連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2022 第9回

【11/22(火)17時-18時】
CCNE連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2022
第9回「 原発事故の健康影響評価の現状と課題
── 被害の「不可視化」に抗うために 」
開催のお知らせ(終了しました)

    [youtube https://www.youtube.com/watch?v=BoNeKaETO5I]

 福島第一原発事故による健康影響は、今後、長い時間軸で向き合っていかなければならない問題ですが、事故から11年目を迎えた現在、統計的に見えてきているものもあります。

 事故時に福島県在住で18歳以下だった約38万人を対象とした福島県の県民健康調査の甲状腺検査では、273名の「甲状腺がん(疑い含む)」が見いだされ、被ばく量と統計的に有意な関連を示す研究も報告されています。しかし、同調査の検討委員会甲状腺検査評価部会で行われた分析では、被ばく量と甲状腺がんの発見率には有意な関係がないことが示されたことなどから、「現時点において、甲状腺検査本格検査(検査 2 回目)に発見された甲状腺がんと放射線被ばくの間の関連は認められない。」としています。しかしながら、評価部会の分析方法には重大な欠陥があります。

 また、がん登録や患者統計などの既存の統計データを使っておこなわれている環境省委託研究からも、有意な変化を検出した結果が報告されていますが、あまり知られておらず、翌年には分析方法が変更され前年の結果が無視されています。

 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)の福島報告書は、メディアでも福島原発事故による「放射線関連のがんの発生を否定」したものとして扱われることが多いのですが、原文をよく読むと、放射線被ばくによるがんなどの疾患が増加する可能性を認めています。

 本来であれば、こうした可能性やリスク評価にもとづき、健康影響のさらなる把握と支援が必要ですが、健康影響の「不可視化」が行われています。

 今回のトークでは、『原発ゼロ社会への道』第1章3節を中心に、健康影響評価の現状とあわせて、その課題を解説します。健康影響の「不可視化」に抗うためにも、多くの方にご参加いただけると幸いです。


point 日 時: 2022年11月22日(火)17:00~18:00

point 場 所: オンライン開催(zoom)

point プログラム(予定):
1.原発事故の健康影響評価の現状と課題 ── 被害の「不可視化」に抗うために
  (主に『原発ゼロ社会への道』第1章より)
  濱岡 豊(慶応義塾大学商学部教授、CCNE福島原発事故部会) 濱岡資料 (枚数は多いですが、赤字の部分に沿って解説がある予定です)
2.質疑応答:

(この企画は、後日Youtubeで公開します。Zoomのウェビナー形式で開催し、ご質問やご意見は当日の質疑応答(Q&A)もしくは、後日メール・FAXなどで受けつけます)

point 申し込み: 下記よりお申込みください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_7OKvVcCDREKYa2NCblozwg

※ 案内が届かない場合は、email◎ccnejapan.com(◎は@に変えてください)までお知らせください。

point 主 催: 原子力市民委員会

point お問い合わせ:email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください] TEL/FAX 03-3358-7064

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