「検査制度の見直しに関する中間取りまとめ(案)についてのパブリック・コメント文例」を公開しました

「検査制度の見直しに関する中間取りまとめ(案)についての
パブリック・コメント文例」を公開しました

 

原子力施設の検査制度見直しに関するパブリックコメント(提出期限 10月7日)について

2016年9月30日
原子力市民委員会 原子力規制部会

 現在、原子力規制委員会が、原子力施設の検査制度見直しについてのパブリック・コメントを募集しています。
 これに関して、原子力市民委員会の原子力規制部会メンバーが中心となり、原子力規制委員会が提示した「検査制度の見直しに関する中間取りまとめ(案)」の内容を検証し、問題点を整理した文例集を作成しました。
 以下のリンクから、ダウンロードできますので、多くの方に参考にしていただきたいと思います。

検査制度の見直しに関する中間取りまとめ(案)についてのパブリック
・コメント文例
pdficon_s(2016年9月30日公開)

 今回の検査制度見直しは、IAEAの再度の指摘を受けて行われたものです。2007年(平成19年)にすでに、総合規制評価サービス(IRRS)において見直すべき課題が指摘されており、改めて本年のIRRSにおいて、改善に対する詳細な指摘が行われました。内容からしても他律的な動機によるものとの印象がぬぐえません。
 言うまでもなく、原子力規制機関による検査は、原子力施設の安全に関わるきわめて重要な課題ですが、過去を振り返れば、信じられないような不正が繰り返されてきたことも事実です。
 たとえば、原子力事業者が自主的な点検記録を組織ぐるみで改ざんしたことや、エンジニアリング会社の現場検査員から内部告発を受けた行政当局が、当該電力事業者に通報内容を伝えてしまった上、当局側も問題を知りながら、長期間にわたって、問題を公表しなかったということもありました。検査不適合を報告しようとした規制機関の検査官が圧力をかけられ、問題が隠蔽されたりした事例も明らかになっています。
 さらに、福島第一原発事故を経験し、原発における過酷事故は、文字通り取り返しのつかないものであることが誰の目にも明らかになった現時点において、原子力施設の検査制度を見直すならば、過去の様々な事故隠し、検査の不正などを痛切に反省し、徹底的な見直しを行うことが不可欠です。
 しかし、残念ながら、今回、原子力規制委員会が示した「中間とりまとめ(案)」は、検査の手続き上の問題ばかりが取り上げられたものに過ぎず、きわめて不十分なものと言わざるを得ません。
 詳しくは、別紙の「パブリック・コメント文例」をご覧いただきたいと思いますが、主なポイントは以下の通りです。

・今回見直しを行う目的として、過去の不正や欠陥を自ら検証し、反省するという姿勢が希薄であること。結果として検査業務の手続きに係る記述が多く、内発的な組織改革とは受け取れないこと
・今後の検査制度や検査結果に関わる情報公開に消極的であること
・検査の一義的責任が事業者にあることを徹底することが、今回の改訂の主目的だとされており、たしかに、事業者に一義的な責任があることは間違いないが、そのことを強調することが、検査機関側の責任と、検査能力及び検査態勢強化の必要性を曖昧にしてしまっていること
・検査に関わる品質マネジメントシステムの構築による継続的改善(認証、罰則を含む)が、検査機関側にも必要であるという視点が欠けていること

 

 この文例集にまとめた意見は、それぞれ執筆者個人から、原子力規制委員会に提出される予定のものですが、この問題に関心を持つ多くの方々の参考にしていただくけるよう公開するものです。
 また、この文例集についてのご意見、ご指摘などがあれば、ぜひお聞かせ下さい。
 どうぞよろしくお願いいたします。

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【パブリック・コメント提出先】(2016年10月7日(金)締め切り)
  【原子力規制委員会】検査制度の見直しに関する中間取りまとめ(案)に対する意見の募集について
  【e-Gov】パブリックコメント:意見募集中案件詳細

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