ICRP勧告について学び検討する連続ウェビナー
福島原発事故後に適用された年間20mSv基準などのもとになったICRP(国際放射線防護委員会)の基本勧告が、2030年頃に改訂される予定です。
そのICRPが2023年11月6~9日の間、東京で総会(ICRP2023)を開きました。原発事故の被災地で開催されたICRP2023が、被災者や市民、事故後の状況を把握する日本の研究者が広く参加し、事故の経験を踏まえた放射線防護のあり方を検討できる場となるよう、私たちはICRPに対して具体的な提言を重ねましたが、残念ながら受け入れられませんでした【経緯はこちらからご覧ください】。そのため、ICRP2023の開催と同時期に、市民主体となる「放射線防護の民主化フォーラム 2023-2030」を他団体と連携して企画しました。
ICRPとは何か、その勧告とは何かなど、基本的な事柄からはじめて、ICRPの勧告を読みつつ批判的に検討し、市民の観点からの放射線防護のあり方を検討する連続ウェビナーを開催しています。福島原発事故後の放射線防護の最大の問題は、市民の人権や意向を無視した方策がとられてきたことにあります。2030年頃に改訂される基本勧告が原発事故の教訓を反映しないまま、改悪されることのないよう、市民も改訂プロセスに関わり、ICRPの勧告について学び、理解していくことが重要です。ぜひシリーズでご活用ください。
【 第 8 回 】大気圏核実験時代を振り返る
日 時: 2024年9月10日(火)10:00~11:30
出 席:「大気圏内核実験時代と放射線防護体制の成立」 /樋口敏広 さん(米国、ジョージタウン大学)
司会: 濱岡 豊(慶應大学教授、CCNE福島原発事故部会)
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【 第7回 】チェルノブイリの経験を振り返る
日 時: 2024年8月8日(木)18:00~19:30
出 席:「チェルノブイリ事故の経過・放射能汚染とソ連政府の初期対応: ICRP146の記述を読みながら」/ 今中哲二さん(京都大学複合原子力科学 研究所)
司会: 濱岡 豊(慶應大学教授、CCNE福島原発事故部会)
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資料 今中
【 第6回 】放射線防護の民主化フォーラム2023-30へ
日 時: 2023年12月1日(木)17:00~18:30
出 席: 濱岡 豊(慶應大学教授、CCNE福島原発事故部会) 清水奈名子(宇都宮大学教授、原子力市民委員会委員) 瀬川嘉之さん(高木学校、市民科学研究室・低線量被曝研究会) 明智礼華(京都府立大学大学院史学専攻 博士後期課程) 細川弘明(京都精華大学名誉教授、高木基金理事) 林衛(科学ジャーナリスト、富山大学・准教授) 藤岡毅 (大阪経済法科大学客員教授)
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資料 濱岡 清水 瀬川
【 第5回 】福島原発事故における人権の問題を国連特別報告から考える
日 時: 2023年10月19日(木)17:00~18:00
出 席:「国際人権法からみた福島原発事故対応の問題点—避難者の権利を中心に」/ 徳永恵美香さん(大阪大学、特任講師)
司会: 清水奈名子(宇都宮大学教授、原子力市民委員会委員)
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資料
【 第4回 】「中間取りまとめ」
日 時: 2023年10月5日(木)17:00~18:00
資 料: 山田 藤岡 瀬川 柿原 濱岡
【 第3回 】 ICRP基本勧告の倫理性、科学性に関する根源的批判
日 時: 2023年9月14日(木)17:00~18:00
出 席:「ICRP Publication 146の問題点」/山田耕作さん(京都大学名誉教授)
「欧州放射線リスク委員会ECRRによる国際放射線防護委員会ICRPの功 利主義に対する倫理学的批判」/山内知也さん(神戸大学教授)
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資料 山田 補足資料 山内
【 第2回 】 ICRP Publication 146における福島の記述の問題点
日 時: 2023年8月24日(木)16:00~17:00
出 席: 柿原 泰さん(東京海洋大学教授、市民科学研究室・低線量被曝 研究会)
瀬川嘉之さん(高木学校、市民科学研究室・低線量被曝研究会)
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資料 柿原 瀬川
【 第1回 】 ICRP(再)入門
日 時: 2023年7月27日(木)16:00~17:00
出 席: 1.「 放射線防護の国際基準 ICRPとは何か 」
/清水奈名子(宇都宮大学教授、CCNE委員)
2.「 ICRP基本勧告とICRP146 」
/濱岡 豊(慶應大学教授、CCNE福島原発事故部会)
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資料 清水 濱岡