11月3日-4日に福島市で「放射線防護の民主化フォーラム2023-30:with 飛田晋秀写真展、減思力展、原子力災害考証館furusato」を開催しました。両日とも、現地会場に約50人のみなさまにご参加いただいた他、ZOOMでは約200人、Youtube配信では、2日間の映像それぞれ500回程再生されました。ご参加、視聴いただき感謝申し上げます。
今回は、これまでのウェビナーや福島でのイベントを振り返りつつ、11月に東京で開 催されたICRP2023総会など関連学会の動向を踏まえて、主に下記の4点から、今後の方向性を検討します。
(1) 連続ウェビナー1-5と「放射線防護の民主化フォーラム2023-30」開催報告
(2)ICRP2023東京、放射線影響学会、保健物理学会等への参加報告
(3)連続ウェビナー、放射線防護の民主化フォーラム2023-30のreflections(反省)と今後
(4)(時間があれば)放射線防護の民主化に向けた提言(案)について
たくさんの方にご参加いただけると幸いです。
日 時: 2023年12月1日(金)17:00~18:30
場 所: オンライン開催(zoom)
参加・報告(予定):
明智礼華(京都府立大学大学院史学専攻 博士後期課程)
瀬川嘉之(高木学校、市民科学研究室・低線量被曝研究会)瀬川資料
清水奈名子(宇都宮大学教授) 清水資料
濱岡豊(慶應大学教授) 濱岡資料
林衛(科学ジャーナリスト、富山大学・准教授)
藤岡毅 (大阪経済法科大学客員教授)
細川弘明 (京都精華大学・名誉教授)
申し込み: 下記よりお申込みください。 https://keio-univ.zoom.us/webinar/register/WN_KRuEoJTrTlWC4_9y8oXo9Q#/registration
※ 案内が届かない場合は、email◎ccnejapan.com(◎は@に変えてください)までお知らせください。
お問い合わせ:email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください] TEL/FAX 03-6709-8083
福島原発事故後に適用された年間20mSv基準などのもとになったICRP(国際放射線防護委員会)の基本勧告が、2030年頃に改訂される予定です。
そのICRPが今年11月6~9日の間、東京で総会(ICRP2023)を開きました。原発事故の被災地で開催されたICRP2023が、被災者や市民、事故後の状況を把握する日本の研究者が広く参加し、事故の経験を踏まえた放射線防護のあり方を検討できる場となるよう、私たちはICRPに対して具体的な提言を重ねましたが、残念ながら受け入れられませんでした【経緯はこちらからご覧ください】。
福島原発事故後の放射線防護の最大の問題は、市民の人権や意向を無視した方策がとられてきたことにあります。2030年頃に改訂される基本勧告が原発事故の教訓を反映しないまま、改悪されることのないよう、市民も改訂プロセスに関わり、ICRPの勧告について学び、理解していくことが重要です。
そこで、ICRPとは何か、その勧告とは何かなど、基本的な事柄からはじめて、ICRPの勧告を読みつつ批判的に検討し、市民の観点からの放射線防護のあり方を検討する連続ウェビナーを開催してきました。過去の回についてはこちらをご覧ください