燃料デブリ– tag –

稼働中の原子炉が事故で冷却水を失い、過熱した核燃料がメルトダウン(炉心溶融)し、核燃料物質と炉内の金属部品やコンクリートが高温(3000℃前後)で混ざりながら溶け落ちたもの。原子炉圧力容器の底部や格納容器の底面に堆積し、瓦礫状、砂状、粒状など形はさまざま。探査ロボットが故障してしまうほど強い放射線を発し、また核燃料物質による再臨界(核分裂の連鎖反応が始まってしまうこと)の危険もあるので冷却を続ける必要がある。人間が近づけないため、分布状態も把握できておらず、対処に窮している。