CCNE連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2022
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=oxZ9vzm-1nY]
未曾有の被害をもたらした福島第一原発事故の損害賠償では、避難指示区域などの政府による「線引き」により、住民の間に深刻な分断を生み出しました。また、文科省所管の原子力損害賠償紛争審査会(原陪審)の賠償指針をもとに、加害者である東京電力が賠償基準を策定し、被害者の請求内容を「査定」するといった「加害者主導」の賠償がおこなわれてきました。
こうした状況に対し、賠償格差の是正や被害実態に即した賠償を求めて、多くの住民が原子力損害紛争解決センター(原発ADR)へ申し立てを起こしましたが、センターが和解案を出しても東京電力がそれを拒否し、手続きが打ち切られるケースが増えていきました。
全国で提起された約30の集団訴訟(原告総数は1万2千人超)では、国の責任をめぐり判断が分かれる判決が続き、損害の算定では、「ふるさと喪失の慰謝料」が認められたとはいえ、原陪審の指針への追随が見られるなど、司法判断においても、政府の方針が色濃く反映される実態が明らかとなりました。さらに、今年6月には最高裁で、原子力政策を推し進めてきた国の賠償責任を否定する判決が下るなど、一層、原子力の「無責任の構造」が際立つ状況に至っています。
一方、連続オンライントーク第2回で取り上げたように、住民による数々の申し立てや訴訟は、被害が「不可視化」されゆく構造を打ち破るための重要な取り組みです。今回のトークでは、賠償制度や司法の現状を把握したうえで、今後の課題を展望したいと思います。
多くの方にご参加いただけると幸いです。
日 時: 2022年10月18日(火)17:00~18:00
場 所: オンライン開催(zoom)
プログラム(予定):
1.「原発事故は人々から何を奪ったのか ── 損害の評価と賠償」
(主に『原発ゼロ社会への道』第1章より)
除本理史(大阪公立大学大学院経営学研究科教授、CCNE委員) 除本 資料
2.質疑応答:
(この企画は、後日Youtubeで公開します。Zoomのウェビナー形式で開催し、ご質問やご意見は当日の質疑応答(Q&A)もしくは、後日メール・FAXなどで受けつけます)
申し込み: 下記よりお申込みください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_vs3l9LupRXiFiLTjqI71lA
※ 案内が届かない場合は、email◎ccnejapan.com(◎は@に変えてください)までお知らせください。
主 催: 原子力市民委員会
お問い合わせ:email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください] TEL/FAX 03-3358-7064