ICRP勧告について学び検討する連続ウェビナー
福島原発事故後に適用された年間20mSv基準などのもとになったICRP(国際放射線防護委員会)の基本勧告が、2030年頃に改訂される予定です。
そのICRPが2023年11月6~9日の間、東京で総会(ICRP2023)を開きました。原発事故の被災地で開催されたICRP2023が、被災者や市民、事故後の状況を把握する日本の研究者が広く参加し、事故の経験を踏まえた放射線防護のあり方を検討できる場となるよう、私たちはICRPに対して具体的な提言を重ねましたが、残念ながら受け入れられませんでした【経緯はこちらからご覧ください】。そのため、ICRP2023の開催と同時期に、市民主体となる「放射線防護の民主化フォーラム 2023-2030」を他団体と連携して企画しました。
ICRPとは何か、その勧告とは何かなど、基本的な事柄からはじめて、ICRPの勧告を読みつつ批判的に検討し、市民の観点からの放射線防護のあり方を検討する連続ウェビナーを開催しています。福島原発事故後の放射線防護の最大の問題は、市民の人権や意向を無視した方策がとられてきたことにあります。2030年頃に改訂される基本勧告が原発事故の教訓を反映しないまま、改悪されることのないよう、市民も改訂プロセスに関わり、ICRPの勧告について学び、理解していくことが重要です。ぜひシリーズでご活用ください。
【第12回】放射線防護の民主化に向けて:みんなで考え、つくる基本勧告の方向性
| 日 時 | 2025年10月22日(水) 17:00-18:30 |
| 出 席 | 柿原 泰(東京海洋大学・教授) 津田敏秀(岡⼭⼤学⼤学院環境⽣命科学研究科・特命教授) 藤岡 毅(大阪経済法科大学・客員教授) 濱岡 豊(慶應大学教授、CCNE福島原発事故部会) |
| リンク | 開催案内 |
| 資 料 | 濱岡 |
【 第 11 回 】ICRP 低線量・率における固形がんリスク評価に関する科学的知見・刊行物(案)の問題点(各論編)
【 第 10 回 】ICRP 低線量・率における固形がんリスク評価に関する科学的知見・刊行物(案)の問題点 (総論編)
【 第 9 回 】放射線防護の民主化フォーラム2024 真実に目を向ける:福島が問いかける未来への選択を、いわき市から考える 直前ウエビナー
| 日 時 | 2024年10月31日(木)17:00~18:00 |
| 出 席 | 濱岡 豊(慶應大学教授、CCNE福島原発事故部会) 後藤 忍(福島大学教授、CCNE福島原発事故部会長) 八巻俊憲(CCNE福島原発事故部会) 明智礼華(CCNE事務局) |
| リンク | 開催案内 |
| 資 料 | 濱岡 |
【 第 8 回 】大気圏核実験時代を振り返る
| 日 時 | 2024年9月10日(火)10:00~11:30 |
| 出 席 | 樋口敏広(米国、ジョージタウン大学) 濱岡 豊(慶應大学教授、CCNE福島原発事故部会) |
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【 第7回 】チェルノブイリの経験を振り返る
【 第6回 】放射線防護の民主化フォーラム2023-30へ
| 日 時 | 2023年12月1日(木)17:00~18:30 |
| 出 席 | 濱岡 豊(慶應大学教授、CCNE福島原発事故部会) 清水奈名子(宇都宮大学教授、CCNE委員) 瀬川嘉之(高木学校、市民科学研究室・低線量被曝研究会) 明智礼華(京都府立大学大学院史学専攻 博士後期課程) 細川弘明(京都精華大学名誉教授、高木基金理事) 林 衛(科学ジャーナリスト、富山大学准教授) 藤岡 毅(大阪経済法科大学客員教授) |
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| 資 料 | 濱岡 |
【 第5回 】福島原発事故における人権の問題を国連特別報告から考える
| 日 時 | 2023年10月19日(木)17:00~18:00 |
| 出 席 | 徳永恵美香(大阪大学、特任講師) 清水奈名子(宇都宮大学教授、CCNE委員) |
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【 第4回 】「中間取りまとめ」
【 第3回 】 ICRP基本勧告の倫理性、科学性に関する根源的批判
【 第2回 】 ICRP Publication 146における福島の記述の問題点
| 日 時 | 2023年8月24日(木)16:00~17:00 |
| 出 席 | 柿原 泰(東京海洋大学教授、市民科学研究室・低線量被曝研究会) 瀬川嘉之(高木学校、市民科学研究室・低線量被曝研究会) |
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| 資 料 | 柿原 |
【 第1回 】 ICRP(再)入門
