは事業者に過大な負担を課すものではない。事業者として、自社の技術的検討の正当性を示すためにも積極的に対応すべきである。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><u>4．原子力規制のあり方に関する根本的な見直しを</u></strong></h2>



<p>以上を踏まえ、基準地震動策定方法だけでなく原子力規制のあり方に関する根本的な見直しを求めたい。</p>



<p>現行の評価手法は、原発ごとに、立地特性、地盤特性、伝播特性を分析し、基準地震動を策定するというものである。これは一見、精緻にみえる。しかし、それぞれのパラメータの振れ幅には科学的根拠が必ずしも明確でない部分があり、定量化には限界がある。パラメータの組み合わせについても、平均的な値に「ばらつきを考慮して」積み重ねていく手法が採られている。これは安全性を最優先とする考え方とは相容れない。その結果、安全性の観点から看過しがたい過小評価が入り込む余地が構造的に内包されている。</p>



<p>見直すべき点は明確である。第一に、できるだけ小さい基準地震動を策定し、それを正当化しようとする事業者の姿勢を容認しない仕組みを設けることである。第二に、疑わしい場合は安全性確保を最優先するという原則を徹底することである。</p>



<p>原子力規制委員会の審査体制にも課題がある。個々の申請への対応に膨大な労力を要しており、現行のやり方で規制機関としての役割を果たし切れるのか疑問である。原子力規制のあり方そのものについて、批判的観点から抜本的議論を始めるべきである。</p>



<p>今回の件についても、従来と同様のかたちで中部電力に数年かけて再申請をさせたところで、より緻密な、あるいはより巧妙な審査資料が提出されるだけであろう。その妥当性を、原子力規制委員会が正しく検証できる保証は全くない。今回の不正は公益通報によって初めて発覚したものであり、審査によって見抜かれたわけではない。不正の発見を公益通報に頼り続ける体制では、安全規制としては不適切である。</p>



<p>この浜岡原発をめぐる問題を、中部電力の不正や一企業の技術力の問題に矮小化してはならない。今回の事案を契機に、原発の安全規制を根本から見直すべきである。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><u>5．浜岡原発を速やかに廃炉にすべきである</u></strong></h2>



<p>2011年5月、東日本大震災・福島第一原発事故を受けた政府からの要請により、浜岡原発は運転を停止した。以来14年以上にわたり同原発は一度も稼働していない。</p>



<p>この間、津波対策としての防潮堤建設や再稼働のための安全対策工事などに投じられた費用は約4,000億円にのぼる。原子力規制委員会における審査にも、人件費を含め膨大な行政資源が費やされてきた。浜岡原発は、14年間、電力供給していないにもかかわらず、これらの費用は電力消費者や納税者による負担となっている。 　</p>



<p>冒頭で述べたとおり、浜岡原発は、想定される東海地震の震源域に立地している。想定すべき地震・津波の規模を考えれば、いかなる安全対策を講じても安全な運転には根本的な無理がある。これ以上の費用負担を続けることは経済合理性の観点からも正当化できない。原子力規制委員会は浜岡原発の再稼働にむけた審査手続きを打ち切るべきであり、中部電力は速やかに廃炉を決断すべきである。</p>



<p class="has-text-align-right">以　上</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<p class="is-style-stitch"><a id="_ftn1" href="#_ftnref1">[1]</a> 中部電力株式会社「浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案について」プレスリリース(2026年1月5日)</p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/20229/">浜岡原発耐震偽装発覚を受けての原子力市民委員会　座長・原子力技術・規制部会長コメント</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>【寄稿】福島第一原発事故、東電の対応に過ち？／市民研究者ら非常時マニュアルや運転員操作の問題点を追究（下）</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/column/19344/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小森 敦司]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 04 Sep 2025 05:37:25 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-1024x479.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>フリージャーナリストの小森敦司さんからご寄稿いただだきました。（上）（下）の連載になります。（上）の記事はこちら。 （５）「５５℃以下」は何のため？ 「原子炉冷却材温度変化率５５℃／ｈ以下」 急冷したときに原子炉の強度に [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/19344/">【寄稿】福島第一原発事故、東電の対応に過ち？／市民研究者ら非常時マニュアルや運転員操作の問題点を追究（下）</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-1024x479.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>フリージャーナリストの小森敦司さんからご寄稿いただだきました。（上）（下）の連載になります。（上）の記事は<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" target="_blank" rel="noopener" title="">こちら</a>。</p>



<h2 class="wp-block-heading">（５）「５５℃以下」は何のため？</h2>



<p>「原子炉冷却材温度変化率５５℃／ｈ以下」</p>



<p>急冷したときに原子炉の強度に影響が出るとして１時間に５５℃以下のペースで冷却するよう手順書等に定められていたことを、本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" title="">上</a>」に書いた。では、「強度に影響」とは、どういうことだろう。筆者はなかなかぴんとこなかった。解明のヒントが北海道大学大学院教授（当時）の奈良林直氏の２０１２年９月の論考にあった<a id="_ednref1" href="#_edn1">[1]</a>。脱原発派から「原子力ムラの研究者」と名指しされる学者だ。</p>



<p>筆者はその論考を、兵庫県へ避難した原発事故被災者らの損害賠償請求にかかわってきた辰巳裕規弁護士のブログ「福島原発事故の小部屋」で最近、知った。辰巳弁護士は東電の事故対応などに関する論考を調べ、様々な角度から問題提起をしてきた。そのブログで今年６月、奈良林氏の論考を「紹介」していたのだった<a id="_ednref1" href="#_edn1">[2]</a>。</p>



<p>奈良林氏は、その元となっている論考で、「５５℃」と運転員のＩＣ操作について書いている。東電の主張にかなり配慮していると思えるが、分かりやすいので、抜粋する。</p>



<p>「津波がくるまではアイソレーションコンデンサー（ＩＣ）が作動していて、原子炉の圧力が最初７メガパスカル（筆者注：１気圧はおよそ０．１メガパスカル）から４メガパスカルまで１５分ぐらいでグーっと下がっています。そのときの冷却の程度を温度で表すと１時間あたり１５０℃くらいの非常に速い冷却モードになっていました」</p>



<p>「運転員は５５℃と徹底的に教え込まれていますから、ＩＣで冷え過ぎたということで、ＩＣの作動をコントロールして、バルブを閉めてしまいました。さらにその後、７メガパスカル付近になるようオンオフをして、圧力をコントロールしています」</p>



<p>「運転員は自分が冷やし過ぎてしまったことによって、もし<ruby>圧力容器を将来交換する<rt>・・・・・・・・・・・</rt> </ruby>ようなことになるといけないと思ったので、そういう操作をしました……結果からして残念なのは……ＩＣのバブルを閉じてしまい、そのタイミングで津波がきてしまった」（傍点は筆者）</p>



<p>なるほど。「圧力容器を交換する」ことになれば、東電にとって巨額の費用を免れない。運転員だって、そんな「圧力容器を交換する」ようなことは避けたいはずだ。</p>



<p>ただし、だ。あれだけの大地震（１４時４６分）が起きた直後のことである。運転中だった１～３号機はスクラム（緊急停止）し、外部電源をすべて喪失。１４時４９分には福島県に大津波警報が出ている。</p>



<p>それらをふまえると、本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" target="_blank" rel="noopener" title="">上</a>」で石川徳春さんが指摘したように、「温度変化率遵守による『ＩＣの手動停止』」は、異常時の運転制限の適用除外を定めた保安規定第７７条３項に違反しているのではないか<a id="_ednref1" href="#_edn1">[3]</a>。</p>







<h2 class="wp-block-heading">（６）新潟県からの真相究明</h2>



<p>事故から時が経ち、国会や政府の事故調査の再開もなく、事故原因に関するニュースは大きく減ってしまった。しかし、本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" title="">上</a>」でも取り上げたが、東電の柏崎刈羽原発がある新潟県では、大学教授ら専門家からなる「原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」（以下、新潟県技術委員会）が独自調査を続けてきた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[4]</a>。</p>



<p>福島の原発事故の徹底検証なくして再稼働はできないという立場からだ。熱心な委員もいた。同委員会で使われた資料をネットで検索すると大量に出てくるが、ここでは1号機の非常用復水器の操作に絡み、２０２０年８月に同委員会に提出された一つの文書を押さえておきたい。</p>



<p>タイトルは長くなるが、「『課題別ディスカッション１』（地震動による重要機器の影響）に係る論点整理について」というものだ。委員の一人で科学ジャーナリストの田中三彦氏が東電所有の図面等を確認しながら議論したいと求め、２０１９年４月からほぼ月一回、田中氏と東電、新潟県（委員会事務局）との間でなされた「打ち合わせ」を経て、とりまとめられた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[5]</a>。</p>



<p>この「論点整理」のごく一部だが、手順書や非常用復水器にかかわる部分を以下、抜粋する。</p>



<p>　　　　◇</p>



<p>（委員の考え）「ＡＯＰに地震時対応の項目（第４編自然災害対策編　第２２章自然災害事故（大規模地震発生、津波発生））があるが、これをなぜ使わなかったのか」（筆者注：ＡОＰとは、「事象ベース手順書」のことで、あらかじめ想定された異常事象又は事故が発生した場合に適用する）</p>



<p>（東京電力の考え）「電源をすべて失い、手順書の想定を超えた状況で、何ができるのかを全ての手順書や図書を集めてきて対応した」「ＡＯＰの自然災害対策編には、スクラムした場合に原子炉を冷温停止まで持っていく手順は書いていないため、他の項目を引用することになる」</p>



<p>（委員の考え）「保安規定には、スクラム発生時には原子炉冷却材（原子炉水）温度変化室が５５℃／ｈ以下という運転上の制限は適用されないという記載があるが、今回適用していない」「この『適用されない』という規定を適用すれば、非常用復水器（ＩＣ）を止める必要は無かった……止めなければ津波が来る前に冷温停止状態に持って行けたのではないか」</p>



<p>　（東京電力の考え）「運転員は、スクラム発生時において５５℃／ｈを守らなくてもよいという状況があることは知っていたと思う。電源があれば、原子炉を冷温停止ができるので、５５℃／ｈを守るという選択をしていたと思うが、津波の後にＳＢＯ（筆者注：外部電源も非常用発電機も使えない「ステーション・ブラックアウト」のこと）になるとわかっていたら非常用復水器を止めなかったと思う」</p>



<p>　　　　◇</p>



<p>このやりとりで筆者が強い違和感を覚えたのが、この最後の「東京電力の考え」のところだ。わずか数行のくだりに「思う」という言葉が３度も出てくる。なぜ、運転員に直接、問わないのだろうか。ここが、決定的に重要な「場面」ではないか。</p>



<p>当該部分のスクショを下に貼り付けておく（黄色のマーカーは筆者が引いた）が、その下の２つの段落では「思う」という言葉を使っていない。極めて不自然だ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="862" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_7-1024x862.jpg" alt="" class="wp-image-19387" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_7-1024x862.jpg 1024w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_7-300x253.jpg 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_7-768x647.jpg 768w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_7.jpg 1386w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>この日の新潟県技術委員会では、東電は柏崎刈羽原発の安全対策における手順書の整備事例を示した<a id="_ednref1" href="#_edn1">[6]</a>。本稿で書いてきた「疑問」に関わる次のような事項もあった。</p>



<p>「大津波警報発令時、全交流電源喪失時には、原子炉で発生する熱を除熱する機能を喪失する事象を考慮し、先行的に原子炉減圧を行う手順を追加（このとき、通常の原子炉起動・停止操作では５５℃／ｈを上限としている炉水温度変化率について、５５℃／ｈを超えてよい手順としている）」</p>



<p>この手順整備の狙いは何だろう。とくに丸括弧内が気になる。本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" target="_blank" rel="noopener" title="">上</a>」に書いたが、福島第一原発だと、その保安規定で、異常発生時には「５５℃／ｈ以下」といった「運転上の制限は適用されない」ことになっていたはずだ。柏崎刈羽原発ではそうなっていなかったのだろうか。</p>



<p>当該部分のスクショを以下に貼り付けておく（黄色のマーカーは筆者は引いた）。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="479" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-1024x479.jpg" alt="" class="wp-image-19393" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-1024x479.jpg 1024w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-300x140.jpg 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8-768x359.jpg 768w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_8.jpg 1248w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>このように時間を掛けて福島原発事故の原因調査を続けてきた新潟県技術委員会をめぐっては２０２１年１月、新潟県が柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な一部委員を交代させるといった動きが表面化した。本稿で記した田中三彦氏（筆者注：田中氏は２０２０年１１月に委員を辞任）は筆者にメールで、同委員会の事故調査について厳しい評価を示した。「現知事（筆者注：花角英世氏）になってから、技術委員会はダメになりました。完全に無力化されたと思います」<a id="_ednref1" href="#_edn1">[7]</a>。</p>







<h2 class="wp-block-heading">（７）規制委の追及に東電は</h2>



<p>福島第一原発事故の反省と教訓を受けて２０１２年９月に発足した原子力規制委員会。福島の事故の継続的な調査・分析が必要と考え、２０１３年５月から、原子力規制委員や原子力規制庁職員、外部有識者らによる「事故分析に係る検討会」を開いてきた。</p>



<p>２０２４年７月２２日に開かれた４７回目の検討会は、１号機の非常用復水器（ＩＣ）や手順書の問題などを論じた。議事録を読むと、本稿で書いてきた数々の「疑問」が東電に投げかけられていた。市民サイドの調査・分析も意識しているのではないか、と筆者には思えた。その議事録から大事なところを抜粋する<a id="_ednref1" href="#_edn1">[8]</a>。</p>



<p>　　　　◇</p>



<p>東京都市大教授　「アイソレーションコンデンサーの定期試験ですね。実際にどういうことがされているのか」「熱交換器に蒸気を通すことは、運転期間中をとおして、ほとんどないということなんでしょうか」</p>



<p>東京電力部長　「アイソレーションコンデンサーを実作動していなかったというのが事故前の状況で、やっぱり本当に動かしていたときの知識をしっかり持っていなかったというのが、反省点の一つというふうに考えてございます」</p>



<p>前原子力規制委員長・更田豊志氏<a id="_ednref1" href="#_edn1">[9]</a>　「（筆者注：ＩＣを備えた日本原電の）敦賀の１号機に行くと、驚いたことにＩＣの動作経験がたっぷりある。落雷が原因だそうですけど……」「オイスタークリーク（筆者注：ＩＣを備えた米国の原発）の人と話をすると、米国でもＩＣはそれほど多くはないので、運転員の経験には非常に気にしていると聞いている……」</p>



<p>原子力規制庁職員　「原子炉の自動スクラム信号が発信した場合というのは、７７条の３項のところですけど、当直長が異常の収束を判断するまでは、運転上の制限は適用されないというふうにしているので……５５℃／ｈ制限はスクラム時には適用されないというふうに認識しておりますので、東京電力におかれてはここを踏まえて次回以降、説明をお願いします」</p>



<p>東京電力部長　「保安規定の話に戻ってしまうんですが、我々の認識としては５５℃／ｈというのは、運転員の頭にたたき込まれている話で、どこに書いてあるからというのをそんなに意識しないで常に５５℃／ｈは守ろうねと思っちゃうものだというような認識ではございます」</p>



<p>前原子力規制委員長・更田豊志氏　「地震直後にこれは大ごとだって本当に大きな事故だという認識が中操（筆者注：事故対応の最前線で原子炉の制御等をしていた中央制御室のこと）ですぐにできていれば、そこで５５℃／ｈは出てくるのはおかしいから……」</p>



<p>　　　　◇</p>



<p>中ほどの原子力規制庁職員の発言は、東電に対し、地震の後、なぜＩＣを止めたのか説明を、と求めた「宿題」と言えた。この日に使われた規制庁作成の資料には、福島第一原発の保安規定の一部が、わざわざ「参考」として挿入されていた<a id="_ednref1" href="#_edn1">[10]</a>。その部分のスクショを下に貼り付ける。東電は、痛いところを突かれたのではなかったか。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="587" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_9-1024x587.png" alt="" class="wp-image-19399" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_9-1024x587.png 1024w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_9-300x172.png 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_9-768x440.png 768w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_9.png 1061w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>







<h2 class="wp-block-heading">（８）元長官が示した「教訓」</h2>



<p>次の２０２４年１１月１４日の４８回目の検討会。元原子力規制庁長官の安井正也氏が２０１１年３月１１日の津波襲来までの１号機の運転員のＩＣ操作を時系列的に整理した。議事録によると安井氏は運転員の操作をこう説明した<a id="_ednref1" href="#_edn1">[11]</a>。抜粋する。</p>



<p>「推察ですけれども、圧力降下は、早い速度で落ちていますので、安全を背負う立場からすれば、重大な問題から考えるので、ＬＯＣＡ（筆者注：配管の破損などで原子炉冷却材が流出する事故のこと）……そうしたものも含めて順次調べていったんじゃないかと思います」</p>



<p>「こんなに下がっていたら、５５℃も超えちゃうと……運転制限とか、運転時の考慮事項として教育されてというんですか、それが運転員の頭をよぎったことは十分考えられる……」</p>



<p>「東電のＩＣは事実上一度も起動していないと。運転員の方もどういうふうに挙動するかという体感がないわけです。シミュレータも、ＩＣの機能を搭載したものは当時なかったんですよね……」</p>



<p>安井氏は、その説明資料<a id="_ednref1" href="#_edn1">[12]</a>で「運転員にとって、圧力降下速度が予想外に大きかったと考えられ、以下の諸事項が原因＝今後の教訓」として、「実際のＩＣ起動経験の欠如」「ＩＣも含めた、シミュレータの不存在による体験不足」「手順書の更新不足。記載にも十分な注意書きなし」の３項目を示した。安井氏の説明資料のその部分をスクショして下に貼り付ける。</p>



<p>筆者が思うに、これらは東電が犯した「過ち」だったのではないか。と同時に、当時の国の規制当局（原子力安全委員会、経済産業省原子力安全・保安院など）も、どうして、これらを見逃していたのか、と考えざるをえない。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="467" height="267" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_10.png" alt="" class="wp-image-19403" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_10.png 467w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/komori_10-300x172.png 300w" sizes="auto, (max-width: 467px) 100vw, 467px" /></figure>



<p>一方、東電はこの日、前回の「なぜＩＣを止めたのかと説明を」との「宿題」には真正面から答えなかった。東電が説明した資料のタイトルは、「１Ｆ１（筆者注：福島第一原発１号機の意味）のＩＣの設計・運転から得られた教訓の革新軽水炉への反映」だった<a id="_ednref1" href="#_edn1">[13]</a>。</p>



<p>事故分析の場で、「革新軽水炉」の話を持ち出す感覚に筆者は驚く。東電の説明資料で事故関連の記述といえば、「津波襲来までの間の原子炉の崩壊熱除去が行われていた」などと、相変わらず「悪いのは津波だ」を強調するものだった。本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" title="">上</a>」で取り上げた「第２２章　自然災害事故」編への言及も一切なかった。</p>



<p>この検討会の動きもブログで伝えてきた前述の辰巳弁護士に、東電の事故検証の姿勢についてメールで尋ねると、こんな感想を寄せてくれた。「事故原因の解明と再発防止のために、まだまだ検証すべき事項があるにも関わらず、正面から向き合おうとしていません。このような姿勢では再び事故を招いてしまうのではないでしょうか」 　</p>



<p>事故から１４年。東電、経産省はいま、柏崎刈羽原発を動かそうと懸命だ。福島第一の１号機と違ってＩＣ＝イソコンはない。だが、ここまで記したように福島第一の手順書や運転員のＩＣの操作を調べてみると、改めて柏崎刈羽原発の手順書の中身や運転員の教育訓練のあり方などは、厳しく問い直されるべきではないか。</p>



<p>未解明の問題はほかにもある。福島の事故の検証・分析を終わらせてはならない<a id="_ednref1" href="#_edn1">[14]</a><a id="_ednref2" href="#_edn2">[15]</a>。</p>



<h2 class="wp-block-heading">東京電力の回答／手順書のＲＣＩＣ記載は「誤記」</h2>



<p>筆者は今年７月上旬、本稿で記した福島第一原発の１号機の手順書や地震後のＩＣ操作に関する「疑問」につき、東京電力ホールディングスの広報室あてに質問状として送り、３週間後に回答を得た。以下、主な質問と回答を転記する。なお、筆者の質問は本稿と重複が多いので圧縮してある。</p>



<p><strong>Ｑ１</strong>　１号機の手順書「Ⅳ　自然災害編」の「第２２章　自然災害事故」編に、ＲＣＩＣやＲＨＲといった言葉がありますが、間違っていませんか？<br>Ａ　１号機にＲＣＩＣやＲＨＲはありませんので誤記となります。</p>



<p><strong>Ｑ２</strong>　仙台の民間研究者・石川徳春さんは、１号機の手順書の当該部分にＲＣＩＣ等の記述があるのは、２号機の当該部分を参考にして作成（ほぼ丸写し）したからではないかと「推定」しています。どう、お考えになりますか？<br>Ａ　手順の修正について号機間で記載内容の違いが無いよう、調整しながら作成していたと思われます。当該箇所については、他号機を参考にして作成された際に誤ったものと推定します。</p>



<p><strong>Ｑ３</strong>　手順書は「ステップ毎にチェック」することになっているので、そのような操作訓練がなされたら、その間違いに気づくはずでは。<br>Ａ　当該手順は、作成してから震災まで約１年と期間が短いことから、当該の運転員訓練で見落としていた可能性があります。なお、操作本文中のＲＣＩＣ手動停止の箇所については、長期戦略の操作対応箇所であるため、事故時には津波による電源喪失により、その手順までは到達しませんでした。</p>



<p><strong>Ｑ４</strong>　２０１１年３月１１日の１号機の対応で、手順書のこの「Ⅳ　自然災害編」を使った、もしくは参考にした事実はあるのでしょうか？１号機の手順書の適用状況をまとめた２０１１年１０月２２日のプレスリリースには「自然災害編」への言及がありません。<br>Ａ　平成２３（２０１１）年１０月の報告書では、当時の対応が手順書の趣旨に沿ったものであったかを確認するための手順書として、津波襲来前までは操作内容の具体的記載のある「事象ベース」を、津波襲来後の全電源喪失となった以降は「シビアアクシデント」を選定したものです。当時の対応が手順書に合致しているかを確認したものであり、事故時にどの手順書を参照して対応したのかを確認したものではありません。</p>



<p><strong>Ｑ５</strong>　ＮＨＫスペシャル班の報道を踏まえると、２０１１年３月１１日の１号機の運転員のＩＣ操作は、事実上、「ぶっつけ本番」だったように思えるのですが、現在のご認識をお聞かせください。<br>Ａ　地震発生以降、津波到達までにおいて、中央制御室では原子炉圧力の制御を非常用復水器を使用して問題なく行っていることは、教育訓練やＯＪＴによりその系統・機能を十分理解し、習得した知識を活用した上での操作であると考えています。</p>



<p><strong>Ｑ６</strong>　津波が来る前の運転員のICの手動停止は保安規定第７７条３項に反していませんか？<br>Ａ　津波による被害を受ける前の段階では問題なく対応できており、この当時当直長は「確実に冷温停止に持って行ける」と考えていました。設備への影響は少ない方が好ましく、運転手順書の趣旨に則り操作したものです。</p>



<p><strong>Ｑ７</strong>　上記Ｑ６の点は、「第４７回東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会 令和６年７月２２日」でも問題となり、規制庁職員から「５５℃／ｈ制限はスクラム時には適用されないというふうに認識をしておりますので、東京電力におかれてはここを踏まえて次回以降、説明をお願いします」とされました。これを受け、その後、東電として「説明」されたことはありますか？<br>Ａ　以下の回答（第４８回の議事録Ｐ３３）が当該の発言に対する東電からの回答になります。<br>「東京電力ＨＤ（飯塚担当） 東京電力の飯塚です。概ね、我々の中でも議論しましたけれども、安井さんのおっしゃっている状況が、恐らく当時だったんだろうなというふうに考えております。基準のとおり５５℃／ｈの話にしても、恐らくは、遵守するという書き方を事故調の報告書に書いていますけれども、恐らく慣れ親しんだのか、頭にたたき込まれていた、これを守れるものなら守るんだという頭でいたということなんだと思います。そういう意味では、ちょっと表現が強過ぎるのかなというふうには考えておりますし。あと、先ほど安井さんからも御指摘ございましたとおり、圧力が下がっていくということは、冷却材が喪失していくことを一番おそれているということが、別途、国会の事故調の報告書の中にも記載をさせていただいていますので、そういう意味で、圧力降下を止めて、そういった事態が発生していないかどうかということを確認したということが、ここにも記載いただいているとおり、まず第一義的だったということだと思っております」。</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<div class="wp-block-group is-style-stitch"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<h4 class="wp-block-heading">脚注</h4>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[1]</a> 日本原子力文化財団のウェブサイト「エネ百科」から。<a href="https://www.ene100.jp/fukushima/7139" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ene100.jp/fukushima/7139</a></p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[2]</a> 辰巳裕規弁護士のブログ「福島原発事故の小部屋」から。<a href="https://www.ashiyahondori.com/2025/06/09/%E3%82%A8%E3%83%8D%E7%99%BE%E7%A7%91-%E4%BA%8B%E6%95%85%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%E3%81%A8%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E5%AE%9F%E6%85%8B-%E5%A5%88%E8%89%AF%E6%9E%97%E7%9B%B4%E6%B0%8F/" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ashiyahondori.com/2025/06/09/%E3%82%A8%E3%83%8D%E7%99%BE%E7%A7%91-%E4%BA%8B%E6%95%85%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%E3%81%A8%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E5%AE%9F%E6%85%8B-%E5%A5%88%E8%89%AF%E6%9E%97%E7%9B%B4%E6%B0%8F/</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[3]</a> 科学ジャーナリストの倉澤治雄氏は「原発爆発」（高文研、２０１３年７月１日）で、「イソコンが正しく使われなかったことは、複合的な事故の進展の中で、決定的な要因の一つでした」としたうえで、「５５℃／ｈ以下」の制限に関して「どのような根拠に基づいたものなのか、明らかになっていません」「仮に緊急時に非常用の冷却装置をフル稼働できないとしたら、そもそも設計が間違っているのです。車の運転を考えてみましょう……急ブレーキが踏めない自動車があったとしたら欠陥車であるのと同様、緊急時に非常用の機器をフル稼働できない原子炉は欠陥原子炉だと思います……」との見方を示した（Ｐ１２１）。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[4]</a> ジャーナリスト・上智大学教授の奥山俊宏氏は週刊エコノミスト（２０２３年７月１０日発売　<a href="https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230725/se1/00m/020/048000c" target="_blank" rel="noopener" title="">https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230725/se1/00m/020/048000c</a>　）に、「福島第1原発事故で新事実　『防護扉』開放で大量浸水許す」を寄稿した。この記事によると、「新潟県による事故検証が続けられる中で、地震の揺れによって電源を喪失したのではないかとの疑いを指摘され、東電は、この疑いを晴らす目的で改めて経緯を精査し、防護扉開放の事実を把握し、１６年、同県の検証の場でこの事実を報告した」としている。そして、東電の資料などによると「１号機では震災発生当時、防護扉は作業のため開放しており、そのまま作業員は避難し。開放状態が維持された」「東電によれば『防護扉が閉まっていれば津波の侵入をある程度抑制できたと考えられる』という」のだった。また、当時、「東京電力が、津波警報発令時に速やかに建屋の大きな開口部の扉を閉めなければならないとのルールを定めていなかったのに対し、茨城県にある日本原子力発電の東海第２原発や福井県にある関西電力の３カ所の原発ではそうしたルールを所内の規則で明文化していた。各社への取材でわかった」としている。<br><a href="https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230725/se1/00m/020/048000c" target="_blank" rel="noopener" title="">https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230725/se1/00m/020/048000c</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[5]</a> <a href="https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/234488.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/234488.pdf</a></p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[6]</a> <a href="https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/234486.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/234486.pdf</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[7]</a> 田中三彦氏は今回、筆者の取材に「ＩＣが小規模な冷却材喪失事故を起こし、大規模な水素爆発の着火源になった可能性が高い」との考えを改めて示した。筆者にとっては「福島原発事故の原因はまだ判明していない　マル激トーク・オン・ディマンド 第７３３回（２０１５年４月２５日）<a href="https://www.videonews.com/marugeki-talk/733" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.videonews.com/marugeki-talk/733</a>  」などもとても勉強になった。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[8]</a> <a href="https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100003753?contents=NRA100003753-004-001#pdf=NRA100003753-004-001" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100003753?contents=NRA100003753-004-001#pdf=NRA100003753-004-001</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[9]</a> なお、この「事故分析に係る検討会」（４７、４８回）に、更田豊志氏は「原子力損害賠償・廃炉等支援機構上席技監」として、安井正也氏は「原子力規制庁東京電力福島第一原子力発電所事故対策室企画調査官」の肩書で参加している。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[10]</a> <a href="https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100003753?contents=NRA100003753-002-003#pdf=NRA100003753-002-003" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100003753?contents=NRA100003753-002-003#pdf=NRA100003753-002-003</a> のＰ１８。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[11]</a> <a href="https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-004-001#pdf=NRA100006337-004-001" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-004-001#pdf=NRA100006337-004-001</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[12]</a> <a href="https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-002-009#pdf=NRA100006337-002-009" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-002-009#pdf=NRA100006337-002-009</a>　のＰ７。</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[13]</a> <a href="https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-002-010#pdf=NRA100006337-002-010" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100006337?contents=NRA100006337-002-010#pdf=NRA100006337-002-010</a>　</p>



<p><a id="_edn1" href="#_ednref1">[14]</a> 本稿は東電福島第一原発１号機の手順書の問題を取り上げたが、社会技術システム安全研究所の田辺文也氏は「福島第一原子力発電所事故の事故対応において徴候ベース手順書がないがしろにされたことによって 3号機と2号機は炉心損傷・溶融に至った。さらに炉心損傷後の対応においても参照されるべき手順書（シビアアクシデント手順書又はアクシデントマネジメントガイド）がないがしろにされたことが事故の一層の深刻化を招いた可能性が高い」と指摘している。<br><a href="https://confit.atlas.jp/guide/event-img/aesj2016s/1I01/public/pdf?type=in" target="_blank" rel="noopener" title="">https://confit.atlas.jp/guide/event-img/aesj2016s/1I01/public/pdf?type=in</a></p>



<p><a id="_edn2" href="#_ednref2">[15]</a> 元四国電力社員で原子炉主任技術者だった松野元さんは「推論　トリプルメルトダウン」（創英社／三省堂書店、２０１６年８月）で「福島第一原発事故の原因は津波による電源喪失と考えられているが、実際は自動停止の瞬間にＥＣＣＳ（筆者注：非常用炉心冷却装置）が動かなかったことが原因である」との見方を提示している。<a href="https://www.books-sanseido.co.jp/soeisha_books/4562" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.books-sanseido.co.jp/soeisha_books/4562</a><br>なお、日本原子力発電の東海第二原発（茨城県）は２０１１年３月１１日、ＥＣＣＳの一つ「ＨＰＣＳ（高圧炉心スプレイ系）」と、本稿の「<a href="https://www.ccnejapan.com/column/19284/" title="">上</a>」で取り上げたＲＣＩＣ（原子炉隔離時冷却系）がほぼ同時に自動起動している。これを筆者は松野氏の論考で知った。<a href="https://bee-media.co.jp/archives/2853" target="_blank" rel="noopener" title="">https://bee-media.co.jp/archives/2853</a>。今回、筆者として東海第二原発のＨＰＣＳなどの作動について分かりやすいグラフを見つけたのでそのリンクを残しておく。<a href="https://jsm.or.jp/jsm_old/images/news/symposium20160129_1_3.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://jsm.or.jp/jsm_old/images/news/symposium20160129_1_3.pdf</a>　のＰ７。<br>また、今回、筆者として、日本原電の広報担当者に改めて確認したところ、以下の回答を得た。「地震発生により原子炉が自動スクラムするとともに外部電源が喪失したため、給復水系による原子炉への給水が停止しました。その後、原子炉水位がＨＰＣＳとＲＣＩＣが自動起動する水位まで低下したため、ＨＰＣＳとＲＣＩＣが設計どおり自動起動し、原子炉への注水を開始しました。その後、原子炉水位が回復したため、ＲＣＩＣにより原子炉水位を維持し、ＨＰＣＳは運転手順書に従ってミニフロー運転状態で運転を継続していました」</p>
</div></div>



<div class="wp-block-group has-border -border02"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<figure class="wp-block-image u-mb-ctrl u-mb-0"><img decoding="async" src="https://secure.gravatar.com/avatar/5c2ac93b83a14d807b6d945559277a11e312a75803c1f7ef3d07ed8349a468f8?s=96&amp;d=mm&amp;r=g" alt="小森 敦司"/></figure>



<h2 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">Author：小森 敦司 </h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">１９６４年生まれ。上智大学法学部卒。１９８７年に朝日新聞社に入社、経済部やロンドン特派員、エネルギー・環境担当の編集委員などを経て２０２１年に退社、フリージャーナリストに。著書に「日本はなぜ脱原発できないのか」「『脱原発』への攻防」（いずれも平凡社新書）、「原発時代の終焉」（緑風出版）など。２０２４年、行政書士事務所を開業。</p>



<div class="swell-block-button is-style-btn_normal"><a href="https://blog.ccnejapan.com/?author=28" target="_blank" rel="noopener noreferrer" class="swell-block-button__link"><span>小森 敦司　投稿一覧</span></a></div>
</div></div><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/19344/">【寄稿】福島第一原発事故、東電の対応に過ち？／市民研究者ら非常時マニュアルや運転員操作の問題点を追究（下）</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>【寄稿】原発「７０年超運転時代」へ突入　経産省・大手電力の狙いどおりに期間延長　世界に例のない仕組みに（下）</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/column/18966/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小森 敦司]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 24 Apr 2025 12:08:00 +0000</pubDate>
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		<category><![CDATA[規制基準]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=18966</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/04/6f14bfa52fadbd5d25e2db986db1446b-1024x572.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>ジャーナリスト・小森敦司 この記事は（上）（下）での連載です。（上）の記事はこちら。 （７）わずか３か月半の議論で転換 ２０２２年秋から、経済産業省・資源エネルギー庁は原子力小委員会で、原発の運転長期化を図る新ルールの具 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/18966/">【寄稿】原発「７０年超運転時代」へ突入　経産省・大手電力の狙いどおりに期間延長　世界に例のない仕組みに（下）</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/04/6f14bfa52fadbd5d25e2db986db1446b-1024x572.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-10"><strong><a href="#author-link" title="">ジャーナリスト・小森敦司</a></strong></p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-20">この記事は（上）（下）での連載です。（上）の記事は<a href="https://www.ccnejapan.com/column/18972/https-www-ccnejapan.com-column-18966-the-government-to-extend-the-operational-lifespan-of-nuclear-power-plants-beyond-70-years-first-of-two-parts/" target="_blank" rel="noopener" title="">こちら</a>。</p>



<h2 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">（７）わずか３か月半の議論で転換</h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">２０２２年秋から、経済産業省・資源エネルギー庁は原子力小委員会で、原発の運転長期化を図る新ルールの具体化を急いだ。原発を肯定する委員が圧倒的多数を占める場である。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">事務方のエネ庁は１１月８日の会合で、運転延長の認可要件として、「電力の安定供給/供給手段の多様性の確保」「電源の脱炭素化によるGX推進への貢献」「自主的な安全向上や防災対策への貢献」などを挙げた<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn1">[1]</a><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn2">[2]</a>。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">要件といえば相応の努力がいると思うのだが、これらはどうだろうか。「安定供給」に関しては、後に委員から「原子力発電をするだけで、この基準を満たしてしまわないか」との意見が出た。「脱炭素化」を言うなら石炭火力の廃止こそ急ぐべきだと筆者は主張したい。一方、福島の事故後、「防災」に努めない原発があるというなら教えてほしい。</p>



<p>　延長期間の在り方については、３つの案が議論された。〈１〉現行の原子炉等規制法にある「最大６０年（４０年+２０年）」の規定を維持する案、〈２〉特段の上限を設けない規定撤廃案、〈３〉「４０年+２０年」の上限を設けつつ、「追加的な延長（α）を認定する」案、の３つだ<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn3"><sup>[3]</sup></a>。エネ庁が提示したイメージ図を下に貼り付ける。そして〈３〉案のαについては、審査の遅れなどの停止期間を想定、運転期間から除外する（その分、延長に上乗せできる）ことが検討された。</p>



<figure class="wp-block-image alignfull"><a href="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2025/04/202504komori7.png"><img decoding="async" src="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2025/04/202504komori7.png" alt="" class="wp-image-1368"/></a></figure>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">この日、どの案を委員が支持したか、議事録をもとに筆者が分類してみると、２０人の委員（委員長を除く・専門委員を含む）のうち１０人前後が、上限を設けない〈２〉案を支持していた。これが最多だった。ところが、次の１１月２８日の会合で事務方のエネ庁は〈３〉案を推した<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn4">[4]</a>。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">落し所は最初から、〈３〉案だったのかもしれない。〈２〉案でも、〈３〉案でも、「４０年＋２０年」を超える運転が可能になる。朝日新聞は上限を残した理由について「制限がないと電力会社が既存の原発を延長して使い続け、新たに建設する投資をしなくなる」という経産省幹部の言葉を伝えている<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn5">[5]</a>。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">政治的な配慮も必要だったのだろう。会合で使われた資料には、中国電力の島根原発が立地する島根県の丸山達也知事の１１月9日の定例会見での「延長は普通に考えれば安全性が落ちる可能性がある……」といった言葉が引用されていた。福井県議会の「さらなる運転期間延長の議論については安全確保を最優先に科学的・技術的観点から慎重に行う」ことなどを求めた１０月４日付の意見書の一部も引用された<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn6">[6]</a><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn7">[7]</a>。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">こうして、「立地地域からは不安の声も寄せられてございます」といったエネ庁の説明を受けて、〈２〉案支持だった委員の多くが〈３〉案に理解を示した。簡単に意見を変えるものだと筆者は驚いたが、こんな形で〈３〉案での事実上の決着となった。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">ちなみに月刊誌「エネルギーフォーラム」の２０２２年１２月号の記事は、「上限を維持し停止期間を除外」する案での決着が濃厚として、その背景には公明党の存在がある、とも伝えた。記事は「創価学会婦人部を支持基盤に持ち、防衛費増額や憲法改正にも慎重な公明党は上限存続を主張。自民党が折れた格好だ」としている<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn8">[8]</a>。</p>



<p>そうした政治的調整も終えたのか、エネ庁は１２月８日の小委員会で、「４０年＋２０年」に一定の停止期間分を上乗せできる仕組みの整備などを盛り込んだ「行動指針」について、一部の異議の声を抑え込んで了承を得る。首相指示からわずか３か月半で、経産省・エネ庁は福島の事故以来の政策転換に目途をつけた。そして翌２０２３年５月、原発の運転期間の延長を含む「GX脱炭素電源法」が参院本会議で可決、成立した<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn9">[9]</a>。</p>



<h2 class="wp-block-heading">（８）停止期間「１０年超」がほとんど</h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">この法案の審議が大詰めを迎えていた２０２３年４月２６日の衆議院経済産業委員会。日本共産党の笠井亮議員の求めに対して経産省が提出した「原子炉の停止期間」一覧表が配られた。笠井氏（２０２４年１０月に議員退任）、また、その表と関係記事を載せた「しんぶん赤旗」の了解を得て、その表を貼り付ける<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn10">[10]</a>。</p>



<figure class="wp-block-image alignfull u-mb-ctrl u-mb-10"><a href="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2025/04/202504komori8.png"><img decoding="async" src="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2025/04/202504komori8.png" alt="" class="wp-image-1386"/></a></figure>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">表のデータは２０２３年３月２０日時点で、対象は廃炉作業中の原子炉を除く３３基。すでに再稼働している原子炉１０基は、「再稼働済」として区別できるようになっている。そして、「行政指導による停止期間」、「新規制基準対応のみによる停止期間」、「裁判の仮処分による停止期間」のそれぞれの年月とその合計を載せていた。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">新ルールを定めた新しい電気事業法だと、「４０年を超えて運転しようとする時」に「２０年+一定の停止期間」の延長の認可申請ができる。そう考えて、一覧表の停止期間の合計の数字を見ると衝撃を受ける。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">再稼働していない原子炉（以下、「未再稼働原子炉」）２３基のうち、停止期間の合計が１０年以上になるのは１９基もある。この多くが「２０年+１０年以上」の延長の認可申請をするのではないか。日本の原発は「４０年+２０年+１０年以上」の「７０年超運転時代」に入ると言っていいだろう<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn11">[11]</a><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn12">[12]</a>。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">怖くないか。原発の運転期間を２０年から３０年に延ばすという話ではなく、「最大６０年」とされていた原発の運転を、「７０年超」に延ばすのだ。筆者が調べる限り、経産省はこの時、初めて原子炉ごとの停止期間を公表したのではないか。なぜ、もっと早く公にしなかったのか。国民に不安の声が広がらないように隠していた、としか筆者には思えない。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">そもそも、経産省の資料の言葉を使って言うと、停止期間の「α」を「４０年+２０年」に上乗せできる理屈がどこにあるのか。筆者は今も理解できない。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">　新ルールは、「４０年+２０年」にその炉が止まっていた期間αを足すので総運転期間は６０年を超えない。しかし、運転開始日から停止期間αを含めた運転終了までの月日は、「４０年+２０年＋停止期間α」となる。思い返すと規制委の「見解」の赤字部分は、停止期間中の劣化を懸念していた。危なくないのか。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">こうした疑問は筆者一人のものではない。国会会議録検索システムで調べると、例えば立憲民主党の辻元清美議員は参議院予算委員会（２０２３年３月１日）で政府に同じような質問をしている。「止めていても劣化するんですよ。ですからね、４０年、そして２０年、止まっていたからその分プラスおまけみたいに動かせますよという、これ非科学的ですよ、そんな基準を決めるのは。総理、違いますか」<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn13">[13]</a>。</p>



<p>筆者は担当の資源エネルギー庁原子力政策課に対し、改めてこの疑問を質問としてメールで送った。すると、同課は新ルールの制定を進めた当時の西村康稔経産相の国会答弁（２０２３年３月２９日、衆議院・経済産業委員会）を、筆者への回答としてメールで寄せた。その答弁の全体は文末脚注に貼り付けるが、要は、停止期間分を上乗せしても、原子力規制委員会の厳しい審査があり、規制委から「駄目だと言われれば運転できない」ので問題ない、という趣旨だった<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn14">[14]</a>。</p>



<h2 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">（９）「世界でも聞いたことがない変な案」</h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">経産省・エネ庁が打ち出した「４０年+２０年+停止期間α」の新ルールには、固有の「危うさ」があるとも筆者は考えている。正しそうな前提・推論だが、受け入れがたい結論が導かれる、いわゆる「パラドックス」になっていないか、と思うのだ。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">これを理解するために、経産省が示した２０２３年３月時点の原子炉の停止期間の合計に、筆者として運転開始日と同時点での運転期間、そして炉型を書き足した一覧表を下に貼り付ける。「再稼働済」の原子炉は、より識別しやすいようにセルの横軸全部をオレンジ色にしてみた。</p>



<figure class="wp-block-image alignfull u-mb-ctrl u-mb-10"><a href="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2025/04/202504komori9.png"><img decoding="async" src="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2025/04/202504komori9.png" alt="" class="wp-image-1390"/></a></figure>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">一目見て、オレンジ色の「再稼働済原子炉」の停止期間の合計が、白抜きの「未再稼働原子炉」のそれに比べ、相対的に短いことが分かる。当然だ。再稼働すれば、その時に停止期間がストップする。だから、「再稼働済原子炉」の停止期間の合計は、「未再稼働原子炉」のそれに比べて自ずと短くなる。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">しかも、両者の差は、時間の経過とともに大きくなる。新規制基準への対応などのために再稼働が遅れると、その分、停止期間αは基本的に増えていくからだ。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">そこで疑問が浮かぶ。「４０年+２０年+停止期間α」の仕組みだと、αが長いほうが、それだけ運転終了までの月日も長くなる。その月日を人の「寿命」としてみると、規制委の審査に早々と合格してαの短い原子炉の「寿命」が、なかなか合格できなくてαの長い原子炉の「寿命」より、短くなってしまう。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">おかしくないか。調べてみると、エネルギー関連のシンクタンク「日本エネルギー経済研究所」の著名な研究員である村上朋子氏らが２０２３年早々に、運転期間からの除外（カウントストップ）を問題視していた。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">経済誌「エコノミスト」への氏の寄稿から抜き書きするが、「再稼働の日程が後ろ倒しになればなるほど、この定義による未稼働プラントのカウントストップ期間は長くなる。再稼働プラントのカウントストップ期間はこれ以上増えることはないため、両者の差は広がる一方だ」と指摘していた<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn15">[15]</a>。</p>



<p>これも調べていて知ったのだが、前原子力規制委員長の更田豊志氏が２０２３年３月、共同通信のインタビューで新ルールについてこう語っている。「審査期間は事業者の思惑でいかようにもなり、長く審査中にしておけば、ずっと後でも運転できる。世界でも聞いたことがない変な案だ」<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn16">[16]</a>。</p>



<h2 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">（１０）再稼働済原発が「若く」して引退</h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">具体的に考えてみたい。あくまで一例だが、「再稼働済」の九州電力の川内原発２号機と、「未再稼働」の北海道電力の泊原発１号機とを比べたら、どうなるだろう。経産省作成の停止期間一覧表を頼りに、「４０年＋２０年＋停止期間α」の新ルールを機械的に当てはめてみる。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">まず、川内原発２号機（運転開始は１９８５年１１月）の２０２３年３月時点での停止期間４年８ヶ月は、すでに再稼働しているので変わらない。運転開始から４０年を迎える今年１１月を前に、「＋２０年+４年８ヶ月」の延長認可を申請するとしよう。人の一生で考えると４０歳を前に、あと２５年近く働く、つまり６５歳すこし前で退職するライフプランを会社に申告するようなイメージだろうか。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">一方、泊原発１号機（運転開始は１９８９年６月）の２０２３年３月時点での停止期間は１１年１０ヶ月だ。運転開始から４０年となる２０２９年６月の時点で、規制委の審査が長引いてまだ「未再稼働」だとすると、停止期間は約１８年になる<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn17">[17]</a>。つまり、４０年を前に、「＋２０年+１８年」の約３８年の延長の認可申請をすることが可能ではないか。４０歳を前に、あと３８年、つまり７８歳まで働くと申告するイメージだろうか。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">両者の運転開始は３年半しか違わないが、運転開始から停止期間を含む運転終了までの月日が、新ルールのために約１３年違うことになる。なぜ、先に再稼働した原子炉が「若く」して引退しないといけないのか<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn18">[18]</a>。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">この点も、エネ庁原子力政策課に質問を送った。同課からのメールでの返答には、西村経産相（当時）のもう一つ別の国会答弁も記されていた（２０２３年５月１６日、参議院・経済産業委員会）。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">趣旨はこうだ。「４０年+２０年+停止期間α」の新ルールは、「立地地域からの不安の声や福島第一原発の事故の教訓、反省も踏まえ、様々な御意見を総合的に勘案をし、自己抑制的な政策判断」をしたものだとする。これも筆者に寄せた答弁全体は文末脚注に記しておく<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn20">[19]</a>。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">表を見ていて、もう一つ気付いた。２０２３年３月時点で再稼働しているオレンジ色の原子炉はいずれも加圧水型だ（筆者注：その後、沸騰水型でも東北電力女川原発２号機と中国電力島根原発２号機が再稼働した）。これまで規制委の審査が、東日本に多い沸騰水型炉より、西日本に多い加圧水型炉のほうが先行した。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">朝日新聞の記事によると、加圧水型炉の方が「原子炉格納容器のサイズが大きく、安全対策が取りやすかったため、審査が先行した」という<a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_edn21">[20]</a>。このため、加圧水型炉の停止期間は、沸騰水型炉よりも相対的に短く、その結果、運転開始時から停止期間を含めた運転終了までの月日は、加圧水型が沸騰水型炉より総じて短くなるはずだ。なぜ、加圧水型炉は沸騰水型より「短命」になるのか。これは科学的だろうか。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">それにしても、万が一、この上乗せされるαの期間内に事故が起きたら、誰が責任を取るのだろう？</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">筆者は、あれだけの原発事故を起こしてしまった日本だから、世界的にみて特異なルールにより老朽化した原発を無理して長く使うのではなく、順次、運転終了・廃炉にし、再生可能エネルギーを主体にした電力供給体制に変えていくべきだと考える。</p>



<p>狭いニッポン。ひやひやしながら、原発「７０年超運転時代」を過ごしたくない。</p>



<div class="wp-block-group is-style-stitch"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<h4 class="wp-block-heading">脚注</h4>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref1">[1]</a> <a href="https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/033_05_00.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/033_05_00.pdf</a>　のP25。</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref2">[2]</a> 資源エネルギー庁は２０２５年３月、原子力小委員会で、新ルールに基づく「２０年+α」の延長のための要件に関して、電力会社が起こした問題で原発が止まった期間は運転延長を認めない方針を示した。具体的な事例として、東京電力の柏崎刈羽原発がテロ対策の不備で２年８カ月にわたり規制委から事実上の運転禁止命令が出されたケースや、日本原子力発電敦賀原発２号機がデータの書き換えなどで規制委の審査が計約１年半中断したケースなども、今回のルールから外すとした。<a href="https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/044_03_00.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/044_03_00.pdf</a></p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref3">[3]</a> ２０１１年３月の東京電力福島第一原発の事故後、原発の運転期間は原則４０年とし、最長２０年となる延長に関しては「極めて例外的なケースに限られる」（当時の野田佳彦首相）と説明された。しかし、その後、延長を申請した関西電力の高浜原発１～４号機、美浜原発３号機、日本原子力発電東海第二原発、九州電力の川内原発１、２号機の４原発８基が、いずれも「２０年」の延長が認められ、「原則４０年」は実質的に形骸化していた。<br><a href="https://digital.asahi.com/articles/DA3S16084106.html?iref=pc_ss_date_article" target="_blank" rel="noopener" title="">https://digital.asahi.com/articles/DA3S16084106.html?iref=pc_ss_date_article</a></p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref4">[4]</a>&nbsp; この〈３〉案に沿って、「２０年＋α」の新ルールを定めた改定電気事業法の条文は除外期間について、「延長しようとする運転期間が二十年を超える場合にあつては、その二十年を超える期間が次に掲げる期間を合算した期間以下であること」として、停止期間にカウントできる事例を並べている。思うに、「２０年+α」ではなく、例えば「１５年+α」といった延長の認可申請はできるのだろうか。筆者として、この点を質すメールをエネ庁原子力政策課に送ったが、この返答はもらえていない。<a href="https://laws.e-gov.go.jp/law/339AC0000000170/20250606_505AC0000000044" target="_blank" rel="noopener" title="">https://laws.e-gov.go.jp/law/339AC0000000170/20250606_505AC0000000044</a>　の第二十七条の二十九の二。</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref5">[5]</a><a href="https://digital.asahi.com/articles/ASR2B6S6HR29ULFA02L.html">https://digital.asahi.com/articles/ASR2B6S6HR29ULFA02L.html</a>　</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref6">[6]</a> <a href="https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/034_03_00.pdf">https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/034_03_00.pdf</a> 　のP52～53。</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref7">[7]</a> 新ルールの方向性が固まった後のことになるが、島根県の丸山達也知事、そして福井県の杉本達治知事はそれぞれの県議会において、２０２３年４月の知事選で再選を目指して立候補すると表明した。</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref8">[8]</a> 公明党のホームページには２０２２年１２月１４日付で、当時の党総合エネルギー対策本部長の赤羽一嘉氏のインタビュー記事があり、そこで氏は「運転期間は従来通り『原則４０年、延長２０年』の制限は維持。ただ、２０１１年の東日本大震災以降、安全審査などで稼働を停止していた期間については、原子炉は劣化しないことから、その期間分に限り、延長はやむを得ないと党として判断しました」と語っている。</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref9">[9]</a> 束ね法「ＧＸ脱炭素電源法」が成立した際の朝日新聞の岩沢志気記者の記事が、同法の要点を簡潔にまとめているので引用する。「成立した束ね法は、原子炉等規制法や電気事業法、原子力基本法など５本を一括して改正するものだ。このうち運転期間の規定は、規制委の審査や裁判所の命令、行政指導などで停止した期間を運転期間から除くことで延ばす。これで運転開始から６０年超の運転ができるようになる。安全性の確認は規制委が担う。停止期間は除外せずに運転開始から３０年を起点とし、１０年を超えない期間ごとに設備の劣化具合を審査する。また、『原子力の憲法』とも称される原子力基本法も改正した。原発の活用に必要な措置をとることを「国の責務」と位置づけた」 <a href="https://digital.asahi.com/articles/DA3S15650831.html?iref=pc_ss_date_article" target="_blank" rel="noopener" title="">https://digital.asahi.com/articles/DA3S15650831.html?iref=pc_ss_date_article</a>　</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref10">[10]</a> <a href="https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2023-04-27/2023042713_01_0.html">https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2023-04-27/2023042713_01_0.html</a>　なお、筆者も今回の取材で、経産省に対して、この一覧表の開示請求を出し、原本を入手した。</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref11">[11]</a> エネ庁資料だと２０２５年３月２４日時点で、東北電力女川原発２号機、関西電力高浜原発１・２号機、中国電力島根原発２号機の４基も再稼働しており、「再稼働済」は１４基になっている。<br><a href="https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/044_01_00.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/044_01_00.pdf</a>　</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref12">[12]</a> この記事を書いているのは２０２５年４月で、表の作成時から２年が経っているため、現時点で停止期間が１４年を超す原子炉も出てきている。日本原子力産業協会の資料でも停止期間が「１４年超」になっている原子炉を確認できる。<a href="https://www.jaif.or.jp/cms_admin/wp-content/uploads/2025/04/jp-npps-operation20250414.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.jaif.or.jp/cms_admin/wp-content/uploads/2025/04/jp-npps-operation20250414.pdf</a>　</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref13">[13]</a> <a href="https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121115261X00220230301&amp;current=1" target="_blank" rel="noopener" title="">https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121115261X00220230301&amp;current=1</a>　 の「147」</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref14">[14]</a> エネ庁原子力政策課から返答として送られてきた西村康稔経産相（当時）の国会答弁。「私ども、四十年が基本であり、二十年の延長があるというこれまでの基本的な枠組みは維持をしております。それに加えて、新基準に対応するための期間であるとか、その期間、止まっていた期間については申請ができるということですから、何も百年も千年もできるという仕組みにはなっておりません。四十年、二十年の枠組みを維持した上での法案でありますので、これは御理解いただいていると思いますけれども。その上で、これは、我々、利用者側、事業者であり、振興する立場の経産省がこういう整理をした上で、炉規法においては規制委員会が三十年で、そして十年ごとに厳しい審査をされるということでありますし、御指摘のように、規制委員会の令和二年の七月の見解にもありますけれども、当然、止まっている期間においても劣化はあり得るということでありますから、その期間、そのことについても厳しく審査を受けますから、これで規制委員会が駄目だと言われれば、もうこれは運転できないということでありますので、そのことを是非、御理解いただければというふうに思います。（筆者注：下線は筆者が引いた）<br><a href="https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121104080X00720230329&amp;spkNum" target="_blank" rel="noopener" title="">https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121104080X00720230329&amp;spkNum</a> 　の「094」</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref15">[15]</a> <a href="https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230124/se1/00m/020/060000c" target="_blank" rel="noopener" title="">https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230124/se1/00m/020/060000c</a>　ならびに　<a href="https://eneken.ieej.or.jp/data/10981.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://eneken.ieej.or.jp/data/10981.pdf</a>　のP69～。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10"><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref16">[16]</a> <a href="https://www.shikoku-np.co.jp/national/science_environmental/print.aspx?id=20230320000346" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.shikoku-np.co.jp/national/science_environmental/print.aspx?id=20230320000346</a>　２０２３年２月、当時、原子力規制委員で、制度の改定に反対した石渡明氏も、その理由について「『……運転を停止した期間』は６０年にプラスするという案のようなのですが、我々審査に関わっている人間としては、原子力安全のために審査を厳格に行って、長引けば長引くほど運転期間がどんどんその分だけ延びていくと。私はこれは非常に問題だと考えます」と会合で語っている。<a href="https://www.nra.go.jp/data/000421196.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.nra.go.jp/data/000421196.pdf</a> &nbsp;</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref17">[17]</a>　北海道電力の斎藤晋社長は２０２５年３月の記者会見で、２０１１年から運転停止が続く泊原発１、２号機について「３０年代前半には再稼働させたい」と語っている。<a href="https://digital.asahi.com/articles/AST3V2TY9T3VULFA01VM.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://digital.asahi.com/articles/AST3V2TY9T3VULFA01VM.html</a>　</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref18">[18]</a> 今回の取材で知ったが、辻元清美議員はこの点でも筆者と同じ疑問を持っていたようで、２０２３年３月１７日の参議院環境委員会で次の質問をしている。「じゃ、同じ年限に建てられた原発で、二年止まっている、ここに適用、行政処分まで入っているわけですけど、行政処分というのは問題があったから止められているのに、問題があって止められている、長く止められれば止められるほど今度長く運転できるとなっているわけですよ。例えば、同じ年限に建てられた原発Ａは二年止まっていましたと、ここに当てはまる要件でですよ。じゃ、六十二年です。Ｂは五年止まっていましたと。じゃ、これは同じときに建てられたけど、六十五年ですと。十年止まっていました。例えば泊なんか十年止まっているんですよ。そうすると、ここ、同じ年限に建てられたけれども、十年プラスされるから、これに適用されていれば七十年動かせると、同じ年限で建てた原発でも。こういうふうなことは駄目ですよってこの見解（筆者注：この記事で書いている規制委の「見解」）に書いてあると思いますけどね」。<a href="https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121114006X00320230317&amp;current=1" target="_blank" rel="noopener" title="">https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121114006X00320230317&amp;current=1</a> &nbsp;の「063」</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref20">[19]</a> 脚注の１４と同じく、エネ庁原子力政策課から筆者に回答として送られてきた西村康稔経産相（当時）の国会答弁は次のとおり。「お答え申し上げます。現行の運転期間の定めは原子炉等規制法に規定をされているわけでありますが、令和二年七月に同法を所管する原子力規制委員会から見解が出されまして、その中で、原発の利用をどのくらいの期間認めるかどうかは原子力の利用政策の判断という見解が示されたわけであります。その後、二〇二一年秋からのコロナ禍からの需要の回復などを踏まえてＬＮＧの価格などが高騰してきた、また、昨年二月以降のロシアのウクライナ侵略、こういったことによってエネルギー情勢は一変をしております。こうした情勢を踏まえまして、昨年七月から、ＧＸ実行会議において、将来のエネルギーの安定供給確保と脱炭素社会の実現と、これに向けた議論を開始をいたしまして、既設の原子力発電所の運転期間の在り方についても選択肢の一つとして検討を行うこととしたわけでございます。そうした中で様々議論がございました。諸外国、アメリカ、イギリス、フランス、オランダといった主要国では運転期間の上限を定めた例は確認されておりません。延長の審査の時期についても四十年、二十年、十年など、各国の状況に応じて、言わば一つの審査のタイミングとして規定されているというふうに理解をしているところであります。そうした中で、資源エネルギー庁の審議会において有識者の御意見、様々伺ったところでありますが、この諸外国の例に倣って上限は設けるべきではないという御意見もございましたけれども、一方で、<span class="swl-marker mark_blue">立地地域からの不安の声、また福島第一原発の事故の教訓、反省、こうしたことも踏まえ、様々な御意見を総合的に勘案をしまして、最終的に利用の立場から、言わば自己抑制的な政策判断で行ったわけ</span>でありまして、具体的には、実質的な運転期間の六十年という上限は維持をする、基本的な枠組みは維持をすると。ただし、震災以降の規制基準の変更、法制度の変更など、事業者から見て他律的な要素によって停止した期間については六十年の運転期間のカウントから除外することを認めるという政策判断を行ったものであります。動いている、原発が動いている期間は最長六十年ということは変わらないということであります。止まっていた期間について、他律的な要因であればそれについてカウントから除外するということでありますので、実際原発が動いている期間は六十年ということで変わりはございません。ということで、こうした判断をさせていただいた上で、今般、炉規法と電気事業法の条文上の再整理など行わせていただきまして、法律上でも利用と規制の俊別を明確にしたところでございます。」（筆者注：下線は筆者が引いた）<a href="https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121114080X00920230516&amp;spkNum=137&amp;current=3" target="_blank" rel="noopener" title="">https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121114080X00920230516&amp;spkNum=137&amp;current=3</a> 　の「137」</p>



<p><a href="https://blog.ccnejapan.com/?p=1375#_ednref21">[20]</a> <a href="https://digital.asahi.com/articles/ASSBX3D17SBXULBH00BM.html?iref=pc_ss_date_article" target="_blank" rel="noopener" title="">https://digital.asahi.com/articles/ASSBX3D17SBXULBH00BM.html?iref=pc_ss_date_article</a></p>
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<div class="wp-block-group has-border -border02"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<figure class="wp-block-image u-mb-ctrl u-mb-0"><img decoding="async" src="https://secure.gravatar.com/avatar/5c2ac93b83a14d807b6d945559277a11e312a75803c1f7ef3d07ed8349a468f8?s=96&amp;d=mm&amp;r=g" alt="小森 敦司"/></figure>



<h2 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">Author：小森 敦司 </h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">１９６４年生まれ。上智大学法学部卒。１９８７年に朝日新聞社に入社、経済部やロンドン特派員、エネルギー・環境担当の編集委員などを経て２０２１年に退社、フリージャーナリストに。著書に「日本はなぜ脱原発できないのか」「『脱原発』への攻防」（いずれも平凡社新書）、「原発時代の終焉」（緑風出版）など。２０２４年、行政書士事務所を開業。</p>



<div class="swell-block-button is-style-btn_normal"><a href="https://blog.ccnejapan.com/?author=28" target="_blank" rel="noopener noreferrer" class="swell-block-button__link"><span>小森 敦司　投稿一覧</span></a></div>
</div></div>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10"></p>



<p id="author-link"></p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/18966/">【寄稿】原発「７０年超運転時代」へ突入　経産省・大手電力の狙いどおりに期間延長　世界に例のない仕組みに（下）</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>【寄稿】核燃サイクル回すための「約束」、期限守れず、根拠怪しく／使用済み核燃料の置き場が足りない！（下）</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/column/16486/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小森 敦司]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 25 Dec 2024 17:29:47 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[MOX燃料]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/12/komori82.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>核燃サイクル回すための「約束」、期限守れず、根拠怪しく ／ 使用済み核燃料の置き場が足りない！（下） ジャーナリスト・小森敦司 この記事は（上）（下）での連載です。（上）の記事はこちら。 （５）「一時的」が６０年？ 　「 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/16486/">【寄稿】核燃サイクル回すための「約束」、期限守れず、根拠怪しく／使用済み核燃料の置き場が足りない！（下）</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/12/komori82.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p><strong>核燃サイクル回すための「約束」、期限守れず、根拠怪しく ／ 使用済み核燃料の置き場が足りない！（下）</strong></p>



<p class="has-text-align-right"><strong>ジャーナリスト・小森敦司</strong></p>



<p>この記事は（上）（下）での連載です。（上）の記事は<a href="https://www.ccnejapan.com/column/18972/https-www-ccnejapan.com-column-18966-the-government-to-extend-the-operational-lifespan-of-nuclear-power-plants-beyond-70-years-first-of-two-parts/" target="_blank" rel="noopener" title="">こちら</a>。</p>











<p>（５）「一時的」が６０年？</p>



<p>　「一時的」という言葉を人が使う時、普通、どの程度の時間の長さをイメージするだろうか。使う場面によるだろうが、２０～３０分か数日、せいぜい数週間ではないか。ところが、使用済み核燃料の問題を取材すると、「一時的」が「数十年」を意味する場面にしょっちゅう出くわす。</p>



<p>　大手電力の使用済み核燃料の貯蔵対策で近年、目立つのが、乾式貯蔵施設という設備を原発敷地内につくる動きだ。「キャスク」と呼ばれる金属製の容器に収納し、外気を取り込んで自然の対流に任せる。電気を使う湿式の燃料プールより安全性が高いとされる<a href="#_edn1" id="_ednref1">[1]</a>。ただ、この乾式貯蔵施設は、あくまで青森県六ヶ所村の再処理工場に搬出するまでの「一時的」な保管と位置づけられている。</p>



<p>　そもそも、従来の燃料プールでの貯蔵が、「一時的」な保管と説明されてきた<a href="#_edn2" id="_ednref2">[2]</a>。ところが、本リポート（上）にも記したが、肝心の六ヶ所再処理工場が完成しないので、使用済み核燃料を工場に搬出できない。だから、原発敷地内の燃料プールには貯蔵３０年になるものもあるし、多くの原発があと数年で燃料プールが満杯になってしまうという状況だ。それで新たに乾式貯蔵施設をつくらなければ、という構図になっている。</p>



<p>　経産省が２０２４年１月、大手電力首脳を集めて開いた「使用済燃料対策推進協議会」（下に経産省のその時のXへの投稿を貼り付ける）において、電気事業連合会が提出した資料によると、原発を保有する電力大手１０社すべてが、乾式貯蔵施設について、すでに取り組んでいるか、検討を含めて取り組む方針を示している<a href="#_edn3" id="_ednref3">[3]</a>。いまある原発の敷地内なら、地元の理解も得やすいとみているのだろう。</p>







<figure class="wp-block-image size-full"><a href="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori62.png"><img decoding="async" src="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori62.png" alt="" class="wp-image-1130"/></a></figure>



<p>　その一例として、２０２５年7月に乾式貯蔵施設を運用する予定の四国電力の伊方原発（愛媛県）の状況を筆者は調べた。四国電力は伊方原発１号機の運転開始（１９７７年）を前にした１９７６年（つまり約半世紀前）、愛媛県と伊方町との間で安全協定書を締結し、その中で使用済み核燃料の扱いも定めている<a href="#_edn1" id="_ednref1">[4]</a>。その協定の一部を下に貼り付ける（黄色のマーカーは筆者が引いた）。</p>







<figure class="wp-block-image size-full"><a href="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori72.2.png"><img decoding="async" src="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori72.2.png" alt="" class="wp-image-1221"/></a></figure>



<p>　その第３条で、はっきりと「丙（四国電力を指す）は、使用済燃料を、（中略）再処理工場へ搬出しなければならない」と義務付けている。四国電力が乾式貯蔵施設を設置するのは、この第３条に反していないだろうか。愛媛県庁の担当課に尋ねたところ、回答をくれた。抜粋する。</p>



<p>　「崩壊熱を除去した使用済み燃料について、再処理工場へ搬出するまでの間、乾式貯蔵施設に一時的に保管することは安全協定と矛盾するものではないと考えております」</p>



<p>　「本県では、四国電力や国に対し、機会あるごとに乾式貯蔵施設での保管は一時的であることを明確にするよう要請し、四国電力社長や経済産業大臣から、あくまでも再処理工場に搬出するまでの一時保管であるとの明確な回答を得ております」</p>



<p>　しかし、保管が１０年、２０年となると「一時的」とは言えないのではないか、とも、筆者は尋ねてみた。担当課は「搬出するまでの期間は、再処理工場の稼働など、四国電力だけでは対応できない様々な外的要因の影響を受けることから、安全協定においても保管期間を規定しておらず、乾式貯蔵施設も同様としております」というのだった。</p>



<p>　回答の最後にこんな言葉が添えられていた。「乾式キャスクの耐用年数については、四国電力から、６０年との説明を受けております」。再処理工場の操業がうまく行かず、「６０年」とまで言わなくても、ずるずると長期化する恐れはないだろうか。</p>



<p>　実際、そうした懸念からだろう、乾式貯蔵施設は地域的にはあまり歓迎されてないようだ。例えば朝日新聞の２０２４年9月１１日付の報道によると、原発３０キロ圏にある自治体の首長にアンケートを行ったところ、宮城県では東北電力が計画する女川原発（宮城県）の乾式貯蔵施設に反対や懸念の声が上がったという。東北電力は保管期間を一時的とするが、「受け入れることができない」（美里町）、「保管の長期化も懸念される」（女川町）などの意見があった、というのだ<a href="#_edn1" id="_ednref1">[5]</a><a href="#_edn2" id="_ednref2">[6]</a>。</p>







<p>（６）使用済みMOX燃料の行き先は？</p>



<p>　原発で使った燃料を再処理してつくったMOX燃料を原子炉で使うと、今度は「使用済みMOX燃料」が出る。これを再利用するには、また、再処理をしなければならない。それができてこそ「核燃料サイクル」だが、それが難問だ。結論から言えば、この「使用済みMOX燃料」の再処理という政策は近年、ほとんど進んでいない<a href="#_edn1" id="_ednref1">[7]</a>。</p>



<p>　商業用のプルサーマル発電として国内の原発で初めてMOX燃料を原子炉で使ったのは、九州電力の玄海原発３号機（佐賀県）で２００９年１２月のことだった。そして今日。経産省の資料によると、プルサーマル発電を実施した九州電力・玄海原発３号機（佐賀県）に加え、関西電力・高浜原発３、４号機（福井県）、四国電力・伊方原発３号機（愛媛県）の燃料プールに、「使用済みMOX燃料」も置かれている<a href="#_edn2" id="_ednref2">[8]</a>。</p>



<p>　一番手の九州電力に、その「使用済みMOX燃料」をどうするのかを聞いた。が、広報担当者の返答は、「当面の間、発電所で貯蔵、管理し、国の定める方針に沿って処理することを検討していく」というのだった。筆者として厳しめに言えば、今はまだ行く先のアテがないということだ。</p>



<p>　今から２０年近く前の２００５年のこと。その玄海原発３号機のプルサーマル発電計画について、市民団体が危険性などを訴える「意見広告」を地元紙に出した。これに対する九州電力の「当社見解」が同社ホームページに残る。そこに筆者への回答と同じフレーズを見つけた<a href="#_edn3" id="_ednref3">[9]</a>。</p>



<p>　「使用済MOX燃料については、当面の間、発電所で貯蔵、管理し、国の定める方針に沿って処理することを検討していきます」。その部分のスクリーンショットを以下に貼り付けておく（黄色いマーカーは筆者が引いた）。つまり、この間、進展はなかったのだ。</p>







<figure class="wp-block-image size-full"><a href="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori82.png"><img decoding="async" src="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori82.png" alt="" class="wp-image-1207"/></a></figure>



<p>　MOX燃料を全炉心で使う大間原発（青森県）を建設している電源開発にも、「使用済みMOX燃料」をどうするのか、と尋ねた。回答から抜粋する。「再処理するまでの間、大間原子力発電所では、長期間の貯蔵容量を確保する計画であり、適切に貯蔵・管理することとしています」</p>



<p>　ほお。電源開発は「長期間」を想定しているのだな。</p>



<p>　本リポートの（上）に書いた関西電力などによる「使用済MOX燃料再処理実証研究に伴う仏オラノ社への搬出」<a href="#_edn1" id="_ednref1">[10]</a>に関しては、経産省や大手電力はこれを再処理技術が進化している証としたいようで、経産省は次期エネルギー基本計画にもそれを書き込む考えだ。素案の該当部分を転記する。</p>



<p>　「使用済MOX燃料の再処理については、国際連携による実証研究を含め、２０３０年代後半を目途に技術を確立するべく研究開発を進めるとともに、その成果を六ヶ所再処理工場に適用する場合を想定し、許認可の取得や実運用の検討に必要なデータの充実化を進める」</p>



<p>　言葉が上滑りしていないか。とりわけ使用済みMOX燃料を完成が遅れに遅れている六ヶ所再処理工場でいつの日か再処理することができたら、という「一縷（いちる）の望み」に賭けるような想定を置いたことに驚く<a href="#_edn2" id="_ednref2">[11]</a><a href="#_edn3" id="_ednref3">[12]</a>。</p>







<p>（７）迫る貯蔵のタイムリミット</p>



<p>　原発で使った燃料を再処理してMOX燃料を製造すると、高レベル放射性廃棄物（ガラス固化体）が発生する。朝日新聞などはこれを「核のごみ」と書く。英仏企業に再処理を委託して生じたガラス固化体の日本への返還は１９９５年４月から始まっている。青森県六ヶ所村にある日本原燃の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターで管理されている。</p>



<p>　もう３０年前のことだ。その廃棄物管理施設の建設中の１９９４年１１月、当時の北村正哉・青森県知事からの「照会」に応じて、当時の所管官庁だった科学技術庁（現文部科学省）の田中真紀子長官が「回答」文書を提出した。青森県庁のホームページ（冊子「青森県の原子力行政」）にそれが残っていた<a href="#_edn1" id="_ednref1">[13]</a>。国として青森県に一つの「約束」をしたのだ。抜粋する。</p>



<p>　「（建設中の）廃棄物管理施設は、ガラス固化体の一時貯蔵を行う施設であり、処分場となるものではありません……管理期間は３０年間から５０年間と記され、管理期間終了時点では、電気事業者が最終的な処分に向けて搬出することとしています。科学技術庁としては、ガラス固化体が管理施設において適切に管理され、管理期間の終了時点でガラス固化体が当該施設より搬出されるよう指導していく所存です」</p>



<p>　その文書を下に貼り付ける（黄色のマーカーは筆者が引いた）。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><a href="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori92.png"><img decoding="async" src="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori92.png" alt="" class="wp-image-1208"/></a></figure>



<p>　だが、青森県側には、もしかするとこの「約束」がほごにされるのでは、との懸念があったようだ。<a href="#_edn1" id="_ednref1">[14]</a><a href="#_edn2" id="_ednref2">[15]</a>。それで、青森県から「照会」があって、で、経産省の甘利明大臣が２００８年４月、三村申吾・青森県知事（いずれも当時）に「回答」を出した。それが、やはり青森県庁のホームページに残っていた。</p>



<p>　大切なところを抜き書きすると、前記の科学技術庁長官からの「回答」文書などについて、「国と青森県との約束として、現在においても引き継がれております」とし、「青森県を高レベル放射性廃棄物の最終処分地にしないことを改めて確約します」などとしたのだった（下に部分を該当貼りつける。黄色いマーカーは筆者が引いた）<a href="#_edn3" id="_ednref3">[16]</a>。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><a href="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori102.png"><img decoding="async" src="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori102.png" alt="" class="wp-image-1209"/></a></figure>



<p>　その「約束」には、重要なタイムリミットがあった。先に貼り付けた当時の科学技術庁長官の文書には「管理期間は３０年間から５０年間」と記され、２０２３年５月の閣議決定でも、高レベル放射性廃棄物は「３０年から５０年間程度貯蔵した後、順次、安全性を確認しつつ、最終処分することとする」とされている <a href="#_edn1" id="_ednref1">[17]</a>。</p>



<p>　２０２５年を迎える。フランスから最初の返還があった１９９５年から３０年が経つ。なにも５０年後の搬出期限である２０４５年を待つ必要はないはずだ。だが、現在の状況はといえば、最終処分場の場所を確定したうえで施設の建設から実際の搬入に至るまで、相当な時間がかかるのは間違いない。２０２５年の搬出が現実的ではないのはもちろんだが、２０４５年という時点においても最終処分場が日本にできているだろうか<a href="#_edn2" id="_ednref2">[18]</a><a href="#_edn3" id="_ednref3">[19]</a><a href="#_edn4" id="_ednref4">[20]</a>。</p>







<p>（８）国との約束に付された「留保条件」</p>



<p>　最終処分場の選定をめぐり、原子力発電環境整備機構（ＮＵＭＯ）は２０２４年１１月、全国で初めて第１段階の「文献調査」をしていた北海道の寿都（すっつ）町と神恵内（かもえない）村の両町村長、道知事に調査報告書を提出。寿都町の全域と神恵内村の一部を、試掘などをする第２段階の「概要調査」の候補地とした。</p>



<p>　その北海道は、今世紀に入る前にも最終処分場の問題で大きく揺れた。１９８４年、幌延町で高レベル放射性廃棄物の貯蔵・研究をする「貯蔵工学センター」の概要が公表され、周辺の一部自治体や道が「最終処分場につながる」と反対したのだ。</p>



<p>　結局、１９９８年、当時の科学技術庁の竹山裕長官が北海道の堀達也知事（当時）に「北海道内が高レベル放射性廃棄物の中間貯蔵施設及び処分場の立地場所になることはない」と「約束」する文書を出した。道議会も２０００年、高レベル放射性廃棄物の持ち込みについて「慎重に対処すべきであり、受け入れ難い」とする、いわゆる「核抜き条例」を定めた<a href="#_edn1" id="_ednref1">[21]</a>。こうして２００１年、放射性廃棄物を持ち込まず、研究に特化した「幌延深地層研究センター」ができた。</p>



<p>　北海道庁のホームページで調べると、その１９９８年当時の科学技術庁長官の「約束」文書を見つけることができた。こう記してあった。「北海道知事をはじめとする地元が中間貯蔵施設及び処分場を受け入れない意思を表明されているもとでは、北海道内が高レベル放射性廃棄物の中間貯蔵施設及び処分場の立地場所になることはないものであります」。その部分のみ下に貼り付ける（黄色いマーカーは筆者が引いた）。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><a href="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori112.png"><img decoding="async" src="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori112.png" alt="" class="wp-image-1210"/></a></figure>



<p>　それから四半世紀。NUMOの近年の北海道での選定作業は、１９９８年の科学技術庁長官の「約束」に反していないのか。NUMOに聞くと、広報担当者の返答はこうだった。</p>



<p>　「次の段階の調査に進もうとする場合、そして最終処分施設建設地を選定する場合は、法律第４条 <a href="#_edn1" id="_ednref1">[22]</a>に基づき、都道府県知事と市長村長のご意見を聴き、これを十分尊重することとしており、当該都道府県知事又は市町村長のご意見に反して先へ進むことはありません。ご指摘の科学技術庁長官名での回答に反するものではないと理解しております」</p>



<p>　今、改めて、その科学技術庁長官の「約束」文書を読みなおすと、「北海道知事をはじめとする地元が……受け入れない意思を表明されているもとでは」という「留保条件」が付されていることに気付く。知事をはじめとする地元の「受け入れる意思表明」があれば、処分場の立地場所になりうる、と読める。</p>



<p>　誰が、なぜ、このフレーズを入れたのだろう。気持ちが落ち着かない<a href="#_edn2" id="_ednref2">[23]。</a></p>



<p class="has-text-align-left">　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇</p>



<p>　使用済み核燃料をめぐり、「外に搬出する」「処分地にしない」と、大手電力や経産省などは協定や覚書、確約書といった文書で「約束」を重ねてきた。いまも新たな「約束」をしている。でも、そこにたくさんの「ウソ」が隠されているのではないか。そうして核燃サイクルが回っているという体裁を整える。フリをする。いつまで続けられるだろうか。</p>



<p>追記）　青森県・六ヶ所村が「拒否権」を持てたわけ／実効性を確保するには</p>



<p>　大手電力や経産省などによる協定や覚書、確約書といった文書は、実際のところ、どのような「効き目」があるのか。記憶に残るのが２０１２年の出来事だ。</p>



<p>　当時の民主党政権は、エネルギー戦略として核燃サイクルを見直すとの方針を打ち出そうとした。これに対して再処理工場がある青森県六ヶ所村の村議会は、六ヶ所村をはじめ関係者間で１９８５年に締結した基本協定<a href="#_edn1" id="_ednref1">[24]</a>に反するとして、「英仏から返還される廃棄物の搬入は認めない」「（再処理工場の燃料プールに）一時貯蔵されている使用済み燃料を村外に搬出する」など８項目からなる意見書を可決した（意見書の一部を以下、張り付ける）<a href="#_edn2" id="_ednref2">[25]</a>。</p>







<figure class="wp-block-image size-full"><a href="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori122.png"><img decoding="async" src="http://blog.ccnejapan.com/wp-content/uploads/sites/3/2024/12/komori122.png" alt="" class="wp-image-1211"/></a></figure>



<p>　かつて筆者は、民主党の方針づくりにかかわった人物に話を聞いたが、「英仏からの搬入ができないとなると国際問題になる」と語っていた。青森県側は「自力」で輸送船の接岸を拒否することができた。それが決め手だったのではないか。</p>



<p>　民主党は腰砕けになり、当時の野田内閣がまとめた「革新的エネルギー・環境戦略」に、核燃サイクルの「見直し」は盛り込まれなかった。</p>



<p>　本リポートでは、様々な「約束」を記したが、それを担保する実力行使の手段を持たないと、「約束」の実効性は小さくなるのではないだろうか。</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[1]</a> 例えば、元原子力委員会委員長代理で、長崎大学核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎教授は「核兵器と原発」（講談社現代新書）の中で、使用済み核燃料について「将来は『乾式キャスク貯蔵』にしていくことが望ましい。乾式貯蔵は、空冷によって自然冷却できるので、停電になっても心配はない。キャスクの寿命は５０年以上とされており、欧米では１００年間という長期貯蔵も検討されている。この乾式貯蔵コストは、再処理コストの１０分の１程度であり、経済的にも安全面でも最適の選択肢であるといえる」（P１１２）とした。そうした理由から筆者も乾式貯蔵施設に着目している。ただ、これまで大手電力は乾式貯蔵施設について「再処理工場へ搬出するまでの一時的貯蔵」と立地自治体に説明している。もし、「再処理工場へ搬出するまで」という条件をなくして、この乾式貯蔵施設で長期間保管ということになると、それは立地自治体にウソをついたことになってしまうのではないか。　　　　</p>



<p>　なお、鈴木氏のプルサーマルに関する論考ももっと注目されるべきだと筆者は考えている。例えば、朝日新聞の論座アーカイブにおける「『もんじゅ廃炉』にみる原子力政策の矛盾」（２０１６年１２月２６日）で、「『プルサーマル』は高速炉がないと、いずれ止まってしまう。プルサーマルから回収される劣化したプルトニウムでは、リサイクルが難しく1〜2回しかリサイクルできないからだ。また、プルサーマルに使われる混合酸化物（MOX）使用済み燃料の再処理技術は実用化しておらず、MOX使用済み燃料は行き先がなくなって、そのまま地層処分（直接処分）するしかなくなる。高速炉のない『核燃料サイクル』はいずれ破たんすることが明白だ。経済性では、再処理は直接処分より明らかに劣っており、再処理を進める根拠はもはや崩れている」と指摘している。<a href="https://webronza.asahi.com/science/articles/2016122200001.html">https://webronza.asahi.com/science/articles/2016122200001.html</a></p>



<p><a href="#_ednref2" id="_edn2">[2]</a> 例えば電気事業連合会の説明資料　<a href="https://www.aec.go.jp/kaigi/senmon/hatukaku/siryo12/1-5_haifu.pdf">https://www.aec.go.jp/kaigi/senmon/hatukaku/siryo12/1-5_haifu.pdf</a>　のP3。</p>



<p><a href="#_ednref3" id="_edn3">[3]</a> 第7回使用済燃料対策推進協議会（２０２４年１月１９日）の「資料２」<a href="https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/shiyozumi_nenryo/pdf/007_02_00.pdf">https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/shiyozumi_nenryo/pdf/007_02_00.pdf</a></p>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[4]</a> 四国電力のホームページから（閲覧日２０２４年１２月１７日）<a href="https://www.yonden.co.jp/assets/pdf/energy/atom/safety/safety_agreement/ikata01.pdf">https://www.yonden.co.jp/assets/pdf/energy/atom/safety/safety_agreement/ikata01.pdf</a></p>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[5]</a> 朝日新聞デジタル　<a href="https://digital.asahi.com/articles/ASS9B4RWFS9BUNHB00TM.html?iref=pc_ss_date_article">https://digital.asahi.com/articles/ASS9B4RWFS9BUNHB00TM.html?iref=pc_ss_date_article</a>　</p>



<p><a href="#_ednref2" id="_edn2">[6]</a> 福井県では２０２４年９月の定例県議会に、原発の敷地内で使用済み核燃料を保管する乾式貯蔵施設をめぐり、保管期限を１０年以内とする条例案が一部の議員から提案された。<a href="https://digital.asahi.com/articles/ASS993SQTS99PGJB00LM.html?iref=pc_ss_date_article">https://digital.asahi.com/articles/ASS993SQTS99PGJB00LM.html?iref=pc_ss_date_article</a>　結局、賛成少数で否決された。</p>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[7]</a>２００５年に閣議決定された「原子力政策大綱」では、「中間貯蔵された使用済燃料及びプルサーマルに伴って発生する軽水炉使用済MOX燃料」の処理の方策について、「２０１０年頃から検討を開始する」とされていた。<a href="https://www.aec.go.jp/kettei/taikou/20051011.pdf">https://www.aec.go.jp/kettei/taikou/20051011.pdf</a>　のP３８。だが、２０１１年の東京電力福島第一原発事故の後、うやむやになっていた。</p>



<p><a href="#_ednref2" id="_edn2">[8]</a> 経済産業省の資料　<a href="https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/039_02_00.pdf">https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/039_02_00.pdf</a>　のP30</p>



<p><a href="#_ednref3" id="_edn3">[9]</a> 九州電力のホームページから　<a href="https://www.kyuden.co.jp/nuclear_pluthermal_answer_12.html">https://www.kyuden.co.jp/nuclear_pluthermal_answer_12.html</a></p>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[10]</a> なお、使用済み核燃料・使用済みMOX燃料を供給するのは関西電力だが、実証研究の実施主体は、原発を保有する大手電力９社と日本原子力発電、電源開発の１１社とされている。　<a href="https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2023/pdf/20230612_1j.pdf">https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2023/pdf/20230612_1j.pdf</a>　<a href="https://www.fepc.or.jp/about_us/pr/oshirase/__icsFiles/afieldfile/2023/06/12/press_20230612.pdf">https://www.fepc.or.jp/about_us/pr/oshirase/__icsFiles/afieldfile/2023/06/12/press_20230612.pdf</a></p>



<p><a href="#_ednref2" id="_edn2">[11]</a> 毎日新聞がフランスでの使用済みMOX燃料の再処理の厳しい実態を伝える記事を出している。<a href="https://mainichi.jp/articles/20220902/k00/00m/040/195000c">https://mainichi.jp/articles/20220902/k00/00m/040/195000c</a></p>



<p><a href="#_ednref3" id="_edn3">[12]</a> 多額の予算が使われることにも留意したい。<a href="https://www.meti.go.jp/policy/tech_evaluation/c00/C0000000R05/240222_vitrification_1st/vitrification_1st_05.pdf">https://www.meti.go.jp/policy/tech_evaluation/c00/C0000000R05/240222_vitrification_1st/vitrification_1st_05.pdf</a>　</p>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[13]</a> 青森県庁のホームページ（冊子「青森県の原子力行政」の資料25）<a href="https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-25.pdf">https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-25.pdf</a></p>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[14]</a> この文書の下段のほうに、処分地の選定に関して、「地元の了承を得て」といった文言があることなどから、「地元の了承があれば処分地を造れる」などと懸念する声が当時もあった。１９９５年にも、田中真紀子・科学技術庁長官は木村守男・青森県知事（いずれも当時）に「知事の了承なくして青森県を最終処分地にできないし、しないことを確約します」と、「知事の了承」という「留保条件」を付したように読める文書を出している。<a href="https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-26.pdf">https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-26.pdf</a>　こうしたことが後述する経産大臣の「回答」文書や、本リポートの最後に記した北海道知事あての科学技術庁長官の「約束」文書等の問題にもつながっている。関係者はこうした文書、そして「留保条件」の持つ意味を、明確に認識していたはずだ。</p>



<p><a href="#_ednref2" id="_edn2">[15]</a> 原子力資料情報室ホームページの昔のCNICトピックス（<a href="https://cnic.jp/620">https://cnic.jp/620</a>）や「はんげんぱつ新聞」編集長・末田一秀氏のウエッブサイト（<a href="http://ksueda.eco.coocan.jp/waste0803.html">http://ksueda.eco.coocan.jp/waste0803.html</a>）に当時の状況が詳しく記されている。</p>



<p><a href="#_ednref3" id="_edn3">[16]</a> 青森県庁のホームページ（冊子「青森県の原子力行政」の資料２８）<a href="https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-28.pdf">https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-28.pdf</a></p>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[17]</a>経済産業省のホームページ　<a href="https://www.meti.go.jp/press/2023/04/20230428007/20230428007-2.pdf">https://www.meti.go.jp/press/2023/04/20230428007/20230428007-2.pdf</a>「３０年から５０年間程度」と「程度」とぼやかすような表現が気になる。また、「安全性を確認」できない場合はどうなるのかといった疑念を筆者は抱いた。</p>



<p><a href="#_ednref2" id="_edn2">[18]</a> 政府は、これまで使用済み核燃料を再処理して生じる高レベル放射性廃棄物を国内の地下３００メートルより深い岩盤に数万年以上閉じ込める「地層処分」という政策を掲げてきた。これに関して、日本学術会議は２０１２年9月、原発から出る高レベル放射性廃棄物の量を総量規制し、数十～数百年間暫定的に保管するべきだとする提言をまとめている。報告書は「万年単位に及ぶ超長期にわたって安定した地層を確認することに対して、現在の科学的知識と技術的能力では限界がある」として、抜本的な見直しを求めている。<a href="https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-k159-1.pdf">https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-k159-1.pdf</a></p>



<p><a href="#_ednref3" id="_edn3">[19]</a> 朝日新聞の記事（２０２３年１０月３０日）によると、地球科学の専門家有志が、高レベル放射性廃棄物の処分地選びをめぐり、「日本に適地はない」とする声明を公表した。地殻変動の激しい日本では、廃棄物を１０万年にわたって地下に閉じ込められる場所を選ぶのは不可能と指摘。処分の抜本的な見直しを求めた。声明には、日本地質学会の会長経験者を含む研究者、教育関係者や地質コンサルタントら３００人あまりが名を連ねた、という。<a href="https://digital.asahi.com/articles/ASRBZ641WRBWPLZU001.html">https://digital.asahi.com/articles/ASRBZ641WRBWPLZU001.html</a>　声明そのものは原子力資料情報室のホームページにあった。<a href="https://cnic.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/902f6cbc42a46268054c87533439491b.pdf">https://cnic.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/902f6cbc42a46268054c87533439491b.pdf</a></p>



<p><a href="#_ednref4" id="_edn4">[20]</a> ２０２４年6月に亡くなった原子力資料情報室の伴英幸・共同代表に対する筆者のインタビュー。<a href="https://digital.asahi.com/articles/ASK653V5ZK65ULFA00J.html">https://digital.asahi.com/articles/ASK653V5ZK65ULFA00J.html</a></p>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[21]</a> 北海道庁のホームページ　<a href="https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kke/horonobe/data/zyourei.html">https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kke/horonobe/data/zyourei.html</a>　</p>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[22]</a> 特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律<a href="https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_housei.nsf/html/housei/h147117.htm">https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_housei.nsf/html/housei/h147117.htm</a></p>



<p><a href="#_ednref2" id="_edn2">[23]</a> 朝日新聞の石川智也記者は、同社の言論サイト「論座」に寄せた「『核のゴミ』最終処分場の前に、原発廃止か継続かを決着せよ！」で、こうした文書の効力に疑問を投げかけている。<a href="https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020082700010.html?iref=pc_ss_date_article">https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020082700010.html?iref=pc_ss_date_article</a>）　毎日新聞も条例について「「『法的拘束力がない』と疑問視する声が残った」などと伝えている。<a href="https://mainichi.jp/articles/20231119/ddl/k01/040/018000c">https://mainichi.jp/articles/20231119/ddl/k01/040/018000c</a>　</p>



<p><a href="#_ednref1" id="_edn1">[24]</a> 青森県庁のホームページ（冊子「青森県の原子力行政」の資料７） <a href="https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-7.pdf">https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/g-richi/files/R6siryo-7.pdf</a></p>



<p><a href="#_ednref2" id="_edn2">[25]</a> 六ヶ所村ホームページ　<a href="https://www.rokkasho.jp/index.cfm/15,491,c,html/491/20120910-180634.pdf">https://www.rokkasho.jp/index.cfm/15,491,c,html/491/20120910-180634.pdf</a></p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/column/16486/">【寄稿】核燃サイクル回すための「約束」、期限守れず、根拠怪しく／使用済み核燃料の置き場が足りない！（下）</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>能登半島地震を受けた脱原発への政策転換を求める声明</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/15351/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 10 Jun 2024 02:11:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[エネルギー政策]]></category>
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		<category><![CDATA[北陸電力]]></category>
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		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=15351</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/06/7fcb3e8f30461bf81ba0f72a7a06ca03-1024x1024.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>原子力市民委員会は2024年6月10日、能登半島地震を従来想定を超える自然の警告として受け止め、日本の原子力規制の前提が崩れたことを指摘し、直ちに稼働中原発の停止と脱原発への政策転換を求める声明を公表しました。（7月3日改訂）</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/15351/">能登半島地震を受けた脱原発への政策転換を求める声明</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/06/7fcb3e8f30461bf81ba0f72a7a06ca03-1024x1024.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="is-style-dent_box">原子力市民委員会は2024年6月10日、能登半島地震を従来想定を超える自然災害からの重大な警告として受け止め、日本の原子力規制や防災計画の前提が崩れたことを指摘し、直ちに稼働中原発を停止し、脱原発への政策転換を求める声明を公表しました。（7月3日一部改訂）</p>



<p class="has-text-align-center u-mb-ctrl u-mb-0" style="font-size:1.4em"><strong>声明： 能登半島地震を自然からの重大な警告と受け止め、改めて脱原発への政策転換を呼びかける</strong></p>



<p class="has-text-align-right"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/07/20240610_CCNE_seimei_0703.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">声明PDF <img decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png"></a></p>



<div class="wp-block-columns u-mb-ctrl u-mb-20">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:65%">

</div>



<div class="wp-block-column"></div>



<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p>2024年6月10日（7月3日改訂版）</p>



<p>原子力市民委員会<br>座 長　大島堅一<br>委 員　後藤 忍　後藤政志　清水奈名子<br>　　　茅野恒秀　松久保肇　武藤類子<br>　　　吉田明子</p>
</div>
</div>



<p>2024年1月1日の能登半島地震は、沿岸部の断層が150 kmにわたって連動して起こった。これによって能登半島北岸から西岸にかけて90kmにわたる海岸線付近の土地が最大4mも隆起するなど、地震の規模は、従来の予想を大きく上回った。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10"> この地震で示された事実からすれば、規制基準や原子力災害対策指針の見直しや、既存の原発の基準地震動の検証や耐震補強等だけで、原発の安全性が確保できるとは考えられない。地震・津波といった自然災害が頻繁に発生する日本において、原発を稼働させることには容認しがたい大きなリスクをともなう。直ちに稼働している原発を停止し、脱原発に向かうべきである。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">福島第一原発事故後13年を経て、停止中の北陸電力志賀原発に重大なトラブルが生じなかったとして、原発事故のリスクを軽視する動きが目立つようになっている。原子力規制委員会は、能登半島地震で浮き彫りになった問題から目を背け、基準や指針の見直しや検証をおこなわず、事故発生時の「屋内退避」のあり方や運用に問題を矮小化している。一方、東京電力は、今回の地震で柏崎刈羽原発で最大震度5強が観測されたにもかかわらず、再稼働に対する自治体の同意がないまま核燃料の装荷を強行した。政府は、第7次エネルギー基本計画改定にあたり、福島第一原発事故や能登半島地震から何も学ばず、「原発の活用」を盛り込もうとしている。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30"> 能登半島地震から得られる教訓は、原発を稼働すれば、福島第一原発事故と同等か、もしくはそれ以上の深刻な事故が起こりかねないということにある。以下、改めて原発利用にともなう根本的問題を4点指摘し、脱原発にむけた政策転換を求める。</p>



<h2 class="wp-block-heading is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10">1．福島第一原発事故以上の過酷事故と放射能汚染は起こりうる</h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">能登半島地震によって原発事故が起きなかったのは、志賀原発が運転停止していたため、また、関西電力、中部電力、北陸電力によって計画されていた珠洲原発が、地元住民の反対で建設されなかったためにすぎない。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">福島第一原発事故後、大手電力会社や原子力規制委員会は、炉心溶融（メルトダウン）をともなう「過酷事故」が起こりうることを認めるようになった。しかし、格納容器の破損が起き、福島第一原発事故以上の放射能が放出される事故の可能性は完全に無視している。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">現行の新規制規準に適合したとしても、炉心溶融から格納容器の大規模な損壊に至る事故は起こりうる<sup data-fn="d378fdf6-f593-4206-b2dd-aa535b08cd71" class="fn"><a id="d378fdf6-f593-4206-b2dd-aa535b08cd71-link" href="#d378fdf6-f593-4206-b2dd-aa535b08cd71">1</a></sup>。それは、福島第一原発事故をはるかに上回るような大量の放射能放出をともない、その結果、急性放射線障害を含む深刻な人的被害をもたらす。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">起こりうる最悪の原発事故の可能性や規模については、福島第一原発事故以前から議論が重ねられてき<sup data-fn="c736fe69-aa27-4c1f-a692-7e1ad2efb04c" class="fn"><a id="c736fe69-aa27-4c1f-a692-7e1ad2efb04c-link" href="#c736fe69-aa27-4c1f-a692-7e1ad2efb04c">2</a></sup>。今回の能登半島地震で、志賀原発や珠洲原発が稼働していたならば、地震や津波、地盤隆起により、原子炉の緊急停止、または炉心の冷却失敗等により、炉心溶融から大規模な格納容器損壊事故に陥った可能性がある。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-20">放射能汚染は、放出放射能量だけでなく、地形や気象条件によっても左右される。福島第一原発事故によって放出された放射能は大規模であったものの、不幸中の幸いとして、西から向きの風により、事故時に放出された放射能の相当部分が太平洋側に流れていき、その分だけ陸の放射能汚染が軽減された<sup data-fn="560cc09a-7506-4b9b-82b1-b8a805b73469" class="fn"><a id="560cc09a-7506-4b9b-82b1-b8a805b73469-link" href="#560cc09a-7506-4b9b-82b1-b8a805b73469">3</a></sup>。事故のリスクを把握する際、このような偶然を期待してはならない。志賀原発、あるいは若狭湾沿岸の原発や柏崎刈羽原発をはじめとした原発で過酷事故が起こり、大量の放射能が放出されれば、福島第一原発事故を遙かに超える放射能汚染が拡がる可能性がある。</p>



<h2 class="wp-block-heading is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10">2．複合災害時に住民は放射線被ばくを避けられない</h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">能登半島地震による地震や津波によって多くの建物が全壊、半壊、一部損壊を被った。道路の多くは土砂崩れ、地割れや隆起、液状化で車両の通行が不可能になった。このような状況の下では、原発事故直後の被ばくを避けるために必要な屋内退避も、避難も全く不可能である。福島第一原発事故においても、放射能の拡散による避難指示のために、救えたはずの津波被災者の救助ができなかった事例や、病院からの避難者が長時間にわたる避難の過程で命を落とす痛ましい事例があった。今回の能登半島地震が、原発事故との複合災害に至っていれば、自宅が倒壊した被災者は、屋内退避で被ばくを防止できず、長期間、救助を待ちながら、被ばくし続けた可能性がある。その上、放射能汚染の広がりが寸断した道路や通信設備などの復旧の妨げとなり、被災者の安否確認や救助活動が、より一層困難になったであろう。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">また、後述（補足説明1.の(2)）のように、事故炉への緊急対応に必要な機材や人員の搬入・参集にも困難をきたすため、放射能放出への対処が遅れ、被ばく状況が悪化する恐れもある。</p>



<h2 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10 is-style-section_ttl">３．原発立地地域に重大なリスクをおしつける社会的不公正</h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">能登半島地震は、原発の本質的危険性と避難の困難さを改めて示した。特に、原発立地地域は、多くの場合、人口減少・高齢化、厳しい自然条件などにより、交通・通信、医療・福祉などの社会的インフラが脆弱であり、都市部への電力供給のために大きなリスクにさらされているとも言える。このような社会的不公正を、これ以上、黙認し放置するべきではない。</p>



<h2 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10 is-style-section_ttl">４．巨額の原発の安全対策費・維持費は誰のためなのか</h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-0">2011年の東日本大震災以降、新規制基準に適合して再稼働した原発は12基で、新規制基準に適合したが未稼働の原発が5基、審査中が10基、未申請の原発も9基ある。これらに対して、投じられてきた安全対策費は、少なくとも5.8兆円を越える<sup data-fn="7427f619-c622-47e3-8acc-5ebc096910a2" class="fn"><a id="7427f619-c622-47e3-8acc-5ebc096910a2-link" href="#7427f619-c622-47e3-8acc-5ebc096910a2">4</a></sup>。さらに、2011〜2020年度の期間に原発の維持に投じられた費用は約17兆円に上る。そのうち保有する原発が1基も運転しなかった年度の維持費の累計額は11.65兆円だった<sup data-fn="20ed0bed-4d63-42ee-bd4c-56c2b4b6c1cc" class="fn"><a id="20ed0bed-4d63-42ee-bd4c-56c2b4b6c1cc-link" href="#20ed0bed-4d63-42ee-bd4c-56c2b4b6c1cc">5</a></sup>。これらの費用支出で直接の恩恵を受けたのは原子力産業である。これは同時に電気料金の引き上げによる国民負担増大をもたらした。原発利用を前提とすれば、安全対策工事や維持のための費用支出が不可欠である。一方、脱原発であればこのような費用支出は殆ど不要である。脱原発は、原発の危険性を根本から減らすだけでなく、電気料金の引き下げをもたらし、国民負担を大幅に節約する。過酷事故の回避と費用負担を減らすためにも早期の脱原発が必要である。</p>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-30">以上</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity is-style-wide u-mb-ctrl u-mb-30"/>



<h2 class="wp-block-heading is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10">【補足説明】</h2>



<h3 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">１．能登半島地震を受けて明らかになった問題点</h3>



<h4 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">（1）原発の安全性確保に関して</h4>



<h5 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10 has-medium-font-size">＜規制当局および北陸電力の不適切な対応＞</h5>



<ul class="wp-block-list u-mb-ctrl u-mb-10">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">能登半島地震に対する原子力規制委員会の姿勢は、「結果として」志賀原発の安全性に問題がなかった、新たな知見があれば今後の規制に取り入れる、というものであり、危機感が根本的に欠如している。</li>



<li>北陸電力は、地震直後からの国会議員等からの視察の要請を断り続けた。報道機関の取材を認めたのも、地震発生から2ヶ月以上が経過した3月7日であった。このとき、変圧器などのトラブルのあった箇所はすでに片付けられており、撮影箇所が厳しく制限されるなど、北陸電力は情報開示に消極的であった。原発内部で発生したトラブルに関して第三者が検証できるようにする必要がある。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">新規制基準に基づき、原発事業者が計画している過酷事故対策では、事業者が事故の状況をリアルタイムで的確に把握し、対処できることが前提とされているが、その前提に無理がある。今回の能登半島地震における北陸電力からの情報発信は、正確性においても迅速性においても、周辺住民をはじめとする社会全体に対して不安を抱かせるものだった。大規模な自然災害に対して、迅速かつ的確に状況把握を行い、関係機関に連絡するということ自体、実現が困難だということを認めるべきである。</li>
</ul>



<h5 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10 has-medium-font-size">＜自然災害の想定規模は適切だったのか＞&nbsp;</h5>



<ul class="wp-block-list u-mb-ctrl u-mb-10">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">原発の潜在的な危険性を考慮し、十分に大きな災害規模を想定してこなかったことに根本的問題がある。『原発ゼロ社会への道』2022年版で指摘したように、「将来起こりうる最大規模」の自然災害を予測し、原発の安全性を確保するなどということは本質的に困難である<sup data-fn="a68fda77-6b8d-4b20-886f-962d8dd5528b" class="fn"><a id="a68fda77-6b8d-4b20-886f-962d8dd5528b-link" href="#a68fda77-6b8d-4b20-886f-962d8dd5528b">6</a></sup>。</li>



<li>これまで原発の設計において、実際に行われてきた地震・津波等の自然災害の想定は、<span class="swl-marker mark_yellow">当該原発サイトに影響を及ぼす災害規模を正確に予測しているかのように装いつつも、実質的には、原発の運転を正当化する範囲に留まっていた。</span>福島第一原発事故後の裁判などを通じて明らかになったように、福島第一原発事故をもたらした津波も、「想定外」だったのではなく、政府の地震調査研究推進本部の長期予測に基づく大津波を想定することを、東京電力が拒み、先送りにしていたに過ぎない。</li>
</ul>



<h5 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10 has-medium-font-size">＜安全機能喪失の具体的なリスク＞</h5>



<ul class="wp-block-list">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">地盤隆起は、海からの冷却水の取水を困難にし、炉心冷却機能の喪失につながるリスクを生じさせる。数mにおよぶような地盤の変動は、原発の建屋、設備の損壊、配管破断等をもたらすことになる。なおかつ、そのような規模の地盤の変動を想定した安全設計は不可能である。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-20">外部電源が全滅するリスクは解消できない。実際、原子力規制委員会は、外部電源が全滅する可能性があることを認めているため、原子力事業者に対して非常用電源の設置を求めている。しかし、非常用電源にも機能喪失のリスクがある。したがって、全電源喪失のリスクをゼロにすることはできない。</li>
</ul>



<h4 class="wp-block-heading">（2）複合災害では、住民避難・原発事故対応・災害復旧が機能不全に陥る</h4>



<ul class="wp-block-list">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">自然災害と原発事故の複合災害において、避難、救援は困難である。原子力災害時の防災計画では、PAZ（予防的防護措置を準備する区域：原発5km圏内）の住民を優先的に避難させるために、UPZ（緊急防護措置を準備する区域：5〜30km圏）の住民に屋内退避を求めることになっているが、実際にそのような行動がとられると想定するのは無理がある。原発事故時に、多数の自発的な避難者によって深刻な交通渋滞や事故が発生し、交通インフラが機能不全に陥る可能性が高い。屋内退避による被ばく防護は、大地震・津波などの状況ではまったく機能しないことは明らかである。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">原発周辺の交通インフラが機能不全に陥れば、事故に対処するために必要となる作業員や専門家等が原発構内に駆けつけることが困難になる。また、構内道路に陥没、地割れや障害物があれば、重大事故等対処設備である可搬式の電源車やポンプ車などの搬入が所定通りにはできなくなる。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-20">自然災害で人々が孤立した状況で、さらに放射能汚染が重なった場合の対処が極めて困難なことは明らかである。孤立した集落への支援や救援、アクセスルートや通信手段の復旧作業等が、放射能汚染によって阻まれた場合、孤立した集落の人々は、救助や生活支援物資の支給も受けられない中で、長期間にわたる被ばくを余儀なくされることになる。</li>
</ul>



<h4 class="wp-block-heading">（3）「怖くない」程度のリスクだけを語る無責任</h4>



<ul class="wp-block-list">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">原子力規制委員会元委員長の田中俊一氏は、新潟県柏崎市での講演で、「複合災害のときは、原子力災害のことを忘れていただきたい。まず原子力災害を忘れて他の自然災害、他の災害から自分の身を守り、命を守ることに専念していただきたい」「原子力災害は、皆様が思い込んでいるほど、そんなに怖いものではない」と述べた<sup data-fn="f8c208d0-2fb1-482a-98e0-3d34bb1a212b" class="fn"><a id="f8c208d0-2fb1-482a-98e0-3d34bb1a212b-link" href="#f8c208d0-2fb1-482a-98e0-3d34bb1a212b">7</a></sup>。これは極めて無責任な発言である。自然災害のもとで原子力防災が機能しないという根本問題から人の目をそらし、被ばくリスクについて誤った理解をもたらすものである。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">福島第一原発事故以前から警告されていた原発事故の被害想定をあらためて見直す必要がある。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">たとえば、1992年に高木仁三郎氏は、柏崎刈羽原発1号機における大事故（冷却材喪失、炉心溶融、水蒸気爆発、格納容器破損による大量の放射能放出という設定）における被害想定として、「柏崎市、刈羽村を中心に早期の死者7000-9000名、急性放射線障害者約6万名（新潟県内）が予測されるとともに、放射能の影響は遠く首都圏にも及び、総被曝線量は約420万人シーベルト（約4.2億人レム）にも達し、がん死者は将来において42万人にものぼると推定される。」と警告した<sup data-fn="014d55d9-7075-4e73-98dc-42d394cc4927" class="fn"><a id="014d55d9-7075-4e73-98dc-42d394cc4927-link" href="#014d55d9-7075-4e73-98dc-42d394cc4927">8</a></sup>。</li>



<li>前記の田中俊一氏は、「怖いものではない」程度の原発事故しか語っていないが、これからの原発事故に備えるにあたり、田中俊一氏が語った程度の原発事故を想定するだけで許されるのか、高木仁三郎が警告した規模の原発事故が起こりうると考えるのか、冷静に考え直すべきである。</li>
</ul>



<h3 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">２．福島第一原発事故後の原発の安全規制の欠陥</h3>



<h4 class="wp-block-heading">（1）原発の基本設計を見直さず、追加的な対処でお茶を濁したこと</h4>



<ul class="wp-block-list">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">福島第一原発事故に策定された新規制基準では、設計上の想定を超えた事故に備えた過酷事故対策が義務づけられたが、基本的な原子力発電設備の構造や仕組みは、ほとんど福島第一原発事故以前と変わっていない（設備として新たに設置されたのは、一部の原発で、格納容器ベントにフィルタを設置して放射能の放出を抑制する仕組みを追加したことなどに限られる）。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">設計の想定を超える重大事故（過酷事故）や、それをさらに上回る事故に対する対策は、可搬式の電源車による電源の供給や、ポンプ車による冷却水の補給、さらには、放射性物質の拡散を放水砲で抑制することなど、原発の過酷事故時の対策としては、信頼性の低いものばかりである。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">しかし、能登半島地震で明らかになったことは、原発周辺の道路が寸断され、敷地内の地盤すら大きく変位することがあり得るということである。そのような過酷事故においては、人手による可搬式の設備や対策などが、全く成り立たないこともあり得る。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-20">新規制基準は、既存の原発に追加的な対策をすることで、再稼働が可能になる程度に定められたものである。原発の基本設計を見直していない弥縫策であり、過酷事故対策そのものが破綻していると見るべきである。</li>
</ul>



<h4 class="wp-block-heading">（2）原子力規制委員会が立地審査指針を棚上げ（放棄）してしまったこと</h4>



<ul class="wp-block-list">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-0"> 福島第一原発事故を経験した後に、原子力規制から立地審査指針の適用を外したことは、「新規制基準が公衆の安全を守ることを最優先にしているものではない証し」として、原子力市民委員会では新規制規準が策定された当初から批判をしてきた<sup data-fn="d8667da8-155d-4ebe-b94e-4a5a3dc11d6f" class="fn"><a id="d8667da8-155d-4ebe-b94e-4a5a3dc11d6f-link" href="#d8667da8-155d-4ebe-b94e-4a5a3dc11d6f">9</a></sup>。原発の運転を正当化することの根本的な無理がここから生じている。この点について下記のような具体的な指摘がある。</li>
</ul>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p class="u-mb-ctrl u-mb-10"><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik00NzEuNiAyMS43Yy0yMS45LTIxLjktNTcuMy0yMS45LTc5LjIgMEwzNjIuMyA1MS43bDk3LjkgOTcuOSAzMC4xLTMwLjFjMjEuOS0yMS45IDIxLjktNTcuMyAwLTc5LjJMNDcxLjYgMjEuN3ptLTI5OS4yIDIyMGMtNi4xIDYuMS0xMC44IDEzLjYtMTMuNSAyMS45bC0yOS42IDg4LjhjLTIuOSA4LjYtLjYgMTguMSA1LjggMjQuNnMxNS45IDguNyAyNC42IDUuOGw4OC44LTI5LjZjOC4yLTIuOCAxNS43LTcuNCAyMS45LTEzLjVMNDM3LjcgMTcyLjMgMzM5LjcgNzQuMyAxNzIuNCAyNDEuN3pNOTYgNjRDNDMgNjQgMCAxMDcgMCAxNjBWNDE2YzAgNTMgNDMgOTYgOTYgOTZIMzUyYzUzIDAgOTYtNDMgOTYtOTZWMzIwYzAtMTcuNy0xNC4zLTMyLTMyLTMycy0zMiAxNC4zLTMyIDMydjk2YzAgMTcuNy0xNC4zIDMyLTMyIDMySDk2Yy0xNy43IDAtMzItMTQuMy0zMi0zMlYxNjBjMC0xNy43IDE0LjMtMzIgMzItMzJoOTZjMTcuNyAwIDMyLTE0LjMgMzItMzJzLTE0LjMtMzItMzItMzJIOTZ6Ij48L3BhdGg+PC9zdmc+)" data-icon="FasPenToSquare" data-id="4" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> 石橋克彦氏の指摘（週刊金曜日 2024 年 1 月 26 日号）</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-0 is-style-border_left">“（立地審査指針は）原発の立地条件の一つとして、大事故の誘因となるような事象が過去になくて、将来もあるとは考えられないこと、災害を拡大するような事象も少ないことを規定している。”</p>
</div></div>
</div></div>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p class="u-mb-ctrl u-mb-10"><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik00NzEuNiAyMS43Yy0yMS45LTIxLjktNTcuMy0yMS45LTc5LjIgMEwzNjIuMyA1MS43bDk3LjkgOTcuOSAzMC4xLTMwLjFjMjEuOS0yMS45IDIxLjktNTcuMyAwLTc5LjJMNDcxLjYgMjEuN3ptLTI5OS4yIDIyMGMtNi4xIDYuMS0xMC44IDEzLjYtMTMuNSAyMS45bC0yOS42IDg4LjhjLTIuOSA4LjYtLjYgMTguMSA1LjggMjQuNnMxNS45IDguNyAyNC42IDUuOGw4OC44LTI5LjZjOC4yLTIuOCAxNS43LTcuNCAyMS45LTEzLjVMNDM3LjcgMTcyLjMgMzM5LjcgNzQuMyAxNzIuNCAyNDEuN3pNOTYgNjRDNDMgNjQgMCAxMDcgMCAxNjBWNDE2YzAgNTMgNDMgOTYgOTYgOTZIMzUyYzUzIDAgOTYtNDMgOTYtOTZWMzIwYzAtMTcuNy0xNC4zLTMyLTMyLTMycy0zMiAxNC4zLTMyIDMydjk2YzAgMTcuNy0xNC4zIDMyLTMyIDMySDk2Yy0xNy43IDAtMzItMTQuMy0zMi0zMlYxNjBjMC0xNy43IDE0LjMtMzIgMzItMzJoOTZjMTcuNyAwIDMyLTE0LjMgMzItMzJzLTE0LjMtMzItMzItMzJIOTZ6Ij48L3BhdGg+PC9zdmc+)" data-icon="FasPenToSquare" data-id="4" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> 滝谷紘一氏の指摘（柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者/技術者の会 Newsletter No.15 2021年7月15日）</p>



<p class="is-style-border_left u-mb-ctrl u-mb-20">“「東電が想定し、規制委員会が承認した重大事故の一つ『大破断LOCA＋非常用炉心冷却系の機能喪失＋全交流動力電源の機能喪失』においては、格納容器内の圧力が所定値を超えないように格納容器圧力逃し装置（フィルタ付きベント装置）を運転員操作で作動させる。この場合、希ガスはフィルタを素通りして捕捉が不可能なので炉内蓄積量の100％が排気筒から放出される評価になる。被ばく線量は放出線源量に単純比例するので、敷地境界での全身被ばく線量は、前掲の基本データを用いると以下の値になる。”<br><br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDQ4IDQ4Ij48cGF0aCBkPSJNNDcgMzcuOSAyNy41IDQuMWMtLjctMS4zLTItMi0zLjUtMnMtMi43LjctMy41IDJMMSAzNy45Yy0uNyAxLjMtLjcgMi43IDAgNCAuNyAxLjMgMiAyIDMuNSAyaDM5LjFjMS40IDAgMi43LS43IDMuNS0yIC42LTEuMy42LTIuNy0uMS00ek0yMS41IDE3LjVjMC0xLjQgMS4xLTIuNSAyLjUtMi41czIuNSAxLjEgMi41IDIuNXYxMGMwIDEuNC0xLjEgMi41LTIuNSAyLjVzLTIuNS0xLjEtMi41LTIuNXYtMTB6TTI0IDM4Yy0xLjcgMC0zLTEuMy0zLTNzMS4zLTMgMy0zIDMgMS4zIDMgMy0xLjMgMy0zIDN6Ij48L3BhdGg+PC9zdmc+)" data-icon="LsAlert" data-id="239" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> 敷地境界での全身被ばく線量：約2.4 Sv<br>この値は立地審査指針に定められた判断めやす値0.25 Svのほぼ10倍である。従って、柏崎刈羽6、7号機は、立地審査指針に不適合であり、設置許可取り消しに相当する。」</p>
</div></div>



<h4 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">（3）防災・避難計画の実効性が原発稼働の条件として法制化されていないこと</h4>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<ul class="wp-block-list u-mb-ctrl u-mb-0">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">&nbsp;原子力市民委員会は、特別レポート5「原発の安全基準はどうあるべきか」（2017）において、次のように提言した（pp.103～104）。「原子力規制行政として防災・避難計画を検証することを、原発の建設・運転等の許認可に際しての法律上の要件とする必要がある。規制委は新たに〈原子力防災基準〉（仮称）を定め、それに基づく〈原子力防災審査〉（仮称）に合格することを、原子力施設運転の原子炉等規制法上の要件とすべきである。その審査は前記の〈原子力防災庁〉が担うものとする。それが〈原子力防災庁〉の平時（緊急時以外）の主な任務となる。（〈原子力防災庁〉は緊急時にのみ活動すればよい組織ではない。）」</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">現在、政府の「原子力防災会議」が自治体の「地域防災計画（原子力災害対策編）」を承認するかたちとなっている。しかしこれは形式的な承認に過ぎず、実効性を検証する仕組みがない。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">原発立地自治体からは、原発は国策であり、国が責任を持って原発の必要性を説明すべきであり、防災・避難対策についても国が支援すべきとの声がある。しかし、自治体の「国まかせ」は、住民を危険にさらすものであり、無責任である。深刻な原発事故には、国も責任をとることはできないことは、福島第一原発事故を振り返れば明らかである。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-0">深層防護は複合災害では機能しない。原子力施設に求められる深層防護とは、
<ul class="wp-block-list">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-0">第1層：異常運転や故障の防止</li>



<li>第2層：異常運転の制御および故障の検知</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-0">第3層：発生した事故を設計上の想定内に制御</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-0">第4層：事故の進展防止・影響緩和・過酷な状態のプラントの制御</li>



<li>第5層：大規模な放射能放出による放射線影響の緩和</li>
</ul>
</li>
</ul>



<p style="padding-left: 40px;">という5つの層のすべてにおいて、他の層での対策の成否に依存することなく、独立して対策がとられている、ということである。しかし、各層の対策は安全機能が維持できていることを前提にしており、自然災害などによって、利用できるリソースが制限されれば、各層の対応が成立しなくなる。第5層の放射線影響の緩和など、確実にできる保証はない。自然災害等の複合災害では、深層防護がまったく機能しないおそれがある。</p>
</div></div>



<h4 class="wp-block-heading u-mb-ctrl u-mb-10">（4）武力攻撃のリスク</h4>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-0">・武力攻撃は明確な目的を持って企てられる。ロシアのウクライナ侵攻では、武力衝突により原発の安全性が脅かされる事態が現実に生じている<sup data-fn="57c0d1eb-224f-4ecc-938f-80c2751a3a51" class="fn"><a id="57c0d1eb-224f-4ecc-938f-80c2751a3a51-link" href="#57c0d1eb-224f-4ecc-938f-80c2751a3a51">10</a></sup>。原子炉本体は言うにおばず、核燃料貯蔵プールが攻撃を受けた場合でも大規模な放射能放出に至る恐れがある。外部電源系統あるいは海水冷却設備等への攻撃で、原発の過酷事故に至るリスクがある。</p>



<p class="has-text-align-right">以上</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity is-style-wide"/>



<h3 class="wp-block-heading is-style-section_ttl">※改訂版について</h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">文意と根拠を明示する目的で、7月3日付で本文「1．福島第一原発事故以上の過酷事故と放射能汚染は起こりうる」の一部を下記のとおり加筆修正しました。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/2666.png" alt="♦" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />変更前：福島第一原発事故によって放出された放射能は大規模であったものの、西向きの風により、事故時に放出された放射能の相当部分が太平洋側に流れていき、その分だけ放射能汚染が軽減された。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/2666.png" alt="♦" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />変更後：福島第一原発事故によって放出された放射能は大規模であったものの、不幸中の幸いとして、西からの風により、事故時に放出された放射能の相当部分が太平洋側に流れていき、その分だけ陸の放射能汚染が軽減された（脚注3）。</p>



<p>脚注3：福島第一原発から環境中に放出された放射性物質の量と移動様態については様々なモデルやシミュレーションによる推計があり、定量的な評価にはかなりの幅があるが、日本学術会議（総合工学委員会 原子力事故対応委員分科会）の2014年9月2日付の報告「環境中に放出された放射性物質の輸送沈着過程に関するモデル計算結果の比較」（<a href="https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-h140902-j1.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-h140902-j1.pdf</a>）によれば、大気への総放出量のうち陸域に沈着した比率は27 ± 10%に留まったとされている。青山道夫・山澤弘実・永井晴康（2018）「福島第一原発事故の大気・海洋環境科学的研究の現状」『日本原子力学会誌』60(1):46-50（<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaesjb/60/1/60_46/_pdf/-char/ja" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaesjb/60/1/60_46/_pdf/-char/ja</a>）によれば、事故時に炉内に存在したセシウム137のうち15-20PBqが大気に放出され、その約80％が西部北太平洋に降下したと推計される。これとは別に、3.5±0.7PBq（大気への放出量の42-86%に相当する量）のセシウム137が海に直接漏出したと推計されている（ib. p.47）。</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity is-style-wide u-mb-ctrl u-mb-20"/>



<h3 class="wp-block-heading is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10">&nbsp;脚注</h3>


<ol class="wp-block-footnotes has-small-font-size"><li id="d378fdf6-f593-4206-b2dd-aa535b08cd71"><span style="caret-color: rgb(0, 0, 0); color: rgb(0, 0, 0); font-family: -webkit-standard; font-size: medium; letter-spacing: normal; white-space: normal;">原子力市民委員会　特別レポート５『原発の安全基準はどうあるべきか』（2017）、原子力市民委員会『原発ゼロ社会への道 ―「無責任と不可視の構造」をこえて公正で開かれた社会へ』（2022）の第4章（特に4.3「原発安全性の技術的な争点と新規制基準の欠陥」）を参照されたい。</span> <a href="#d378fdf6-f593-4206-b2dd-aa535b08cd71-link" aria-label="脚注参照1にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="c736fe69-aa27-4c1f-a692-7e1ad2efb04c">原発事故による被害の検討としては、米原子力委員会による「原子炉安全研究 WASH-1400」（1975）（主導したマサチューセッツ工科大学教授の名から「ラスムッセン報告書」と呼ばれる）が参照されることが多い。この報告では、沸騰水型原子炉、加圧水型原子炉について、複数の事故シークエンスを検討し、事故による放射能放出がもたらす人的被害（急性死亡、急性障害、晩発性がん死者など）や、放射能汚染により立入禁止となる面積などを見積もり、経済的な被害規模などを示している。なお、この報告が「最悪の事故」を示したものかという点についても議論があり、それ以上の事故が起こりえないと言うことではない（脚註8参照）。<br>また、Lee et al.（2023）「Radiation Leakage Impact on China, Japan, and South Korea in the Case of Nuclear Power Plant Accidents and Spent Fuel Pool Fires in Northeast Asia: Analysis Using HYSPLIT Simulation Model」Nuclear Power Safety and Governance in East Asia, Taylor &amp; Francis, pp.42-62 によれば、大飯原発4号機（福井県）で炉心溶融後の早期に格納容器破損事故が発生した場合、2021年9月の気象条件下で、強制避難人口は850万人、自主避難人口は1600万人に及ぶ。また、玄海原発4号機（佐賀県）で火災事故が起きた場合、同じ2021年9月の気象条件下で、国内の強制避難人口は2800万人、自主避難人口は2000万人に及ぶ。 <a href="#c736fe69-aa27-4c1f-a692-7e1ad2efb04c-link" aria-label="脚注参照2にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="560cc09a-7506-4b9b-82b1-b8a805b73469">福島第一原発から環境中に放出された放射性物質の量と移動様態については、様々なモデルやシミュレーションによる推計があり、定量的な評価にはかなりの幅があるが、日本学術会議（総合工学委員会 原子力事故対応委員分科会）の2014年9月2日付の報告「環境中に放出された放射性物質の輸送沈着過程に関するモデル計算結果の比較」（<a href="https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-h140902-j1.pdf">https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-h140902-j1.pdf</a>）によれば、大気への総放出量のうち陸域に沈着した比率は27±10%に留まったとされている。<br>青山道夫・山澤弘実・永井晴康（2018）「福島第一原発事故の大気・海洋環境科学的研究の現状」『日本原子力学会誌』60(1):46-50（<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaesjb/60/1/60_46/_pdf/-char/ja">https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaesjb/60/1/60_46/_pdf/-char/ja</a>）によれば、事故時に炉内に存在したセシウム137のうち15-20PBqが大気に放出され、その約80%が西部北太平洋に降下したと推計される。これとは別に、3.5±0.7PBq（大気への放出量の42-86%に相当する量）のセシウム137が海に直接漏出したと推計されている（ib. p.47）。 <a href="#560cc09a-7506-4b9b-82b1-b8a805b73469-link" aria-label="脚注参照3にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="7427f619-c622-47e3-8acc-5ebc096910a2">『朝日新聞』2023年8月8日付朝刊「原発の安全対策 5.8兆円 事故後、11社の総額 朝日新聞社アンケート」（<a href="https://digital.asahi.com/articles/DA3S15711697.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://digital.asahi.com/articles/DA3S15711697.html</a>） <a href="#7427f619-c622-47e3-8acc-5ebc096910a2-link" aria-label="脚注参照4にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="20ed0bed-4d63-42ee-bd4c-56c2b4b6c1cc"> 原子力資料情報室調べ。<br>松久保肇「原子力小委員会のとりまとめを受けて」（2022年12月8日）<br><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/20221208_CNIC_CCNE_PressConference.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ccnejapan.com/wp-content/20221208_CNIC_CCNE_PressConference.pdf</a> <a href="#20ed0bed-4d63-42ee-bd4c-56c2b4b6c1cc-link" aria-label="脚注参照5にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="a68fda77-6b8d-4b20-886f-962d8dd5528b">原子力市民委員会『原発ゼロ社会への道』（2022）p.175 参照。また、p.177では、次のような専門家のコメントも紹介している。<br>“「現在の地震科学で将来が正確に予測できる」と思うほうが余程「非科学的」なのである。「敷地ごとに震度を特定して策定する地震動」も本質的に不可知であることを考えれば、日本全国の原発において、基準地震動の最大加速度は少なくとも既往最大の1700ガルにすべきである。”（石橋克彦・神戸大学名誉教授）<br>“「震源を特定せず策定する地震動」について、原子力安全基盤機構（JNES）の算出したM5.5～M6.5の地震による震源近傍での1,000ガル以上の地震動は現実にも発生する可能性が高く、これを設定すべきである。”（長沢啓行・大阪府立大学名誉教授） <a href="#a68fda77-6b8d-4b20-886f-962d8dd5528b-link" aria-label="脚注参照6にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="f8c208d0-2fb1-482a-98e0-3d34bb1a212b">2024年3月2日、柏崎市が主催した「複合災害時の避難の在り方に関する講演会」で、田中俊一氏は以下のように発言した。（柏崎市のウェブサイトに掲載された講演会発言内容全文から一部抜粋。下線は引用者）<br><a href="https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/soshikiichiran/kikikanribu/bosai_genshiryokuka/1/28/1/39560.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/soshikiichiran/kikikanribu/bosai_genshiryokuka/1/28/1/39560.html</a><br>「それから、もう一つここで申し上げたいのは、今年は雪が少ない年ですけれども、この裏日本、特に新潟県は年によっては非常に大雪に見舞われて、交通機関が麻痺したり、道路を車も通れないような事態が起こるという年もあります。こうした自然災害、大災害と、併せて原子力事故、原子力災害が起きたときに、どうしたらいいんだっていうのが皆さんの大きな懸念事項であり、関心だと思います。福島で13年前に起こりました事故はまさにこのような事態でありました。複合災害が起きたときにどのようにしたら良いか。<span style="text-decoration: underline;">国が言うように、自宅退避はできないのではないか</span>っていう疑問も多いかと思います。非常に困惑しているのではないかと想像されます。これから説明でおいおい詳細を説明させていただきたいと思いますけれども、<span style="text-decoration: underline;">答えは、複合災害のときは、原子力災害のことを忘れていただきたい。まず原子力災害を忘れて他の自然災害、他の災害から自分の身を守り、命を守ることに専念していただきたい</span>ということであります。急にそんなこと言われたって、原子力災害を忘れてって言っても、そんなふうにはいかないと、放射線被曝の、もう非常に怖いというのが本音だと思います。本日から13年前、起きた東京電力福島第一原子力発電所この事故の時、私もずいぶん福島に深く関わってきました。そこで学んだ教訓を皆様にお伝えしたい、今日はお伝えしたいと思います。<span style="text-decoration: underline;">原子力災害は、皆様が思い込んでいるほど、そんなに怖いものではない。こ</span>れも結論みたいなこと言うと怒られるかもしれませんけど、一番怖いのは怖いという心、気持ち、それから不安と恐怖心にかられるということであるということを今日はご説明させていただきたいと思います。」 <a href="#f8c208d0-2fb1-482a-98e0-3d34bb1a212b-link" aria-label="脚注参照7にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="014d55d9-7075-4e73-98dc-42d394cc4927">原子力資料情報室 高木仁三郎「柏崎刈羽原発大事故時の災害評価」（1992年9月）<br><a href="https://cnic.jp/files/KKACC1992.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://cnic.jp/files/KKACC1992.pdf</a><br>この論文は、脚註2の「原子炉安全研究 WASH-1400」（1975）で例示された沸騰水型原子炉の事故が、柏崎刈羽原発1号機で発生した場合について、実際の日本の人口分布などをもとに分析したものである。論文中で高木は次のように述べている。<br>「この WASH-1400 の手法に基づく想定評価が、果たして最大限評価といえるかどうかは、大いに疑問のあるところであるが、一応広く行われている手法なのでここでも採用した。」<br>また高木は、被ばくによるがん死のリスク係数について次のように述べている。<br>「合計の集団線量は、420万人シーベルト（約4.2億人レム）にも達するもので、今、がん死のリスク係数を1万人シーベルトあたり1000とすると、約42万人のがん死者が将来において発生することになる。このがん死のリスク係数は、原爆被爆者についての最近の知見に照らしてむしろ控えめなものと考えられる。しかしより低い推定値である ICRP-1990年勧告の1万人シーベルトあたり500という値をとっても、このケースの事故によるがん死は21万人に達すると予想され、とうてい社会的に許容できない災害をもたらす。」 <a href="#014d55d9-7075-4e73-98dc-42d394cc4927-link" aria-label="脚注参照8にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="d8667da8-155d-4ebe-b94e-4a5a3dc11d6f">『原発ゼロ社会への道 ――市民がつくる脱原子力政策大綱』（2014）4-3「立地審査指針を適用しないという重大な改悪」p.143 など <a href="#d8667da8-155d-4ebe-b94e-4a5a3dc11d6f-link" aria-label="脚注参照9にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="57c0d1eb-224f-4ecc-938f-80c2751a3a51">原子力市民委員会『原発ゼロ社会への道』（2022）p.144、p.188、p.237 参照。 <a href="#57c0d1eb-224f-4ecc-938f-80c2751a3a51-link" aria-label="脚注参照10にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li></ol><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/15351/">能登半島地震を受けた脱原発への政策転換を求める声明</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>オンライントーク2023第2回「 環境法制に組み込まれた原発規制」</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/events/13689/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 14 Jun 2023 14:43:51 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イベント]]></category>
		<category><![CDATA[オンライントーク]]></category>
		<category><![CDATA[動画]]></category>
		<category><![CDATA[原子力基本法]]></category>
		<category><![CDATA[原子力政策]]></category>
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		<category><![CDATA[環境基本法]]></category>
		<category><![CDATA[環境省]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=13689</guid>

					<description><![CDATA[<p>【6/20(火)17時-18時】 CCNE連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2023 第2回「 環境法制に組み込まれた原発規制 ーあらためて原子力基本法2012年改正の意義を考える 」 開催のお知らせ &#038;nbsp [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/events/13689/">オンライントーク2023第2回「 環境法制に組み込まれた原発規制」</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2018/02/CCNE.png"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-8525" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2018/02/CCNE.png" alt="" width="1" height="1" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2018/02/CCNE.png 233w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2018/02/CCNE-150x150.png 150w" sizes="auto, (max-width: 1px) 100vw, 1px" /></a></p>
<div align="center"><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="line-height: 150%;">【6/20(火)17時-18時】</span> <span style="line-height: 150%;">CCNE連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2023</span></strong></span></div>
<div align="center"><span style="font-size: 14pt;"><strong> <span style="line-height: 180%;">第2回「 環境法制に組み込まれた原発規制 ーあらためて原子力基本法2012年改正の意義を考える 」</span></strong></span></div>
<div align="center"><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="line-height: 150%;">開催のお知らせ</span></strong></span><iframe loading="lazy" title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/uHCzz89ydSs?si=j97xj5lfml3Tj18u" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></div>
<p>&nbsp;</p>
<p style="padding-left: 25px;">　前回（4月27日）の<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=13624">オンライントーク</a>では、原子力基本法が政府による今回の改正案でどのように歪められようとしているか、戦後の原子力行政の流れも踏まえて、詳しく描きました。 　その後、たいへん残念なことに原子力基本法改悪の政府案は（わずかな修正を加えて）５月末に参議院で可決されてしまいました。この改悪の本質は何だったのか、あらためて見据えて、法の今後の運用を監視し、その方向性を正していくための視点を確認したいと思います。</p>
<p style="padding-left: 25px;">　東京電力福島第一原発事故の教訓をふまえて、日本の原子力法制は、いったんは良い方向に向けて大きく変化しました。変化の最大のポイントは、原子力推進と規制とを明確に分離し、新たに組織された原子力規制委員会が環境省の外局として置かれたことでした。これにともない、原子力規制は、環境基本法にもとづく環境法制に組み込まれることになった筈でした。</p>
<p style="padding-left: 25px;">　2012年の原子力基本法改正で、同法第2条の「安全の確保を旨として」という文言を明確化するために、第2条第2項として「前項の安全の確保については、確立された国際的な基準を踏まえ、<u>国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全</u>並びに我が国の安全保障に資することを目的として、行うものとする」との規定が追加されましたが、この<u>下線部分</u>はまさしく、環境基本法第1条が定める「現在及び将来の国民の健康で文化的な生活の確保」という目的を反映したものでした。つまり、環境基本法と原子力基本法という２つの基本法を整合させたわけです。</p>
<p style="padding-left: 25px;">　国会審議を通じて法案のもつ数々の欠陥や問題点が明らかになったにもかかわらず岸田政権が強引に可決成立させてしまった「束ね法案」（原子力基本法改正をふくむGX脱炭素電源法）では、推進が規制をふたたび虜（とりこ）にしてしまい、「国民の生命・健康・財産の保護」や「環境の保全」よりも「原子力事業の継続性」を優先してしまうところに、本質的な問題があると言えます。 　今回のオンライントークでは、原子力市民委員会アドバイザーで、行政法・環境法の専門家である<a href="http://www.youtube.com/watch?v=l4eyCS8hMsw">礒野弥生さん（東京経済大学名誉教授）</a>に、環境基本法と原子力基本法の整合性という側面から、岸田政権が「福島原発事故の反省」をかなぐり捨ててしまったことを明らかにしていただこうと思います。</p>
<p style="padding-left: 25px;">※なお、今回は詳しく扱いませんが、東電福島第一原発事故による汚染地域の除染で生じた除去土壌などの放射性廃棄物の扱いについて、環境省の政策や方針が環境基本法と整合していないことも深刻な問題です。この問題については<a href="https://www.ccnejapan.com/?page_id=8000">『原発ゼロ社会への道 2017』</a>の1.4.4（pp.75-79）で詳しく論じていますので、ご参照ください。</p>
<hr />
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 日　時：　2023年6月20日（火）17:00～18:00</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 場　所：　オンライン開催（zoom）</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> プログラム：</p>
<p style="padding-left: 50px;">１．講演「環境法制に組み込まれた原発規制 ── あらためて原子力基本法2012年改正の意義を考える」/礒野　弥生（東京経済大学名誉教授、CCNEアドバイザー） <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20230620_CCNE_Isono.pdf">配付資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></p>
<p style="padding-left: 50px;">２．コメント・質疑応答</p>
<p style="padding-left: 50px;">（この企画は、後日Youtubeで公開します。Zoomのウェビナー形式で開催し、ご質問やご意見は当日の質疑応答（Q&amp;A）もしくは、後日メール・FAXなどで受けつけます）</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 申し込み：　下記よりお申込みください。 <a href="https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_gL1YChr7Qfe2dNNH9D6N5w" target="_blank" rel="noopener noreferrer"> https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_gL1YChr7Qfe2dNNH9D6N5w</a></p>
<p style="padding-left: 50px;">※ 案内が届かない場合は、email◎ccnejapan.com（◎は@に変えてください）までお知らせください。</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 主　催：　原子力市民委員会</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> お問い合わせ：email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください]　　　　　　                                      TEL/FAX 03-3358-7064</p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/events/13689/">オンライントーク2023第2回「 環境法制に組み込まれた原発規制」</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>緊急リレートーク！「岸田政権による原発回帰がもたらす10の問題」</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/events/13342/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 10 Jan 2023 07:32:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イベント]]></category>
		<category><![CDATA[オンライントーク]]></category>
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		<category><![CDATA[原子力政策]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>【1/15(日)10時-12時30分】 緊急リレートーク！ 「 岸田政権による原発回帰がもたらす10の問題 」 開催のお知らせ 　岸田政権が進める原発回帰政策「4文書」（※）について、1月20～23日までの間、パブリック [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/events/13342/">緊急リレートーク！「岸田政権による原発回帰がもたらす10の問題」</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2018/02/CCNE.png"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-8525" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2018/02/CCNE.png" alt="" width="1" height="1" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2018/02/CCNE.png 233w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2018/02/CCNE-150x150.png 150w" sizes="auto, (max-width: 1px) 100vw, 1px" /></a></p>
<div align="center"><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="line-height: 150%;">【1/15(日)10時-12時30分】</span> <span style="line-height: 150%;">緊急リレートーク！</span></strong></span></div>
<div align="center"><span style="font-size: 14pt;"><strong> <span style="line-height: 180%;">「 岸田政権による原発回帰がもたらす10の問題 」</span> </strong></span></div>
<div align="center"><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="line-height: 150%;">開催のお知らせ</span></strong></span></div>
<p style="padding-left: 25px;">　岸田政権が進める原発回帰政策「4文書」（※）について、1月20～23日までの間、パブリック・コメントにかけられています。あまりに短期間に、重要な政策転換がはかられようとしており、対応に戸惑う方も多いのではないかと思います。</p>
<p style="padding-left: 25px;">　政府はパブコメ終了後、2月には基本方針を閣議決定し、その後、通常国会に複数の法律改正を一括して審議する「束ね法案」として、提出するとみられています。</p>
<p style="padding-left: 25px;">　今回の法改正が実現した場合、新たな原発事故のリスクが高まるのみならず、気候危機対策にも逆行することになり、「日本の健全なエネルギー社会の将来」が失われる事態におちいるといっても過言ではありません。</p>
<p style="padding-left: 25px;">　まずは、一人でも多くの市民が、気になる問題に対し、自らの言葉でパブコメを提出するきっかけとなるよう、原子力市民委員会（CCNE）では急遽、このリレートークを企画しました。ぜひ多くの方にご参加いただけると幸いです。（終了後は、動画を公開予定ですので、広く共有いただけると幸いです）</p>
<p>【前半】 <iframe loading="lazy" width="560" height="315" title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/P1YGcvsWGcY?si=h0Unu2SB3689sEYx" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p>【後半】 <iframe loading="lazy" width="560" height="315" title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/bXpyhzVbJkA?si=bnSz-yzxzU1pPT4W" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<hr />
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 日　時：　2023年1月15日（日）10:00～12:30</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 場　所：　Zoomウェビナーによるオンライン配信（下記よりご登録ください）</p>
<p style="padding-left: 50px;"><a href="https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_yIoepim3QGWuRl0tGM9trQ" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_yIoepim3QGWuRl0tGM9trQ</a></p>
<p style="padding-left: 50px;">※ 案内が届かない場合、email◎ccnejapan.com（◎は@に変えてください）までお知らせください。</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> プログラム（予定）：</p>
<p style="padding-left: 50px;">はじめに ／ 司会：吉田明子（国際環境NGO FoE Japan理事、CCNE委員）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20230115_CCNEYoshida.pdf">司会資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■１．法的な問題</b> 　　　海渡雄一（弁護士、脱原発弁護団全国連絡会 共同代表、CCNE原子力規制部会）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20230115_CCNEKaito.pdf">海渡資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■２．原子力規制委員会の問題</b> 　　　満田夏花（国際環境NGO FoE Japan 事務局長／理事、CCNEアドバイザー）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20230115_CCNEMitsuta.pdf">満田資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■３．原発の安全性の問題</b> 　　　小倉志郎（元東芝 原発技術者、CCNE原子力規制部会）</p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■４．原発の運転延長の問題</b> 　　　後藤政志（元東芝 原発設計技術者、CCNE原子力規制部会部会長）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20230115_CCNEGoto.pdf">後藤資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■５．新増設・リプレイス、新型炉の問題</b> 　　　松久保肇（原子力資料情報室事務局長、CCNE委員）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20230115_CCNEMatsukubo_5.pdf">松久保資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■６．再稼動の問題</b> 　　　西島香織（原子力災害考証館furusato、CCNE政策調査部会）</p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■７．そもそも気候変動対策になるのか</b> 　　　鮎川ゆりか（千葉商科大学名誉教授、CCNEアドバイザー）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20230115_CCNEAyukawa.pdf">鮎川資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■８．そもそも電力安定供給に貢献するのか</b> 　　　大島堅一（龍谷大学政策学部教授、CCNE座長）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20230115_CCNEOshima_8.pdf">大島資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■９．エネルギー安全保障上の問題</b> 　　　松久保肇（原子力資料情報室事務局長、CCNE委員）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20230115_CCNEMatsukubo_9.pdf">松久保資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■10. 原発へ国費投入がつづくことの問題</b> 　　　大島堅一（龍谷大学政策学部教授、CCNE座長）<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20230115_CCNEOshima_10.pdf">大島資料</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■福島からの声</b> 　　　武藤類子（福島原発告訴団 団長、CCNE委員）</p>
<p style="padding-left: 50px;"><b>■パネル・ディスカッション　<a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2023/01/20230115_QA.pdf">当日のQ&amp;A</a><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" width="16" height="16" /></b></p>
<p style="padding-left: 50px;">おわりに：パブコメの書き方、注意事項など （※）ここでの４文書は下記になります。国際環境NGO FoE Japanの<a href="https://foejapan.org/issue/20221226/10867/">こちらのページ</a>の解説はわかりやすいです。     ◆内閣官房ほか<a href="https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&amp;id=595222084&amp;Mode=0">「ＧＸ実現に向けた基本方針」に対する意見募集</a> （締め切り：2023年1月22日23時59分） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   ◆資源エネルギー庁<a href="https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&amp;id=620222029&amp;Mode=0">「今後の原子力政策の方向性と行動指針（案）」についての意見公募について</a> （締め切り：2023年1月22日23時59分） 　　　　　　　　      ◆原子力規制委員会<a href="https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCM1031_CLS&amp;id=198022209&amp;Mode=0">「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要（案）」に対する科学的・技術的意見の募集の実施について</a> （締め切り：2023年1月21日0時00分）  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　     ◆原子力委員会<a href="https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCM1031&amp;id=095221020&amp;Mode=0">「原子力利用に関する基本的考え方」改定に向けた御意見の募集について</a> （締め切り：2023年1月23日18時00分）</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> 主　催：原子力市民委員会</p>
<p style="padding-left: 50px;"><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-668" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" /> お問い合わせ：email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください]　TEL/FAX 03-3358-7064</p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/events/13342/">緊急リレートーク！「岸田政権による原発回帰がもたらす10の問題」</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>「中国電力（株）島根原発２号炉の設置変更許可申請書に関する 審査書（案）についてのパブリックコメント文例集」を公開しました</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/12356/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 19 Jul 2021 08:14:32 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[パブリック・コメント]]></category>
		<category><![CDATA[中国電力]]></category>
		<category><![CDATA[原子力技術・規制部会]]></category>
		<category><![CDATA[原子力規制委員会]]></category>
		<category><![CDATA[原発再稼働]]></category>
		<category><![CDATA[島根原発]]></category>
		<category><![CDATA[島根県]]></category>
		<category><![CDATA[愛媛県]]></category>
		<category><![CDATA[鳥取県]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>「中国電力（株）島根原発２号炉の設置変更許可申請書に関する 審査書（案）についてのパブリックコメント文例集」 を公開しました 2021年7月19日 　現在、島根原発２号機の再稼働にかかわる設置変更許可の審査書案について、 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/12356/">「中国電力（株）島根原発２号炉の設置変更許可申請書に関する 審査書（案）についてのパブリックコメント文例集」を公開しました</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><div align="center">
<strong><span style="font-size: 120%">「中国電力（株）島根原発２号炉の設置変更許可申請書に関する<br />
審査書（案）についてのパブリックコメント文例集」<br />
を公開しました<br />
</span></strong></div>
<div align="right">2021年7月19日</div>

<p style="padding-left: 25px">　現在、島根原発２号機の再稼働にかかわる設置変更許可の審査書案について、パブリックコメントが行われています。（7月23日23:59まで）</p>
<p style="padding-left: 25px">　これに対して、原子力市民委員会の原子力規制部会のメンバーの意見を取りまとめましたので、多くの方に活用していただければ幸いです。
</p>
<p style="padding-left: 20px">
　　<span style="font-size: larger"><b>■ <a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2021/07/20210719_PublicComment_Shimane.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">「中国電力（株）島根原発２号炉の設置変更許可申請書に関する </a><br />
　　　<a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2021/07/20210719_PublicComment_Shimane.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">審査書（案）についてのパブリックコメント文例集」</a> <img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a></span></b></p>
<p style="padding-left: 20px">
<div align="center"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/line10.gif" alt="line10" width="594" height="2" class="alignnone size-full wp-image-2397" /></div>

<p style="padding-left: 20px"><b>■ パブリック・コメント提出先　(2021年7月23日(金)締め切り)<br />
　　　<a href="https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&amp;id=198021203&amp;Mode=0" target="_blank" rel="noopener noreferrer">「中国電力株式会社島根原子力発電所２号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書</a><br />
　　　<a href="https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&amp;id=198021203&amp;Mode=0" target="_blank" rel="noopener noreferrer">に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について」</a></span></b></p>
<div align="center"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/line10.gif" alt="line10" width="594" height="2" class="alignnone size-full wp-image-2397" /></div><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/12356/">「中国電力（株）島根原発２号炉の設置変更許可申請書に関する 審査書（案）についてのパブリックコメント文例集」を公開しました</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">12356</post-id>	</item>
		<item>
		<title>原子力市民委員会原子力規制部会「ALPS 処理水取扱いへの見解」を発表、関係大臣に送付しました</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/10445/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 03 Oct 2019 01:01:40 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[ALPS処理水]]></category>
		<category><![CDATA[トリチウム]]></category>
		<category><![CDATA[事故処理]]></category>
		<category><![CDATA[処理水]]></category>
		<category><![CDATA[原子力技術・規制部会]]></category>
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		<category><![CDATA[環境省]]></category>
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		<category><![CDATA[経済産業省]]></category>
		<category><![CDATA[見解]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=10445</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-3.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>原子力市民委員会 原子力規制部会「ALPS 処理水取扱いへの見解」 　原子力市民委員会は、福島第一原発汚染水の取り扱いに関する「見解」を発表しました。この「見解」は、経済産業大臣、環境大臣、原子力規制委員長にそれぞれ送付 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/10445/">原子力市民委員会原子力規制部会「ALPS 処理水取扱いへの見解」を発表、関係大臣に送付しました</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-3.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><table bgcolor="#FFFFFF">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><b><span style="font-size: 125%; line-height: 160%;"><a href="https://www.ccnejapan.com/download/20191003_CCNE.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">原子力市民委員会 原子力規制部会「ALPS 処理水取扱いへの見解」</a><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></span></b></div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p style="padding-left: 30px;"><strong>　原子力市民委員会は、福島第一原発汚染水の取り扱いに関する「見解」を発表しました。この「見解」は、経済産業大臣、環境大臣、原子力規制委員長にそれぞれ送付し、これに関して、原子力市民委員会から大臣および各省庁担当部局への面談を申し入れました。</strong></p>
<table bgcolor="#FFFFFF">
<tbody>
<tr>
<td>
<p style="padding-left: 40px;">ご参考：<br />
<a href="https://www.ccnejapan.com/download/documents/2019/20191003_CCNE_2.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">福島第一原発汚染水に関する「見解」の送付について<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
<a href="https://www.ccnejapan.com/download/documents/2019/20191003_CCNE_kawai.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">川井康郎「トリチウム等汚染水取扱いの選択肢」（10月3日記者ブリーフィング資料）<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a></p>
<p style="padding-left: 40px;"><a href="https://www.ccnejapan.com/?p=10506" target="_blank" rel="noopener noreferrer">「ALPS 処理水取り扱いへの見解」についての補足</a><br />
（見解発表後、寄せられた意見、コメントなどを受け、「補足」を発表しました。）</p>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p style="padding-left: 30px;">　福島第一原発のALPS 処理水については、経済産業省の「多核種除去設備等処理水の取り扱いに関する小委員会」等において、管理・処分の検討が行われていますが、先般、原田義昭 前環境大臣は、「所管外」と認めた上で「海洋放出しか方法がない」と発言しました。また、更田原子力規制委員長は、従来から海洋放出するべきと発言しています。</p>
<p style="padding-left: 30px;">　私たち、原子力市民委員会は、原発ゼロ社会の構築のための具体的かつ現実的な政策提言と、そのための「公論形成」の場をつくることを目指して活動しています。</p>
<p style="padding-left: 30px;">　ALPS 処理水を含む福島第一原発の後始末は、私たちが重点的に取り組んでいる課題の一つであり、これまでも、ALPS 処理水は海洋放出するべきではなく、大型タンクによる長期保管を検討すべきであると提言してきました。</p>
<p style="padding-left: 30px;">　この間、8月9日および9月27日に開催された「小委員会」で、東京電力が大型タンクによる長期保管の問題点等を説明しましたが、私たちは、いずれも解決可能なものであり、大型タンクによる長期保管が有効な選択肢であることは変わらないと考えています。</p>
<p style="padding-left: 30px;">　また、モルタル固化による処分は、「トリチウム水タスクフォース」で検討された「地下埋設」に類似の方法ですが、米国サバンナリバー核施設での実施例もあり、コスト削減などを含め、検討する意義は十分にあると私たちは考えています。</p>
<hr />
<div style="padding-left: 30px;"><span style="font-size: 115%; line-height: 170%;"><b><u>1. はじめに</u></b></span><br />
2019年8月9日（第13回）、9月27日（第14回）と立て続けに「多核種除去設備等処理水の取り扱いに関する小委員会」（以下「小委員会」と略す）が開催された(<a href="#001">*1</a>)。そこでは東京電力（以下、東電）より多核種除去設備（以下「ALPS」と略す）処理水（ストロンチウム処理水を含む）の総貯留量が約115万m<sup>3</sup>に達し（2019年7月18日時点）、敷地制限により最大可能貯留量の137万<sup>m</sup>3には2022年夏頃に達するであろうとの報告がなされた。（下図参照）<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-1-300x221.png" alt="" width="300" height="221" class="alignright size-medium wp-image-11175" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-1-300x221.png 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-1.png 659w" sizes="auto, (max-width: 300px) 100vw, 300px" /><br />
我々原子力市民委員会は、汚染水問題に関してこれまで多くの報告書や声明を発表してきた(<a href="#002">*2</a>)。直近では2019年4月14日付けの「ALPS 処理水をめぐる現状とその取り扱いに向けた選択肢」というポジションペーパーの中でトリチウムに汚染されたALPS 処理水の当面ならびに長期的視野にたった対策の選択肢を提示した。本「見解」においてもその基本的立場を踏襲しつつ、小委員会で提示された新たな情報や議論を踏まえて、現時点での見解をまとめ、提言を行なうものである。</div>
<div style="padding-left: 30px;"><span style="font-size: 115%; line-height: 170%;"><b><u>2. 小委員会の開催と主要論点</u></b></span><br />
8月9日の第13回小委員会では事務局（経産省所属）ならびに東電より上述の汚染水貯水量の現状に加えて、概ね以下の報告があった。</p>
<ul>
<li>汚染水の発生量は現在、一日当たり約170m<sup>3</sup>に減少している。</li>
<li>2018年8月の公聴会で多くの意見が出された大型タンクでの長期保管案については、敷地の確保に難があり最大137万m<sup>3</sup>の貯水が限界。</li>
</ul>
<p>出席委員からは次のような意見が相次ぎ、議論が交わされた。</p>
<ul>
<li>タンク保管のための敷地は北側の土捨場を利用できるのではないか。これに対して、東電（松本廃炉推進室長）は「今後生み出される放射性の廃棄物や廃土は東電敷地内に保管したいので、この敷地はその目的のために確保しておきたい」と回答。</li>
<li>敷地を周辺の中間貯蔵施設（環境省が旧地権者より買い上げたもの）に拡大できるのではないか？これに対して、東電は「無理ではないだろう」と回答。</li>
<li>そもそもタンクに ALPS 処理水を貯め始めたのは海洋放出により（風評）被害を避けるためである。それに影響を与えないことがはっきりするまで放出はすべきではない。</li>
</ul>
<p>このように、意見の大勢はALPS処理水の海洋放出を容認するものではなく、当面は保管を継続する方向であった。但し、トリチウムの減衰や廃炉作業の進捗を睨んだ上で貯留期限への基準を定めるべきとの意見も出された。<br />
続いて9月27日の第14回小委員会では事務局ならびに東電より以下の追加報告があった。</p>
<ul>
<li>北側の土捨場等の計画敷地は、今後の廃炉事業に伴う必要施設（デブリの一時保管や資機材保管、各種の訓練・研究施設等）の用地として必要。</li>
<li>周囲の中間貯蔵施設を目的外の用途で使用することは、地元との土地提供条件と異なるために難しい。また、福島第一の敷地内で廃炉作業を行なうことが基本方針である。</li>
</ul>
<p>委員会の結論としては、敷地の有効利用を徹底し、原発敷地内に可能な限りタンクを増設する方向で引き続き議論を進めることとなった。</p>
</div>
<div style="padding-left: 30px;"><span style="font-size: 115%; line-height: 170%;"><b><u>3. 長期保管をめぐる諸議論</u></b></span><br />
<strong>(1) 長期保管のメリット</strong><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-2-300x194.png" alt="" width="300" height="194" class="alignright size-medium wp-image-11176" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-2-300x194.png 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-2-768x495.png 768w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-2.png 882w" sizes="auto, (max-width: 300px) 100vw, 300px" /><br />
汚染水を長期保管することの最大の利点は放射能の減衰にある。トリチウムの半減期は12.3年であり、例えば、50年後には1/17、100年後には1/280、120年後には約1/1,000となる（右図）。現在のトリチウム濃度を約100万Bq/L（2018年8月の公聴会資料より）とすれば、100年後には約3,600Bq/Lにまで減衰する。また、トリチウムタスクフォース報告書（2016年6月）によれば、原水中のトリチウム濃度は50万～420万Bq/L とされており、一部報道では100万～500万Bq/Lとあった。450万Bq/Lとした場合、100年後には16,000Bq/L まで減衰する。</div>
<div style="padding-left: 30px;"><strong>(2) 長期保管の課題～いつまで保管するのか？</strong><br />
小委員会でも提起されたが、この最大の難課題については真剣な議論が必要となるであろう。上述したように、長期保管中にトリチウムは減衰する。到達目標濃度として考えられる候補としては以下が挙げられる。<br />
① 我が国の排出基準濃度：60,000Bq/L<br />
② 福島第一におけるサブドレン、地下水バイパス排出の運用目標濃度：1,500Bq/L<br />
これらの濃度に達するまでの減衰期間ならびにその時の保有トリチウム総量は以下のように算出される（原水は100万Bq/L、450万Bq/L の両ケース）。</p>
<table>
<tbody>
<tr>
<td rowspan="2">原水中のトリチウム（T）</td>
<td>濃度</td>
<td>単位</td>
<td>100万Bq/L</td>
<td>450万Bq/L</td>
</tr>
<tr>
<td>T総量</td>
<td>Bq</td>
<td>1.15 x 10<sup>15</sup></td>
<td>5.2 x 10<sup>15</sup></td>
</tr>
<tr>
<td rowspan="2">60,000 Bq/L まで減衰した場合</td>
<td>必要期間</td>
<td>年</td>
<td>50</td>
<td>77</td>
</tr>
<tr>
<td>T総量</td>
<td>Bq</td>
<td colspan="2">6.9 x 10<sup>13</sup></td>
</tr>
<tr>
<td rowspan="2">1,500 Bq/L までの減衰した場合</td>
<td>必要期間</td>
<td>年</td>
<td>115</td>
<td>142</td>
</tr>
<tr>
<td>T総量</td>
<td>Bq</td>
<td colspan="2">1.7 x 10<sup>12</sup></td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<div style="padding-left: 30px;">　ここで、1,500Bq/Lまで減衰した場合の総量約1.7兆Bqというのは、仮に1年間で全量放出した場合、福島第一原発事故以前の年間放出量実績（1～2.6兆Bq）の水準に相当する。<br />
一方、小委員会が提示している処分方法のひとつである海洋放出案は、減衰を待つのではなく、希釈によって排出基準濃度6万Bq/Lを達成しようというものである。現在保管中の約1,150兆Bqあるいは5,200兆Bqものトリチウム総量（放出期間中の減衰効果は無視）を放出することは到底許されるものではない。<br />
なお、保管限度選択の最終的な決定にあたっては、漁業者や市民を含めた全ての関係者による議論と合意が必要であることは改めて言うまでもないが、海洋を汚染し、漁業に実害と風評被害を与え、国際信用を貶めるトリチウム放出は、長期保管により十分に放射能を減衰させた後においても避けるべきということであれば、後述する「モルタル固化による永久処分」は、最有力の選択肢の一つである。すでに米国の核施設にて運用実績もある。放射能は同様に減衰カーブを描くため、大型タンクによる汚染水の長期貯留段階を経ずに直接、固化処分を実施しても構わない。いずれにせよ、最終処分の形を見据えた上での議論が必要である。</div>
<div style="padding-left: 30px;"><strong>(3) 敷地はあるのか？</strong><br />
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-3-300x171.png" alt="" width="300" height="171" class="alignright size-medium wp-image-11177" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-3-300x171.png 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-3.png 753w" sizes="auto, (max-width: 300px) 100vw, 300px" />汚染水の長期保管あるいはモルタル固化処分のための敷地は、小委員会での議論にあったように、東電敷地内北側の土捨予定地、あるいは東電周囲の廃棄物中間貯蔵施設敷地（環境省所管）への拡幅が考えられる。東電は第14回小委員会において、敷地北側の土地は今後の廃炉事業に必要な、取り出したデブリの一時保管施設、機器資材保管施設、デブリ取出し訓練施設、モックアップ施設、関連研究施設等々のために必要な敷地であると述べた。しかしながら現実には、建屋内と格納容器周辺の高放射線環境により、いまだにデブリの位置や形状さえ、その全貌の把握は出来ておらず、デブリ取出しへのロードマップは暗礁に乗り上げたまま「絵に描いた餅」状態になっている。このような現実を見極めた上で、技術リスク、巨額コスト、被ばく労働を避けるためにも「デブリは取り出さない」という選択肢を真剣に検討すべきである。（詳しくは、2017年11月、原子力市民委員会特別レポート1「100 年以上隔離保管後の後始末」参照(<a href="#003">*3</a>)）<br />
さらに、もし研究等施設が必要であるとしても、それは福島第一サイトから離れた場所でも全く構わない。例えば、原子力研究開発機構 JAEA が運営しているモックアップ試験施設（福島研究基盤創生センター）は楢葉町に建設・運用されている。<br />
優先されるべきは、目の前の対応が迫られている ALPS 汚染水貯留のための敷地確保である。　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-4-300x159.png" alt="" width="300" height="159" class="alignright size-medium wp-image-11178" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-4-300x159.png 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-4.png 711w" sizes="auto, (max-width: 300px) 100vw, 300px" />右図は福島第一原子力発電所を取り囲む除染廃棄物中間貯蔵施設の配置図である。全体敷地は約1,600ヘクタールにおよび、汚染土壌、がれき、焼却灰などあらゆる種類の放射能汚染廃棄物の貯蔵が計画されている。第14回小委員会にて事務局から説明があったように、福島県との間で30年間の供用期間が定められており、かつ目的外の用途での使用には旧地権者の同意、地元自治体の承認等が必要であろうが、全関係者による前向きな検討と合意形成が望まれる。</div>
<div style="padding-left: 30px;"><strong>(4) 大型タンクの仕様</strong><br />
原子力市民委員会がこれまで主張してきた大容量タンク案について、東電は第13回小委員会資料の中で幾つかの問題点を指摘している。</div>
<div style="margin-left: 6em; text-indent: -3em;">指摘1：一基当たりの設置に3年、検査等に1年を要する<br />
⇒実に間延びしたスケジュールといえる。製油所などの通常のプラント建設における大規模貯槽タンクの標準工程は組立てと検査に約1年、設計や調達、許認可と同時進行が可能な地盤改良や基礎工事を含めても1.5～2.0年あれば数基を建設する期間として十分と考える。</div>
<div style="margin-left: 6em; text-indent: -3em;">指摘2：敷地利用効率は現在採用している標準タンク（1,350ｍ<sup>3</sup>級）と大差ない<br />
⇒大型タンクの容積効率は約2倍と推算され、効率的な敷地計画に大きく貢献する。勿論、長期保管を行なうことが正式に決定されれば、タンクの容量問題は二の次であり、最適サイズは自ずと決まっていくであろう。</div>
<div style="margin-left: 6em; text-indent: -3em;"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-5-150x150.png" alt="" width="150" height="150" class="alignright size-thumbnail wp-image-11179" />指摘3：浮屋根式構造となるため雨水混入の可能性あり<br />
⇒通常、浮屋根式は原油等の揮発性液体を貯留するためのものであり、今回のような場合はドーム型を採用すれば、雨水混入の心配はない。</div>
<div style="margin-left: 6em; text-indent: -3em;">指摘4：破損した場合、1基当たりの漏えい量が膨大<br />
⇒原油備蓄等で培われてきた大型タンク技術はその堅牢性においても十分な信頼をおけるであろう。全量漏えいを前提とした防液堤の設置はいうまでもない。</div>
<div style="padding-left: 30px;"><span style="font-size: 115%; line-height: 170%;"><b><u>4．モルタル固化による永久処分を有力な選択肢として再検討するべきである</u></b></span><br />
モルタル固化による永久処分の方法は米国サバンナリバー核施設において実績がある。2018年10月には最大規模の12万m<sup>3</sup>の半地下コンクリート製タンクが完成し、セシウム等を除去した後の低濃度汚染水をモルタル化してその中に流し込み、固化している。<br />
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-6-300x130.png" alt="" width="300" height="130" class="alignnone size-medium wp-image-11180" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-6-300x130.png 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-6-768x332.png 768w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-6.png 793w" sizes="auto, (max-width: 300px) 100vw, 300px" />　<img decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-7-300x144.png" alt="" width="270" class="alignnone size-medium wp-image-11181" srcset="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-7-300x144.png 300w, https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2019/10/kenkai-7.png 717w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /><br />
利点は、大型鋼製タンクと同様、既存技術の適用であることと固化により海洋等への流出のリスクがなくなることである。福島第一原発においても、2022年夏までに最初のコンクリートタンクを完成させれば、東電による現状タンク計画でも支障がないことになる。<br />
モルタルに含まれるトリチウム水は同様に減衰していく。固形物となるので「原子力施設からの低レベル廃棄物」に準じたトレンチあるいはピット処分の取扱いとなるであろう。<br />
弱点は、モルタル化にあたって水・セメント・砂の混合比による容積効率の低さ（水は容積比で約1/4）である。また、その場所が永久処分地になるということで、地元の合意が必要である。<br />
ちなみに、このモルタル固形化案はトリチウム水タスクフォース提示の第5案「地下埋設」に類似している。ただ、タスクフォース案では地下水位以下にコンクリートピットを設置することでコストも大きくなり、その後の監視体制にも懸念が残る。有力な選択肢のひとつとして、サバンナリバー方式による詳細検討をすべきである。<br />
なお、これまで議論をしてきたALPS汚染水の最終処分のための選択肢として、海洋放出案、長期保管案、モルタル固化案の3つについて、添付の比較表にまとめてみた。海洋放出の可能性を絶つことになるモルタル固化案について積極的に検討を進めるべきと考える。</div>
<div style="padding-left: 30px;"><span style="font-size: 115%; line-height: 170%;"><b><u>５．長期的な視野</u></b></span><br />
東電資料では大型タンクの建設期間について言及しているが、こうして検討に時間を費やし、決断を先延ばしにしていることこそが時間の無駄遣いである。2018 年12月に開催された先の小委員会から何の結論も得ないまますでに半年以上を過ぎているという愚を繰り返してはならない。スピード感のあまりの欠如が事態をいっそう悪化させているように思われる。<br />
そもそも、小委員会の議論は、中長期ロードマップによる30～40年後の「使用済み燃料等の取り出し完了⇒汚染水問題の根本的解決」というシナリオを前提にしているが、このロードマップがすでに「絵に描いた餅」であることには言を俟たない。事故後8年を経た現在でも、格納容器内は毎時数千ミリシーベルトの高放射線環境下にあり、各号機内デブリの正確な位置や形状は掴めず、その取り出し方法の策定は当面見込めない。<br />
我々はこれまでの報告書の中で、多大な費用と被ばく作業を伴うデブリ取出し作業を無理に行うのではなく、外構シールドあるいは石棺の設置により100年を超える長期隔離保管案を提案してきた。その長期保管中にデブリの発熱量低下を踏まえた空冷化が図られるならば、冷却水の接触という放射能拡散源は絶たれ、更に建屋地下ピットを埋めることで流入地下水が遮断され、汚染水の発生は止まる。<br />
勿論、デブリの空冷化は容易な作業ではない。デブリの位置、形状の把握、冷却空気通路の形成、放射線環境下での設置工事といった困難な諸作業が予想される。幸い、デブリの発熱量は時間を追って減少しており、東電自身の推算によっても、現在は各号機とも70～80kWの発熱量であることが推算されている(<a href="#004">*4</a>)。2019年5月に実施された2号機におけるデブリ冷却水一時停止実験の結果などを踏まえて、空冷化に向けた最大限かつ「本気」の努力を望みたい。</div>
<div style="padding-left: 30px;"><span style="font-size: 115%; line-height: 170%;"><b><u>６．さいごに</u></b></span><br />
汚染水問題はまったく解決していないどころか、状況は悪化の一途をたどっている。しかしながら、このまま敷地不足を理由にトリチウムならびに他核種を含んだ汚染水を海洋に放出するという安易な道だけは選んではならない。<br />
原子力市民委員会は、原子力事故を引き起こした東電と原発政策を推進してきた国の責任において、本見解に基づいて更なる詳細検討を行ない、漁業関係者をはじめとする地域関係者、自治体、市民等による協議を通じて、大型タンクの建設あるいはモルタル固化のための敷地を確保し、ALPS 処理水の処分による環境および社会的な影響を最小限にとどめるべきであり、そのことは、十分に可能だと考える。</div>
<hr />
<div style="margin-left: 6em; text-indent: -3em;"><a name="001"></a>(*1) それぞれの小委員会における配布資料は以下のURL参照<br />
<a href="https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/013_haifu.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/013_haifu.html</a><br />
<a href="https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/014_haifu.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/014_haifu.html</a></div>
<div style="margin-left: 6em; text-indent: -3em;"><a name="002"></a>(*2) 福島第一事故炉の廃止措置ならびに汚染水に関する原子力市民委員会の声明・報告書の一覧<br />
2013年8月28日：<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=1377" rel="noopener noreferrer" target="_blank">「事故収束と汚染水対策の取り組み体制についての緊急提言」</a><br />
2014年4月：<a href="https://www.ccnejapan.com/?page_id=3000" rel="noopener noreferrer" target="_blank">「原発ゼロ社会への道～市民がつくる脱原発政策大綱」</a>第2章<br />
2017年11月：<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=7900" rel="noopener noreferrer" target="_blank">特別レポート 1「100 年以上隔離保管後の後始末」</a><br />
2017年12月：<a href="https://www.ccnejapan.com/?page_id=8000" rel="noopener noreferrer" target="_blank">「原発ゼロ社会への道 2017～脱原子力政策実現のために」</a>第2章<br />
2018年6月6日：<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=8958" rel="noopener noreferrer" target="_blank">声明「トリチウム水は大型タンクに 100 年以上保管せよ」</a></div>
<div style="margin-left: 6em; text-indent: -3em;"><a name="003"></a>(*3) 2017年11月：特別レポート 1「100 年以上隔離保管後の後始末」の URL<br />
<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=7900" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://www.ccnejapan.com/?p=7900</a></div>
<div style="margin-left: 6em; text-indent: -3em;"><a name="004"></a>(*4) 2013 年 10 月 24 日国会エネ調査会（準備会）向け資料より</div><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/10445/">原子力市民委員会原子力規制部会「ALPS 処理水取扱いへの見解」を発表、関係大臣に送付しました</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">10445</post-id>	</item>
		<item>
		<title>「東海第二発電所の設置変更許可申請書に関する審査書案についてのパブリック・コメント文例」を公開しました</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/9124/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 02 Aug 2018 10:16:02 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[パブリック・コメント]]></category>
		<category><![CDATA[原子力技術・規制部会]]></category>
		<category><![CDATA[原子力発電所]]></category>
		<category><![CDATA[原子力規制委員会]]></category>
		<category><![CDATA[原発再稼働]]></category>
		<category><![CDATA[日本原電]]></category>
		<category><![CDATA[東海第二原発]]></category>
		<category><![CDATA[民主主義]]></category>
		<category><![CDATA[茨城県]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=9124</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>「日本原子力発電株式会社東海第二発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書 に関する審査書案についてのパブリック・コメント文例」 を公開しました 2018年8月2日 　ここに列記した意見文例は、原子力市民委員会の原子力規制部 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><div align="center">
<strong><span style="font-size: 120%;">「日本原子力発電株式会社東海第二発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書<br />
に関する審査書案についてのパブリック・コメント文例」<br />
を公開しました<br />
</span></strong></div>
<div align="right">2018年8月2日</div>

<p style="padding-left: 25px;">　ここに列記した意見文例は、原子力市民委員会の原子力規制部会および原子力規制を監視する市民の会のアドバイザリーグループ、プラント技術者の会、NPO法人APASTのメンバーの意見をとりまとめたものです。<br />
　多くの方に活用して頂ければ幸いです。</p>
<p style="padding-left: 20px;">
　　<span style="font-size: larger;"><b>■ <a href="https://www.ccnejapan.com/download/documents/2018/20180813_CCNE.pdf" target="_blank">日本原子力発電株式会社東海第二発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書</a><br />
　　　<a href="https://www.ccnejapan.com/download/documents/2018/20180813_CCNE.pdf" target="_blank">に関する審査書案についてのパブリック・コメント文例</a> <img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a></span></b></p>
<p>　　　　　意見執筆：井野博満、川井康郎、川澄敏雄、後藤政志、菅谷智樹、高島武雄、滝谷紘一、<br />
　　　　　　　　　　筒井哲郎、奈良本英佑、満田夏花　（敬称略、五十音順）</p>
<p>　　　　※2018年8月13日、メンバーの提出した意見をさらに追加した「8月13日版」に差し替えました。</p>
<div align="center"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/line10.gif" alt="line10" width="594" height="2" class="alignnone size-full wp-image-2397" /></div>

<p style="padding-left: 20px;"><b>■ パブリック・コメント提出先(2018年8月3日(金)締め切り)<br />
　　　　<a href="http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&#038;id=198302003&#038;Mode=0" target="_blank">日本原子力発電株式会社東海第二発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する</a><br />
　　　　<a href="http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&#038;id=198302003&#038;Mode=0" target="_blank">審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について</a></span></b></p>
<div align="center"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/line10.gif" alt="line10" width="594" height="2" class="alignnone size-full wp-image-2397" /></div>

<p style="padding-left:10px;">
【ご参考】<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20171101_CCNE.pdf" target="_blank">「東京電力ホールディングス株式会社柏崎刈羽原子力発電所６号炉及び７号炉の発電用原子炉設置</a><br />
　　<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20171101_CCNE.pdf" target="_blank">変更許可申請書に関する審査書案等についてのパブリック・コメント文例」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2017年11月1日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20161206_CCNE.pdf" target="_blank">「九州電力株式会社玄海原子力発電所３号及び４号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する</a><br />
　　<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20161206_CCNE.pdf" target="_blank">審査書（案）についてのパブリック・コメント文例」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2016年12月6日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/documents/2016/20161006_CCNE.pdf" target="_blank">「美浜発電所３号炉の設置変更許可申請書に関する審査書案についてのパブリック・コメント集」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2016年10月6日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20160517_CCNE.pdf" target="_blank">「声明：熊本地震を教訓に原子力規制委員会は新規制基準を全面的に見直すべきである」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2016年5月17日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20160322_CCNE.pdf" target="_blank">「関西電力株式会社高浜発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書（１号、２号、３号及び４号</a><br />
　　<a href="https://www.ccnejapan.com/download/20160322_CCNE.pdf" target="_blank">発電用原子炉施設の変更）に関する審査書についてのパブリック・コメント文例」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2016年3月22日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20150616_CCNE_01.pdf" target="_blank">「伊方原発設置変更許可申請書に対する審査案についてのパブリック・コメント文例」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2015年6月14日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20150201_CCNE_01.pdf" target="_blank">「見解：高浜原発３・４号機の再稼働は容認できない」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2015年2月1日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20150112_CCNE_01.pdf" target="_blank">「高浜原発設置変更許可申請書に対する審査案についてのパブリック・コメント文例」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2015年1月12日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20140930_CCNE_01.pdf" target="_blank">「声明：原子力規制委員会の存在意義が問われている」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2014年9月30日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20140930_CCNE_02.pdf" target="_blank">「声明：原子力規制委員会が審査書を決定しても原発の安全性は保証されない」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2014年9月30日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20140814_CCNE_01.pdf" target="_blank">「川内原発設置変更許可申請書に対する審査案についてのパブリック・コメント文例」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2014年8月14日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20140804_CCNE_01.pdf" target="_blank">「川内原発審査書案に対する総合的意見」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2014年8月4日 原子力市民委員会発表）<br />
　<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/point.gif" alt="point" width="9" height="9" class="size-full wp-image-668" /> <a href="https://www.ccnejapan.com/download/20140709_CCNE.pdf" target="_blank">「見解：川内原発再稼働を無期凍結すべきである」<img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/pdficon_s.png" alt="pdficon_s" width="16" height="16" class="alignnone middle size-full wp-image-722" /></a><br />
　　　（2014年7月9日 原子力市民委員会発表）
</p>
<p>　</p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/9124/">「東海第二発電所の設置変更許可申請書に関する審査書案についてのパブリック・コメント文例」を公開しました</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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