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	<title>声明・見解・提言 | 原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</title>
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	<description>脱原発社会へ向けて、イベント、国への提言や声明など、様々な活動をしています</description>
	<lastBuildDate>Fri, 23 Jan 2026 06:16:53 +0000</lastBuildDate>
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		<title>浜岡原発耐震偽装発覚を受けての原子力市民委員会　座長・原子力技術・規制部会長コメント</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/20229/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 13 Jan 2026 16:21:23 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[中部電力]]></category>
		<category><![CDATA[原子力発電所]]></category>
		<category><![CDATA[原子力規制委員会]]></category>
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		<category><![CDATA[規制基準]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2026/01/4882c11cc5ac1e60b372bac11665e06e-819x1024.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>コメントPDF  浜岡原発耐震偽装発覚を受けての原子力市民委員会　座長・原子力技術・規制部会長コメント 2026年1月14日 原子力市民委員会座長　大島　堅一原子力技術・規制部会長　後藤　政志 1．問題の本質は浜岡原発の [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2026/01/4882c11cc5ac1e60b372bac11665e06e-819x1024.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-right"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2026/01/20260114_CCNEcomment.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">コメントPDF</a><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDM4NCA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik02NCAwQzI4LjcgMCAwIDI4LjcgMCA2NFY0NDhjMCAzNS4zIDI4LjcgNjQgNjQgNjRIMzIwYzM1LjMgMCA2NC0yOC43IDY0LTY0VjE2MEgyNTZjLTE3LjcgMC0zMi0xNC4zLTMyLTMyVjBINjR6TTI1NiAwVjEyOEgzODRMMjU2IDB6TTY0IDIyNEg4OGMzMC45IDAgNTYgMjUuMSA1NiA1NnMtMjUuMSA1Ni01NiA1Nkg4MHYzMmMwIDguOC03LjIgMTYtMTYgMTZzLTE2LTcuMi0xNi0xNlYzMjAgMjQwYzAtOC44IDcuMi0xNiAxNi0xNnptMjQgODBjMTMuMyAwIDI0LTEwLjcgMjQtMjRzLTEwLjctMjQtMjQtMjRIODB2NDhoOHptNzItNjRjMC04LjggNy4yLTE2IDE2LTE2aDI0YzI2LjUgMCA0OCAyMS41IDQ4IDQ4djY0YzAgMjYuNS0yMS41IDQ4LTQ4IDQ4SDE3NmMtOC44IDAtMTYtNy4yLTE2LTE2VjI0MHptMzIgMTEyaDhjOC44IDAgMTYtNy4yIDE2LTE2VjI3MmMwLTguOC03LjItMTYtMTYtMTZoLTh2OTZ6bTk2LTEyOGg0OGM4LjggMCAxNiA3LjIgMTYgMTZzLTcuMiAxNi0xNiAxNkgzMDR2MzJoMzJjOC44IDAgMTYgNy4yIDE2IDE2cy03LjIgMTYtMTYgMTZIMzA0djQ4YzAgOC44LTcuMiAxNi0xNiAxNnMtMTYtNy4yLTE2LTE2VjMwNCAyNDBjMC04LjggNy4yLTE2IDE2LTE2eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" data-icon="FasFilePdf" data-id="7" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span></p>



<p class="has-text-align-center has-swl-deep-02-color has-text-color has-link-color has-huge-font-size wp-elements-a327c720b383a70d42d8bb61a2afbf74"><strong>浜岡原発耐震偽装発覚を受けての</strong><br><strong>原子力市民委員会　座長・原子力技術・規制部会長コメント</strong></p>



<p class="has-text-align-right">2026年1月14日</p>



<p class="has-text-align-right">原子力市民委員会<br>座長　大島　堅一<br>原子力技術・規制部会長　後藤　政志</p>



<h2 class="wp-block-heading has-text-align-left"><strong><u>1．問題の本質は浜岡原発の立地にある</u></strong></h2>



<p>中部電力は、2026年1月5日に、原子力規制庁による調査への対応にあたって、審査会合での説明とは異なる方法で、意図的にデータを作成したことを公表した<a id="_ftnref1" href="#_ftn1">[1]</a>。この中部電力の不正に関連して実施された記者会見（2026年1月7日）で、原子力規制委員会の山中伸介委員長は、これを「原子力規制に対する暴挙」「原子力安全を破壊するものである」と断じている。</p>



<p>この件に関して、2026年1月7日の第50回原子力規制委員会では、「ねつ造・改竄」にあたり耐震設計の根幹を覆す深刻な事案であること、安全確保という事業者の第一義的責任を自ら放棄したとの意見が、山中委員長をはじめとして各委員からだされた。</p>



<p>この問題の本質として見落としてはならないことは、想定東海地震の震源域において原発を運転し続けようとすること自体に無理があるということである。</p>



<p>科学的知見に基づく地震動の想定に対して、浜岡原発で実際に施工可能な補強工事や耐震設計で対応することが技術的・経営的に可能であれば、中部電力がデータ改竄をしてまで審査を通そうとする動機は生じない。不正が行われたという事実は、現実的な対策では想定される地震動に対応できないことを中部電力自身が認識していたことを示唆している。これは、地震対策の観点から見れば、浜岡原発の立地そのものが誤りであったことの証左であると言うべきである。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><u>2．審査を打ち切り、他原発も再検証すべきである</u></strong></h2>



<p>1月7日の原子力規制委員会後の記者会見で、山中委員長は、「審査そのものをやり直す必要がある」とのべ、中部電力の本社や浜岡原発への立ち入りも含めた規制検査を行う考えを示した。</p>



<p>しかし、この対応では問題の本質を見過ごすことになる。申請者である中部電力が審査データを改竄した以上、審査を「やり直す」のではなく、打ち切るのが当然である。中部電力もまた、自ら不正を認めた以上、直ちに申請を取り下げるべきである。審査を継続すれば、原子力規制委員会が、「合格」を前提に中部電力を指導するかのような構図になりかねず、原子力規制委員会の独立性が損なわれかねない。</p>



<p>さらに重要なのは、この問題が浜岡原発に限られないという点である。今回の不正の経緯を検証することは当然必要である。しかしそれだけでは不十分である。今回の不正は、公益通報によって初めて発覚したものであり、規制機関による審査では見抜くことができなかった。すでに審査に「合格」して稼働中の原発や、再稼働間近とされる柏崎刈羽原発についても、基準地震動の策定において同様の過小評価がなかったか、規制機関として直ちに再検証することが求められる。浜岡原発で不正が行われていたのであれば、他の原発でも同様の問題がなかったとは言い切れない。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><u>3．規制審査の機能不全</u></strong></h2>



<p>今回の問題は、基準地震動をめぐる規制審査の機能不全を浮き彫りにした。</p>



<p>原子力規制委員会は、中部電力の策定した浜岡原発の基準地震動（震源を特定して策定する地震動）について、2023年9月に、「おおむね妥当」と判断していた。ところが、2025年2月に公益通報があり、中部電力に追加説明を求める過程で不正が発覚した。山中委員長は、公益通報制度が機能した結果であり、規制の仕組みに問題は無いと述べた。しかし、この説明は問題の本質をすり替えている。</p>



<p>現行の規制審査において、原子力規制委員会が審査するのは、事業者が策定した基準地震動の評価結果とその説明資料のみである。事業者が評価に用いた過去の地震観測記録などの基礎データを開示させる仕組みはなく、第三者機関によるダブルチェックも行われていない。このような審査の枠組みこそが、不正の温床となったと考えるべきである。 </p>



<p>原子力規制委員会がまずなすべきは、すでに審査で「合格」とした原発について、基準地震動の策定に用いた基礎データを開示させ、第三者による検証を可能にすることである。これは事業者に過大な負担を課すものではない。事業者として、自社の技術的検討の正当性を示すためにも積極的に対応すべきである。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><u>4．原子力規制のあり方に関する根本的な見直しを</u></strong></h2>



<p>以上を踏まえ、基準地震動策定方法だけでなく原子力規制のあり方に関する根本的な見直しを求めたい。</p>



<p>現行の評価手法は、原発ごとに、立地特性、地盤特性、伝播特性を分析し、基準地震動を策定するというものである。これは一見、精緻にみえる。しかし、それぞれのパラメータの振れ幅には科学的根拠が必ずしも明確でない部分があり、定量化には限界がある。パラメータの組み合わせについても、平均的な値に「ばらつきを考慮して」積み重ねていく手法が採られている。これは安全性を最優先とする考え方とは相容れない。その結果、安全性の観点から看過しがたい過小評価が入り込む余地が構造的に内包されている。</p>



<p>見直すべき点は明確である。第一に、できるだけ小さい基準地震動を策定し、それを正当化しようとする事業者の姿勢を容認しない仕組みを設けることである。第二に、疑わしい場合は安全性確保を最優先するという原則を徹底することである。</p>



<p>原子力規制委員会の審査体制にも課題がある。個々の申請への対応に膨大な労力を要しており、現行のやり方で規制機関としての役割を果たし切れるのか疑問である。原子力規制のあり方そのものについて、批判的観点から抜本的議論を始めるべきである。</p>



<p>今回の件についても、従来と同様のかたちで中部電力に数年かけて再申請をさせたところで、より緻密な、あるいはより巧妙な審査資料が提出されるだけであろう。その妥当性を、原子力規制委員会が正しく検証できる保証は全くない。今回の不正は公益通報によって初めて発覚したものであり、審査によって見抜かれたわけではない。不正の発見を公益通報に頼り続ける体制では、安全規制としては不適切である。</p>



<p>この浜岡原発をめぐる問題を、中部電力の不正や一企業の技術力の問題に矮小化してはならない。今回の事案を契機に、原発の安全規制を根本から見直すべきである。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><u>5．浜岡原発を速やかに廃炉にすべきである</u></strong></h2>



<p>2011年5月、東日本大震災・福島第一原発事故を受けた政府からの要請により、浜岡原発は運転を停止した。以来14年以上にわたり同原発は一度も稼働していない。</p>



<p>この間、津波対策としての防潮堤建設や再稼働のための安全対策工事などに投じられた費用は約4,000億円にのぼる。原子力規制委員会における審査にも、人件費を含め膨大な行政資源が費やされてきた。浜岡原発は、14年間、電力供給していないにもかかわらず、これらの費用は電力消費者や納税者による負担となっている。 　</p>



<p>冒頭で述べたとおり、浜岡原発は、想定される東海地震の震源域に立地している。想定すべき地震・津波の規模を考えれば、いかなる安全対策を講じても安全な運転には根本的な無理がある。これ以上の費用負担を続けることは経済合理性の観点からも正当化できない。原子力規制委員会は浜岡原発の再稼働にむけた審査手続きを打ち切るべきであり、中部電力は速やかに廃炉を決断すべきである。</p>



<p class="has-text-align-right">以　上</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<p class="is-style-stitch"><a id="_ftn1" href="#_ftnref1">[1]</a> 中部電力株式会社「浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案について」プレスリリース(2026年1月5日)</p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/20229/">浜岡原発耐震偽装発覚を受けての原子力市民委員会　座長・原子力技術・規制部会長コメント</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">20229</post-id>	</item>
		<item>
		<title>声明： 花角新潟県知事の判断は県政と日本の原子力エネルギー政策全体に大きな禍根を残す——県民意識調査を検証する——</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/19780/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 22 Nov 2025 23:04:03 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[原子力政策]]></category>
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		<category><![CDATA[花角英世]]></category>
		<category><![CDATA[見解]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=19780</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/11/399161110e53b6ba2486c3fa8323c0fe-1024x538.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>新潟県が実施した柏崎刈羽原発再稼働をめぐる県民意識調査は、質問順や誘導的な説明文、複数論点を一問に含む設計など、社会調査として重大な欠陥を抱えています。原子力市民委員会は、こうした調査結果を根拠とする花角英世知事の再稼働容認判断は、県民の懸念や意思を適切に反映しておらず、県政と日本の原子力エネルギー政策全体に大きな禍根を残すと批判します。</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/19780/">声明： 花角新潟県知事の判断は県政と日本の原子力エネルギー政策全体に大きな禍根を残す——県民意識調査を検証する——</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/11/399161110e53b6ba2486c3fa8323c0fe-1024x538.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-right"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/11/20251123_CCNEseimei.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">声明PDF</a><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDM4NCA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik02NCAwQzI4LjcgMCAwIDI4LjcgMCA2NFY0NDhjMCAzNS4zIDI4LjcgNjQgNjQgNjRIMzIwYzM1LjMgMCA2NC0yOC43IDY0LTY0VjE2MEgyNTZjLTE3LjcgMC0zMi0xNC4zLTMyLTMyVjBINjR6TTI1NiAwVjEyOEgzODRMMjU2IDB6TTY0IDIyNEg4OGMzMC45IDAgNTYgMjUuMSA1NiA1NnMtMjUuMSA1Ni01NiA1Nkg4MHYzMmMwIDguOC03LjIgMTYtMTYgMTZzLTE2LTcuMi0xNi0xNlYzMjAgMjQwYzAtOC44IDcuMi0xNiAxNi0xNnptMjQgODBjMTMuMyAwIDI0LTEwLjcgMjQtMjRzLTEwLjctMjQtMjQtMjRIODB2NDhoOHptNzItNjRjMC04LjggNy4yLTE2IDE2LTE2aDI0YzI2LjUgMCA0OCAyMS41IDQ4IDQ4djY0YzAgMjYuNS0yMS41IDQ4LTQ4IDQ4SDE3NmMtOC44IDAtMTYtNy4yLTE2LTE2VjI0MHptMzIgMTEyaDhjOC44IDAgMTYtNy4yIDE2LTE2VjI3MmMwLTguOC03LjItMTYtMTYtMTZoLTh2OTZ6bTk2LTEyOGg0OGM4LjggMCAxNiA3LjIgMTYgMTZzLTcuMiAxNi0xNiAxNkgzMDR2MzJoMzJjOC44IDAgMTYgNy4yIDE2IDE2cy03LjIgMTYtMTYgMTZIMzA0djQ4YzAgOC44LTcuMiAxNi0xNiAxNnMtMTYtNy4yLTE2LTE2VjMwNCAyNDBjMC04LjggNy4yLTE2IDE2LTE2eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" data-icon="FasFilePdf" data-id="5" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span></p>



<h2 class="wp-block-heading has-text-align-center u-mb-ctrl u-mb-0">声明： 花角新潟県知事の判断は県政と日本の原子力エネルギー政策全体に大きな禍根を残す　　　　　——県民意識調査を検証する——</h2>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-10">2025年11月23日</p>



<p class="has-text-align-right">原子力市民委員会　　　　　　　　　　　<br>座長　大島堅一　　　　　　　　　　　　<br>委員　後藤忍　後藤政志　清水奈名子　　<br>茅野恒秀　松久保肇　武藤類子　吉田明子</p>



<p class="has-text-align-left">【要約】新潟県が実施した柏崎刈羽原発の再稼働についての「県民意識調査」は、質問順による回答誘導や誘導的な説明文など、社会調査の手法として避けるべき基本に反している。そのような誘導にもかかわらず、再稼働へのさまざまな面での懸念を示す回答が多数を占め、再稼働容認が県民の総意であると解釈するのは無理がある。知事が重視するとした論点も解消されておらず、この調査を根拠とする再稼働容認判断は妥当性および正当性を欠き、県政と日本の原子力政策に重大な禍根を残す。</p>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group is-style-dent_box"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<ol style="font-size:1.1em;line-height:1.3" class="wp-block-list is-style-check_list">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-10 has-swl-deep-02-color has-text-color has-link-color wp-elements-56f093ef2a3b135e97be0e3c9c02a001" style="font-size:1em">新潟県による「県民意識調査」には、質問配置によるキャリーオーバー効果、一面的で誘導的な説明、複数論点を一問に含むダブルバレル質問など、社会調査として看過できない重大な欠陥をはらむ。</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10 has-swl-deep-02-color has-text-color has-link-color wp-elements-b17f6b3718c64d450fe9927f3dae05c8" style="font-size:1em">知事が重視するとした「必要性・安全性・東電への信頼」の3論点のうち、少なくとも安全性と信頼性は解消されていない。</li>



<li class="has-swl-deep-02-color has-text-color has-link-color wp-elements-65f208b5b44112b289ba709ddaee9900" style="font-size:1em">調査結果からは、安全性・防災対策・東京電力への信頼性のいずれも県民の懸念が強く、「再稼働の条件が整っている」との回答は37％に留まる。</li>
</ol>
</div></div>
</div></div>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">2025年11月21日に、花角英世・新潟県知事は東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を容認するとの判断を表明した。知事は、この判断に至る過程で、県内市町村長の意向とともに、県が主催した公聴会と県民意識調査の結果をふまえてきたという。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">しかし、2025年9月～11月に県が実施した「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題に関する県民意識調査」（以下、県民意識調査）には、以下に記すような問題がある。この調査結果とその解釈をもって、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題に関する県民の意識を、実像に迫る形で把握できたとは言い難い。今回の知事の判断は不適切である。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">県民意識調査は、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題について、県民の多様な意見を把握するため、地域・年代・性別等の幅広い属性を対象に実施されたもので、県内30市町村の6,000人に調査票を送付した大規模なものである。10月～11月にはPAZ・UPZ地域を対象とした追加（補足）調査を6,000人に実施した。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">県民の意見を広く把握しようとする試みは基本的に歓迎すべきものである。しかし、<strong><span class="swl-marker mark_green">仮に調査設計が対象者に特定の結論を誘導しかねないものであったり、調査結果が恣意的に解釈されたりするようなこと</span></strong>があれば、その価値はたちまち失墜する。多額の公金を投じる意義も問われ、県民生活の安全を守る県の立場は厳しく問われるであろう。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">脱原発をめざす市民や技術者、研究者らによって組織された原子力市民委員会には、社会調査の経験を積んだ社会学者・社会科学者が委員やアドバイザーとして複数参画している。<strong><span class="swl-marker mark_green">私たちは県が公表している調査票や報告書の内容を精査し、以下の問題点を確認した。</span></strong></p>



<p><strong><span class="swl-marker mark_green">新潟県が行った県民意識調査は、社会調査や科学の基本的な作法から逸脱しており、この調査結果から、県民が柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に理解を示しているとは言い難い。知事の判断は、正当性がなく、新潟県にとっても、また日本の原子力エネルギー政策全体にとっても大きな禍根を残すものである。</span></strong></p>



<h2 class="wp-block-heading is-style-section_ttl"><strong>１．調査票の設計に関する問題</strong></h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題に関する県民の意識調査　調査票」には、以下の問題点がある。なお、調査票は11の大問からなるが、細分化された小問や小項目をカウントすると、調査対象者は総計43の質問に回答するものとなっている。</p>



<h3 class="wp-block-heading is-style-section_ttl"><strong>1.1</strong><strong>　前の質問が次の質問に影響を与える「キャリーオーバー効果」を引き起こす配置になっている</strong></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">調査票は最初の質問（問１）で「柏崎刈羽原子力発電所に限らず、日本における原子力発電所の必要性」について問うている。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">この質問の配置は、前の質問の回答が続く質問への回答に影響を与えてしまう「キャリーオーバー効果」を引き起こすおそれがある。具体的に言えば、続く質問で聞かれた柏崎刈羽原子力発電所に関する評価が、日本における原子力発電所の必要性に関する回答と矛盾しないように、一定数の回答者に意識させてしまった可能性がある。</p>



<p>社会調査法に関する教科書の多くで、キャリーオーバー効果は影響を与えそうな質問の順番を変えることで避けられるとしている<a href="applewebdata://0789055F-DD5F-4FA7-85D9-6C12ED545BEF#_ftn1"><sup>[1]</sup></a>。柏崎刈羽原子力発電所という県民意識調査の主題の範疇を超える質問は調査票の終盤にまわすなど、調査票設計上の工夫の余地は十分あった。「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題に関する県民の意識調査」をうたいながら、調査票の冒頭で「日本における原子力発電所の必要性」という、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題の範疇を超える一般論に関する意識を問うたことは社会調査の基本的作法からみて誤りである。</p>



<h3 class="wp-block-heading is-style-section_ttl"><strong>1.2</strong><strong>　誘導的な内容が含まれている</strong></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">問4-2は、柏崎刈羽原子力発電所の「防災対策」に関して、避難計画の策定から防災訓練の実施まで8つの取り組みに対する認知度を問うている。調査票には8つの取り組みに関する補足の情報が各項目の下部に記載されているが、避難計画や避難路の整備、除排雪体制の強化などの内実については、それぞれに多様な評価が存在し、公聴会等においても論点となってきた。にもかかわらず「訓練等を通じて連携を深めています」（項目(3)）といった一面的な評価が含まれた説明が施されている点は、調査対象者の意識をある方向へと誘導することにつながりかねない。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">続く問4-3では、防災への取り組みの実施度に関する評価を問うており、誘導的な内容を含む質問への回答が、上述したキャリーオーバー効果を引き起こすおそれもある。問3-1と問3-2の関係も同様である。</p>



<p>なお、問4-2には誘導質問となる可能性の他にも問題がある。それは、項目と説明が併記され、説明の情報量が多く複数の論点にまたがるため、回答者は何について「知っている」「知らない」を判断すればよいか、にわかに識別し難い。質問の中に複数の論点や対象を盛り込むことは「ダブルバ－レル」と呼ばれ、一般に避けるべきであることは社会調査の基本的作法である。</p>



<h2 class="wp-block-heading is-style-section_ttl"><strong>２．調査結果の解釈に関する問題</strong></h2>



<p>新潟県が公表した報告書の集計結果をそのまま読めば、県が主題とした「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題」に関わるポイントは以下の3点にまとめることができるだろう。</p>



<h3 class="wp-block-heading is-style-section_ttl"><strong>2.1</strong><strong>　柏崎刈羽原子力発電所の安全性や防災への取り組みに対する評価は低い</strong></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-0">1．で見たように、問1などキャリーオーバー効果が生じているおそれがある、または問4-2など誘導的な内容となっているおそれがある質問を含む調査票で実施された調査にもかかわらず、回答者の多数は、安全性や防災への取り組みに対する懐疑的な意識、または「わからない」とする意識を有していることが明らかである。例を挙げよう。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>柏崎刈羽原子力発電所で実施されている対策により、安全性が「十分／おおむね確保されている」と回答した県民は44%にとどまる（問3-2）</strong></li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-0"><strong>防災への取り組みは「十分／おおむね実施できている」と回答した県民は36%にとどまる（問4-3）</strong></li>
</ul>



<p>この結果を、県（ならびに事業者、事業監督者）は重く受けとめなければならない。</p>



<h3 class="wp-block-heading is-style-section_ttl"><strong>2.2</strong><strong>　再稼働の条件は現状では整っていない</strong></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">問5-1は柏崎刈羽原子力発電所6号機・7号機の再稼働に関する考え方を複数例示し、それぞれに同意するかを問うている。同意する（「そう思う」と「どちらかと言えばそう思う」の合計）割合の多い順は次の通りであり、使用済核燃料の問題や原子力災害の発生に対する不安感がほとんどの回答者に認識されている。</p>



<p class="is-style-dent_box u-mb-ctrl u-mb-10">(12)「使用済核燃料が増えていくことが問題だ」（92%が同意）<br>( 5 )「豪雪時に安全に避難／屋内退避できるよう、除雪体制のさらなる整備が必要だ」（同91%）<br>(10)「原子力災害が発生した場合、風評被害が起きないか心配だ」（同91%）<br>(11)「原子力災害が発生した場合、十分な補償が受けられるか心配だ」（同91%）</p>



<p>一方で、問5-1において同意する割合の最も少ない考えが、(14)「再稼働の条件は現状で整っている」（同37%）であったという事実を無視してはならない。</p>



<h3 class="wp-block-heading is-style-section_ttl"><strong>2.3</strong><strong>　知事が認識する3つの論点のうち、少なくとも2つは解消されていない</strong></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">加えて、問5-1の結果は次のような内容が含まれている。</p>



<p class="is-style-dent_box u-mb-ctrl u-mb-10">(8）「地域経済や雇用に良い影響がある」（同67%）<br>(9)「自分の住む地域にさらなる具体的なメリットが必要だ」（同69%）</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">これらの経済的メリットに関する期待や同意は過半を超えている。しかし、花角知事は2024年9月4日の記者会見で、再稼働をめぐる論点は原発の必要性と安全性、東京電力への信頼性の3つであり、経済的メリットはこれら3つの論点とは水準が異なるとの認識を自ら示している<a href="applewebdata://0789055F-DD5F-4FA7-85D9-6C12ED545BEF#_ftn2"><sup>[2]</sup></a>。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">東京電力が柏崎刈羽原発を運転することについては、以下のような結果がでている。</p>



<p class="is-style-dent_box u-mb-ctrl u-mb-10">(2)「東京電力が柏崎刈羽原子力発電所を運転することは心配だ」（同69%）</p>



<p>　知事が認識する3つの論点のうち少なくとも2つ、すなわち原発の安全性と東京電力への信頼性は、解消されていないことが明白である。</p>



<h2 class="wp-block-heading is-style-section_ttl"><strong>3.</strong><strong>　県民意識調査は、新潟県知事の再稼働容認の根拠にならない</strong></h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題に関わる県民の意識はある程度明確に示されている。とりわけ問5-1(14)において、「再稼働の条件は現状で整っている」との考えに同意する回答者は全体の37%にとどまったことは重大である。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">にもかかわらず、報告書では安全対策や防災対策に関する認知度、つまり県民の知識量が増えるほど「再稼働の条件は現状で整っている」と思う割合が高くなる傾向にある（報告書、p.91-92）といった「詳細分析」が繰り返されている。これは人々の科学技術に関する知識の欠如が問題が解決されない原因であるとみなし、知識を増やせば問題が解決するという「欠如モデル」に基づく仮説である。この考え方は、科学技術社会論や科学技術コミュニケーションの領域では、すでに有効性を失っているものである。</p>



<p>県民意識調査の結果は、今般の知事の判断の根拠とはならない。東京電力が柏崎刈羽原発を再稼働することは、新潟県民の意思から乖離しており、許されない。</p>



<h4 class="wp-block-heading has-text-align-left is-style-section_ttl">※  県民意識調査について</h4>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">・調査票は以下のウェブサイトで確認することができる</p>



<p class="is-style-border_left u-mb-ctrl u-mb-20">新潟県「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題に関する県民意識調査の実施について」（2025年9月3日更新）<br><a href="https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/genshiryoku/kashiwazakikariwa-kenminishikityosa-tyousakaishi.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/genshiryoku/kashiwazakikariwa-kenminishikityosa-tyousakaishi.html</a></p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">・調査結果は以下のウェブサイトで確認することができる</p>



<p class="is-style-border_left">新潟県「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題に関する県民意識調査の結果」（2025年11月11日更新）<br><a href="https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/genshiryoku/kashiwazakikariwa-kenminishikityosa-kekka.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/genshiryoku/kashiwazakikariwa-kenminishikityosa-kekka.html</a></p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity is-style-wide"/>



<h4 class="wp-block-heading">脚注</h4>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-40"><a href="applewebdata://0789055F-DD5F-4FA7-85D9-6C12ED545BEF#_ftnref1"><sup>[1]</sup></a>&nbsp;例えば、大谷信介他『最新・社会調査へのアプローチ』ミネルヴァ書房、2023年など<br><a href="applewebdata://0789055F-DD5F-4FA7-85D9-6C12ED545BEF#_ftnref2"><sup>[2]</sup></a>&nbsp;なお、実際に経済的メリットがあるかどうかについては、検討の余地が残されている</p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/19780/">声明： 花角新潟県知事の判断は県政と日本の原子力エネルギー政策全体に大きな禍根を残す——県民意識調査を検証する——</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">19780</post-id>	</item>
		<item>
		<title>声明：放射線被ばくの管理責任を個人に転嫁せず、国による帰還困難区域の除染や活動規制の責任を全うするように、復興基本方針を見直すべきである</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/19449/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 10 Sep 2025 06:59:41 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[セシウム]]></category>
		<category><![CDATA[二重基準]]></category>
		<category><![CDATA[原発事故の責任]]></category>
		<category><![CDATA[声明]]></category>
		<category><![CDATA[子ども]]></category>
		<category><![CDATA[帰還困難区域]]></category>
		<category><![CDATA[放射性物質]]></category>
		<category><![CDATA[放射線防護]]></category>
		<category><![CDATA[放射能汚染]]></category>
		<category><![CDATA[汚染対処特措法]]></category>
		<category><![CDATA[福島原発事故]]></category>
		<category><![CDATA[福島県]]></category>
		<category><![CDATA[被ばく(被曝/被爆)]]></category>
		<category><![CDATA[被ばく線量]]></category>
		<category><![CDATA[避難者]]></category>
		<category><![CDATA[除染]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=19449</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>声明PDF  2025年9月10日 声明：放射線被ばくの管理責任を個人に転嫁せず、国による帰還困難区域の除染や活動規制の責任を全うするように、復興基本方針を見直すべきである 原子力市民委員会　　　　　　　　　　　座長　大 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/19449/">声明：放射線被ばくの管理責任を個人に転嫁せず、国による帰還困難区域の除染や活動規制の責任を全うするように、復興基本方針を見直すべきである</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-right"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/09/20250910_seimei.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">声明PDF</a><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDM4NCA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik0zMjAgNDY0QzMyOC44IDQ2NCAzMzYgNDU2LjggMzM2IDQ0OFY0MTZIMzg0VjQ0OEMzODQgNDgzLjMgMzU1LjMgNTEyIDMyMCA1MTJINjRDMjguNjUgNTEyIDAgNDgzLjMgMCA0NDhWNDE2SDQ4VjQ0OEM0OCA0NTYuOCA1NS4xNiA0NjQgNjQgNDY0SDMyMHpNMjU2IDE2MEMyMzguMyAxNjAgMjI0IDE0NS43IDIyNCAxMjhWNDhINjRDNTUuMTYgNDggNDggNTUuMTYgNDggNjRWMTkySDBWNjRDMCAyOC42NSAyOC42NSAwIDY0IDBIMjI5LjVDMjQ2LjUgMCAyNjIuNyA2Ljc0MyAyNzQuNyAxOC43NUwzNjUuMyAxMDkuM0MzNzcuMyAxMjEuMyAzODQgMTM3LjUgMzg0IDE1NC41VjE5MkgzMzZWMTYwSDI1NnpNODggMjI0QzExOC45IDIyNCAxNDQgMjQ5LjEgMTQ0IDI4MEMxNDQgMzEwLjkgMTE4LjkgMzM2IDg4IDMzNkg4MFYzNjhDODAgMzc2LjggNzIuODQgMzg0IDY0IDM4NEM1NS4xNiAzODQgNDggMzc2LjggNDggMzY4VjI0MEM0OCAyMzEuMiA1NS4xNiAyMjQgNjQgMjI0SDg4ek0xMTIgMjgwQzExMiAyNjYuNyAxMDEuMyAyNTYgODggMjU2SDgwVjMwNEg4OEMxMDEuMyAzMDQgMTEyIDI5My4zIDExMiAyODB6TTE2MCAyNDBDMTYwIDIzMS4yIDE2Ny4yIDIyNCAxNzYgMjI0SDIwMEMyMjYuNSAyMjQgMjQ4IDI0NS41IDI0OCAyNzJWMzM2QzI0OCAzNjIuNSAyMjYuNSAzODQgMjAwIDM4NEgxNzZDMTY3LjIgMzg0IDE2MCAzNzYuOCAxNjAgMzY4VjI0MHpNMTkyIDM1MkgyMDBDMjA4LjggMzUyIDIxNiAzNDQuOCAyMTYgMzM2VjI3MkMyMTYgMjYzLjIgMjA4LjggMjU2IDIwMCAyNTZIMTkyVjM1MnpNMzM2IDIyNEMzNDQuOCAyMjQgMzUyIDIzMS4yIDM1MiAyNDBDMzUyIDI0OC44IDM0NC44IDI1NiAzMzYgMjU2SDMwNFYyODhIMzM2QzM0NC44IDI4OCAzNTIgMjk1LjIgMzUyIDMwNEMzNTIgMzEyLjggMzQ0LjggMzIwIDMzNiAzMjBIMzA0VjM2OEMzMDQgMzc2LjggMjk2LjggMzg0IDI4OCAzODRDMjc5LjIgMzg0IDI3MiAzNzYuOCAyNzIgMzY4VjI0MEMyNzIgMjMxLjIgMjc5LjIgMjI0IDI4OCAyMjRIMzM2eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" data-icon="FarFilePdf" data-id="39" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span></p>



<p class="has-text-align-right">2025年9月10日</p>



<h2 class="wp-block-heading is-style-section_ttl">声明：放射線被ばくの管理責任を個人に転嫁せず、国による帰還困難区域の除染や活動規制の責任を全うするように、復興基本方針を見直すべきである</h2>



<p class="has-text-align-right">原子力市民委員会　　　　　　　　　　　<br>座長　大島堅一　　　　　　　　　　　　<br>委員　後藤忍　後藤政志　清水奈名子　　<br>茅野恒秀　松久保肇　武藤類子　　<br>　　　吉田明子　　　　　　　　　　　　</p>



<p>日本政府は、2025年6月20日に「「第２期復興・創生期間」以降における東日本大震災からの復興の基本方針の変更について」（以下、復興基本方針）を閣議決定した<a id="_ftnref1" href="#_ftn1">[1]</a>。今回の復興基本方針では、2023年8月に策定した「特定帰還居住区域における放射線防護対策について」<a id="_ftnref1" href="#_ftn1">[2]</a>を踏まえ、新たに次のような方針を打ち出している。<br><br>１）帰還困難区域における「バリケード等の物理的な防護措置を実施しない立入規制の緩和を行う」こと<br>２）「森林整備の再開を始め、「区域から個人へ」という考え方の下で、安全確保を大前提とした活動の自由化」を検討すること<br>３）山菜やきのこなどの食品等に関する規制等について「特別の区分の基準を設けて対応する」ことや、「検査をして安全性を担保された自家消費食品の摂取制限を見直す」こと</p>



<p>このような記述は、あたかも国が安全性を担保したうえで実施されるかのようにみえる。しかし実際には、放射線被ばく量や食品摂取量の管理を個人の自己責任に委ねるものになっている。帰還困難区域における特定復興再生拠点区域外の地域の全面的な除染の見通しは一切含まれていない。つまりこれらの施策は、放射線被ばくの管理責任を個人に転嫁し、国による帰還困難区域の除染や活動規制の責任を放棄するものと言わざるをえない。まさに原子力市民委員会が指摘した「無責任の構造」<a id="_ftnref1" href="#_ftn1">[3]</a>が、ここに現れている。<br><br>帰還困難区域がある自治体の住民の声として復興基本方針で示されているのは、「帰還の早期実現を求める声」や「山の恵みを取り戻したいという地域の声」のみである。それらが、事故被害にあった住民の切実な願いであることは疑いの余地がない。しかしここで問題なのは、国が汚染に対する自らの責任に関わることを取り上げていないことである。住民の間には、帰還困難区域の森林を含む「全面的な除染」を求める声が確かに存在している。これは、国に放射性物質対策を強く求める声であり、国が真っ先に取り上げ、その実行可能性をも含めて誠実に回答すべきものである。<br><br>事実、「特定帰還居住区域における放射線防護対策」では、住民が帰還し生活する中で個人が受ける追加被ばく線量を、長期的には年間1ミリシーベルト以下に抑えることを目標とするとされている。しかし、事故から14年が経った現在もこれは依然として「長期目標」にとどまり、その実現のための具体的な政策は示されていない。<br>実際には、特定帰還居住区域の設定や帰還困難区域での活動においては、いまだに「年間20ミリシーベルト以下」という基準が適用されている<a id="_ftnref1" href="#_ftn1">[4]</a>。さらに、認定された自治体の特定帰還居住区域復興再生計画<a id="_ftnref1" href="#_ftn1">[5]</a>には、区域の一部で20ミリシーベルトを超える地点が存在することまで明記されている。</p>



<p>復興基本方針によって現実に懸念される事態としては、次のような点が考えられる。<br>１）放射線量の高い区域に誤って人が立ち入ってしまうこと<br>２）個人の被ばく量の管理が不十分になること<br>３）子どもも大人と同様に被ばくしてしまうこと<br>４）健康被害が生じた場合の責任主体が曖昧になること<br>５）森林整備等によって放射性物質が再飛散・移動するリスクがあること<br>６）「規制緩和＝安全」と誤解され、リスクを過小評価したり誤った判断を誘発すること</p>



<p>これらの事態は決して生じてはならず、その防止に向けた明確な対策と責任が問われている。</p>



<p>総じて、復興基本方針は、全面的除染と避難指示解除をしないまま、帰還困難区域における活動を認めるものになっている。これは、「事故由来放射性物質による環境の汚染への対処に関し、必要な措置を講ずるものとする」ことを「国の責務」とした放射性物質汚染対処特措法に反している。復興政策において、国は、放射能汚染に対する責任を全うするべきであり、放射線被ばくの管理責任を、事実上個人に任せるような措置を執るべきではない。原子力市民委員会は、復興基本方針の見直しを強く求めるものである。</p>



<p class="has-text-align-right">以上</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<div class="wp-block-group is-style-bg_stripe"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p><a id="_ftn1" href="#_ftnref1">[1]</a> <a href="https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat12/sub-cat12-1/20250617160512.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat12/sub-cat12-1/20250617160512.html</a></p>



<p><a id="_ftn1" href="#_ftnref1">[2]</a> <a href="https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/kinkyu/pdf/2023/20230815honbun.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/kinkyu/pdf/2023/20230815honbun.pdf</a></p>



<p><a id="_ftn1" href="#_ftnref1">[3]</a>&nbsp; 原子力市民委員会（2022）『原発ゼロ社会への道 ――「無責任と不可視の構造」をこえて公正で開かれた社会へ』</p>



<p><a id="_ftn1" href="#_ftnref1">[4]</a> <a href="https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/kinkyu/hinanshiji/2024/240601_katsudounitsuite.pdf.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/kinkyu/hinanshiji/2024/240601_katsudounitsuite.pdf.pdf</a></p>



<p><a id="_ftn1" href="#_ftnref1">[5]</a> <a href="https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/saiseikyoten/20230928101604.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/saiseikyoten/20230928101604.html</a></p>
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		<item>
		<title>世銀・ADBに対して、原発支援の解禁の撤回を求める共同書簡提出</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/19201/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 06 Aug 2025 06:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[エネルギー政策]]></category>
		<category><![CDATA[原発]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=19201</guid>

					<description><![CDATA[<p>世界銀行はこれまで、原発には融資しないという姿勢をとっていましたが、2025年6月10日の理事会で、原発への融資を禁止する措置の解除を決定しました。また、アジア開発銀行（ADB）も、エネルギー政策の見直しの一つとして、原 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>世界銀行はこれまで、原発には融資しないという姿勢をとっていましたが、2025年6月10日の理事会で、原発への融資を禁止する措置の解除を決定しました。また、アジア開発銀行（ADB）も、エネルギー政策の見直しの一つとして、原発への支援を含める方針を示しています。<br><br>そこで、国際環境NGO FoE Japan、「環境・持続社会」研究センター（JACSES）、原子力資料情報室、原発事故被害者団体連絡会（ひだんれん）、原子力市民委員会の5団体は、8月6日に両行に対し、原発の融資や支援の解禁方針の撤回を求める書簡および質問書を発出しました。<br><br>詳しくは以下のFoE Japanのページをご覧ください。</p>



<p class="is-style-sticky_box"><a href="https://foejapan.org/issue/20250806/25312" target="_blank" rel="noopener" title="">https://foejapan.org/issue/20250806/25312</a></p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/19201/">世銀・ADBに対して、原発支援の解禁の撤回を求める共同書簡提出</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>「泊3号の原子炉設置変更許可申請書に関する審査書（案）に対するパブリック・コメント意見文例集」を公開しました</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/18952/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 23 May 2025 08:25:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=18952</guid>

					<description><![CDATA[<p>2025年5月23日　原子力市民委員会　原子力技術・規制部会 この意見文例集は、原子力市民委員会の原子力技術・規制部会メンバーの意見をとりまとめたものです。多くの方々に活用していただければ幸いです。なお、やや専門技術的な [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/18952/">「泊3号の原子炉設置変更許可申請書に関する審査書（案）に対するパブリック・コメント意見文例集」を公開しました</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="has-text-align-right">2025年5月23日　原子力市民委員会　原子力技術・規制部会</p>



<p>この意見文例集は、原子力市民委員会の原子力技術・規制部会メンバーの意見をとりまとめたものです。多くの方々に活用していただければ幸いです。<br>なお、やや専門技術的な意見については、＜要点＞と＜詳述意見＞に分けて記載しましたので、<span class="swl-marker mark_yellow">一般の方には＜要点＞のところを参考にしていただければ</span>と思います。</p>



<div class="swell-block-button green_ is-style-btn_shiny"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/08/2025-05-28_CCNE_tomari.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer" class="swell-block-button__link"><span><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDQ4IDQ4Ij48cGF0aCBkPSJNNDMgNDZIMjFjLTEuMSAwLTItLjktMi0ycy45LTIgMi0yaDIyYzEuMSAwIDIgLjkgMiAycy0uOSAyLTIgMnpNMjguNiAxMC42bDIuNS00LjNjLjMtLjUuMS0xLjEtLjQtMS40bC01LjItM2MtLjUtLjMtMS4xLS4xLTEuNC40bC0yLjUgNC4zIDcgNHpNMjAuMiA5LjIgMy4zIDM4LjVjLS40LjctLjYgMS41LS41IDIuM2wuMyA0LjVjMCAuNy44IDEuMSAxLjQuOGw0LTJjLjctLjQgMS4zLS45IDEuNy0xLjZsMTYuOS0yOS4zLTYuOS00eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" data-icon="LsPen" data-id="1" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"><span style="--the-icon-svg: 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data-icon="FarFilePdf" data-id="39" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span></span></span>泊3号の原子炉設置変更許可申請書に関する審査書（案）に対する<br>パブリック・コメント意見文例集をダウンロード<span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDQ4IDQ4Ij48cGF0aCBkPSJNNDMgNDZIMjFjLTEuMSAwLTItLjktMi0ycy45LTIgMi0yaDIyYzEuMSAwIDIgLjkgMiAycy0uOSAyLTIgMnpNMjguNiAxMC42bDIuNS00LjNjLjMtLjUuMS0xLjEtLjQtMS40bC01LjItM2MtLjUtLjMtMS4xLS4xLTEuNC40bC0yLjUgNC4zIDcgNHpNMjAuMiA5LjIgMy4zIDM4LjVjLS40LjctLjYgMS41LS41IDIuM2wuMyA0LjVjMCAuNy44IDEuMSAxLjQuOGw0LTJjLjctLjQgMS4zLS45IDEuNy0xLjZsMTYuOS0yOS4zLTYuOS00eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" data-icon="LsPen" data-id="1" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"><span style="--the-icon-svg: 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data-icon="FarFilePdf" data-id="39" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span></span></span></a></div>



<p class="has-border -border02">【ご参考】パブリック・コメント募集要領<br>　★ 募集期間： ５月１０ 日（木）〜５ 月３０ 日（金）<br> 以下のURL に掲載されています。<br> <a href="https://www.nra.go.jp/procedure/public_comment/20250501_01.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.nra.go.jp/procedure/public_comment/20250501_01.html</a></p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" width="594" height="2" src="http://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2013/04/line10.gif" alt="line10" class="wp-image-2397"/></figure><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/18952/">「泊3号の原子炉設置変更許可申請書に関する審査書（案）に対するパブリック・コメント意見文例集」を公開しました</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">18952</post-id>	</item>
		<item>
		<title>声明：パブリックコメントの制限ではなく、 国民的議論を通じた政策形成を実現せよ</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/18988/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 12 Apr 2025 09:39:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[エネルギー政策]]></category>
		<category><![CDATA[パブリック・コメント]]></category>
		<category><![CDATA[声明]]></category>
		<category><![CDATA[提言]]></category>
		<category><![CDATA[政策調査部会]]></category>
		<category><![CDATA[民主主義]]></category>
		<category><![CDATA[環境省]]></category>
		<category><![CDATA[経済産業省]]></category>
		<category><![CDATA[除染土]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>声明PDF  　2025年4月12日 声明：パブリックコメントの制限ではなく、 国民的議論を通じた政策形成を実現せよ 原子力市民委員会　　　　　座長　大島堅一　　　　　　委員　後藤政志　後藤忍　　　松久保肇　清水奈名子　 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-right"><a href="http://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/04/20250412_CCNE_seimei.pdf" target="_blank" rel="noopener" title=""><span class="swl-fz u-fz-s">声明PDF</span></a><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDM4NCA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik0zMjAgNDY0QzMyOC44IDQ2NCAzMzYgNDU2LjggMzM2IDQ0OFY0MTZIMzg0VjQ0OEMzODQgNDgzLjMgMzU1LjMgNTEyIDMyMCA1MTJINjRDMjguNjUgNTEyIDAgNDgzLjMgMCA0NDhWNDE2SDQ4VjQ0OEM0OCA0NTYuOCA1NS4xNiA0NjQgNjQgNDY0SDMyMHpNMjU2IDE2MEMyMzguMyAxNjAgMjI0IDE0NS43IDIyNCAxMjhWNDhINjRDNTUuMTYgNDggNDggNTUuMTYgNDggNjRWMTkySDBWNjRDMCAyOC42NSAyOC42NSAwIDY0IDBIMjI5LjVDMjQ2LjUgMCAyNjIuNyA2Ljc0MyAyNzQuNyAxOC43NUwzNjUuMyAxMDkuM0MzNzcuMyAxMjEuMyAzODQgMTM3LjUgMzg0IDE1NC41VjE5MkgzMzZWMTYwSDI1NnpNODggMjI0QzExOC45IDIyNCAxNDQgMjQ5LjEgMTQ0IDI4MEMxNDQgMzEwLjkgMTE4LjkgMzM2IDg4IDMzNkg4MFYzNjhDODAgMzc2LjggNzIuODQgMzg0IDY0IDM4NEM1NS4xNiAzODQgNDggMzc2LjggNDggMzY4VjI0MEM0OCAyMzEuMiA1NS4xNiAyMjQgNjQgMjI0SDg4ek0xMTIgMjgwQzExMiAyNjYuNyAxMDEuMyAyNTYgODggMjU2SDgwVjMwNEg4OEMxMDEuMyAzMDQgMTEyIDI5My4zIDExMiAyODB6TTE2MCAyNDBDMTYwIDIzMS4yIDE2Ny4yIDIyNCAxNzYgMjI0SDIwMEMyMjYuNSAyMjQgMjQ4IDI0NS41IDI0OCAyNzJWMzM2QzI0OCAzNjIuNSAyMjYuNSAzODQgMjAwIDM4NEgxNzZDMTY3LjIgMzg0IDE2MCAzNzYuOCAxNjAgMzY4VjI0MHpNMTkyIDM1MkgyMDBDMjA4LjggMzUyIDIxNiAzNDQuOCAyMTYgMzM2VjI3MkMyMTYgMjYzLjIgMjA4LjggMjU2IDIwMCAyNTZIMTkyVjM1MnpNMzM2IDIyNEMzNDQuOCAyMjQgMzUyIDIzMS4yIDM1MiAyNDBDMzUyIDI0OC44IDM0NC44IDI1NiAzMzYgMjU2SDMwNFYyODhIMzM2QzM0NC44IDI4OCAzNTIgMjk1LjIgMzUyIDMwNEMzNTIgMzEyLjggMzQ0LjggMzIwIDMzNiAzMjBIMzA0VjM2OEMzMDQgMzc2LjggMjk2LjggMzg0IDI4OCAzODRDMjc5LjIgMzg0IDI3MiAzNzYuOCAyNzIgMzY4VjI0MEMyNzIgMjMxLjIgMjc5LjIgMjI0IDI4OCAyMjRIMzM2eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" data-icon="FarFilePdf" data-id="39" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span></p>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-0">　2025年4月12日 </p>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center u-mb-ctrl u-mb-10"><br><strong>声明：パブリックコメントの制限ではなく、 国民的議論を通じた政策形成を実現せよ</strong></h3>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-10">原子力市民委員会　　　　　<br>座長　大島堅一　　　　　　<br>委員　後藤政志　後藤忍　　<br>　松久保肇　清水奈名子<br>　　　茅野恒秀　武藤類子　<br>　吉田明子　　　　　　</p>



<p class="has-text-align-left u-mb-ctrl u-mb-10"><br>2025年3月下旬、NHK、日本経済新聞等 で、国民に対する意見聴取手続き（パブリックコメント）のあり方について、総務省が対策を検討しているとの報道がなされた <a href="https://www.ccnejapan.com/?p=16116#_ftn1"><sup>[1]</sup></a>。報道の内容によれば、意見提出数が極端に多い事案が増えており、全く同一の文面であるものも多数含まれているという。これにより職員の負担が急増していることが伝えられている<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=16116#_ftn1"><sup>[2]</sup></a>。 </p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">AIやボット等のデジタルツールを使って、ことさらに意見数を水増しする行為は、まっとうな意見表明とは言えず、パブリックコメントの趣旨から逸脱していると言ってよいであろう。悪戯行為であれば、それは論外である。 　</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">しかしながら、提出される意見数が多くなること自体は、国民が政策について考え、活発に意見を提出していることの反映であり、本来望ましいことである。政府は、国民の意見が数多く出されるよう一層努力するべきである。また、提出された意見に耳を傾け、政策に反映する必要がある。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">報道によれば、政府内部で問題視されているのは意見数の多さである。検討されている対策には、1つの事案に対して提出できる意見数を1件にする、IPアドレス一つあたりの意見数を制限する、提出された意見をAIで処理する等が含まれているようだ。しかし、こうした対策は、国民の意見提出を制限したり、提出された意見を軽視することにつながる可能性がある。意見提出の観点からすれば、例えば、一旦意見を提出した後に、新たな意見を追加提出する必要が生じる場合がある。また、意見提出に字数制限があれば、意見を複数に分割して提出することもある。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">したがって、国民の意見聴取は推奨されるべきあり、提出意見数を機械的に制限するべきではない。不正アクセス、スパム防止のための手段として、すでにCAPTCHA等が一般的に利用されている。こうした手段を適切に用いるなどして、国民のプライバシーを守りつつ、国民の意見表明を抑制しない形で対処することは技術的に可能である。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">にもかかわらず、政府が今回意見数の多さをことさらに問題視するのは、政府関係者が国民世論を軽視しているからであると考えられる。「第7次エネルギー基本計画」や除去土壌（放射性物質で汚染されている土壌）の「復興再生利用」に関するパブリックコメントにおいて明らかとなった問題は、意見数そのものではなく、むしろ、政策形成にあたって国民参加の仕組みがほとんど組み込まれていないことである。行政手続法の第42条には、提出意見を「十分に考慮しなければならない」と書かれているにもかかわらず、批判的意見を十分に検討・反映することなく、短期間でほぼ原案通りに決定された。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">例えば「第7次エネルギー基本計画」に関しては、第2次安倍政権以来掲げられてきた「原発依存度のできる限りの低減」が削除されたことや、原発等の大規模電源に対する「市場環境・事業環境整備」に対して、批判的意見が多数提出された。ところが、政府は、これらの意見をことごとく無視している。また、「第7次エネルギー基本計画」策定にあたって政府が設置した「エネルギー政策に関する意見箱」<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=16116#_ftn1"><sup>[3]</sup></a>については、国民から出された意見を正面から議論することはなく、審議会の参考資料として配付したにすぎなかった。このように、国民からの意見聴取が形骸化していることにこそ問題がある。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">原子力市民委員会は、これまでも原子力政策、エネルギー政策の決定のあり方をめぐる多くの問題点を指摘してきた<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=16116#_ftn1"><sup>[4]</sup></a>。原子力政策は、非常に長期にわたって国民生活に影響を与える国家的政策である。従来の意思決定方法を見直し、改めて国民的議論を通じて原子力政策、エネルギー政策の抜本的見直しを進める必要がある。</p>



<p class="has-text-align-right">以上</p>



<div class="wp-block-group is-style-bg_stripe"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<h4 class="wp-block-heading has-text-align-left">脚注</h4>



<p><a href="https://www.ccnejapan.com/?p=16116#_ftnref1"><sup>[1]</sup></a>&nbsp; <span class="swl-fz u-fz-s">日本経済新聞「パブコメ『異常件数』相次ぐ　SNSで動員、かすむ民意」2025年3月24日 <a href="https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA128RU0S5A310C2000000/" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA128RU0S5A310C2000000/</a><br>NHK NEWS WEB 「パブリックコメント1万件超も　職員の負担像 AIなど対策検討へ」2025年3月25日　<a href="https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250325/k10014759191000.html" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250325/k10014759191000.html</a><br>テレビユー福島「パブリックコメント20万件超も・・・96％は“一字一句”同じ　同一人物の投稿も　除染土再利用めぐる意見」2025年3月28日　<a href="https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tuf/1819144" target="_blank" rel="noopener" title="">https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tuf/1819144</a><br>テレ朝news「『キリ番ゲット！』ゲーム感覚で多重投稿の呼びかけ・・・パブコメの”エンタメ化”に専門家が警鐘」2025年4月2日<br><a href="https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/900021835.html">https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/900021835.html</a><br>動画　<a href="https://abema.tv/video/episode/89-71_s75_p569">https://abema.tv/video/episode/89-71_s75_p569</a> </span></p>



<p><a href="https://www.ccnejapan.com/?p=16116#_ftnref1"><sup>[2]</sup></a>　<span class="swl-fz u-fz-s">残業の増加は、公務員の労働環境の劣悪さによるものであり、必要な公務員数が確保されていないことに根本的問題があると考えられる</span>。</p>



<p><a href="https://www.ccnejapan.com/?p=16116#_ftnref1"><sup>[3]</sup></a> <a href="https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/basic_plan/opinion/2024.html" target="_blank" rel="noopener" title=""><span class="swl-fz u-fz-s">https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/basic_plan/opinion/2024.html</span></a></p>



<p><a href="https://www.ccnejapan.com/?p=16116#_ftnref1"><sup>[4]</sup></a> 『<span class="swl-fz u-fz-s">原発ゼロ社会への道 ―「無責任と不可視の構造」をこえて公正で開かれた社会へ』（2022）「序章　福島原発事故の教訓をふまえ、原発ゼロ社会を拓く」（とくに p.26「0.2.3　なぜ原子力複合体の責任が問われるのか」および p.27「0.2.4　原子力政策の失敗」） <a href="https://www.ccnejapan.com/20220826_CCNE202305.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ccnejapan.com/20220826_CCNE202305.pdf</a></span></p>
</div></div>



<p class="has-text-align-right">本件についての問い合わせ先：原子力市民委員会 事務局<br>〒160-0008　東京都新宿区四谷三栄町16-16<br>iTEXビル3F（高木仁三郎市民科学基金内）<br>Email: email@ccnejapan.com<br>TEL: 03-6709-8083</p><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/18988/">声明：パブリックコメントの制限ではなく、 国民的議論を通じた政策形成を実現せよ</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">18988</post-id>	</item>
		<item>
		<title>声明：第7次エネルギー基本計画は安全で環境保全的なエネルギー社会への転換を妨げる</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/17175/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 21 Feb 2025 04:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[エネルギー基本計画]]></category>
		<category><![CDATA[エネルギー政策]]></category>
		<category><![CDATA[エネルギー転換]]></category>
		<category><![CDATA[再処理]]></category>
		<category><![CDATA[再生可能エネルギー]]></category>
		<category><![CDATA[声明]]></category>
		<category><![CDATA[気候変動]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=17175</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/11/399161110e53b6ba2486c3fa8323c0fe-1-1024x538.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>原子力市民委員会は、第7次エネルギー基本計画が福島第一原発事故の責任と被害を無視し、原発と火力の維持により安全で環境保全的なエネルギー転換を妨げるとして、重大な問題点を指摘する声明を公表しました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/11/399161110e53b6ba2486c3fa8323c0fe-1-1024x538.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h3 class="wp-block-heading is-style-section_ttl">第7次エネルギー基本計画の主な問題点</h3>



<div class="wp-block-group is-style-big_icon_point u-mb-ctrl u-mb-30"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<ol class="wp-block-list">
<li>福島第一原発事故を発生させた国の責任や、事故被害の深刻さを事実上無視している。</li>



<li>福島原発事故後に自公政権が掲げてきた「原発依存度のできる限りの低減」の方針を反転させている。</li>



<li>原発に対する新たな支援策の詳細を明記し、国民に一層の負担を強いる原子力支援を正当化している。</li>



<li>再処理を中核とする核燃料サイクル路線の継続を前提とし、破綻した路線を見直さずに固定化している。</li>
</ol>
</div></div>
</div></div>
</div></div>



<div class="wp-block-group is-style-crease"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-0"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/06/20250221_CCNE_seimei_final.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="20250221_CCNE_seimei_final"><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDM4NCA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik02NCAwQzI4LjcgMCAwIDI4LjcgMCA2NFY0NDhjMCAzNS4zIDI4LjcgNjQgNjQgNjRIMzIwYzM1LjMgMCA2NC0yOC43IDY0LTY0VjE2MEgyNTZjLTE3LjcgMC0zMi0xNC4zLTMyLTMyVjBINjR6TTI1NiAwVjEyOEgzODRMMjU2IDB6TTY0IDIyNEg4OGMzMC45IDAgNTYgMjUuMSA1NiA1NnMtMjUuMSA1Ni01NiA1Nkg4MHYzMmMwIDguOC03LjIgMTYtMTYgMTZzLTE2LTcuMi0xNi0xNlYzMjAgMjQwYzAtOC44IDcuMi0xNiAxNi0xNnptMjQgODBjMTMuMyAwIDI0LTEwLjcgMjQtMjRzLTEwLjctMjQtMjQtMjRIODB2NDhoOHptNzItNjRjMC04LjggNy4yLTE2IDE2LTE2aDI0YzI2LjUgMCA0OCAyMS41IDQ4IDQ4djY0YzAgMjYuNS0yMS41IDQ4LTQ4IDQ4SDE3NmMtOC44IDAtMTYtNy4yLTE2LTE2VjI0MHptMzIgMTEyaDhjOC44IDAgMTYtNy4yIDE2LTE2VjI3MmMwLTguOC03LjItMTYtMTYtMTZoLTh2OTZ6bTk2LTEyOGg0OGM4LjggMCAxNiA3LjIgMTYgMTZzLTcuMiAxNi0xNiAxNkgzMDR2MzJoMzJjOC44IDAgMTYgNy4yIDE2IDE2cy03LjIgMTYtMTYgMTZIMzA0djQ4YzAgOC44LTcuMiAxNi0xNiAxNnMtMTYtNy4yLTE2LTE2VjMwNCAyNDBjMC04LjggNy4yLTE2IDE2LTE2eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" data-icon="FasFilePdf" data-id="0" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span>声明PDF</a></p>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-20">2025年2月21日</p>



<h1 class="wp-block-heading has-text-align-center is-style-section_ttl has-huge-font-size"><strong><strong>声明</strong>：<strong>第</strong>7次エネルギー基本計画は安全で環境保全的なエネルギー社会への転換<strong>を</strong>妨げる</strong></h1>



<p class="has-text-align-right">原子力市民委員会</p>



<p id="problem0">今日の世界的課題は、エネルギーシステムを危険で環境破壊的なものから安全で環境保全型のものへと根本的に転換させることにある。福島第一原発事故を経験した日本は、原子力発電を速やかに廃止し、同時に、気候危機に対応するための本格的なエネルギー転換を進める必要がある。石破政権が2025年2月18日に閣議決定した「第7次エネルギー基本計画」は、この方向性とは正反対のものになっている。</p>



<p>第7次エネルギー基本計画には、以下のような許されざる重大な問題がある。</p>



<p id="problem1">第 1 に、第 7 次エネルギー基本計画は、福島第一原発事故を発生させた国の責任や、原発事故被害の深刻さを無視している。被害者に十分な補償がされておらず、他方で国民を危険な状態におき続けているという現実を反映していない。国が原子力開発を無闇に進めたことにより、原子力の安全性が軽視され、福島原発事故の発生を招いたことは明白である。2024年 1 月に発生した能登半島地震では、福島原発事故から13年経っていたにもかかわらず、実効的な避難体制すらできていないことが露呈した。</p>



<p id="problem2">第 2 に、脱炭素の名の下で、再エネとともに、原子力を「最大限活用」することを定めた。これは、福島原発事故後の自公政権で方針とされてきた「原発依存度のできる限りの低減」を反転させるものである。政府は2040年度の発電電力量に占める割合を、原子力 2 割、火力 3〜4割などとしている。原子力と火力の維持は、再エネの導入をその分引き下げ、安全で環境保全型のエネルギーシステムへの移行を妨げる。</p>



<p id="problem3">第 3 に、原発に対する新たな支援策（事業環境整備・市場環境整備）についての詳細を明記した。これは、国民負担をさらに増加させる。「事業環境整備」は、これまで原子力に対して多額の資金支援を行うときに使われてきた政策用語である。そのための資金源は電気料金/託送料金と税金である。国民に一層の負担を強いる原子力支援は許されない。</p>



<p id="problem4">第 4 に、再処理を中核とする核燃料サイクル路線の継続を決定した。しかし、六ヶ所再処理工場は1993年の建設開始以来、32年が経過しても竣工できていない。核燃料の再処理は、非常に危険な工程であり、かつ技術的にも解決困難な課題を抱えている。加えて、総事業費が年々膨れあがるばかりで経済性がまったく無い。こうした現実を直視し、一刻も早く核燃料サイクル路線を放棄する必要がある。</p>



<p>以上のように、第 7 次エネルギー基本計画は、今後も原子力を維持し、国民に危険と負担を強いるものとなっている。同時に、原発（および火力）を維持することで再エネ・省エネを中心とする革新的エネルギーシステムへの移行をも妨げる。このことは、日本の産業基盤が、世界からさらに遅れをとる結果を導くことを意味する。第 7 次エネルギー基本計画は、3 年後の次回改定を待たず、速やかに見直さなければならない。</p>



<p class="has-text-align-right">本件についての問い合わせ先：原子力市民委員会 事務局<br>〒160-0008　東京都新宿区四谷三栄町16-16　iTEXビル3F<br>（高木仁三郎市民科学基金内）<br>TEL: 03-6709-8083<br>Email: email@ccnejapan.com</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity is-style-wide"/>
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		<item>
		<title>声明：除去土壌の復興再生利用に対する意見</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/18772/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 18 Feb 2025 04:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<category><![CDATA[セシウム]]></category>
		<category><![CDATA[声明]]></category>
		<category><![CDATA[放射性物質]]></category>
		<category><![CDATA[放射線防護]]></category>
		<category><![CDATA[放射能汚染]]></category>
		<category><![CDATA[放射能汚染土]]></category>
		<category><![CDATA[環境省]]></category>
		<category><![CDATA[福島原発事故]]></category>
		<category><![CDATA[福島県]]></category>
		<category><![CDATA[被ばく労働]]></category>
		<category><![CDATA[被ばく線量]]></category>
		<category><![CDATA[除染土]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=18772</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>原子力市民委員会は、環境省が福島第一原発事故後の除去土壌（放射能に汚染された土壌）を全国の公共事業等で「復興再生利用」するために示した特措法施行規則改正の省令案等について、放射能汚染土の無秩序な拡散を招き、法的正当性を欠 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="is-style-dent_box u-mb-ctrl u-mb-30">原子力市民委員会は、環境省が福島第一原発事故後の除去土壌（放射能に汚染された土壌）を全国の公共事業等で「復興再生利用」するために示した特措法施行規則改正の省令案等について、放射能汚染土の無秩序な拡散を招き、法的正当性を欠き、労働者・住民の被ばくリスクや福島県外の除去土壌再生利用まで含めた拡大を正当化するものであるとして、省令改正の見送りと事故由来放射性廃棄物の最終処分方針の抜本的見直しを求める声明を公表しました。</p>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10">除去土壌「復興再生利用」省令案の主な問題点</h3>



<div class="wp-block-group is-style-big_icon_caution u-mb-ctrl u-mb-60"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<ul class="wp-block-list is-style-check_list">
<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">除去土壌の「復興再生利用」を特措法上の「処分」に含めるという省令案は、他の環境法令との整合性を欠き、法の恣意的な拡大解釈に基づくものであり、法的正当性がない（意見１・３）。&nbsp;&nbsp;</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">8,000ベクレル/kg以下なら安全とする前提で被ばく評価を操作し、労働者や周辺住民の外部・内部被ばくリスクを過小評価しており、本来低レベル放射性廃棄物として専用施設で処分すべき除去土壌を「再生資材」として利用しようとしている（意見２・４）。&nbsp;&nbsp;</li>



<li class="u-mb-ctrl u-mb-10">環境省が再生利用の事業者と規制者の役割を同時に担おうとしており、IAEAが求める規制機能の独立性に反しているうえ、長期管理の責任・期間・基準も明確にされていない（意見５・６）。&nbsp;&nbsp;</li>



<li>福島県外の除去土壌も再生利用の対象とするなど、方針を実質的に拡大しているにもかかわらず、住民や自治体との協議や公聴会等による意見聴取を行わず、IAEA報告書を過大に利用して正当化しようとしている（意見７・８・第２〜３節）。</li>
</ul>
</div></div>



<div class="wp-block-group alignfull u-mb-ctrl u-mb-20 is-style-bg_grid"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p class="has-text-align-center is-style-default u-mb-ctrl u-mb-10 has-huge-font-size"><strong><span class="swl-marker mark_green"><span class="swl-inline-color has-swl-deep-02-color"><strong>声明：除去土壌の</strong>&#8216;<strong>復</strong>興再生利用&#8217;は、放射能に汚染された土の無秩序な拡散につながり、許されない<strong><span class="swl-marker mark_green"><span class="swl-inline-color has-swl-deep-02-color">− 省令案は趣旨が変質しており、改正の正当性がない <strong><span class="swl-marker mark_green"><span class="swl-inline-color has-swl-deep-02-color"><strong><span class="swl-marker mark_green"><span class="swl-inline-color has-swl-deep-02-color">−</span></span></strong></span></span></strong></span></span></strong></span></span></strong></p>



<p class="has-text-align-right is-style-border_left u-mb-ctrl u-mb-0"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/06/20250218_CCNE_seimei_final.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">声明PDF<span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDM4NCA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik02NCAwQzI4LjcgMCAwIDI4LjcgMCA2NFY0NDhjMCAzNS4zIDI4LjcgNjQgNjQgNjRIMzIwYzM1LjMgMCA2NC0yOC43IDY0LTY0VjE2MEgyNTZjLTE3LjcgMC0zMi0xNC4zLTMyLTMyVjBINjR6TTI1NiAwVjEyOEgzODRMMjU2IDB6TTY0IDIyNEg4OGMzMC45IDAgNTYgMjUuMSA1NiA1NnMtMjUuMSA1Ni01NiA1Nkg4MHYzMmMwIDguOC03LjIgMTYtMTYgMTZzLTE2LTcuMi0xNi0xNlYzMjAgMjQwYzAtOC44IDcuMi0xNiAxNi0xNnptMjQgODBjMTMuMyAwIDI0LTEwLjcgMjQtMjRzLTEwLjctMjQtMjQtMjRIODB2NDhoOHptNzItNjRjMC04LjggNy4yLTE2IDE2LTE2aDI0YzI2LjUgMCA0OCAyMS41IDQ4IDQ4djY0YzAgMjYuNS0yMS41IDQ4LTQ4IDQ4SDE3NmMtOC44IDAtMTYtNy4yLTE2LTE2VjI0MHptMzIgMTEyaDhjOC44IDAgMTYtNy4yIDE2LTE2VjI3MmMwLTguOC03LjItMTYtMTYtMTZoLTh2OTZ6bTk2LTEyOGg0OGM4LjggMCAxNiA3LjIgMTYgMTZzLTcuMiAxNi0xNiAxNkgzMDR2MzJoMzJjOC44IDAgMTYgNy4yIDE2IDE2cy03LjIgMTYtMTYgMTZIMzA0djQ4YzAgOC44LTcuMiAxNi0xNiAxNnMtMTYtNy4yLTE2LTE2VjMwNCAyNDBjMC04LjggNy4yLTE2IDE2LTE2eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" data-icon="FasFilePdf" data-id="71" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span></a></p>



<div class="wp-block-columns u-mb-ctrl u-mb-20">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:78%">

</div>



<div class="wp-block-column"></div>



<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p class="u-mb-ctrl u-mb-0">2025年2月18日</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">原子力市民委員会<br>座 長　大島堅一<br>委 員　後藤 忍　後藤政志　清水奈名子<br>　　　 茅野恒秀　松久保肇　武藤類子<br>　　　 吉田明子</p>
</div>
</div>
</div></div>
</div></div>



<h2 class="wp-block-heading has-text-align-left u-mb-ctrl u-mb-10 is-style-default"><strong>１．「省令案」への原子力市民委員会の意見</strong></h2>



<p>環境省は、福島第一原発事故後の除染作業で発生した除去土壌（放射能に汚染された土壌）を全国の公共事業等で「復興再生利用」するため、放射性物質汚染対処特別措置法施行規則の一部を改正する省令案等について、2025年1月17日から2月16日の一カ月間、意見募集（パブリックコメント）をおこなった。原子力市民委員会は、下記の論点にもとづく 8 つの意見を提出した（詳細は後述）<sup data-fn="4c3ea9a1-0def-4665-8c5a-128661d7df8d" class="fn"><a id="4c3ea9a1-0def-4665-8c5a-128661d7df8d-link" href="#4c3ea9a1-0def-4665-8c5a-128661d7df8d">1</a></sup>。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">【意見１】　除去土壌の再生利用（復興再生利用）には法的正当性がない。<br>【意見２】　除去土壌は被ばくのリスクが高く「再生利用」してはならない。<br>【意見３】　除去土壌の再生資材化は放射性物質・放射性廃棄物の取り扱いに関する二重基準である。<br>【意見４】　除去土壌は低レベル放射性廃棄物として扱い、浅地中処分する必要がある。<br>【意見５】　環境省が事業者と規制者の双方の役割を重ね持ってはならない。<br>【意見６】　長期管理の責任、方法、基準がない、もしくは曖昧である。<br>【意見７】　IAEA報告書は「復興再生利用」を正当化するものになっていない。<br>【意見８】　利害関係者との協議についての定めがない。また公聴会等広く意見を聞く機会も設定していない。</p>



<h2 class="wp-block-heading has-text-align-left u-mb-ctrl u-mb-10 is-style-default"><strong>２．前回の省令改正見送り時に指摘された問題は解消されていな</strong>い</h2>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">原子力市民委員会は2019年5月に<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=9951" target="_blank" rel="noopener" title="">声明「環境省は除染土の再生利用と安易な処分をやめ、国民の熟議と合意にもとづいた最終処分のあり方を提示せよ」</a><sup data-fn="6d46df85-551b-4500-a342-8bc22ded857b" class="fn"><a id="6d46df85-551b-4500-a342-8bc22ded857b-link" href="#6d46df85-551b-4500-a342-8bc22ded857b">2</a></sup>、2020年2月には<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=10796" target="_blank" rel="noopener" title="">声明「環境省は放射性物質の無秩序な拡散につながる除去土壌の再生利用方針を撤回し、事故由来放射性廃棄物・除去土壌の体系的な最終処分のあり方を再構築せよ」</a><sup data-fn="6bb9d42b-9d5b-407a-ad15-1c88e21de72e" class="fn"><a id="6bb9d42b-9d5b-407a-ad15-1c88e21de72e-link" href="#6bb9d42b-9d5b-407a-ad15-1c88e21de72e">3</a></sup>を発出している。<br><br>2019年の声明は、各地で「実証事業」の問題が噴出している中で省令案・ガイドライン案の策定が進められていることに警鐘を鳴らすものであった。2020年の声明は今回の省令案等と性質を同じくする省令案・告示案が当時示されたことに対する意見として提出したものである。2020年の省令案・告示案には2,800件を超えるパブリックコメントが提出され、そのほとんどが反対意見であった。その後、環境省は明確な理由を示さないまま「現時点では制定しない」として改正が見送られた。このような事態はきわめて異例のことであるが、省令改正が多くの問題点を孕んでいたことの証左と言えよう。<br><br>2020年の省令改正見送りから5年の間、環境省は「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」とそれに連なるワーキンググループやチームで検討を続けてきた。しかし2019年から2020年にかけて、原子力市民委員会だけでなく多くの市民、団体、研究者らから指摘された問題群は、今回の省令案で何ら解消されていない。</p>



<h2 class="wp-block-heading has-text-align-left u-mb-ctrl u-mb-10 is-style-default"><strong>３．省令案が福島県外の除去土壌の再生利用も対象とすることは、国民に一度も説明されていない</strong></h2>



<p>今回の省令案の公表後も、環境省は「説明会や公聴会の開催予定はない」との姿勢であったため、1月30日、2月6日には超党派国会議員連盟「原発ゼロ・再エネ100の会」会合において、また、2月14日には原子力市民委員会と放射能拡散に反対する会が主催した「<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=15995" target="_blank" rel="noopener" title="">放射能の拡散につながる「除去土壌の再生利用」問題に関する緊急市民“公聴会”</a>」において、環境省を招くかたちで質疑をおこなった<sup data-fn="a9cc0acf-06e0-4458-bacd-faf5f5052d9d" class="fn"><a id="a9cc0acf-06e0-4458-bacd-faf5f5052d9d-link" href="#a9cc0acf-06e0-4458-bacd-faf5f5052d9d">4</a></sup>。その結果、参加した市民や専門家、国会議員が指摘した省令案等が有する問題を払拭できる回答を環境省から得られなかったのみならず、2月14日の緊急市民“公聴会”では、省令案等からは到底読み取ることのできない新たな事実が判明した。すなわち、再生利用の対象となる除去土壌は、福島県内の中間貯蔵施設にあるもののみならず、福島県外に保管されているものも含まれるということである。<br><br>復興再生利用の実施者に関する市民からの質問に答える中で、環境省は「省令案第58条4の第2号イの事業実施者について、環境省の他に地方自治体を事業実施者として想定している」と説明した。これは、今回の省令改正によって、福島県外における除染により発生した除去土壌も「処分の一環としての再生利用」が可能になるということを意味する。<br><br>そもそも除去土壌の再生利用という方針は、中間貯蔵施設に搬入された除去土壌の県外最終処分に向けた取り組みの中で、2016年の時点で最大約2,200万m<sup>3</sup>と推計された全量をそのまま最終処分することが「実現性が乏しい」という事情から、「本来貴重な資源である土壌」という詭弁を弄して打ち出されたものである（『中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略』）。<br><br>福島県外の除去土壌は「各県処分」の考え方のもとに、環境省も「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」とは別に「除去土壌の処分に関する検討チーム会合」を設置して検討を重ねてきた。ところが今回の発言を受けて改めて調べたところ、2024年10月3日、2019年3月以来5年半ぶりに「環境回復検討会」が「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」との合同会合という形で招集され、福島県外の除去土壌も再生利用することが環境省から説明されていた。当日の議事録によれば、「福島県外につきましても、今保管されている仮置場等の解消を図るために、再生利用・埋立処分を行うことが必要である」と、「処分の一環としての再生利用」どころか、再生利用が優先であるというような説明が環境省からなされていた。こうした姿勢は、到底看過しがたい。<br><br>これまで国民には「中間貯蔵施設に搬入された除去土壌の県外最終処分に向けた対策としての「再生利用」」と説明してきた。しかし、今回の省令案ではこの趣旨が変質している。この省令案が福島県外の除去土壌の再生利用も対象とすることは、国民に一度も説明されていない。これらの点からして、省令改正そのものに正当性がないと認識せざるを得ない。環境省は省令改正を改めて見送り、本声明が下記で表明する意見をとりいれるべきである。</p>



<p class="has-text-align-center is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10 has-huge-font-size"><strong>記</strong></p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-20">原子力市民委員会の「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法施行規則の一部を改正する省令案等」に対する意見（意見には、原子力市民委員会が放射能拡散に反対する会と共同で2025年1月15日に開催した<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=15948" target="_blank" rel="noopener" title="">緊急オンライン・リレートーク「放射能に汚染された土の無秩序な拡散につながる『除去土壌の再生利用』はありえない」の講演資料</a><sup data-fn="3a07bc7c-1b36-466d-a4ce-4cb63546f19e" class="fn"><a href="#3a07bc7c-1b36-466d-a4ce-4cb63546f19e" id="3a07bc7c-1b36-466d-a4ce-4cb63546f19e-link">5</a></sup>も添付した）</p>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-left is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10"><span class="swl-marker mark_green">【意見１】除去土壌の再生利用（復興再生利用）には法的正当性がない。</span></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">省令案第58条の4は、除去土壌の「復興再生利用」が特措法第41条第1項の「処分」に含まれるとしている。しかし東京電力福島第一原発事故後に原子力安全委員会が示した考え方では、廃棄物の再利用と処理・輸送・保管、そして処分は明確に分けられる。また循環型社会形成推進基本法、廃棄物処理法、資源循環の促進のための再資源化事業等の高度化に関する法律（同法第2条2項1号では「処分（再生を含む。）」とあえて説明をつけている）など他の環境法令でも、「処分」と「再生」「再利用」「再生利用」などの概念は明確に分けられている。土壌汚染対策法においても「浄化」はあるが「再生」の概念は存在しない。法律の条文に記載がないまま、再生利用（復興再生利用）を「処分」の一環と強弁することは、他の法令における諸概念との整合性を欠いており、法の恣意的な拡大解釈と言わざるを得ず、許されるものではない。</p>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-left u-mb-ctrl u-mb-10 is-style-section_ttl"><span class="swl-marker mark_green">【意見２】除去土壌は被ばくのリスクが高く「再生利用」してはならない。</span></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">省令案第58条の4第1号ホの規定に基づく告示において、セシウム134とセシウム137を合わせて8,000ベクレル/kg以下の除去土壌を復興再生利用に用いることができるとしている。関連資料の「復興再生利用に係るガイドライン（案）」では、8,000ベクレル/kg以下の除去土壌の場合、外部被ばくが0.93ミリシーベルト/年であり、1ミリシーベルト/年に満たないとしている。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">これは1ミリシーベルト/年未満になるようにさまざまな条件を仮定して計算した辻褄合わせに過ぎない。環境省の計算方法を検証した黒川眞一氏（高エネルギー加速器研究機構名誉教授）によれば、500m×500mの広さ、高さ4.5mの除去土壌を盛土した場合、8,000ベクレル/kg（8ベクレル/g)の除去土壌に被ばく線量評価値1.89×10<sup>-1</sup>マイクロシーベルト/時間の係数を掛けると1.512マイクロシーベルト/時間となる。これは13.2ミリシーベルト/年となる値で、1ミリシーベルト/年を遙かに上回る被ばく量である。環境省は、作業時間を1,000時間/年とすることで1.51ミリシーベルト/年とし、さらに3m×12m×2.2cm（厚さ）の鉄板を敷いて得られる減衰率0.6を掛け、ようやく0.93ミリシーベルト/年という値にしているのである。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">また、環境省は8,000ベクレル/kgという濃度は10,000ベクレル/kgより小さいので、電離放射線障害防止規則（電離則）で定義された放射性物質ではないと主張しているが、上の例の盛土の場合の線源の総ベクレル数は最大20兆ベクレルに及び、線源の強さは電離則の想定するスケールを遙かに超えている。電離則は労働安全衛生規則等の一部を改正する省令によって定められている。すなわち労働者を被ばくから守るための規則である。にもかかわらず、作業条件に仮定に仮定を重ねて電離則の対象外とし、「再生資材化した除去土壌の利用に係るガイドラインのポイント（案）」で、施工時の留意事項として「施工や災害等の復旧に当り、特別な防護措置を要することなく、通常の作業の範囲内で対応できる」としている。これは再生利用（復興再生利用）に従事する労働者の安全をないがしろにしていると言わざるを得ない。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">また実際には、中間貯蔵施設での掘り起こし（掘削）から積載、輸送、荷下ろし、搬入・仮置き、再生資材化、積載・搬出、現場施工という再生利用（復興再生利用）の全工程で、放射性物質に汚染された土壌の粉塵・微少粉塵が発生し飛散するので、現場作業員や近隣住民には吸引による内部被ばくのリスクがある。環境省のワーキンググループで議論されているように、8,000ベクレル/kgの除去土壌はクリアランスレベル（100ベクレル/kg）にまで減衰するのに190年もの時間がかかる一方、土木構造物の耐用年数は一般には70年程度とされる。再度の工事が必要になる時点でも被ばくのリスクが変わらずある、ということである。それだけでなく、災害に見舞われその復旧に従事する作業員が、上述の鉄板などの整った環境で作業できる保証はない。</p>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-left is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10"><span class="swl-marker mark_green">【意見３】除去土壌の再生資材化は放射性物質・放射性廃棄物の取り扱いに関する二重基準である。</span></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">省令案第58条の4で定める復興再生利用の実施に関して、原子炉等規制法においては、セシウムの放射性濃度100ベクレル/kg～8,000ベクレル/kgの土壌は低レベル放射性廃棄物として扱われ、低レベル放射性廃棄物として処分される。低レベル放射性廃棄物の場合、電離則でいうところの放射性物質とみなされないものも含めて、厳しい基準に基づき、原子力規制委員会によって認可された上で、専用施設で保管、管理され、特定の施設で処分される。仮に濃度が電離則に定められた値より小さくとも、電離則が想定するスケールを超える量と強さを持つものについては、厳しい基準の下で防護措置をとりながら適切に処分される必要がある。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">しかし環境省は、福島県内の除去土壌を全て県外最終処分することは「実現性が乏しい」ため、「土壌は貴重な資源」（『中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略』）と言い、「復興再生利用」を、福島県を含む全国各地で進めようとしている。本来、低レベル放射性廃棄物として専用施設で処分されなければならない除去土壌が、道路工事の路盤材等に「再生資材」として利用されるという事態は、原子炉等規制法にもとづく取り扱いと比べ、きわめて恣意的かつ無責任である。意見１で述べたとおり、特措法で定める除去土壌の処理には「収集」「運搬」「保管」「処分」しか存在しないことをふまえれば、環境省は法令を誤って解釈し、「低レベル放射性廃棄物」と「再生資材」という二重の取り扱い基準を作り出していると言わざるを得ない。</p>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-left u-mb-ctrl u-mb-10 is-style-section_ttl"><span class="swl-marker mark_green">【意見４】除去土壌は低レベル放射性廃棄物として扱い、浅地中処分する必要がある。</span></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">省令案第58条の4で定める復興再生利用の実施に関して、原子炉等規制法またIAEAの安全基準に照らしても、除去土壌は低レベル放射性廃棄物である。環境省自身も中間貯蔵施設における除去土壌等の減容化技術検討ワーキンググループにおいて「IAEA安全基準における分類上は低レベル放射性廃棄物に該当するものと考えられる」と説明している（2024年1月12日、第4回、資料3-1「除去土壌等の最終処分に関する安全確保について（第3回IAEA専門家会合に向けた考え方の整理）」）。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">このことからすれば、除去土壌等は、原子炉等規制法における規制と同様、100ベクレル/kg以上を基準にクリアランスの可否を判断し、クリアランスレベルを超えるものは低レベル放射性廃棄物として処分すべきである。なお主要国で、道路等、人が利用するインフラの下で低レベル放射性廃棄物処分が実施されている事例はない。</p>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-left is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10"><span class="swl-marker mark_green">【意見５】環境省が事業者と規制者の双方の役割を重ね持ってはならない。</span></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">省令案等全体を通じて、環境省は除去土壌（低レベル放射性廃棄物）の再生利用を実施する「事業者」としての役割をもつ一方、これを管理・監督する「規制者」の役割を同時に持とうとしている。これは、放射性物質の取扱いに関するIAEA基準（規制機能の事業実施機能からの独立）（SF-1, GSR Part 1 要件4, GSR Part 3）から明らかに逸脱している。これも、放射性物質の取扱いに関する二重基準であり、是正されなければならない。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">環境省が事業者と規制者の二重の役割を兼ねてしまっているがゆえに、本来、低レベル放射性廃棄物処分場で処分されなければならない除去土壌を、全て県外最終処分することは「実現性が乏しい」ために「土壌は貴重な資源」と位置づけてその利用をはかるという倒錯した事態が起こっているのではないだろうか。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">IAEA専門家会合最終報告書は「安全性を保証するためには、規制当局の独立性が重要である」（p.34）と指摘している。環境省内で、除去土壌の「再生利用」にあたって規制と事業の担当を分けるのだと説明したとしても、これには無理があり、国民にも理解されない。同じ省内で規制と事業を分離するのは不可能である。同じ省庁で、規制と事業が併存できないのは、経済産業省の下におかれた原子力・安全保安院が廃止され、独立した原子力規制委員会が設置されたことからも明らかである。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">なお本年1月30日の「原発ゼロ・再エネ100の会」会合において環境省の担当者は、規制と事業の独立に関して必要性を認識しており省内で検討中、と回答した。そうであれば、省令案等は規制機関の独立化を実現してから、その規制機関によって提案されるべきだろう。今回の環境省による省令改正自体に正当性がないと言える。</p>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-left is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10"><span class="swl-marker mark_green">【意見６】長期管理の責任、方法、基準がない、もしくは曖昧である。</span></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">環境省は「復興再生利用に係るガイドライン（案）」を示している。このガイドラインは2020年の省令改正時に案がまとめられていた「福島県内における除染等の措置に伴い生じた土壌の再生利用の手引き（案）」の改訂版と言って差し支えないもので、当時もこの「手引き（案）」に法的拘束力がなく、単なるガイドラインに過ぎないことを指摘した。今回の省令改正では名称もまさに「ガイドライン」となり、どの程度の拘束力・実効性があるのか、明確でない。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">とくに省令案第58条の4で定める測定や記録等の情報の保管期間は「復興再生利用の終了するまで」としているのみで、管理終了期間が定められていない。「復興再生利用の終了するまで」とは、どの程度の期間を指すのか、「ガイドライン（案）」でも「今後環境省において整理を行う」となっているだけである。前回の意見募集から5年の間、環境省は何を検討してきたのかと疑問を持たざるを得ない。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">こうしたルールが科学的根拠にもとづき明確にできないのであれば、除去土壌の復興再生利用は事実上の最終処分と捉えられうる。</p>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-left u-mb-ctrl u-mb-10 is-style-section_ttl"><span class="swl-marker mark_green">【意見７】　IAEA報告書は「復興再生利用」を正当化するものになっていない。</span></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">国際原子力機関（IAEA）は、2023年5月から2024年2月にかけて除去土壌の再生利用等に関する専門家会合を開催し、2024年9月に「IAEAから環境省への『福島第一原子力発電所事故後の除染活動で発生した除去土壌の減容・再生利用』に関する支援･専門家会合最終報告書」を環境省へ提出した。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">この報告書で専門家が参照したのは、除去土壌の「再利用」ではなく「廃棄処分」に関する基準である（濱岡豊「IAEA汚染土減容･再利用専門家会合最終報告書の問題点」、2025年1月15日緊急オンライン・リレートーク資料）。IAEAの専門家に対して、日本政府は放射線防護の前提である「正当化」「最適化」のいずれも定量的な評価結果にもとづく情報を提供しておらず、IAEA報告書は日本政府の「福島の復興が優先課題」「除染がリスク低減に寄与した」などの説明を正当化の根拠としているのみである。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">同時に「最適化」についても問題がある。最適化とは経済的・社会的要因を考慮し、合理的に達成可能な範囲で被ばく線量を低減すること（ALARA）を、ステークホルダーが参加して決めるというものである。IAEA報告書にも「最適化の取組を通じて目指すべき線量水準は、地域住民や自治体などのステークホルダーと相談して決定されると認識している」とある。しかし、環境省はそのような合意形成努力を怠っている。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-30">このような日本政府の情報提供と、それに基づくIAEAの専門家会合報告書を「お墨付きを得た」というニュアンスで説明するのは、誇張に他ならず、不適切である。</p>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-left is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10"><span class="swl-marker mark_green">【意見８】利害関係者との協議についての定めがない。また公聴会等広く意見を聞く機会も設定していない。</span></h3>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">IAEA報告書には「目指すべき線量レベルは地域住民や市町村などの利害関係者と協議して決定することを制度に明記する」と書かれている。にもかかわらず、省令案等には、地域住民、市町村等の利害関係者との協議についての定めが一切ない。あるのは事業実施者と「復興再生利用に係る施設若しくは工作物を管理する者又は当該復興再生利用を行う土地を管理する者」との協議のみである（第58 条の4 の2）。</p>



<p class="u-mb-ctrl u-mb-20">今回、環境省が打ち出した「復興再生利用」は除去土壌の再生利用を全国規模で広げていくためのものである。にもかかわらず公聴会も説明会も実施していない。理解醸成活動と称した一方的な広報活動だけである。「復興」「再生」という言葉をひたすら強調し、クリアランス基準を超える汚染土壌が生活環境の近傍での工事等に使用されることに伴うリスクの存在を十分に説明しないまま、「復興再生利用」が強行されてはならない。省令改正で済ませず、法律で明確に定めるべきものであり、国会での審議に諮るとともに、公聴会を各地で開催するなどして広く意見を聴取すべきである。</p>



<p class="has-text-align-right">以上</p>



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<p class="has-text-align-right"></p>
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<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p>本件についての問い合わせ先</p>



<p>原子力市民委員会 事務局<br>〒160-0008　東京都新宿区四谷三栄町16-16<br>iTEXビル3F（高木仁三郎市民科学基金内）<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik0xNjQuOSAyNC42Yy03LjctMTguNi0yOC0yOC41LTQ3LjQtMjMuMmwtODggMjRDMTIuMSAzMC4yIDAgNDYgMCA2NEMwIDMxMS40IDIwMC42IDUxMiA0NDggNTEyYzE4IDAgMzMuOC0xMi4xIDM4LjYtMjkuNWwyNC04OGM1LjMtMTkuNC00LjYtMzkuNy0yMy4yLTQ3LjRsLTk2LTQwYy0xNi4zLTYuOC0zNS4yLTIuMS00Ni4zIDExLjZMMzA0LjcgMzY4QzIzNC4zIDMzNC43IDE3Ny4zIDI3Ny43IDE0NCAyMDcuM0wxOTMuMyAxNjdjMTMuNy0xMS4yIDE4LjQtMzAgMTEuNi00Ni4zbC00MC05NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasPhone" data-id="64" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> 03-6709-8083<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik00OCA2NEMyMS41IDY0IDAgODUuNSAwIDExMmMwIDE1LjEgNy4xIDI5LjMgMTkuMiAzOC40TDIzNi44IDMxMy42YzExLjQgOC41IDI3IDguNSAzOC40IDBMNDkyLjggMTUwLjRjMTIuMS05LjEgMTkuMi0yMy4zIDE5LjItMzguNGMwLTI2LjUtMjEuNS00OC00OC00OEg0OHpNMCAxNzZWMzg0YzAgMzUuMyAyOC43IDY0IDY0IDY0SDQ0OGMzNS4zIDAgNjQtMjguNyA2NC02NFYxNzZMMjk0LjQgMzM5LjJjLTIyLjggMTcuMS01NCAxNy4xLTc2LjggMEwwIDE3NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasEnvelope" data-id="80" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> email@ccnejapan.com</p>
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<div class="wp-block-group is-style-stitch"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p class="u-mb-ctrl u-mb-10">※ 訳注</p>


<ol class="wp-block-footnotes"><li id="4c3ea9a1-0def-4665-8c5a-128661d7df8d">本声明では法律に定められた用語としての「除去土壌」を用いるが、本来は放射性物質によって汚染された土壌であることに鑑み、汚染土、放射能汚染土、あるいは除去放射性土壌のように呼ぶべきものである（報道等では「除染土」と呼ばれることもあり、原子力市民委員会の2019年の声明でもこの用語を使ったが、放射性物質を取り除いた（除染された）土壌のように誤解されるので適切ではない）。また、「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法」は「特措法」と省略して記載する。 <a href="#4c3ea9a1-0def-4665-8c5a-128661d7df8d-link" aria-label="脚注参照1にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="6d46df85-551b-4500-a342-8bc22ded857b"><a href="https://www.ccnejapan.com/?p=9951" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ccnejapan.com/?p=9951</a> <a href="#6d46df85-551b-4500-a342-8bc22ded857b-link" aria-label="脚注参照2にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="6bb9d42b-9d5b-407a-ad15-1c88e21de72e"><a href="https://www.ccnejapan.com/?p=10796" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ccnejapan.com/?p=10796</a> <a href="#6bb9d42b-9d5b-407a-ad15-1c88e21de72e-link" aria-label="脚注参照3にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="a9cc0acf-06e0-4458-bacd-faf5f5052d9d"><a href="https://www.ccnejapan.com/?p=15995" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ccnejapan.com/?p=15995</a> <a href="#a9cc0acf-06e0-4458-bacd-faf5f5052d9d-link" aria-label="脚注参照4にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li><li id="3a07bc7c-1b36-466d-a4ce-4cb63546f19e"><a href="https://www.ccnejapan.com/?p=15948" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.ccnejapan.com/?p=15948</a> <a href="#3a07bc7c-1b36-466d-a4ce-4cb63546f19e-link" aria-label="脚注参照5にジャンプ"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/21a9.png" alt="↩" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎</a></li></ol></div></div><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/18772/">声明：除去土壌の復興再生利用に対する意見</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>声明：改訂版『放射線副読本』は被ばくリスクを過小評価している</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/15921/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 28 Dec 2024 06:52:59 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
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		<category><![CDATA[経済産業省]]></category>
		<category><![CDATA[被ばく(被曝/被爆)]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=15921</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>原子力市民委員会は、文部科学省が学校で配布する放射線副読本について、子どもの被ばくリスクや福島第一原発事故の影響を過小評価し、一面的な内容となっているとして、内容の抜本的見直しと当事者・専門家の意見を踏まえた改訂を求める声明を公表しました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="is-style-dent_box u-mb-ctrl u-mb-30">2024年12月28日、原子力市民委員会は、文部科学省が学校教育で配布する放射線副読本について、子どもたちの被ばくリスクや福島第一原発事故の影響を過小評価し、原発推進に沿った一面的な内容となっているとして、内容の抜本的な見直しと当事者・専門家の意見を踏まえた改訂を求める声明を公表しました。</p>



<h3 class="wp-block-heading is-style-section_ttl u-mb-ctrl u-mb-10">改訂版 <strong>学校用放射線副読本の主な問題点</strong></h3>



<div class="wp-block-group is-style-big_icon_point u-mb-ctrl u-mb-60"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<ol class="wp-block-list">
<li>福島第一原発事故による被ばくや長期的影響について、科学的な不確実性や被害の広がりが十分に説明されていない</li>



<li>「安全」「安心」を強調する一方で、被ばく低減や予防原則の必要な注意点がほとんど示されていない</li>



<li>原発の「利点」が強調される一方で、事故リスクや市民の反対運動については触れられていない</li>



<li>子ども・被災者・地域住民の声が反映されておらず、多様な視点から放射線と向き合う教材になっていない</li>
</ol>
</div></div>
</div></div>
</div></div>



<h1 class="wp-block-heading has-text-align-center u-mb-ctrl u-mb-0 is-style-default" style="font-size:25px"><strong>声明：文部科学省は放射線副読本における情報の公平性を確保し、福島第一原発事故の本質的な教訓を伝える内容に改善すべきである</strong></h1>



<p class="has-text-align-right u-mb-ctrl u-mb-10"><a href="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2024/12/20241227_CCNE_seimei.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="CCNE声明：学校用放射線副読本は被ばくリスクを過小評価している&nbsp; ">声明PDF&nbsp;<span data-icon="FarFilePdf" data-id="6" style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDM4NCA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik0zMjAgNDY0QzMyOC44IDQ2NCAzMzYgNDU2LjggMzM2IDQ0OFY0MTZIMzg0VjQ0OEMzODQgNDgzLjMgMzU1LjMgNTEyIDMyMCA1MTJINjRDMjguNjUgNTEyIDAgNDgzLjMgMCA0NDhWNDE2SDQ4VjQ0OEM0OCA0NTYuOCA1NS4xNiA0NjQgNjQgNDY0SDMyMHpNMjU2IDE2MEMyMzguMyAxNjAgMjI0IDE0NS43IDIyNCAxMjhWNDhINjRDNTUuMTYgNDggNDggNTUuMTYgNDggNjRWMTkySDBWNjRDMCAyOC42NSAyOC42NSAwIDY0IDBIMjI5LjVDMjQ2LjUgMCAyNjIuNyA2Ljc0MyAyNzQuNyAxOC43NUwzNjUuMyAxMDkuM0MzNzcuMyAxMjEuMyAzODQgMTM3LjUgMzg0IDE1NC41VjE5MkgzMzZWMTYwSDI1NnpNODggMjI0QzExOC45IDIyNCAxNDQgMjQ5LjEgMTQ0IDI4MEMxNDQgMzEwLjkgMTE4LjkgMzM2IDg4IDMzNkg4MFYzNjhDODAgMzc2LjggNzIuODQgMzg0IDY0IDM4NEM1NS4xNiAzODQgNDggMzc2LjggNDggMzY4VjI0MEM0OCAyMzEuMiA1NS4xNiAyMjQgNjQgMjI0SDg4ek0xMTIgMjgwQzExMiAyNjYuNyAxMDEuMyAyNTYgODggMjU2SDgwVjMwNEg4OEMxMDEuMyAzMDQgMTEyIDI5My4zIDExMiAyODB6TTE2MCAyNDBDMTYwIDIzMS4yIDE2Ny4yIDIyNCAxNzYgMjI0SDIwMEMyMjYuNSAyMjQgMjQ4IDI0NS41IDI0OCAyNzJWMzM2QzI0OCAzNjIuNSAyMjYuNSAzODQgMjAwIDM4NEgxNzZDMTY3LjIgMzg0IDE2MCAzNzYuOCAxNjAgMzY4VjI0MHpNMTkyIDM1MkgyMDBDMjA4LjggMzUyIDIxNiAzNDQuOCAyMTYgMzM2VjI3MkMyMTYgMjYzLjIgMjA4LjggMjU2IDIwMCAyNTZIMTkyVjM1MnpNMzM2IDIyNEMzNDQuOCAyMjQgMzUyIDIzMS4yIDM1MiAyNDBDMzUyIDI0OC44IDM0NC44IDI1NiAzMzYgMjU2SDMwNFYyODhIMzM2QzM0NC44IDI4OCAzNTIgMjk1LjIgMzUyIDMwNEMzNTIgMzEyLjggMzQ0LjggMzIwIDMzNiAzMjBIMzA0VjM2OEMzMDQgMzc2LjggMjk2LjggMzg0IDI4OCAzODRDMjc5LjIgMzg0IDI3MiAzNzYuOCAyNzIgMzY4VjI0MEMyNzIgMjMxLjIgMjc5LjIgMjI0IDI4OCAyMjRIMzM2eiI+PC9wYXRoPjwvc3ZnPg==)" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span></a></p>



<div class="wp-block-columns u-mb-ctrl u-mb-20">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:65%">

</div>



<div class="wp-block-column"></div>



<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p>2024年12月27日</p>



<p>原子力市民委員会<br>座 長　大島堅一<br>委 員　後藤 忍　後藤政志　清水奈名子<br>　　　茅野恒秀　松久保肇　武藤類子<br>　　　吉田明子</p>
</div>
</div>



<h2 class="wp-block-heading is-style-default"><strong>１．文部科学省の放射線副読本における情報の不公平性の問題は悪化している</strong></h2>



<div class="wp-block-group is-stack is-vertical is-layout-flex wp-container-core-group-is-layout-8cf370e7 wp-block-group-is-layout-flex">
<p>文部科学省は、2024年8月に放射線副読本（小学生用、中高生用）を改訂した&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[1]</sup></a>。</p>



<p>2011年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所（以下、福島第一原発）の事故以降、5度目（2011年、2014年、2018年、2021年、2024年）の発行となる。2024年版放射線副読本の基本的な構成や記述は、2021年版と、そのベースである2018年版を踏襲するとともに、小学生用は5ページ、中高生用は4ページ増加した。加えられた内容は、主に多核種除去設備（ALPS）で処理した水、いわゆる「ALPS処理水」（ALPS処理汚染水）<a href="#_ftn1"><sup>[2]</sup></a>の海洋放出に関する日本政府側の説明や主張と、福島国際研究教育機構（F-REI）等の福島の復興に関する情報である。</p>



<p>2011年3月に出された原子力緊急事態宣言は未だに解除されておらず、福島第一原発からの放射性物質の漏出が続いている&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[3]</sup></a>にもかかわらず、それらの状況よりも復興に関する情報が多く掲載されている。「ALPS処理水」（ALPS処理汚染水）の海洋放出に関しては、政府の方針が科学的にも正しいものであるという見解を一方的に伝えるものとなっており、他の代替案や、海洋放出に反対する意見は取り上げておらず、不可視化されている。ALPSでの汚染水の処理に関して、経済産業省の「ALPS 処理水について知ってほしいこと」<a href="#_ftn1"><sup>[4]</sup></a>&nbsp;と復興庁の「「福島の今」ちゃんと知っておきたいALPS 処理水のこと」<a href="#_ftn1"><sup>[5]</sup></a>&nbsp;をもとに作成された図が新たに掲載されているが、元図にある「汚染水」の用語が「浄化が必要な水」に書き換えられるなど、「汚染」の語が削除されている。</p>



<p>「ALPS処理水」（ALPS処理汚染水）の扱いについて、原子力市民委員会(2023)の声明<a href="#_ftn1"><sup>[6]</sup></a>&nbsp;やFoE Japan(2021)の声明&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[7]</sup></a>&nbsp;で提案されているような「大型タンク貯留案」や「モルタル固化処分案」等の現実的な代替案は紹介されていない。また、海洋放出に強く反対する決議を全会一致で採択した全国漁業協同組合連合会（全漁連）や福島県漁業組合連合会（県漁連）などの反対意見もひとことも紹介されていない。さらに、廃炉作業における主要な課題である、いわゆる「核燃料デブリの取り出し」についてもほとんど触れられていない&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[8]</sup></a>&nbsp;。</p>



<p>文部科学省の放射線副読本におけるこのような情報の不公平性の問題点について、原子力市民委員会も指摘してきた<a href="#_ftn1"><sup>[9]</sup></a>が、改善されておらず、むしろ悪化している。</p>
</div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>２．文部科学省が自ら発した「学校における補助教材の適切な取扱いについて（通知）」の内容に反している</strong></h2>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p>文部科学省が2015 年3 月に出した「学校における補助教材の適切な取扱いについて（通知）」（26 文科初第1257 号）<a href="#_ftn1"><sup>[10]</sup></a>では、補助教材の例示の筆頭に副読本を挙げた&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[11]</sup></a>うえで、「補助教材の内容及び取扱いに関する留意事項」の一つとして、「多様な見方や考え方のできる事柄、未確定な事柄を取り上げる場合には、特定の事柄を強調し過ぎたり、一面的な見解を十分な配慮なく取り上げたりするなど、特定の見方や考え方に偏った取扱いとならないこと」と書かれている。2024 年版放射線副読本は、「ALPS 処理水」（ALPS 処理汚染水）の海洋放出に関する政府側の公式見解を一方的に伝えるなど特定の見方や考え方に偏っており、文部科学省が自ら出した通知における留意事項に反している。</p>



<p>当事者の立場になって考えることについて、2024 年版放射線副読本（中高生用）の「はじめに」（p.1）には、「一人一人が事故を他人事とせず」と書かれている。当事者性を意識させて「自分事」として捉えることを促す重要な記述だといえるが、先述したように、「ALPS 処理水」（ALPS 処理汚染水）の海洋放出の問題という具体的な場面では、最も影響を受ける当事者である漁業従事者らの声を載せず、「他人事」として捉えることを助長するものとなっており、「はじめに」の記述と矛盾している。</p>



<p>改訂前の2021 年版放射線副読本を配布する際には、経済産業省資源エネルギー庁作成の「復興のあと押しはまず知ることから」<a href="#_ftn1"><sup>[12]</sup></a>と復興庁作成の「ALPS 処理水について知ってほしい3 つのこと」<a href="#_ftn1"><sup>[13]</sup></a>のチラシが一緒に各学校へ直接送付されたことが問題視され、チラシの配布取りやめや回収を行った自治体も見られた。2024 年版放射線副読本は、2021 年版放射線副読本の配布時に問題視されたチラシの内容の一部を副読本の本文に取り込む形になっており、問題は繰り返されている。</p>



<p>子どもたちが多様な視点で議論する芽を摘み、異論を封じて、日本政府の公式見解を一方的に伝える放射線副読本は、福島第一原発事故前に原発の安全性について偏った内容を一方的に伝えていた原子力副読本<a href="#_ftn1"><sup>[14]</sup></a>と、本質的に変わっていない。</p>
</div></div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>3．福島第一原発事故の本質的な教訓を伝えていない</strong></h2>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p>文部科学省が福島第一原発事故以降に5 回発行してきた放射線副読本では、福島第一原発事故に関する国会事故調や政府事故調の報告書に記載されているような、重要な教訓を示すキーワード（例：「SPEEDI」、「オフサイトセンター」、「安定ヨウ素剤」）や、「原子力緊急事態宣言」、「震災（原発事故）関連死」など被害の深刻さを表す情報は、これまで記載されたことがない。また、2014 年版放射線副読本に一度掲載されたものの、2018 年版以降の放射線副読本からは削除された事項として、「低線量被ばくによる健康影響の不確実性」、「LNT モデル」、「子どもの被ばく感受性」などの被ばくに関する重要な記述、「事故を起こした原発の写真」、「東日本の広域的な汚染地図」、「国際原子力事象評価尺度（INES）のレベル7」、「避難指示区域の図」などの福島第一原発事故の実態や深刻さを示す情報などがある。</p>



<p>テキスト・マイニングの手法を用いた分析結果によれば、2018 年版放射線副読本では「汚染」、「風評被害」、「深刻」など否定的な表現が頻出語の上位から消えており&nbsp;<a href="#_ftn1"><sup>[15]</sup></a>、放射線の危険なイメージの払しょくを意図したかのように副読本が〝除染〟されてしまっている<a href="#_ftn1"><sup>[16]</sup></a>。一方、リスクコミュニケーションにおいて最低の第5 ランク（通常許容できない－格別な注意が必要－）に位置づけられている「関係のないリスクの比較」<a href="#_ftn1"><sup>[17]</sup></a>に関する説明と表などが追加されており、リスクコミュニケーションにおける過去の教訓を踏まえたものとなっていない。これらの特徴は、2024 年版放射線副読本においても継続したままである。</p>



<p>原発の過酷事故やその被害が二度と起きないようにするため、放射線副読本は、子どもたちが福島第一原発事故の本質的な教訓について学び、継承できるような内容にする必要がある。上述した重要な教訓を示すキーワードや、福島第一原発事故の実態や深刻さを示す情報を掲載するように、放射線副読本の内容を改善すべきである。</p>
</div></div>



<p class="has-text-align-right">以　上</p>



<div class="wp-block-columns">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:100%">
<div class="wp-block-columns">
<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p class="has-text-align-right"></p>
</div>



<div class="wp-block-column" style="flex-basis:50%">
<p>本件についての問い合わせ先</p>



<p>原子力市民委員会 事務局<br>〒160-0008　東京都新宿区四谷三栄町16-16<br>iTEXビル3F（高木仁三郎市民科学基金内）<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik0xNjQuOSAyNC42Yy03LjctMTguNi0yOC0yOC41LTQ3LjQtMjMuMmwtODggMjRDMTIuMSAzMC4yIDAgNDYgMCA2NEMwIDMxMS40IDIwMC42IDUxMiA0NDggNTEyYzE4IDAgMzMuOC0xMi4xIDM4LjYtMjkuNWwyNC04OGM1LjMtMTkuNC00LjYtMzkuNy0yMy4yLTQ3LjRsLTk2LTQwYy0xNi4zLTYuOC0zNS4yLTIuMS00Ni4zIDExLjZMMzA0LjcgMzY4QzIzNC4zIDMzNC43IDE3Ny4zIDI3Ny43IDE0NCAyMDcuM0wxOTMuMyAxNjdjMTMuNy0xMS4yIDE4LjQtMzAgMTEuNi00Ni4zbC00MC05NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasPhone" data-id="64" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> 03-6709-8083<br><span style="--the-icon-svg: url(data:image/svg+xml;base64,PHN2ZyBoZWlnaHQ9IjFlbSIgd2lkdGg9IjFlbSIgeG1sbnM9Imh0dHA6Ly93d3cudzMub3JnLzIwMDAvc3ZnIiBhcmlhLWhpZGRlbj0idHJ1ZSIgdmlld0JveD0iMCAwIDUxMiA1MTIiPjxwYXRoIGQ9Ik00OCA2NEMyMS41IDY0IDAgODUuNSAwIDExMmMwIDE1LjEgNy4xIDI5LjMgMTkuMiAzOC40TDIzNi44IDMxMy42YzExLjQgOC41IDI3IDguNSAzOC40IDBMNDkyLjggMTUwLjRjMTIuMS05LjEgMTkuMi0yMy4zIDE5LjItMzguNGMwLTI2LjUtMjEuNS00OC00OC00OEg0OHpNMCAxNzZWMzg0YzAgMzUuMyAyOC43IDY0IDY0IDY0SDQ0OGMzNS4zIDAgNjQtMjguNyA2NC02NFYxNzZMMjk0LjQgMzM5LjJjLTIyLjggMTcuMS01NCAxNy4xLTc2LjggMEwwIDE3NnoiPjwvcGF0aD48L3N2Zz4=)" data-icon="FasEnvelope" data-id="80" aria-hidden="true" class="swl-inline-icon"> </span> email@ccnejapan.com</p>
</div>
</div>
</div>
</div>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity is-style-wide"/>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p><a href="#_ftnref1"><sup>[1]</sup></a>　文部科学省　放射線副読本（令和6年改訂）(PDF版)<br><a href="https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/housyasen/1410005_00004.html">https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/housyasen/1410005_00004.html</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[2</sup></a><a href="#_ftnref1"><sup>]</sup></a>　日本政府や東京電力は、福島第一原発で発生した汚染水をALPS等によりトリチウム以外の放射性物質を環境放出の際の規制基準を満たすまで繰り返し浄化処理した水を「ALPS処理水」と定義している。一方、原子力市民委員会は、ALPSで処理してもトリチウムおよびその他の放射性物質が残留していることから、これまで政府のいう「ALPS処理水」のことを「ALPS処理汚染水」と表記してきた。本声明は、放射線副読本の記述に関する問題点について述べることから、副読本で使用されている「ALPS処理水」も用いることとし、「ALPS処理水」（ALPS処理汚染水）と表記する。</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[3]</sup></a>&nbsp; 原子力資料情報室「福島第一原発は今も放射性物質を放出している ―ALPS処理汚染水放出問題で考慮すべき新たな論点」、2023年8月、https://cnic.jp/47439</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[4]</sup></a><a href="https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/shirou_alps/pdf/leaflet_exporter_jp.pdf">https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/shirou_alps/pdf/leaflet_exporter_jp.pdf</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[5]</sup></a><a href="https://www.fukko-pr.reconstruction.go.jp/2018/fukushimanoima/shiru/alps/">https://www.fukko-pr.reconstruction.go.jp/2018/fukushimanoima/shiru/alps/</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[6]</sup></a>&nbsp; 原子力市民委員会「声明：ALPS処理汚染水の海洋投棄を即時中止し、デブリ取り出しと非現実的な中長期ロードマップを見直し、福島第一原子力発電所の「廃炉」のあり方を公開・透明な場で検討するべきである」、2023年12月14日、<a href="https://www.ccnejapan.com/?p=14725">https://www.ccnejapan.com/?p=14725</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[7]</sup></a>&nbsp; FoE Japan「【声明】処理汚染水の海洋放出決定に抗議する」、2021年4月13日、<a href="https://foejapan.org/issue/20210413/3523/">https://foejapan.org/issue/20210413/3523/</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[8]</sup></a>&nbsp; 2024年版放射線副読本（中高生用）では、「燃料デブリ」の用語は見られるものの、その取り出しについては言及がない。一方、2014年版放射線副読本では、廃炉に向けた課題について、「福島第一原子力発電所の廃止に向けて、原子炉からの核燃料の取り出しや汚染水の問題、作業要員の確保及び作業環境の改善などの課題があり、今後もそれらの解決に向けた努力が必要となっています」（p.3）と書かれており、原子炉からの核燃料の取り出しを含む4点の課題が挙げられていた。</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[9]</sup></a>&nbsp; 原子力市民委員会（2022）『原発ゼロ社会への道 ――「無責任と不可視の構造」をこえて公正で開かれた社会へ』、「1.4　教育と広報における人権侵害」</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[10]</sup></a>　文部科学省「学校における補助教材の適切な取扱いについて（通知）」、2015年3月4日、<a href="https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyozai/mext_02559.html">https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyozai/mext_02559.html</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[11]</sup></a>　「補助教材には、一般に、市販、自作等を問わず、例えば、副読本、解説書、資料集、学習帳、問題集等のほか、プリント類、視聴覚教材、掛図、新聞等も含まれる」と記載されており、副読本は例示の筆頭に挙げられている。</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[12]</sup></a><a href="https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/pdf/alps_restoration_202111.pdf">https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/pdf/alps_restoration_202111.pdf</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[13]</sup></a><a href="https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat14/alpssyorisui_tirasi_re.pdf">&nbsp;https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat14/alpssyorisui_tirasi_re.pdf</a></p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[14]</sup></a>&nbsp; 文部科学省と経済産業省資源エネルギー庁が2010年に発行していた原子力副読本『わくわく原子力ランド』と『チャレンジ！原子力ワールド』には、（原発は）「大きな地震や津波にも耐えられるよう設計されている」など、原子力の推進と安全神話に偏った内容が書かれていた。そのため、福島原発事故後、「事実と異なる記述がある」などの理由で2011年5月に回収された。</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[15]</sup></a>&nbsp; 後藤忍（2020)「福島第一原子力発電所の事故後に発行された文部科学省の放射線副読本の内容分析」、『環境教育』30(1): 19-28頁</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[16]</sup></a>&nbsp; 後藤忍（2019）「紙面が〝除染〟された『放射線副読本』 ── 削除された『汚染』『子どもの被ばく感受性』『LNTモデル』」、『科学』89(6): 521-537頁</p>



<p><a href="#_ftnref1"><sup>[17]</sup></a>&nbsp; 文部科学省(2017)『リスクコミュニケーション案内』(<a href="https://www.mext.go.jp/a_menu/suishin/detail/1397354.htm">https://www.mext.go.jp/a_menu/suishin/detail/1397354.htm</a>)のｐ.70でも、Covello (1989）を引用して、最も許容される第1ランクから最低の第5ランクまでのリスク比較の表が掲載されているが、「関係のないリスクの比較」は最低の第5ランクであるにもかかわらず、特に配慮されることなく2018年版以降の放射線副読本に掲載されている。</p>
</div></div>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained"></div></div><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/15921/">声明：改訂版『放射線副読本』は被ばくリスクを過小評価している</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">15921</post-id>	</item>
		<item>
		<title>【共同抗議声明】「JERAの電力市場の市場操作に対する業務改善勧告を受けて　JERAは電力価格を吊り上げ消費者や新電力事業者に甚大な不利益をもたらした」を発表しました</title>
		<link>https://www.ccnejapan.com/statement/15785/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[CCNE事務局]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Dec 2024 04:59:41 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[声明・見解・提言]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.ccnejapan.com/?p=15785</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>2024年11月15日   【共同抗議声明】JERAの電力市場の市場操作に対する業務改善勧告を受けてJERAは電力価格を吊り上げ消費者や新電力事業者に甚大な不利益をもたらした NPO法人 気候ネットワークNPO法人原子力 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/15785/">【共同抗議声明】「JERAの電力市場の市場操作に対する業務改善勧告を受けて　JERAは電力価格を吊り上げ消費者や新電力事業者に甚大な不利益をもたらした」を発表しました</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2025/03/statement.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><figure class="wp-block-table"><table class="has-fixed-layout"><tbody><tr><td><br><div align="right">2024年11月15日</div><br><div align="center"> <br><h1 class="page-header-title" style="text-align: center;"><strong><span style="font-size: 13pt;">【共同抗議声明】<br>JERAの電力市場の市場操作に対する業務改善勧告を受けて<br>JERAは電力価格を吊り上げ消費者や新電力事業者に甚大な不利益をもたらした</span></strong></h1><br></div><br><p style="text-align: right;">NPO法人 気候ネットワーク<br>NPO法人原子力資料情報室<br>原子力市民委員会<br>国際環境NGO FoE Japan</p><br><p>　電力・ガス取引監視等委員会は11月12日、日本最大の発電事業者「JERA」が卸電力取引所が開設する翌日市場（スポット市場）において、市場相場を変動させる認識を持ちながらも、停止する発電ユニットの余剰電力の一部を供出していなかったことについて、同社に対する業務改善勧告を行った。</p><br><p>　国のガイドラインでは、大手電力会社に対し、需要を超えて発電した「余剰電力」が出た場合に、そのすべてを市場に流通させることが定められている。しかし、JERAは設立当初の2019年4月から2023年10月までの間、余剰電力全量の市場供出を行っていなかった。これにより、最も影響が大きい時では取引価格が1kWh当たり、50円以上値上がりした可能性があると指摘されている。</p><br><p>　JERAは、この原因について「システムの設定不備」だとするが、実際には2019年4月には社員による指摘があり、遅くとも2022年2月には未供出状態であることを認識していた。それにもかかわらず、市場優位性を持つJERAは、この問題を長期間にわたり放置した。この結果、電力市場に与えた影響は非常に深刻であり、JERAの責任は重い。相場操縦は、金融であれば課徴金などの罰則はもちろん、場合によっては刑事処分に値する。</p><br><p>　とりわけ、2020年末から21年1月半ばに起きた未曽有の電力価格の高騰では、多数の新電力が経営危機に陥った。JERAはこの間にも電力価格の高騰で利益を得る一方、電力システム改革後に進んでいた新電力市場は価格高騰の度に淘汰されることにつながった。電力・ガス取引監視等委員会はこの価格高騰について検討会を7回開催し、「問題となる行為は確認されていない」こと確認した上でさまざまな結論を導いているが、この前提が覆ったことになる。</p><br><p>　JERAは、自らの市場優位性を利用して意図的に価格操作を行った可能性を否定しているが、結果的にJERAの行動が電力市場の競争を歪め、電力システム改革以前の旧一般電気事業者による地域独占の圧倒的支配力を維持し続け、価格に影響力を持たない小規模の地域電力などの成長の機会を奪うことになった。さらに、電力価格の高騰は、消費者にも甚大な不利益をもたらした。この点について、政府はJERAが正当に余剰電力全量の市場供出を行っていた場合にどのような価格になっていたかをコマ（30分）単位で詳細に検証すべきである。</p><br><p>　日本において急激な電力価格の高騰が起きているにもかかわらず、電力・ガス取引監視等委員会が、本件を現在に至るまで放置してきた責任は大きい。この間、「供給力不足」「電力不足」などとして火力発電を増強するような政策が次々と創設されたり、原発の再稼働・新設が必要であるかのような方針が示されたりしている。これらは、電力価格高騰の分析や見極めを見誤ったことに一因する可能性もある。市場で圧倒的に優位な立場にある大手電力会社が同様のことを行っていた可能性もあるので、全電力会社に対する調査を徹底して行うべきである。</p><br><p>　実際、電力・ガス取引監視等委員会は2023年6月に公表した「関西電力株式会社、中部電力ミライズ株式会社、中国電力株式会社、九州電力株式会社及び九電みらいエナジー株式会社に対する業務改善命令に係る報告書」で「関西電力が 2017 年 10 月に行った経営層が参加する会議に配布された資料において、『各社が（ベースも含めた）供給力の絞込みを行い、需給構造の適正化、ひいては市場価格の適正化を実現することが重要（これにより、固定費を持たず、インバランスに依存するような新電力を市場から退出させるとともに発電設備を有する我々の収益も一定程度改善することが期待）。』との文言が記載されており、この資料に基づく方針が承認されたことが認められた。」と事実認定している。最低でも、この方針に基づき関西電力はどのような行動を行ったのか、市場にどのような影響を与えたのかは詳しく検証されるべきである。</p><br><p>　また、電力・ガス取引監視等委員会のみならず、市場を運営する日本卸電力取引所（JEPX）の監視機能が働いていないことも問題である。昨年12月にも、電力・ガス取引監視等委員会は関西電力に対して、複数回市場に誤発注を行い、コマによっては最大 30 円/kWh 程度約定価格（関西エリアプライス）を上昇させ、システムプライスについても最大 27 円/kWh 程度上昇させたとして、業務改善勧告を行っている。だが、JPEXは関西電力から報告を受けるのみで、誤発注を自ら発見することができていない。適切な監視能力の無い機関に市場を運営する資格はない。</p><br><p>　なお、こうした重大な問題が４年以上明らかにされず、今回、内部からの指摘によって明らかになったことは、特に注目されるべきである。電力ガス取引監視等委員会は、JERAに対して業務改善勧告を行っているが、勧告にとどまらず、不正によって生じた収入の返還や罰金を科すべきである。</p><br><p>　今後、日本の電力市場において、公正な競争環境をつくり、大手電力会社が価格操作を行うような不当な状況が生まれないよう、徹底した調査と情報公開、さらに大手電力会社への規制強化、監視体制の強化を求める。</p><br></td></tr></tbody></table></figure><p>The post <a href="https://www.ccnejapan.com/statement/15785/">【共同抗議声明】「JERAの電力市場の市場操作に対する業務改善勧告を受けて　JERAは電力価格を吊り上げ消費者や新電力事業者に甚大な不利益をもたらした」を発表しました</a> first appeared on <a href="https://www.ccnejapan.com">原子力市民委員会 Citizens' Commission on Nuclear Energy</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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