【2/8(木)】第三十六回 原子力市民委員会 開催のお知らせ

【2/8(木)】
第三十六回 原子力市民委員会(CCNE)

構造的暴力という視点からみる原発事故」
- “風評加害”という言葉のもつ意味
開催のお知らせ
 
 
 

昨夏、福島第一原発からALPS処理汚染水の海洋投棄が開始されましたが、その前後に処理汚染水の海洋放出に反対する人々を「風評(被害をあおる)加害者」だとレッテル張りして攻撃し、海洋放出への批判の声をおさえこもうとする動きが政府や一部のメディアを通じて見られました。

「風評加害」という言葉は、2021年5月に環境省が除染土の再生利用の理解醸成を目的に開催した対話フォーラム「福島、その先の環境へ。」の場でも、小泉進次郎環境大臣(当時)が「私は風評加害者にならないこと。そういったことを一人ひとりが自分のなかで思いをもって買い物をするときも含めて思ってほしい」と発言するかたちで使用されています(『原発ゼロ社会への道』2022年版、1.5.3.3、p.104)。

この「風評加害」という言葉の持つ深刻な作用のひとつには、原発事故の加害責任を、被害者を含む国民(一般公衆)に転嫁することにあります。また、ふたつ目に、放射線のリスクやそれに対する予防原則を否定し、影響が及ばないことを前提とした政府の政策(処理汚染水の海洋放出や除染土壌の再生利用など)を推し進める効果を持つことにあります。さらにこうした作用によって、健康影響に不安を持つ被災者や国が進める政策に批判的な声を上げる人たちを「復興の妨げ、被災者を苦しめる加害者」とレッテル張りし、沈黙化させる効果を持ちます。

今回の委員会では、福島原発事故から13年目を迎え、被害を語りにくくしている現状について、過去あるいは現在においても、日本社会で生じてきた構造的な暴力あるいは被害の沈黙化といった観点から見つめ、今後の取り組みについて検討します。


point 日 時:2024年2月8日(木)13:00~16:00

point 場 所:主婦会館プラザエフ「コスモス」+オンラインのハイブリッド 

pointプログラム: 全体資料(12MB)

挨拶・趣旨説明

1.はじめに 
・「風評加害」という言葉が使われた経緯
・処理汚染水の海洋放出をめぐって福島でおきていること
      /武藤類子(福島原発告訴団団長、CCNE委員) 武藤 資料

2.講演:「風評」とは何か――水俣病から原発公害まで 
      /関 礼子(立教大学社会学部教授) 関 資料

3.コメント
      /島薗 進(東京大学名誉教授、CCNEアドバイザー)
      /田中優子(法政大学名誉教授、CCNEアドバイザー)

4.ディスカッション 福島円卓会議資料 成 資料

5.その他
・能登半島地震をうけて 菅波 資料

point 申 込: 会場参加、オンライン(zoom)参加のいずれの場合も、下記からご登録ください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_MU7e2HhsTI2ZUHms09-BCg

※なお、会場参加の場合でも、zoomのリンクがメールで自動的に届きますが、ご了承ください。

point 主 催:原子力市民委員会

pointお問い合せ: 原子力市民委員会 事務局
      Tel 03-6709-8083
      E-mail email◎ccnejapan.com(◎を@に変えてください。)

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